ベンチャ-のトップチーム
- 2016/02/29
- 08:31
重要な活動が何かは本には書いていない。 それは事業によって異なる。 客観的な指標によって、3年から5年後に倍の規模に成長することが明らかになったならば、やがて必要となるトップマネジメント・チームの構築が急務である。 まず創業者自身が、事業にとってとくに重要な活動について主な関係者と相談しなければならない。存続と成功がかかっている活動は何か。 重要な活動としてあげられたものは、すべて検討の対象とし...
ベンチャー の運転資金
- 2016/02/28
- 05:45
債務は2 か月早く決済 しなければならず、債権は2 か月遅く決済される。いわゆる4ヶ月分の運転資金が最低でも必要だ。 まして、2倍に急増した場合、2倍なので単純に4ヶ月*2となる。しかし、そこには、道筋が出来ていない状況を進むことになり、目に見ないお金が出ていく事になる。 起業家が金に無頓着ということはあまりない。多くの場合、貧欲である。そのため利 益を重視する。しかし、それはベンチャーとしては間違った...
成功するほど 財務見通しの欠如が命とりになる。
- 2016/02/27
- 08:43
財務志向の欠知は、ベンチャーの成長期における最大の問題である。とくに急成長しつつあるベンチャーにとって命とりとなる。 製品やサービスで成功し、急成長する。大幅な増益とパラ色の見通しを発表する。ハイテクの流行分野であれば株式市場が注目する。 5年以内に売上げ100億円という見通しさえ聞かれるようになる。だが1年半後、挫折する。150人の従業員のうち80 人を解雇せざるを得なくな る。 急成長するとき...
事業の目的は 顧客を変えることではない。
- 2016/02/26
- 08:04
ベンチャーのマネジメントは外へ出て行かなければならない。市場に出かけ、顧客やセールスマンと時間を過ごし、見たり、聞いたりしなければならない。 製品やサービス の意味を決めるのは、顧客であって生産者ではないことを常に思い起こす仕組みをつく らなければならない。顧客に提供している効用や価値について、絶えず自問しなければ ならない。 最大の危険は、製品やサービスが何であり、何であるべきかであり、いかに買...
技術は産業を越えた。(企業研究所の陳腐)
- 2016/02/25
- 08:39
20世紀最大の社会的イノベーションだった企業研究所が、近年減少してきた原因は何か。 今日では、企業の研究部長たち自身が企業研究所の陳腐化を認めている。技術が 産業を越えたために、もはやいかなる産業、企業にも、独自の技術というものがありえ なくなった。 そして、産業が必要とする知識が、馴染みのない異質の技術から生まれる ようになった。こうして伝統ある企業研究所が陳腐化した。 世界一の企業研究所だった...
体系的廃棄(陳腐化対策)
- 2016/02/24
- 08:54
他者による陳腐化を防ぐ唯一の方法は 自ら陳腐化させることである。 自らの製品、サービス、プロセスを自ら陳腐化させることが、誰かに陳腐化させられ ることを防ぐ唯一の方法である。昔からこのことを理解し受け入れてきた企業がデュポンだった。 同社は1938年に ナイロンを世に出したとき、直ちに、これと競争できる新しい合成繊維の研究にとりかかった。同時に、価格を下げ、同社の特許を迂回することの魅力を小さくし...
不可欠の存在としてのマネジメント(カード社会)
- 2016/02/23
- 09:24
現在何でもカードになって便利になっている。その反面ガードが甘くなってきてる。(セキュリティー強化では対策できない) あるカード会社の例を挙げてみよう。セキュリティは万全を期しているように見える。それは上辺だけのことである。 昔のことを考えてみよう。ものを付けで購入し、毎月合計して請求をする。間違いのないように見直しをして検算する。その際異常値となれば、直ぐに桁を間違えたかと思い見直す。単なる間違...
新事業は乳児で、あって 乳児をおくべき ところは育児室である。
- 2016/02/22
- 08:52
イノベーションにかかわる仕事、とくに事業、製品、サービスの開発を目的とする仕事は、既存事業の現場のマネジメントではなく、イノベーション担当の役員のもとにおかなければならない。 しかし残念ながら、通常はそうなっていない。新事業はいわば乳児であって、しかも乳児のままでいる期間はかなり長い。乳児をお くべきところは育児室である。 成人すなわち既存の事業や製品を担当する者には、乳児 に割ける時間はないし、...
規模だけ増えて全体の生産性が向上しない成長は 汗を流して絞らなければならない。
- 2016/02/21
- 08:44
マネジメントたる者は、成長の最低限度を検討しておかなければならない。自らの強 みと生命力を維持していける成長の最低限度はどこか。生きていくための市場地位は確保しなければならない。 さもなければ限界的な存在になる。不適切な規模になる。市場が拡大しつつあるならば、自らもまた、その強みと生命力を維持するために成長していかなければならない。 したがって、時として成長の最低限度はかなり高いものになる。 加え...
規模の不適切さは、動きを鈍くし肺病人間化する。
- 2016/02/20
- 08:06
不適切な規模とはニッチのありえようのない規模である。 規模の誤りは、組織にとって体力を消耗させる業病である。ありふれた病でもある。 治療は可能だが、簡単でもなければ楽でもない。症状ははっきりしている。常に同じである。不適切な規模の組織には、肥大化した分野、活動、機能が必ずある。著しい努力を必要とし、多額の費用を必要としながら、成果をあげられない分野がある。 他の分野でいかに利益をあげようとも、...