3791IGポート
最初に「ポチッ」とクリックお願いします♪
独断と偏見に満ちた独り言のレポートですので、あくまでも参考程度に。投資は自己判断で!
3791IGポートです。
アニメ等を制作している会社ですね。同業として6879イマジカ・ロボットホールディングスがそれに当たりません?以前レポートしていますので読んでみて基礎知識みたいな感じを知った上でIGポートのレポートを読み続けて下さい。
基本、同じアイデアが当てはまる会社ですね。
読者さんからのリクエストもあり、この業界の復習も兼ねて調査です。
ビジネスについて、
ホームページで充分です。
とりあえず色々アニメを作成していて、さらには二次利用もしていると、つまりDVDとかグッズね。映画もやっていますね~。
それでとりあえず人気になっているアニメとかも請け負っていて。そういった部分を見てしまうと、今後の収益に超良い影響がありそう~って株雑誌がこぞって書いちゃう訳ですよ。
我々が知らないレベルの情報を書いて欲しい訳です。じゃなきゃ雑誌なんて売れませんて・・・。
という文句も言いながら、数字を見るのです。
単位:億円
売上高 経常利益 純利益 経常利益率 純利益率
2005年度5月期 57 4.48 2.82 7.89% 4.97%
2006年度5月期 54 4.25 2.31 7.82% 4.25%
2007年度5月期 55 2.72 1.65 4.91% 2.98%
2008年度5月期 66 4.67 2.01 7.04% 3.03%
2009年度5月期 71 1.29 0.23 1.81% 0.32%
2010年度5月期 60 -2.54 -5.38 -4.25% -8.99%
2011年度5月期 53 1.50 3.27 2.84% 6.18%
2012年度5月期 55 0.70 0.35 1.27% 0.63%
2013年度5月期 66 2.40 1.28 3.64% 1.94%
一人当たりの数字
単位:千円
売上高 経常利益 純利益 総従業員数 社員 臨時 提出会社、社員
2005年度5月期 32,435 2,560 1,613 175 169 6 108
2006年度5月期 28,781 2,249 1,222 189 184 5 123
2007年度5月期 28,014 1,375 835 198 191 7 124
2008年度5月期 29,230 2,059 885 227 211 16 2
2009年度5月期 31,314 567 100 227 211 16 3
2010年度5月期 27,731 -1,178 -2,492 216 199 17 3
2011年度5月期 25,394 722 1,570 208 192 16 2
2012年度5月期 25,581 324 162 215 195 20 3
2013年度5月期 28,689 1,045 558 230 213 17
提出会社の社員数、ツッコミたくなりますね~。
つーか、ビジネスは特に問題なさそうなんですよね~
金曜は面倒な曜日ですので単純に言います。
本社の社員を買収した先に飛ばしただけなのです。理由については知らなくても良いんじゃないですか?でも、やっぱり気になりますよね~。
でもね、これも6879イマジカ・ロボットホールディングスのレポートの応用で考えると、提出会社を箱会社にして、その下で取引を行う事によって、売掛金の欄が消えちゃうんです。となるとある程度自由な事が出来るって事です。
でまあ、ここで提出会社の3人の方の直近の状況ですが、平均年齢47.1歳、平均勤続年数4.4年、平均年収は2,707,000円です。
いやいやいや、本社勤務ですよ~それでこの水準は何とも言えませんよね~。でもって取締役もいまして報酬は240万円です。
有価証券報告書にそう書いてあるのです。
有価証券報告書の「事業の内容」より抜粋。
「連結子会社8社(㈱プロダクション・アイジー、㈱ジーベック、㈱マッグガーデン、㈱ウィットスタジオ、海外子会社3社、制作委員会1社)、持分法適用非連結子会社2社、持分法適用関連会社1社、非連結子会社1社によって構成」
って事で、子会社の中でこんなのを見つけました。
プロダクション・アイジー 役員の兼任(2名)
ジーベック 役員の兼任(1名)
株式会社マッグガーデン 役員の兼任(2名)
Production I.G.,LLC 役員の兼任(1名)
I.G Films Inc. 役員の兼任(1名)
Production I.G Canadian Bureau Inc. 役員の兼任(1名)
外で貰ってんじゃないですか~
私は本社の事を社員が3人しかいない「箱」って呼びました。もう一つ位の数字を上げると、直近5年の営業利益を見ます。109,000千円、128,999千円、109,999千円、100,000千円、100,000千円です。
何かの契約に基づいて貰っているのでしょうか?
