元証券マンが「あれっ」と思ったこと や行以降
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あれっ、方針を理解して現場の判断で組み替える?

 

【 ファーストリテイリングの強さの源 】

 


 以下は、DIAMOND onlineの過去1週間のアクセスランキングで1位だった、『ユニクロ柳井正がカチンときた「絶対に言ってはいけない言葉」カン違い社員への忠告が厳しすぎて涙目になる』からの一部抜粋。

 


「カン違い」社員にカチン
https://diamond.jp/articles/-/346747?page=4

 

《若くて、ちょっとできる人は勘違いしやすいのかもしれませんが、個性をだすことと、会社の経営方針に従うことはまったく別のことです。むしろ、その勘違いを指摘して、個性など殺して、「会社のやり方を徹底しなさい」というアドバイスをした上司に出会えたのは素晴らしいことだと、僕は思います》

 


「個性を尊重しろというのは…」柳井氏の忠告
https://diamond.jp/articles/-/346747?page=5

 

《会社をスポーツと置き換えて考えてみるとわかりやすいでしょう。会社の原理原則や経営戦略というのはサッカーなどのチームの基本戦術と同じなんです。個性を尊重しろというのは、サッカーでチームの基本戦術を守らずに勝手にプレーしますと宣言しているのと変わりありません》

 


何でも「指示通り」では会社は潰れる
https://diamond.jp/articles/-/346747?page=6

 

《話を戻すと意見を自由に言える社風は大切です。僕はいつも言うのだけれど、社長の指示した通りに現場の社員が実行するような会社は間違いなくつぶれます。現場の人間が「社長、それは違います」と言えるような会社にしておかないと知らず知らずのうちに誤った方向に進んでしまう。ただし、現場の社員は社長が本質的に何を指示しているのかを理解しておくこと。それを現場の判断で組み替えていくのが仕事なんです》

 

(PRESIDENT2007年2月12日号)

 


<感想>
「意見を自由に言える社風は大切」、「現場の社員は社長が本質的に何を指示しているのかを理解して」「現場の判断で組み替えていくのが仕事」という柳井さんの言葉。冒頭の忠告も含めて実践できているのが、ファーストリテイリングの強さの源のように思われた。

 

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あれっ、小学館と日本テレビの見解の相違?


【 セクシー田中さん:小学館 vs 日本テレビ 】

 


 2024/6/3、小学館から、セクシー田中さんに関する「調査結果報告書(公表版)」が発表された。
https://doc.shogakukan.co.jp/20240603a.pdf


 以下は、添付Webサイト等からの一部抜粋。
https://encount.press/archives/633164/

 


『セクシー田中さん』小学館報告書が日本テレビを“論破”も…元テレ朝法務部長が指摘する「やり切れなさ」著者:西脇亨輔

 

1.小学館「調査結果報告書」(P78)

5 識者見解並びに世評について
 (3) 原作者と脚本家との調整
「最後は同一性保持権の壁があるのであり、原作者の意見を尊重しなければならない。原作者の意向を反映しないドラマ制作者はその役割を果たしているとは残念ながら言えない」

 


2.日本テレビ「調査報告書」(P82〜)
https://www.ntv.co.jp/info/pressrelease/20240531.html

 

第5 今後へ向けた提言
1 原作者や脚本家等との信頼関係を構築するための方策
 (1) 原作の改変について相互理解を図る
「漫画や小説を原作とするドラマ制作にあたっては、原作と同じ設定や画角で、同じセリフを話せば成立するものではない」

 そして、小学館からの「原作者の意思が最優先事項」という指摘に対して、「改変について制作サイドの考えを丁寧に原作サイドに伝え、理解を得る必要がある」と結論付けた。つまり、日本テレビの結論は「ドラマは原作改変が当然」との考えが出発点にあり、その「当然の改変」について、原作者をどうやって上手く説得するかが問題だという流れになっている。

 


ご参考)著作権法
(同一性保持権)

第二十条 著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。
2 前項の規定は、次の各号のいずれかに該当する改変については、適用しない。
 一~三 略
 四 前三号に掲げるもののほか、著作物の性質並びにその利用の目的及び態様に照らしやむを得ないと認められる改変

 


<感想>
小学館の原作者「同一性保持権」 vs 日本テレビのドラマ制作者側の「原作改変が当然」⇒「原作者の理解を得る」との見解の相違。脚本家を含めたドラマ制作側と原作者間の信頼関係をどう築くかについて、しっかり考えてもらいたい。

 

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あれっ、久しぶりの宇多田ヒカルのラブソング?

