つみき通信
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つみき通信

このブログは、つみきの会の代表や、会員の親御さん、セラピスト達からの便りをお届けするものです。ぜひ時々お立ち寄りください。

東京定例会報告~2024年10月6日~

10月6日(日)に開催しました東京定例会について報告致します。

<参加者数>
29名の方が参加されました。(スタッフ含)

<個別指導>
今回5組のご家庭が参加して下さいました。

「概念の理解」「物の名前」「立ってやる動作」「数え方(単位)」等個々の課題について藤坂代表に相談しながら、丁寧なご指導をいただきました。

例えば「数え方(単位)」の練習では、「個」「枚」「人」などの使い分けについて、代表から例示をいただきながら取り組みました。

「具体的なヒントになった」「些細なことに感じる点が重要だと感じた」等、個別指導に参加された方だけでなく、参加者全員にとって多くの学びの時間になったと思います。

<講義「問題行動への対処方法」>
今回は藤坂代表に「問題行動への対処方法」について講義をいただきました。

問題行動がどのように強化されるのかを類型別に整理したうえで、それぞれの類型に応じた対応策について具体的な例を元に講義をしていただき、参加者がイメージをしやすい内容でお話を賜りました。

藤坂代表、ご講義ありがとうございました。

<保護者交流会>
5つのグループに分かれ、日頃感じている課題、疑問について意見交換会を実施しました。トイレトレーニング、就学前の対応など、身近なことですがなかなか聞きにくい議題でディスカッションが盛り上がっていました。

情報交換のみならず、他メンバーからの経験に基づくアドバイスや、新たなコミュニケーションづくりの場となり、終了後は連絡先交換が所々で行われていました。

今後もABAや日々の悩み、自己課題についての学びの場として、また、情報交換及び交流の貴重な機会、時間となるよう、定例会を開催継続していきたいと思っておりますので、是非引き続き、また、初めてのご参加を検討されている方もお気軽に、ご参加いただければ幸いです。

次回の東京定例会は、2025年4月を予定しております。

福山交流会報告~2024年10月12日~

10月12日(土)に開催しました福山交流会のご報告をいたします。

今日、第4回福山交流会を開きました。
参加者は,5家族でしたが……
自己紹介の近況報告から盛り上がってしまい,「教えて欲しい!」「それ,わかる…」など、5人の自己紹介に1時間も使ってしまい、とうとう代表から、「それ,後でやりましょう。」と、ストップをかけられてしまいました。

次は,個別指導は二人。お二人とも小学四年生でした。

1人目は、数についてでした。
数字とドットのついたカードを見せて,目の前の紙に その数だけのおはじきを乗せる。というものでした。
ドットがあると出来るが,数字のみだとできない。どうやって、ドットをPTフェーディングするか、という質問でした。
・カードのドットを鉛筆で描いて、どんどん薄く消していく。
 ということで,その場でカードを作り、やってみました。
また、数字の下にドットを描いているが、数字の上に被せてドットを書き,それを消していき、最終的に数字を見て判別できるようにする方法を教えてもらいました。
ただのドットの描き方だけでも、消し跡が残らないよう、ふんわり描いていく。数字を確実にみるよう,数字に被せて描く。など、ちょっとしたことが,この子達には大きな進歩になるんだなあ,と改めて思いました。

また、数字と指が合ってないので,動作模倣のようにしながら、練習していき、最終的に,数字と合わせる,など、一つ一つの積み重ねが重要だと改めて認識しました。

楽しくて楽しくて,ちょっぴり興奮していたお子さんも,いつの間にやら落ち着いてセラピーを楽しんでいる姿に,同じ親として「関われるっていいなあ。」と感じた指導でした。

二人目は助詞の弁別でした。
○○「を」と、○○「に」が混乱しやすい.との事でした。
このお子さんは,3語分で頑張っていたので,主語をはぶいて、2語分でやってみました。
こちらが言う「テレビをみる、お風呂に入る、飛行機にのる、本を読む」のカードを選び,その直後に「これは?」で、「本を読む」など,答えさせました。間違えそうなのは,早めにPTをし、間違えさせない→間違いが癖にならないように。との事でした。確かに,間違えたら正解を教えてもらって満足になりかねないなあ,と、我が子との事を振り返りました。
ですが、「パンダさんが,本を読んでる」など答えている姿は,本当に微笑ましかったです。

