元スーパー投資顧問出身アナリスト 企業分析まとめ 日本株投資で勝つ 9384 内外トランスライン
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9384 内外トランスライン



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独断と偏見に満ちた独り言のレポートですので、あくまでも参考程度に。投資は自己判断で!

9384内外トランスラインです。
国際海上輸送をしている会社で大口も小口も請け負っています。自社船は無く、船会社からコンテナを仕入れてそのスペースを複数に販売するという事をやっています。独立系ですね。中小規模ビジネスの取り扱いが多い様に思います。

中小規模は大手ではなく、当社を利用するでしょう。もし大手の会社を利用したら、ビジネスの内容がなぜか商社の耳に入り、ビジネスを奪われちゃうのです。なので、おいしいビジネスを持っている会社はこういった独立系の会社を利用するのです。

あと当社は上場しているので、「あぶない刑事」とかに出てくる怪しい港の近くにある事務所とかそういった類は全くありませんので安心。

という事で、独立系国際海上輸送において独立系は必要とされています。当ビジネスは運輸省とかの許可も必要なので参入障壁はまあまあ高いのです。運輸省の許可はそこまで難しくないそうですが・・・。

今後、ライバルの参入も少ないと考えます。コンテナを買って、すぐに客を見つけなくてはならないし、参入コストが高すぎます。それなのに儲けは少ないし・・・。ニッチビジネスなのです。

そんな中、当社はほぼ無借金経営でキャッシュも持っているので安心。でこれからTPPとかそんなこんなで取引量の増加するんじゃないって思います。当社にも恩恵は受けるはずって考え、調査することにしました。


ビジネスについてです。
前述の通りですが、詳しく言えば、日本の港から世界24カ国46都市向けに直行便があって、それ以外も、海外現地法人があるシンガポール、香港、釜山等をハブ港として、アフリカや中南米等の諸国に向けて同じ感じでサービスが提供出来てるので、ある程度固まっているって言えます。


財務などを見てみます。
売上は右肩上がりですが、利益が最近はマイナス成長です。減損損失のせいですね。子会社が7社あります。今後もこれらの減損損失の恐れが怖いです。関係会社株式10社で8億円、のれんの3.5億です。
日本式の会計基準だから良いものの、IFRS(国際会計基準)に変更になったら「のれん」は一発で計上だったような。日本みたいに20年償却はないし、実務的に5年で償却することも許されないと。

さらに「減損の兆候」が無くても年一回「減損テスト」をしなくてはならないし、って事を考えるとかなり怖くなってきます。


これを読んで、何が怖いのって思っている方のために簡単に説明しますね。
関係会社株式は時価で帳簿に記入するのです。それで著しく価値が落ちたら減損にするのです。おおよそ50%が目安。でも上場してもいない株式をどうやって評価するのか?会社の都合でやっちゃう訳ですよ。

めちゃめちゃ利益がでたタイミングで「特損~」って、もしくは社長が入れ替わるときに前社長に特損を押し付けるとか。

至って簡単に合法に利益操作が出来ちゃいます。ええ、もちろん合法ですよ。


話を戻します。
で、これら子会社、関連会社株式は大丈夫かと見た所、当社の名前を冠した所がほとんどです「NAUGAI」ってね。謎のマレーシアの会社とかではない訳で。「この桜吹雪が目に入らぬか」by遠山の金さん。

伝わっていますか?

で、今年、社長が会長になって副社長が社長に昇格すると。まあ特損も出しておいても黒字だし、「今出しておこう」ってなったのかな。社長は創業者だし、ずっと副社長でやってきた常多氏の事を気遣ってこういう事をしたのかなって。70歳と59歳。11歳も年が離れている、色々そこにドラマがある訳です。

熱い男だぜ!!戸田会長(まだ社長ですが)

もしも、この代表にもう一人の取締役で銀行出身の田中氏(59歳)になったらその時点で投資対象では無くなる所でした。子会社、関係会社株式について調べるのか~って考えるからです。常多氏はプロパーです。叩き上げの人って事。

株価を見てみましょう。
1390円、実績ベースでPER15.9倍、PBR1.31倍、配当利回り1.31%。適正。
2012年7月に1対2の株式分割をしていますね。

それを踏まえて利益予想をして計算、その数字を入れても永遠に割安にならない感じでした。2019年にPBR1倍割れ、PER10倍割れは2024年。

グロース株として考えてみると収益のブレが激しいです。利益成長が常に二桁のプラスかマイナスかという事で。まあ、理由は特損が響いている訳でそうでなければしっかりした利益を生み出せています。

インカムゲインとして考えても、配当政策は何にも言ってないので不明です。


私の投資判断は保留となりました。


ただし、特損が出ないようであれば、買いですね。四半期はしっかりチェックすべき銘柄です。売上に季節性はありません四分の一で計算します。ある程度利益がつみあがってきた時は要注意。

あと定款の変更も予定していますね。航空運送取扱業もやるみたいだし、今後どのような変化があるのか、新社長の腕前を拝見させて頂きます。

所で、借入金等明細表のところにある借入金の平均利率9%台って「何って」思います。
社員の給料も微減、平均勤続年数は7年。ストックオプションは勤続8年以上の社員に出してる。

色々ごにゃごにゃしてる部分がありますね。


がんばれ、内外トランスライン!!


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一時、伝説となった某有名中小型株ファンド「T」で株式投資の極意を学びました

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ヘッジファンドについて、また金融業界にかき消されているブラックボックスの部分も書こうと思います

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