真紅のthinkingdays 昭和の女~『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ』
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映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅 (言葉を探す人)   ★劇場鑑賞した映画は Instagram にアップしています @ruby_red66 ★Stay Blue

昭和の女~『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ』

ヴィヨンの妻

 才能に溢れてはいるが大酒呑みで金にルーズ、女癖も悪い新進作家の大谷
(浅野忠信)
は、馴染みの料理屋から金を盗んでしまう。しっかり者の妻佐知(松
たか子)
は、そんな大谷を庇い、料理屋で働いて借金を返そうとする・・・。

 生誕100年を迎えた昭和の大作家・太宰治の同名小説の映画化。第33回モント
リオール世界映画祭
において、根岸吉太郎監督賞を受賞した話題作。終戦後
の昭和を再現した美術、映像はもちろん、俳優たちの確かな演技が光る力作。ち
なみにフードスタイリスト飯島奈美さん。

 文学少女の通過儀礼的作家・太宰治には、ご多分に漏れず、中高生の頃ハマ
リにハマった。今でも私の本棚には、黒い背表紙の新潮文庫がズラリと並んでい
る。いつか三鷹に行ってお墓参りがしたい、桜桃忌に行けたら一番いい・・・、など
と夢想していたものだが、正直、大人になってからはほとんど読み返すこともなか
った。(それは多分、村上春樹に出逢ったせいだと思うのだけれど)

 不思議と、今まであまり映像化されることのなかった太宰作品。浅野忠信主演
と聞けば、楽しみにしないわけがない! 思い入れが生々しいままでなく、思い
出に変わった今だったから、よかったのかもしれない。期待通りの出来栄えに、
まずは満足。

ヴィヨンの妻2

 太宰自身が投影された大谷を演じた浅野くん、素晴らしかった。「生き写し」
でも言おうか、だらしなくて嫉妬深くて自己中で狼少年で、それでも心惹かれず
にはいられない男、そのもの。「付き合ってくれますか」。あの頬杖は・・・反則
でしょう。

 そんな夫に尽くして、尽くして、裏切られて・・・。それでも離れない妻、佐知
でも彼女はただの、耐え忍ぶ女じゃない。自分という人間の美しさを知り、価値
に気づき、人生を切り開こうとしている強い女。自分に惹かれている若い男、
岡田(妻夫木聡)を拒むこともなく、初恋の男、辻(堤真一)の事務所に、口紅
一つで乗り込んで行く。「お金、無いんです」カワリニワタシヲカッテクダサイ

 互いに引け目を感じ合っている大谷と佐知は、ある意味、似た者同士なのか
もしれない。

ヴィヨンの妻3

 いつもは顔を見るとゲンナリしてしまう広末涼子が、本作ではそれほどに悪く
はなかったかな。あの、最後の勝ち誇った表情・・・。人情に厚い料理屋の夫婦、
室井滋伊武雅刀も「庶民」を体現していた。光石研新井浩文の顔がチラリと
見えたのもうれしい。そして残念ながら、妻夫木聡だけはこの映画の「色」に合
っていない気がした。

 「女には幸せも不幸もありません。男には不幸だけがあるんです」気障なセリ
フの数々は、やはり太宰が天才だったと再認識させてくれる。
憎み切れないロクでなし。しかしそのは、妻にしっかりと握られている。