次は,質問の弁別でした。「これなに?」「色は?」の質問にランダムに答えていくのに、混乱してしまう。との質問に,2つの質問の声色や持ち方を変える工夫をしてみると、正解率がアップし、さらに「色は?」の質問で、コツコツとモノを叩いてみるPTで、上手に答え始めました。
私達も、普通に生活している中で、いろんなPTを手がかりにしている訳で、この子達は,さらにわかり易いPTが必要なだけだな。と思います。

きっと,それが大切に育てていることに繋がるのかな?

そして、椅子を使って,「イスにすわる」「イスをたたく」「イスをもつ」と、一つの物で、音声指示とその直後に言わせることで,慣れさせていくことが大切,との事でした。

休憩を挟んで、藤坂さんの講義「就学期以降のABA」を受けました。ここでは、先の自己紹介での近況報告が生きました。
支援学校,支援学級、普通学級のメリット,デメリットを事例を交えてお話しくださり、その上で,どのように家庭で教えていくか、個々に当てはめて,わかりやすく教えて頂きました。

問題行動への対処、身辺自立(生活スキル)についても,それぞれの悩みに、丁寧にアドバイスを受けました。
また、ちょっとした気の緩みから,せっかく出来ていたことが後退してしまい,それを取り戻すためのAB Aを頑張っている、との参加者の話に、笑いあり、同調したりと大忙し。
藤坂さんの講義を軸に,みなさん、我が子に置き換えて、「やってみよう」と前向きになれました。

その流れで座談会に突入し、将来に向けて、藤坂さんの地域ではこう。福山は、こうで、岡山はこんな感じ.そして四国では。と活発に情報が飛び交い、大いに盛り上がり、今やるべき事,これは心配しなくていい事、など、色々と整理できた様子でした。

私も,「専門」から、「よく考えて,一番いい方法を選んであげてください。」と言われ、「いろんな道がある。それは,私たちが責任を持って選び,ペストを尽くす。ただ、この道にはこういった事例がある。この道なら,この事例、と、専門のあなたたちなら,たくさん知っているでしょう。それを教えて欲しい。でないと、不安で不安で,選ぶに選べない。わかりますか?」とぶつけた日を思い出しました。

定例会や交流会に参加し,いろんな事例をたくさん聞けるメリットは,計り知れないのではないかと思います。
せっかく、つみきの会につながったのだから、これを利用しないと心底勿体無いですよ!

次回の福山交流会は、4月27日(日)13時からです。
ご参加,お待ちしています。

福山交流会スタッフ

北陸定例会報告~2024年9月1日~

9月1日(日)に開催しました北陸定例会のご報告をいたします。

今回は台風の影響で開催も危ぶまれましたが、代表がなんとか現地に来てくださり、会場に新しい会員のご家族含め5組、セラピストが1名と久しぶりに賑やかな良い会となりました。個別指導には2組の参加がありました。

<1.個別指導>
【4以上の数、◯個ちょうだい】については、まず数を数える時のテンポが早くならないように、お子さんの積み木を引いた手に大人の手を添えて止めながら早く言わせないようにする。〇個ちょうだいで数えることが止まらないときは、視覚的に数を書いたカードを見せると数に意識がいき、止まりやすくなるということでした。

【時間のかかる2段階指示】については、最初の指示はその子が絶対に理解していてやりやすい指示を選ぶことがポイントで、難しければ時間がかかる指示の前に〇〇にタッチしてジャンプなどの動きのある指示で2番目の指示を覚えているかの確認をしてみてもよいとのことでした。

<2. 公開相談>
1組12分程度で相談事を共有しました。
中学へ向けての進路相談や親のシャドーのつき方、物を口に入れてしまう行動や唾吐きなどの問題行動への対処法、トイトレの相談など幅広い悩みをみなさんで共有し意見を交換しました。

<3. 代表の講義【四項随伴性】>
従来の弁別刺激、行動、強化の3項随伴性の前の動作として動機づけ操作という行動が入ることによって強化子の価値が高まったり、行動が起こりやすくなるということがわかりました。この考えは問題行動の対処法に有効で、会場にいる方みんなで問題行動の例を出し合って対処法を話し合い、具体的にイメージができました。