 

【 君が心をくれたから:宇多田ヒカル 】

 


 先日、月9「君が心をくれたから」の放送が終了した。

 

 以下は添付Webサイトからの一部抜粋。

https://plus.tver.jp/news/fujitvview_152453/detail/

 

<草ヶ谷大輔(プロデュース)コメント>
デビューしてから25年間、常に最先端の音楽を全世界に発信し続けている宇多田ヒカルさんに、主人公たちの気持ちに寄り添った曲を書き下ろしていただきました。

 

今作の企画構想段階から、「このドラマの主題歌は、宇多田ヒカルさん以外いない」と私の中で考えておりました。第1話からのストーリープロットをお読みいただき、オファーを受けてくださった宇多田ヒカルさんに心から感謝いたします。

 

主題歌は、ドラマの世界観にぴったりな、切ない物語にそっとやさしく寄り添ってくれる楽曲となっております。早く視聴者のみなさまにお聞かせしたいという気持ちでいっぱいです。1月8日のドラマ内で初解禁されますので、“世界の宇多田ヒカル”珠玉の一曲を楽しみにしていただければと思います。

 


宇多田ヒカル「何色でもない花」
https://m.youtube.com/watch?v=symoxV67btI

「こんなにストレートなラブソングを書いたのはいつ振りだろう。何かを信じることが怖い人に届いてほしいです」

歌詞:Hikaru Utada

 

君がくれたのは
何色でもない花

ああ そんなに遠くない未来
僕らはもうここにいないけど
ずっと


I'm in love with you
In it with you
In it with you
In love with you
In it with you
In it with you

 

朝日が昇るのは
誰かと約束したから

ああ 名高い学者によると
僕らは幻らしいけど
今日も


I'm in love with you
In it with you
In it with you
In love with you
In it with you
In it with you

 

だけど
自分を信じられなきゃ
何も信じらんない
存在しないに同義
確かめようのない事実しか
真実とは呼ばない

私たちの心の中身は誰にも奪えない
そんなに守らないでも平気

だけど
自分を信じられなきゃ
何も信じらんない

 


<感想>
特に冒頭パートがドラマのテーマに添った、宇多田ヒカルのラブソング。永野芽郁の演技も良かった。宇多田ヒカルの生き方はいつでも気になる。

 

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あれっ、正しいと判断する感覚を野球で養う?

 

【 慶応高校野球部監督の言葉 】

 


 2023/11/12、日経電子版に、慶応義塾高野球部監督 森林貴彦氏の「〈直言〉たかが髪形 されど髪形」が掲載された。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH235D70T21C23A0000000/

 

 以下は一部抜粋。

 


この夏の甲子園、107年ぶりの全国優勝を遂げた慶応義塾高(神奈川)のナインは笑顔の「エンジョイ・ベースボール」で汗と涙の色濃い高校野球に、新風を吹き込んだ。これからの高校野球は「勝ち」を目指しつつも、自立心を育む人材養成面などの「価値」が求められるという森林貴彦監督に、真意を聞いた。

 

 「夏の甲子園3回戦の広陵(広島)戦で、初回に丸田湊斗選手が三塁盗塁を決めて先制したが、サインは出していなかった。彼が自分で決めた。三盗も選択肢として準備していたが、初回から(危険を冒す)サインは出せない。私よりよほど度胸、判断力がある。勇気も要るし、根拠がないと走れない。これからもそういう場面に出合いたい」

 


――自分で考える楽しさを味わってほしい、と思ったきっかけは。

「高校2年の夏、上田誠監督が『二塁けん制の動きやサインを自分たちで決めてみなさい』とおっしゃった。内野手の私と投手、捕手が練習後の暗くなったグラウンドで、ああでもないこうでもないと話し合った。自分たちで物事を進めるワクワク感は高校野球の一番の思い出だ」

 

「チームの決め事を守り、人と同じことをするだけでは人生、面白くない。ますます価値観が多様化し、自分なりの幸せを選び取る時代になると思うので、これをやりたい、自分にとってこれが正しいと判断する感覚を野球で養ってほしい」

 


――相当の野球技術がないとエンジョイはできない。

「もちろん、ただ笑顔でやればうまくいくというものではない。頂点を目指す以上、日々の地道な苦しい練習、ライバルとの競争、試行錯誤がある。そこを乗り越えるところに、より高いレベルの喜びがある。それがエンジョイの真意だ」

 