 (『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ』 監督:根岸吉太郎/
     主演:松たか子、浅野忠信、妻夫木聡、堤真一/2009・日本)
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『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』
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2009-10-18 00:11 : ラムの大通り
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2009-10-18 00:17 : ~青いそよ風が吹く街角~
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2009-10-19 17:05 : 労組書記長社労士のブログ
ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~
[ヴィヨンの妻] ブログ村キーワード ↓ワンクリックの応援お願いします↓ 評価:6.5/10点満点 2009年89本目(83作品)です。 【あらすじ】 戦後の東京。 酒と女に溺れ、愛人までも作ってしまう小説家の大谷(浅野忠信)。 その大谷を健気に支える妻の佐知(松たか...
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『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』
□作品オフィシャルサイト 「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」□監督 根岸吉太郎 □脚本 田中陽造 □原作 太宰治 □キャスト 松たか子、浅野忠信、室井 滋、伊武雅刀、光石 研、広末涼子、妻夫木  聡、堤 真一、山本未來、新井浩文■鑑賞日 10月12日(月...
2009-10-20 12:20 : 京の昼寝~♪
ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~
この映画は太宰治の「ヴィヨンの妻」の映画化であり、短い話のこの小説の台詞がかなりそのままに使われる一方、話が短い事もあって、エピソードを幾つか増して登場人物や出来事の幾つかは膨らませてある(太宰の他の作品を入れ混み入らせてある)。酒飲みの小説家の大原と...
2009-10-21 00:21 : しぇんて的風来坊ブログ
ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~
太宰治の同名短編小説を松たか子と浅野忠信主演で映画化。 戦後の混乱期を舞台に放蕩者の小説家とその妻の姿を描く。戦後間もない混乱期。小説の才能がありそれなりに名の通った小説家の大谷は 毎日飲み歩き、借金をしまくって、妻の佐知に迷惑をかけっぱなし。 ある夜、行..
2009-10-23 01:47 : だらだら無気力ブログ
「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」いけない事とは
「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ」松たか子が素晴らしい。冒頭の泣き笑いでどきっとさせた後は、居酒屋での解放された顔と、警察に連行されたときのこわばった顔と、大谷を慈しむ顔と、おびえる顔、困った顔、母の顔、強く立ち向かう顔...
2009-10-23 18:10 : 再出発日記
ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~
太宰治の小説は,「走れメロス」以外は読んだことが無い。なぜか自分の好みに合わなかったせいで。そして太宰治ご本人に関しても,あまり・・いやまったく思い入れは無い方であるが,この「ヴォヨンの妻」,モントリオール映画祭で,最優秀監督賞を獲った作品ということで...
2009-10-24 23:50 : 虎猫の気まぐれシネマ日記
「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~ 」私は産まれた時から、ずっと...
「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~ 」★★★★ 松たか子、浅野忠信主演 根岸吉太郎監督、114分、2009年、2009-10-10公開                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なの...
2009-10-27 07:49 : soramove
ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~
この世には 生まれた喜びと 刹那さと  太宰の生誕100年だそうな。この映画の前の「斜陽」を見逃したのはアホかもしれない。でも生誕100年だからといって、何でもかんでも絡まなくてもよかろう。私はとっくに太宰を卒業したはずなのだから。  私にとって文...
2009-10-28 08:17 : 空想俳人日記
★「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」
TOHOシネマズの1ヶ月フリーパスもこれで打ち止め。 合計18作品をタダで見ることができました。 本作は、文豪・太宰治の原作・・・ 2009年は太宰の生誕100周年だったのね。
2009-10-29 03:49 : ★☆ひらりん的映画ブログ☆★
ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~
 『愛など信じたら、すべてが消えてしまうと、男は恐れている。 すべてを失った後に、残るのが愛だと、女は知っている。』  コチラの「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」は、昨年アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」がグランプリを受賞したモントリオー...
2009-11-03 18:39 : ☆彡映画鑑賞日記☆彡
ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~
太宰治 生誕100年ある夫婦をめぐる「愛」の物語 遅まきながらようやく鑑賞して参りました。何を隠そう、実は浅野忠信さんが好きです!だからどうしても観たい作品でした。破滅的な大谷の役は浅野さんにはぴたりはまっていますね。そんなダメな男をを支える妻佐知役にはあ...
2009-11-11 22:05 : 銅版画制作の日々
ヴィヨンの妻-桜桃とタンポポ■日活ロマンポルノのひとつの到達点
監督の根岸吉太郎と脚本の田中陽造といえば、日活ロマンポルノのエースである。その二人が作った映画「ヴィヨンの妻-桜桃とタンポポ」を見ると、この二人はもしかしたら、ロマンポルノ時代にこの作品を撮りたかったのではなかろうかということがひしひしと伝わってくる。...
2009-11-17 00:47 : 映画と出会う・世界が変わる
mini review 10454「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」★★★★★★☆☆☆☆
2009年に、生誕100年を迎える文豪・太宰治の同名短編小説を、『雪に願うこと』の根岸吉太郎監督が映画化した文芸ドラマ。戦後の混乱期を背景に、道楽ざんまいの小説家の夫に振り回されながらも、明るくしなやかに生きていく女性の姿を描く。逆境の中でも活力にあふれるヒ
2010-05-03 03:32 : サーカスな日々
「ヴィヨンの妻」 桜桃とタンポポ 感想
この時代の家の中、町並みや汽車など、セットや照明が素晴らしかったです。always3丁目の夕日と同じ、いやそれ以上だったのかもしれない。(...
2010-06-20 16:13 : ポコアポコヤ 映画倉庫
原作が太宰治の2本
「人間失格」 「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」 
2010-08-12 11:37 : Akira's VOICE
『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』
繝エ繧」繝ィ繝ウ縺ョ螯サ ~譯懈。?→繧ソ繝ウ繝昴?~ 謌ヲ蠕後?豺キ荵ア譛滂ス、螟ァ驟偵r鬟イ縺ソ?、 豬ョ豌励r郢ー繧願ソ斐☆蟆剰ェャ螳カ?・螟ァ隹キ縺ィ?、 螟ァ隹キ縺ォ鄙サ蠑?&繧後↑縺後i?、迪ョ霄ォ逧?↓, 蠑キ縺九↓謾ッ縺育カ...
2010-08-26 21:44 : 『映画な日々』 cinema-days
映画評「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」
☆☆☆(6点/10点満点中) 2009年日本映画 監督・根岸吉太郎 ネタバレあり
2010-08-28 14:35 : プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』'09・日
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こんばんは。
>憎み切れないロクでなし。しかしその手は、妻にしっかりと握られている。