次回は2024年12月8日(日)を予定しております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

北陸定例会スタッフ

名古屋定例会報告~2024年9月8日~

9月8日(日)に開催しました名古屋定例会についてご報告いたします。

今回はゲストのNOTIA新潟地区SVの松井絵理子先生をお迎えして、会場とオンライン合わせてスタッフ含め8家族ご参加頂きました。
ご参加くださった皆様ありがとうございました。

<1.集団プログラム>
4組の家族にご参加いただきました。
親御さんも一緒に動作模倣や手遊び、綱引きなどをしました。
ご協力いただいた参加者の皆様ありがとうございました。

<2.個別指導>
1組藤坂代表、2組松井先生にご指導いただきました。
【どこが同じ・違う/受身/あげもらい/あれ・これなど】
受身では「トントンして」「なでなでして」などの動作の後「なにした?/なにされた?」と語尾をプロンプトすると良いとのこと、
あげもらいでは
①「バナナください」と両手を出し
②(先生の手にのったら)「どうした?」と聞いて
③「あげた」と言わせる。
①バナナを子にわたす。
②(子の手にのったら)「どうした?」と聞いて
③「もらった」と言わせる。
どちらも連想して繰り返しできたらランダムローテーションにし、使い分けができてから「バナナもらった」とものの名前も言わせるようにとのことでした。

【位置/性別】
位置では下/前の弁別でシールがないと曖昧になるとのことでしたが、下/前は位置課題でも難易度が高いのでまず上/下/横/後ろを忘れないように復習することと、
性別では分類からはじめてこの感じは女の子、男の子と印象づけると良い、どちらもこちらのパターンの癖を覚えてくるので
ランダムローテーションになるように気をつけるとのことでした。

<3. 松井絵理子先生ご講義「生き抜く力 ライフスキルを身につけよう」>
ゲストの松井先生お迎えして、梅永雄二先生の「発達障害の子の為のライフスキルトレーニング」の本をもとにご講義いただきました。
学校の「集団生活」では表面化しにくい大人になった時の生活面での困りごとを、身だしなみ/健康管理/住まい…と10の項目に分けて松井先生と藤坂代表の体験談も時折交えながらお話しいただき、子のこれから先の姿を具体的に想像してみる良い機会となりました。

<4.質疑応答・交流会>
トイレトレーニングなどについてご質問いただきました。
ご参加いただいた皆様誠にありがとうございました。

今後名古屋定例会では
■2025年1月19日(日)
NOTIA関西地区スーパーバイザーの福井葵先生
をゲストにお招きしてご講義いただく予定です。

引き続きABAセラピーや日々のお悩みの情報交換及び交流の貴重な機会となるよう、定例会を開催していきたいと思っております。
初めてのご参加を検討されている方も、お久しぶりの方もお気軽にご参加いただければ幸いです。

名古屋定例会スタッフ

大阪定例会報告~2024年8月25日~

8月25日に行いました大阪定例会の報告を致します。

今回もスタッフをいれて15組と多くのご家族の方や療育関係者の方に参加いただきました。

また、当日は南和歌山医療センター小児科で公認心理師としてABA療育支援員をされております丸山隆子先生と三重県を中心にペアレントチューターをされています関本喜久子先生にもお越しいただいて、ブレークアウトセッション時に各班を回って皆さんと交流いただく貴重な機会をいただくことができました。
丸山先生、関本先生、本当にありがとうございました。

そして、藤坂代表、NOTIAのセラピストの皆様、つみきの会事務局の皆様、定例会スタッフの皆様及びご参加頂いた皆様ありがとうございました。

定例会は以下のスケジュールで行いました↓
13:00-13:10 受付
13:10-13:25 参加者自己紹介
13:25-13:50 集団プログラム
13:50-14:15 ミニ公開個別指導(10分×2組)
14:15-14:20 休憩
14:20-15:10 ブレークアウトセッション(+別室でのミニ個別指導 10分×3組)※
15:10-15:20 休憩
15:10-16:10 講義テーマ:「問題行動への対応」
16:10-16:40 質疑応答
16:45 終了

