徳島で7月1日、阿波(あわ)踊り専用エナジードリンク「Awa Rise」が発売された。
「興奮と熱気の渦に包まれる阿波踊りで最高のパフォーマンスを発揮したい時のために開発した」という同商品。ベンディングサービスを展開する「サンマック」(徳島市川内町)が開発、製造・販売を行う。
県内300カ所に設置する同社オリジナルの自動販売機「地域応援 徳島珈琲ベンダー」で販売する。現在の設置状況は30台ほど。一般小売店での販売は未定で、同社の萱谷社長は「購入するにはご足労をかけるが、当面は自動販売機を探していただければ」と話す。
成分は、アルギニン、ビタミンB2・B6・B12、カフェインなど。同県産ゆず果汁で香り付けを行っている。パッケージには、阿波踊りの男踊りと女踊りのイラストや、阿波踊りの唄「阿波よしこの」の歌詞を英語で記載するなど、伝統文化とモダンさを表現したデザインを施す。
2012年に「徳島に関連付けた飲料水の販売」を目的に、地域密着型のドリンクの開発を始めた同社。「ありふれた清涼飲料水の水やお茶ではなく、徳島ならではの缶コーヒーはどうか」と「徳島珈琲」を開発。2年間で、コーヒー3種類、お茶2種類、天然水1種類の6種類の開発を行ってきた。
昨年1年間は同事業の継続が妥当かどうかを見極めるため、新商品の発売をせず、既存商品の動向を調査。認知度向上を確認できたことから事業継続を決め、今年2月から同商品や、同時期に発売を始めた「すだちソーダ」、「阿波踊りブレンド」などの商品開発に取り掛かったという。
萱谷さんは「いろいろな準備と調査を経た上で、今後の展開を占う意味で発売に踏み切った」と経緯を話す。「阿波踊り専用と打ち出したことで、購買の間口を狭めてしまっているが、こういうのもあっていいと考えている。缶の中には阿波踊りのエネルギーが詰まっているので、踊っている人、これから踊る人、元気がほしい人にぜひ飲んでほしい」と笑顔を見せる。
1缶250ミリリットル入り=「徳島珈琲」ホームページでも取り扱う。