元スーパー投資顧問出身アナリスト 企業分析まとめ 日本株投資で勝つ 6624田淵電機
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6624田淵電機



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独断と偏見に満ちた独り言のレポートですので、あくまでも参考程度に。投資は自己判断で!

6624田淵電機です。
変圧器とかACアダプターとか、そういったのを作っている会社ですね。詳しい製品は当社の製品情報で見れますが、詳しい人でなければ、なるほどってならないと思います。

当社は「継続企業の前提に関する重要事象等について」があります。つまり業績不振、財務・資金的に問題があって、今後どうなるかわからないのでリスク情報をしっかり開示してくださいねって事です。まあ普通より結構ヤバイ会社であるのです。83社が該当しています。

って事は株価に織り込まれ、安値になっている事が多いのです。だけれども、それが無くなれば、株価はある程度戻りがあるのではないかと思います。


ビジネスと財務諸表を一気に見て行きます。

変成器事業と電源機器事業で成り立っています。商品は前述の通りです。タイと香港にある子会社の売上寄与度がそれぞれ21%、27%ですね。売上の国別セグメントで見ると日本52%、中国24%、タイ国11%、その他11%なのである程度アウトソーシングしているって解りますね。ちなみに割合は切り捨てているので合計で100にならないので悪しからず。

日本の売上は140億あってそのうち100億がシャープって単純に計算するとシャープの日本への売上依存度は71%、全体では38%ですね。

シャープ次第って事でしょうか?

当社はシャープの株を3億円位保有しています。会計上仕方ありませんが株価の下落により現存損失処理をするのですが。そのIRの書き方もある程度決まっています。「時価が著しく下落し、その回復あると認められないものについて・・・」
この表現って当社もヤバイっすって言っているようなもんだね。あくまでも会計処理ですがね。ご存知のように「時価が著しく下落」の目安は50%です。


それ以外にも色々読み進めるとなぜ「継続企業の前提に関する重要事象等について」の企業になったのかわかってきたので書いておきます。

売上が減少、そして利益も減少、利益率が非常に低い(1%以下)、経常利益でも同様。

借入金利の高さ、短期借入の平均利率2.28%。個人の住宅ローンより高くない?これは借り換え予定があるそうですが、当社の利益率を見れば、金利の支払いで業績が悪化して、取り立て不能になっちゃいますし・・・。

手元資金の少なさ、在庫の少なさ、売掛金の少なさ。自転車操業みたいになってる?で2005年、2007年、2011年に第三者割当増資してる。


で、かなり気になるのが「非上場株式」の8.5億。でお決まりの会計文句「時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品の連結貸借対照表計上額」です。値段決められないのに値段決めましたって言われても・・・。

こういったのって「特損」の恐れが非常に多く、いやなんですよ~。


株価を見てみます。

231円。予想ベースPER18.8倍、PBR8.22倍、配当は0円
先が見えない状況でこのPER水準は厳しいです。当社の場合、利益が低くて株価が高いからこのPERって考えます。


私の投資判断は「却下」です。


正直、当社の復活のカギは見当たりませんでした。部品会社のため取引先によりかなり業績が変わる。なので、当社を調査をするときはその取引先まで調査が必要となる。これは面倒です。

それに利益率の低くて赤字になったビジネスって「競争力が無いのでは」って思う。理屈として、再稼働コストが高いので止められないライン製造、商品の大量生産、在庫圧縮のため価格を下げる。もし本当に技術力があったなら、その部品のライン止めて、値段をしっかり転嫁させれば良いもんね。

「うちの部品がなきゃ、お宅の製品は完成しないよ~」って言えば良いだけですもんね。
このような会社って日本に存在してるのですよ。


最後に、
潰れそうな会社は、つぶれないように手を打って、必死に延命を図るのです。
それは、「国の政策に従う」事や「国民の生活を脅かす」状況を作り出す事なのです。

「国の政策に従う」事の例としては半導体です。
半導体は「産業のコメ」ってなったので、なかなか潰せなかった。銀行もぎりぎりまで出資したのです。
「国民の生活を脅かす」事の例は家電メーカーです。
とある家電メーカーは生命保険や銀行を持っている。その会社が潰れたら、その銀行、保険はどうなるのって、国民はパニックなのです。国が何とか助ける訳です。そういった生保、銀行を持ってない家電メーカーは一瞬で消えてしまいました。

企業再生の最近の流行として、厳しい時代を何とか耐え、訪れるチャンスで勝負して復活ですね。ほとんど企業はそのチャンスで失敗して完全敗北して消えてしまいますが・・・。


がんばれ、田淵電機!!

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一時、伝説となった某有名中小型株ファンド「T」で株式投資の極意を学びました

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ヘッジファンドについて、また金融業界にかき消されているブラックボックスの部分も書こうと思います

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