あの世の運転
雑文や、押し花のための記録など 連日
残して置いてもゴミに等しいと思われる物を処分している。
昨日は 息子に教えて貰った パソコンに関する記録ノートを
シュレッダーにかけていて・・ノートの末尾に夫の書いたものを
見つけた。
呼吸が苦しい そのため夜も眠れない
歩くのが辛く トイ そこで止まっている。
別のページに
飼われて居るかのように毎日タンチョウが訪ねてくる酪農家がある。
牧草地は広大で 玄関や裏口に とうきびを作ったのが
タンチョウの気に入りで 落ち穂拾いの日課になっている。
厚岸へ行く折りは、必ず通る道路なので写真を撮るため
時間を浪費するのが常である。
この家には小学校前の子どもがいたが、いまでは好い若者に
なっている事だろう。
それと嬉しいことに最初は2羽だった丹頂は、6頭ににふえている。
夕映え光 浴びし鶴より 羽開く えぞを
夫の字はすでに震えを帯び それでも判読出来る
最後の文章かも知れない。
厚岸の海へ・・漁協へ行くのが楽しみだった夫は
亡くなる半年前、自分の誕生日に(10月1日)車を運転して
出かけている。 厚岸への訪問はそれが最後だった。
いまも仏壇へ 運転免許証とクルマの鍵が置かれている。
車が大好きで、運転するのが好きだった夫は
あの世でも この運転免許証は有効だろうか?
キクイモモドキ
塊茎は出来ない。原産地は北アメリカ 路傍に咲いている。