7624 NaITO

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独断と偏見に満ちた独り言のレポートですので、あくまでも参考程度に。投資は自己判断で!
7624NaITOです。
なぜNaITOの「a」だけが小文字なのか気になります。調べてもだめでした。
切ったり穴をあけたりする工具を販売している会社です。専門的な工具を取り扱っているのにもかかわらずHPの商品情報に「イチオシ」っていう商品カテゴリーがあって不思議に思います。
岡谷鋼機が当社株式を49.4%保有しています。
今までのブログである程度お気に入りであった会社を調べつくしてしまったため、スクリーニングで割安となっている会社を抽出し、片っ端から調査し、レポートします。
ビジネスを見ます。
前述の通りです。で、株主は岡谷鋼機(7485)、日立ツール、タンガロイ、ユニオンツール(6278)、京セラ(6971)、不二越(6474)など大手企業が上位に出てくるのです。タンガロイは上場していませんが、ウォーレン・バフェットのお気に入りの会社ですね。
気付きますよね?
これだけの会社が当社の大株主であれば、当社は非常に優れた技術を保有している可能性があるのでは?って考える訳です。
それが正しいかどうかは有価証券報告書に書いてあるのです。
買掛金(仕入れて)
京セラ㈱4.2億、タンガロイ2.7億、ナカニシ2億、日立ツール1.9億、不二越 1.5億
売掛金(売った)、ツガミ 1.7億、橋本商工1.3億、高木商会0.9億、大和商会0.8億、タック0.7億
って事なので、技術がすごいとかの裏付けにはなりませんでした。
なのでビジネス、技術力についてはまあ、そこまで気にしない事にします。
財務を見てみましょう。
優先株が出てきちゃいました・・・。優先株を発行するって事は、普通株を発行しても買ってくれないって事が後ろにあるのです。会社としては優先株を発行してまで資金が欲しいって事なのです。優先株はそれなりにルールがあって、また引き受けの金額も大きいのでなかなか個人投資家には浸透してないですが、ヘッジファンドなど、機関投資家からすると非常においしい案件です。
で、優先株を見てみると、MSCB(行使価額修正条項付新株予約権付社債)なのです。この時点でもう投資対象としてアウトの可能性が大です。
桁を少なくして、簡単にMSCBを説明すると、
1000円欲しい人が転換社債を発行します。価格は10株×100円。発行済み株数は100株とすると、転換社債が株に転換で発行済み株式数は110株、になります。
でも、もし株価が下がって50円になったら、1000円÷50円で20株発行に「修正」されます。株に転換されれば発行済み株数は120株となります。
一株当たりの希薄化がどんどん進みます。
まあ、株価が上がれば良いのですが、普通株を発行しても買ってくれない会社がどうやって上がるのかは不明ですね。こちらのIRを見ればわかりますよね。
ファンドであれば、証券会社から普通株を借りて、同時に優先株も買います。それで普通株を思いっきり市場で叩き売って、最後に優先株を安値で転換して証券会社に返します。
まあ、当社の場合、転換しなくても日本円Tibor + 1%の金利が貰えるので良いですね。
当社の優先株は、みずほ銀行、りそな銀行、野村証券、千葉銀行、三井住友銀行などが引き受けました。まだ持っているのかな?誰かに売っちゃったのかな?
そんな事を考えながら短期借入の数字に目を向けます。
みずほ銀行10億、三井住友銀行6億、りそな銀行5億、常陽銀行2億、三井住友信託銀行2億ってなっています。みんな下一桁がゼロって事は今年借りて来年返す借入って思うのです。だって10億円を3年で借りて毎年返済していけば残りの1年は○億○万○円ってなるでしょ?
そんなことでもう、微妙としか言えなくなってしまいました。
私の投資判断は「却下」です。
株価も見てみますが、
701円、PER13.4倍、PBR0.4倍、配当利回り2.85%です。
PBRだけ見れば割安ですが、資産の中身を「コメ兵」が買い取るならいくらになるかって考えると・・・。
最後に、
こういった株が大化けするときは「V字回復の初動」を掴む事です。「V字回復の初動」はチャートの「びよ~ん」って動きを見る事ではなく、四半期報告など、会社側から出てくる「業績」を分析しする事です。
優先株をきれいに消化したり、大手の出資を受ける、また大幅なコストカットや売上高と経常利益の数字と率の回復など、様々です。
そういったストーリーを前もって決めておき、株価もその位置まで動いたならば、投資をするという「メモ」を残しておく事位であれば、さほど時間の無駄にはならないと思います。
がんばれ、NaITO!!