海見えて

海見えて

海見えて ぼくの形に 枯ひまわり  ・・・えぞを 
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海見えて・・11  1992年 11月 15日 発行


    さくら旅・・・日本海側を北上す

青海島 (おみじま)にミカンの原木があると観光マップから知り
この島へ渡りました。 四方が海に囲まれた小さな島・・
美しい島でした。 思わず二人して「ここに住みたいね」って・・・

「あなたは 毎日釣り糸を垂れるでしょう?」
「わたしは 温暖な気候に合わせて お野菜やお花を植えるわ」

「終の棲家をとうとう見つけたね」・・・そう言って この島を後にしたのです。


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 萩もまた美しい町並みでした。萩焼の窯元を訪ねました。
 地味な焼き物でしたが 萩焼の底に切れ目が入っているのが
 特徴だそうな・・。  

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石川県は
この旅で 一番清潔で・・何処へ行ってもゴミが無いのです!
まるで申し合わせたように・・。

気がつきました。 人々は自分達が この県に住むことに誇りを持っている
そうとしか考えられませんでした。



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               ー列島縦断 さくらの旅ー(30)・・遠音記

     さようなら九州 


1991年5月20日~1995年3月 普賢岳噴火

2億㎥
1991年~1995年の5年間に噴出した溶岩の量

30~40万㎥
活動最盛期の一日あたり溶岩噴出量

時速200km
火砕流の流下速度(1991年9月15日)

5.5km
火砕流の最長流下距離


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普賢岳は やがて沈下・・・噴火そのままを 補強保存し
自然のままのミュージアムとして公開された。

現実を目の当たりにするとき その恐ろしさにおののく。
時を移して三度訪問した。 行く度に充実したミュージアムとして人々へ教訓を残す。

わたし達の町にも・・噴火しつづける硫黄山がある。



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1992年  3月29日・・・4月23日・・・九州滞在26日間の旅は終わった。
(またきっとくるよー)と こころの中で叫んでいた。 明日からは 日本海側を北上する。
桜の追いかけはまだ続いているが・・・

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             ー列島縦断 さくらの旅ー(29)・・遠音記

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     日本二六聖人殉教地

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・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


   2018年 10月  海見えてNO11から 26年後
    夫亡き後 ひとり旅で 再訪する。


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ミュージアムとして考えるなら・・・広島の原爆資料館より長崎の展示館が
勝る。 ミュージアムは 「見て下さい」から 「あなたの心の中に入ります」
簡単に言うと 能動と受動の違いかと思う。

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     ー列島縦断 さくらの旅ー(28)・・遠音記

         オランダ村を訪ねる

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旅の間には こんなことも起きる。 観光案内をもとに訪ねたけれど
オランダ村は 撤去の最中だった。

時を移して 夫亡き後の「ひとり旅」で 
2018年10月・・1ヶ月間 長崎に滞在した。
オランダ村には17日に訪ねた・・ 時々花壇に妖精が現れて
夢見るような風景が広がっていた。


1992年に失敗作の写真を撮って下さったおじさんと・・・
おおじさんは いまもお元気でいらっしゃるだろうか?


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            ー列島縦断 さくらの旅ー(27)・・遠音記

  平戸観光記念館において 

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ジャガタラお春(じゃがたらおはる、1625年頃 - 1697年)は、江戸時代初期に長崎に在住し、
後にバタヴィア(ジャカルタ)へと追放されたイタリア人と日本人の混血女性 ...


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この布に 「日本恋しや・・・」としたためられた文が隠されていた。
後年 検証の結果・・・ジャガタラお春の文では無いと推定されたが
やはり 同じ運命に泣く・・少女の気持ちに違いないと思われた。

第二次戦争後 春をひさぐ女達から多くの混血児が生まれ
いわれの無い差別を受けて育った子ども達のことが頭をよぎる。


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平戸観光の折、豪雨に見舞われ・・行き場を失う。
観光記念館の前が 広いパーキングになっていたので
そこで睡る。・・・列島は南に向かうほど・・激しい雨が降り
北海道での「どしゃ降り」などとは大違いだと分かる。

これを書いている今・・比較的穏やかな自然を考えて 釧路は
とても 住みやすいところだと 思う。
まもなく 夏期だけ移住してくる・・南からの人々が移り住み
釧路市もその滞在者のための住居を提供する。