●集団プログラム
集団プログラムは、代表が先生役となり子供達と普段の個別セラピーではできない集団活動の練習として、比較的年齢が低い子でも参加しやすい、遊びや身体を動かし楽しめる活動です。
最後の方は今回少し難易度の高い課題でじゃんけんを取り入れられたものでしたが、「じゃんけん」を練習中の息子も参加させて頂いて、机上では出来るようになってきたものの、実践ではなかなか難しいという課題が見えました。

集団プログラムでは楽しく、集団の中で指示を聞く練習になりますが、スケジュールを見て「全然ついていけないだろうな」と思われて参加を躊躇されたり、実際に参加してみて「全然ついていけてない…」と思われる親御さんもいらっしゃると思いますが、それでも全然大丈夫です!
一緒についていたり、ちょっとだけ参加するだけでも大丈夫です!
息子は今は少しだけ参加は出来ますが、前は全然でした。こういった機会を利用されて、慣れたり、ぜひ今後取り組むべきことを見つけて頂ければと思いますし、何より皆で楽しめればOKです。今後も集団プログラムはしていきますので、ぜひ引き続きご参加いただければと思います。

●公開個別
公開個別指導では、2組が参加し、じゃんけんや連続カード、位置の順序などの課題をお子さんたちが取り組みました。
久しぶりの公開個別指導はお子さんたちの可愛らしい姿で場がなごみました。
開場の皆さんからの拍手や「おー!」などもお子さんたちにも良い強化子になったと思いますし、
代表からもセラピーやアドバイスがあり、大変勉強になりました。

●ブレークアウトセッション
ブレークアウトセッション(参加者を数人単位のグループに分け、自由に交流・雑談)では、「交流することでモチベーションを上げることができた」「色々と相談に乗ってもらったり、いいアドバイスをいただけた」「成長していく中での課題も教えてもらった」等、意見がありました。同じ当事者としての交流はお互いに共感しあえる場面も多く、「仲間がたくさんいる」というのは大変心強いなと思いました。

また、今回丸山先生と関本先生にもご協力いただいて、ブレークアウトセッションにもご参加いただき、親御さんと交流する機会があり、先生方から色々と教えてもらうことで大きな学びと励ましを頂きました。丸山先生、関本先生、ありがとうございました。

●別室ミニ個別指導
ブレークアウトの合間にNOTIAのセラピストである小林先生にご協力いただきミニ個別指導を実施しました。小林先生、ありがとうございました。
ミニ個別指導では3組のご家族に受けていただくことができました。家庭でのABA療育は実際にやってみると「あれ?これでいいんだろうか?」という疑問が多いと思いますが、セラピストの先生にして頂くだけで今後のご家庭でのABA療育が続けやすくなります。ぜひ今後も活用されてください。

●特別講演
特別講演については「問題行動への対応」というテーマで、藤坂代表に講演いただきました。問題行動が起こる原因から学び、それがどのように分類されるのか、4つの原因だけでなく、5つ目の原因も学べました。
対処法についても、最新の調査研究での対処法も学べました。
藤坂代表の娘さんとのエピソードも印象的で、問題行動が起こり消去が難しい場合でも、より害のない方へ誘導できることも学べました。
藤坂代表、ありがとうございました。

***

今回、現スタッフで初めての定例会でした。準備を皆で進めてきましたが、不安も大きかったですが、皆様のご協力のおかげでスムーズに運営することができました。本当にありがとうございました。
良い定例会だったと感想を頂き、スタッフ一同、大変嬉しく思います。
次回以降も会場が盛り上がるような定例会にしていきたいです、是非、皆様にご参加ください。

次回は、2024年12月22日(日)の開催を予定しています。
引き続き、大阪定例会へのご参加、新スタッフへのお力添えをお願いできれば幸いです。
是非次回もご参加ください。まだ参加したことないよという方やABA始めたばかりで分からない!といった親御さんもぜひお気軽にお越しください。お待ちしております。

最後に藤坂代表、先生方、NOTIAスタッフの皆様、定例会にご参加いただいた皆様に改めて御礼申し上げます。

大阪定例会スタッフ一同

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Author:つみき通信
NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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