「言葉には気を使っている。準々決勝の沖縄尚学戦は五回まで0-2の劣勢。前半戦終了時に『第1試合は完敗だから、第2試合を頑張ろう』と言った。同じ言葉ばかりだと、選手はまたかよ、という顔をする。新鮮な言葉がないか試合中に考えていた。あれでみんな『これからだ』となったのか、六回に逆転できた」

 

「ミーティングでだらだらしゃべりたくないので、試合ごとに四字熟語でテーマを伝える。『徹頭徹尾』とか『勇往邁進(まいしん)』とか。甲子園の決勝は『大願成就』。これしかない、と一番簡単に決まった」

 


――筑波大の大学院で、勝負事でしゃかりきになってはいけない、という研究成果を残した。

「頑張り度合いとパフォーマンスの関係を調べると、100%の力で走ったときに最高の速度が出るわけではない。8割の力で走ると9割の速度が出る。野球の投球でも全力で投げるより、少し力を落とす方が球速も出て、制球が定まる。全力でやるなということ。各界の達人が極意として力を抜くとおっしゃる。それと同じではないか」

 

「エラーをした野手や失点した投手が、取り返そうと思うのもよくない。それで取り返せるなら、そんな簡単なことはない。過去は切り捨て、未来を向いて今やれることをやる。練習試合では反省もするが、公式戦で過ぎたことを引きずっていいことはない」

 


――自主性は大事だが、選手任せの危うさも。

「1代前の3年生は一人ひとりが自立していた。そこで私もある程度任せたが、任せ過ぎたというか、お互いの意思疎通が足りなかった気がする。選手との距離感はいつも悩む。就任当初は私が面倒みなきゃという意識もあって、こまごま言い過ぎていたと思う。失敗は多々ある」

 


<感想>
「8割の力で9割の速度が出る」(全力ではなく、少し力を落とした方が良い)と言うのは、恐らくゴルフでも同じだろうが、これがなかなか難しい。

 

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あれっ、ベトナムの民族解放と社会主義の結合?

 

【 ハノイ:ベトナム共産党の正当性 】

 


 先週、ハノイに行ってきた。


 以下は、「現代ベトナムを知るための63章」(岩井美佐紀編著、明石書店)からの一部抜粋。

 


 第46章 ドイモイ憲法とベトナム共産党

 

 1986年にドイモイを提唱したベトナムは、国際政治からの衝撃に巻き込まれた。1989年の冷戦終結と1991年のソ連解体である。ベトナムは、なぜこれからも社会主義体制を堅持していくのかという「説明」を迫られた。共産党は、1991年、「ホーチミン思想」を登場させ、1992年憲法および2013年憲法にも、ホーチミン思想が盛り込まれ、現在では、学校の教科として定着させている。それでは、ホーチミン思想とは何であろう。

 

 簡略すれば、マルクス・レーニン主義の普遍性を説きつつ、ベトナムの特殊性として、共産党の創始者であるホー・チ・ミンの民主主義的な姿勢、ベトナムの伝統や道徳を強調したものである。すなわち、民族解放と社会主義との結合を説くものであった。なお、「ホーおじさん」とも称されるホー・チ・ミンの遺体が安置されているホーチミン廟は、ホー・チ・ミンの表象としての役割を果たしている。

 

 それでは、今後、ベトナムにおいて共産党の一党支配の行方はどうなるのであろうか。今日における共産党支配は、歴史的な貢献を基礎としている。すなわち、1930年の結党(党名は、ベトナム共産党、インドシナ共産党、ベトナム労働党、ベトナム共産党へと改称されている)以来、フランス植民地・日本軍支配から脱却し、抗仏戦争(第一次インドシナ戦争)、抗米救国戦争(ベトナム戦争)に勝利し。民族の解放と独立、さらには統一を勝ち取った「正しい指導性」が協調されてきた。

 

 またドイモイ以降、市場経済化が促進されるなか、共産党は、発展途上国の開発体制(開発独裁)としての存在理由をもっているようにみえる。これは、権威主義的政権による「政治的安定」の下で、外資導入による経済成長を目標とするという意味である。したがって、今日の「戦争を知らない世代」の時代において、そして将来的には「国家による開発」以降の時代において、ベトナム共産党は、その支配の正当性や民主化という試練に立ち向かい続けなければならないであろう。

 


<感想>
 ホーチミン廟、ホアロー収容所、ベトナム軍地歴史博物館を観てきたが、上記にある通り、いずれも民族解放(抗仏・抗米)と社会主義(ホーチミン思想)の結合を説いていたように感じられた。

 

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