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異国情緒漂うこの町に 少女たちの哀切を極める雨が降り
去りがたかった。 祈


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         ー列島縦断 さくらの旅ー(26)・・遠音記

   武雄ユース

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  平戸観光記念館において またしても女性の悲しい歴史に出会う。
  わたしたちは その資料館に提示されている内容を
  隅から隅まで読んだ。  

  そして従軍慰安婦のことも考えた。
  決して戦争が残した爪痕を 女性に強いた事を
  無いことにしようとしてはいけない。その時子どもだった
  わたしでさえ 知っていることだもの。
  



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兎に角 九州は何処へ行っても お城だらけ。
たいてい中身は その町の資料館になっている。その資料には思いがけないものが
有ったりする。 わたしたちのミュージアム好きの所以である。

     明日 ジャガタラお春・・へ   (つづく)


     此処に写っている写真は いまから30年前・・デジタル写真では無い。
     写真店で 現像 やいてもらった写真である。
     カメラは ミノルタ一眼レフ  ネガはすべて 断捨離してしまった。

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           ー列島縦断 さくらの旅ー(25)・・遠音記

           忘れ得ぬ街  そしてミュージアム

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トンバイ塀とは、登り窯を築くために用いた耐火レンガ(トンバイ)の廃材や
使い捨ての窯道具を赤土で塗り固め作った塀のことです。

町並みをドンバイ塀がグルリと取り囲み 焼きものの町は
何処にも無い歴史を語る町でした。



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窯場の暑さは・・真夏の仕事では過酷を極めると・・・
後に訪ねた 「瀬戸市」で 学びました。
これぞ 「男子の仕事と思ったことでした。  (つづく)


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流衣が出発した。 孫の面倒を見る事で当地に住むことになったが
これで孫は全員釧路から居なくなった。
感想?? 無いかも・・・
希望?? 健康で長生きして欲しいかな?
かける言葉は 何時だって平凡に尽きる。

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            ー列島縦断 さくらの旅ー(25)・・遠音記

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大変な迫力です。
七ツ釜・・・満潮時には遊覧船が洞の中に入っていける。


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呼子港の朝市は ぜひ行ってみたいところ。。素朴な市で
道ばたに自分の手製の物を売っているおばあちゃんが並んでいた。
素朴さに惹かれ このおっとりとした 海の村に住みたいと思ったことは
言うまでも無い。


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此処に書いて有るとおり ソニーのテレコの録音失敗
思った通り それから 三度も長崎を訪ねることになり
忘れ得ぬ街となった。            (つづく)

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          ー列島縦断 さくらの旅ー(24)・・遠音記

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     此処にも 台風の爪痕が・・・

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唐津城は 藤に彩られて 美しかった。

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カササギの美しい姿に 歓声を上げた!初めて見たのだもの・・
八女茶を買いながら・・店員さんのお話では とても迷惑鳥らしい。

巣を作るのに金目のもの・・傘の骨や ハンガーなどを拾い
電柱の上に巣を作るので停電してしまうんだとか・・・
お聞きしているうちに 我々のカラス被害と似ているなと。

それにしても 姿はとても優美。 佐賀県の県鳥に選ばれている。
福岡の佐賀寄りと 佐賀県にしか生息していないそう。


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この鳥を写真に撮りたいと これ以後 二度 佐賀県の旅をした。  (つづく)

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           ー列島縦断 さくらの旅ー(23)・・遠音記

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頂上 ゆき降る。 昨日まで外輪山まで登れなく ラッキーです。

年の平均気温が 札幌と同じと教えられて 九州と言っても
一律にくくれない。


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避難壕がある。 桜島にもあった。 日本は地震国と認識しなければ。


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青木繁の作品に出会い 衝撃を覚える。「海の幸」 「わだつみのいろこの宮」・・重要文化財など
わたしの生涯 忘れ得ぬ画家となる。


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青木 繁は日本の洋画家。号は香葩。 明治期の日本絵画のロマン主義的傾向を代表する画家であり、
代表作『海の幸』はその記念碑的作品と評されている。
若くして日本美術史上に残る作品を次々と生み出したが、
名声を得ることなく放浪の末に胸を患い、28歳で早世した。 ウィキペディア

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