そういった事を考えつつ、売上に大きく貢献ている会社は3社であり、それらは提出会社の関係会社株式となっています。プロダクション・アイジー(23億円)、シーベック(2億円)、マッグガーデン(11億円)です。
6425ユニバーサルエンターテインメント(1回目)のレポートでも書きました通り、関係会社株式は取得価格で帳簿しておくんですよね。それで、もしそれが著しく凹み、回復の見込みがない場合は特損~でしたね。
当社にはそこまで該当しないのですが、関係会社にする際に、スッゲ~「のれん」っていうプレミアムを付けて買っちゃう会社とかがあります、そうなると、もう怪しさ満点な訳ですね。「スーパー投資顧問 グルグル」とか「スーパー投資顧問 のれん」とかで初めての読者さんはチェックしてみて下さいね。
でもって、色々面倒に書かれている3社の5年間の収支をまとめます。
単位:百万円
プロダクション・アイジー
売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 経常利益率 純利益率
2009年度5月期 4,221 86 3 2,685 4,279 2.05% 0.08%
2010年度5月期 3,635 -152 -252 2,424 3,842 -4.17% -6.94%
2011年度5月期 2,909 204 262 2,687 4,109 7.01% 9.01%
2012年度5月期 3,147 149 62 2,748 4,383 4.74% 1.96%
2013年度5月期 3,620 66 59 2,797 5,412 1.82% 1.62%
ジーベック
売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 経常利益率 純利益率
2009年度5月期 1,318 35 23 560 742 2.66% 1.76%
2010年度5月期 1,041 -162 -328 242 557 -15.60% -31.51%
2011年度5月期 1,293 -62 59 360 705 -4.82% 4.56%
2012年度5月期 1,138 -18 9 321 1,151 -1.62% 0.81%
2013年度5月期 1,763 24 8 329 806 1.39% 0.44%
マッグガーデン
売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 経常利益率 純利益率
2009年度5月期 1,576 15 15 910 1,510 0.98% 0.96%
2010年度5月期 1,449 46 46 955 1,448 3.17% 3.15%
2011年度5月期 1,332 6 2 957 1,236 0.44% 0.17%
2012年度5月期 1,347 21 36 929 1,161 1.55% 2.70%
2013年度5月期 1,317 -5 2 931 1,239 -0.37% 0.13%
これだけのテーブルがあればとりあえず借入金やPER的なものを計算して、関係会社株式の評価及び、今後その子会社達がどうなっているかってのが解ると思いますね。
さらに提出会社の営業費用について「※2」ってのが付いていて、よ~く見ると、
役員報酬 15,840
給与手当 840
支払手数料 6,234
業務委託料 7,665
顧問料 25,080
出向料 7,530
ってなっています。
「営業費用」なんです。
とまあ、ここまでくれば、取り合えず、会社は株主の物ではない会社なんだな~って思う訳ですね。決算短信の「補足資料:無」、「説明会:無」って左上の部分を見れば解るような気もしますね。
「つーか上場しなくて良くね」って我々は思うのですが、やっぱり、上場してキャッシュアウトさせたい訳ですね~。そうなるとベンチャー投資は「成功」ってなりますからね。
当社にはみずほキャピタル(ベンチャー投資ですね)が昔、株主で入ってました。
でもって上場の主幹事はみずほ証券っつ~事ですよ。
「IPO」は公平であり、正々堂々のビジネスでございま~~~す。
そして有価証券報告書に戻り、「政策の1つである「成長戦略」の中に「クールジャパンの推進」があり」って文言を発見、つまり、「お国」ある味方だったんです。さらには3662エイチームのレポートで書いた通り、時価総額かそういった事に少しでも貢献出来ますからね。
ここまででいう事はないでしょう。
株価を見てみます。
1,635円。実績ベースでのPER60.85倍、PBR1.81倍です。配当は200円の復配ですので0.12%です。
私の投資判断は「却下」となりました。
理由としては、業績云々ではなく、株主にはそこまで報いる事は考えられませんね。まずは社員さんへの還元が必要です。もし私が株主でも、そう思います。結構厳しい環境の社員さんは多いように思います。
だって表向き、社員は300万円も貰ってないって体ですから、その子会社ってなると・・・。
もう「進撃の巨人」や「黒子のバスケ」関連~ってのはトレーダーの為の話であって、こういった私のような投資家のスタイルでは意味がなさそうです。
最後に、
業界のヒエラルキーが段々と見えてきた調査でした。「多分こんな感じだろうな~」であった、6879イマジカ・ロボットホールディングスの時から、今は、「そうなのか」ってレベルまで業界の知識が高まったように思います。
って事で、今日も非常にお勉強になりました。
がんばれ、IGポート!!