9639三協フロンテア(二回目)
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独断と偏見に満ちた独り言のレポートですので、あくまでも参考程度に。投資は自己判断で!
9639三協フロンテアです。
前回の調査が2013年4月5日ですね。(調査レポートはこちら)
昨日の9820エムティジェネックス(二回目)の調査のデータとかを纏めていたら、近くに9639三協フロンテアがあるのを発見しました。
そうです。
株価コードでフォルダ分けをしているためです。
でまあ、「復興」の恩恵を受けそう~って書いていて、実際に受けているねって書きました。最近のマーケットではバイオとかが人気で「復興」って全然聞かなくなっちゃいましたね。
まあ、最近の我が国経済は政府の頑張りで緩やかに回復して、さらには自律回復しているって話になっています。でさらには良好になりつつあるみたいな感じでしょって書いてありますよね。いや~本当に東北の海沿いでそれを言えるのでしょうかね~って思いますよ。
「復興」は続けて欲しい訳ですが、それにはカネとコネ、両方が必要なのです。カネを出す人は利益が返ってきます、コネを出す人は「清き一票」が返ってくるって事です。で、こういった事を考えると数年で言い方は悪いけど、「ブーム」が去る訳ですね。カネとコネの両方が上手く集まらないって事。いや~ホント、我が国の特徴なのです。
欧米とかのそれってもう規模が違う訳ですよ、超お金持ちがありえない金額を寄付したり、そのための財団とかをマジで設立して、完了後しっかりと消滅させたりね。税金逃れのための謎NPOとか設立出来ちゃう我が国とのレベルはかなりかけ離れている訳ですよ。
話を戻します。
当時の私の投資判断は「買い」で、理由は割安であり、「復興」によるイベントで成長が出来る会社であるって事でした。
じゃあそれが現在も続いているの?って調査する必要がありました。
有価証券報告書と決算説明会資料を見ながら調査していきましょう。
売上は17.5%減少の240億円で、当社の利益率って基本、変動なしなので純利益も前年より16.1%減の20億円です。で復興需要が減速傾向なのかなあって思うのですが、決算資料説明会で見れば計画していた数字を91%までしか達成できなかったが、前年度の実績で見ると146%増、で今期は126%増を目指そうってなっている。
当社のセールスにおいては、インセンティブのハードルが上がり、やや大変かと思いますが頑張ってください。
でまあ、復興は「つづく」って考えれるのです。で決算説明会資料がちゃ~んと役に立った訳です。しかし全体は悪いので資料では東北一筋です、みたいな決算説明資料でした。有価証券報告書ではセグメントの所で宮城県が姿を消してますが・・・。
つまり、全体売上の10%を占めなくなったって事ですよね。
なので「つづく」って考えてもここからは四半期の数字をしっかりチェックしていかないとダメなのです。「つづかない」ってシナリオも発生確率はゼロではありません。ただ、こういった数字を見ると、今後の企業収益については東北頼みであるって事が理解できるのです。
で、企業業績について、会社発表である売上10.4%増の266億円、純利益は1.45%増の21億円って「マジっすか~」ってなるのです。それでそれを達成するために社員にハッパをあけるのは当たり前ですが、財務戦略でもハッパをかけるのです。財務戦略でも営業が掛けられるって事ですよ。
銀行借り入って事ですね。
何で銀行借り入れで営業?って思った方は4349テスクのレポートを読んで下さい。で、それの応用版であるって事です。
まあ、ここでも簡単に言えば、まず家を買う人ってローンでカネを借ります。でそのカネの範囲内で土地を買い、家を建てます。3000万円借りたい人が2000万円しか借りれなかったらマイホーム計画の予定は完全に狂いますよね。って所で当社みたいな方法もありますね~って事です。
いや~マジで一家が雨風をしのげて、一つ屋根の下でご飯を食べれれば、建物の外見なんて関係ないのですよ。東京とかみたいに外見でかなり気合を入れている人とは大違いな訳っすよ。
これからの需要として、もう今更税金とかは難しいし、となると個人とかも当然ターゲットになるのではって思います。
まあ、ともかく、そんなこんなで銀行借り入れを見てみると、今回、短期借入(1年以内に返済)が出てきた訳ですよ。前回の有価証券報告書では短期借入の欄はありませんでした。
短期借入金
相手先 金額(千円)
三菱UFJ信託銀行㈱ 1,440,000
㈱千葉銀行 777,000
㈱東日本銀行 693,000
㈱みずほ銀行 630,000
㈱三井住友銀行 630,000
㈱三菱東京UFJ銀行 630,000
日本生命保険相互会社 50,000
合計 4,850,000
ってなってます。
借入の信用度って金利と借入方法で見ます。
シンジケートとかが結構ヤバい借入ですよね、その次に短期、長期って感じで安全になる。まあ、何を担保にしているってのももちろん見る必要がありますがとりあえず今回はそこまで考えません。
当社は短期借入、でも前回の金利が0.8%で今回は0.6%です。同じ短期借入でも2.4%とかふつーの個人と変わらないじゃんってレベルの買い入れではないのです。
これって銀行と良い関係じゃないですか?つまり銀行が担当者のノルマ達成がキツくて、当社のお願いに来た。で、やっぱりそういった部分でうまいことやらないとビジネスは上手く行きませんのでじゃあ借りようかな~って感じ。
考えればキリがありませんね。こういったのはやはり機関投資家アナリストの出番って事でしたね。
昔の話ですが。私がとある会社と、その会社を担当している銀行の方と同席してお話をした際、私には緑茶が出ましたが担当している銀行の方にはすでにミルクが入っているアイスコーヒーが出てきました。この瞬間から、ああ~なるほどねって解りましたよ。
ビジネスの結果は数字ですので四半期の数字などはちゃんとチェックする必要がありますね。
株価を見てみます。
733円です。実績ベースでのPER7.9倍、PBR0.8倍、配当利回りは4.09%です。
いや~これはもう、当たり前ですが、どのようなシナリオを描くかで投資判断が決まりますよ。
私の投資判断は「買い」となりました。
私のシナリオですと、悪くても売上、利益は前年度と比べ「横ばい」だろうって見ているのですよ。「つづく」って事ですよ。
ただ、四半期報告の数字が前年度より結構低かったりしたらすぐさまエクセルに数字を叩き込んで、投資判断の変更が起こる可能性があります。
以前のレポートでは、利益はさらに上がるかもしれないって考えていたので当然、目標株価もそれに沿っているのですが、今回、横ばいってシナリオが出てきたからも目標株価も少し下がっちゃたのです。それでも、目標株価に達する時間、それを年率で換算すれば、投資妙味は充分にあるという判断で「買い」ってなったのです。
最後に、
当社の投資判断をするにあたり、様々なレシオを計算したり、細かい数字を取りました。このブログに乗せると超~長くなるので端折ってしまいましたが、基本、シナリオ通りに事が運ぶと、そういった数字、レシオも私のシナリオにあった方の動きになるのです。
これがね~、こういう調査をやっていて本当に気持ちいい~~訳ですよ。
この気持ちよさを知って頂きたいので、皆さんも是非とも、お好きな会社を色々調べてみてください。きっとハマるはずです。
がんばれ、三協フロンテア!!