まさにそんな感じでしたね。
ぼくも妻夫木は、この世界にはしっくりこなかった気がします。
一方、広末が『子猫の涙』に続いて、この手の役がピッタリ。
彼女は良妻じゃなく、毒婦の方が役者としての本領を発揮できる気がします。
2009-10-18 00:10 : えい URL : 編集
えいさん、こんにちは。コメントとTBありがとうございます!!
ツマブッキーは、あのまんまるお目目がどうしても子どもっぽく見えてしまいますよね。
顔だけで言うと、松たか子も目が丸過ぎる(笑)。
木村多江さんが、顔的には浅野くんとお似合いだと思いながら観ていました。
広末さんには、もう開き直って悪女の道を歩んでいただきたいです。
2009-10-18 08:59 : 真紅 URL : 編集
TBありがとうございました。
>憎み切れないロクでなし

あぁ~まさに太宰を言い得てますよね。
ダメ男なのに才能のせいか、女性にモテてしまうその羨ましさ。
私のもそんな魅力がほしいですよ。
2009-10-18 11:56 : にゃむばなな URL : 編集
こんにちは♪
ああ~、ジュリーの歌を思い出しました~!
「♪憎みきれない~、ロクデナシーー!♪」(笑)

ブッキーは健闘していたものの、ちょっと違うな~という風にも感じられました。
とにかく主演二人に惚れ惚れ。
ヒロスエは苦手女優さんですが、こういうワルイ役が似合うと思います。
2009-10-18 15:43 : ミチ URL : 編集
にゃむばななさん、こんにちは! コメントとTBをありがとうございます。
私も、モテてモテて困る、、という方の気持ちは全くわかりませんが、太宰は結局それで身を滅ぼすのですよね。
人間、そこそこがいいですよ~(笑)。
2009-10-18 19:09 : 真紅 URL : 編集
ミチさん、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございます。
そうそう、美しかりし日のジュリー。。♪恋に埋もれ死ぬ気でいるのぉ~

広末さん、あの舌足らずなしゃべりをなんとかして欲しいですわ。。
ブッキーはね、ちょっと天真爛漫過ぎますよね、顔が。
平成顔というか。。でも好き(笑)。
主演の二人は映画賞総なめかも??
2009-10-18 19:17 : 真紅 URL : 編集
真紅さん
TBありがとです。
観られたんですね☆

すごく丁寧に心情も描かれてて、惹き込まれちゃった。
思った以上に良かったです!
キャスト、松たか子も浅野もピッタリでしたね☆
妻夫木&広末は現代風でどうしてもピンとハマってない感じでしたけどね、、、、
2009-10-18 22:30 : mig URL : 編集
migさん、こんにちは~。こちらこそコメント&TBありがとうございます!
そうそう、これ結構よかったですよね☆
もう一回観てもいいな~、なんて思ってしまいました。
丁寧に作られた映画、ホントそんな感じしました。
キャスト、もうちょっとなんとかならんか、、っていうのはありましたね(笑)。
みんな若かったね、確かに。
あの時代の人たちと現代って、精神年齢が10くらい違う気がする。。
2009-10-19 03:12 : 真紅 URL : 編集
観ました~
私は太宰作品は「斜陽」でつまずいちゃって
「走れメロス」(今考えるとあれってゲイっぽい)しか愛読してないんですが
実は大谷みたいな男性は好みだったりするので
浅野さんの駄目夫ぶりも確かに憎みきれませんでしたわ。
いつもはげんなりするヒロスエさん・・・
私は今回もげんなりしてしまいました。うふふ

松たか子さんはいい女優さんになりましたね。
2009-10-24 23:49 : なな URL : 編集
ななさん、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。
私は、一番最初に読んだのが『斜陽』だったんです。
カバーもない、変色した文庫が家にあって。。母の本だったのですが。
それでもう見事にハマリましたね。
大谷みたいな男性・・・私は絶対ダメ!
でも、好きになったら佐知みたいになってしまうんだろうな~。
松さんは舞台っぽい演技ですよね。滑舌が良すぎるくらい。
後ほど伺います。
2009-10-26 11:15 : 真紅 URL : 編集
観てきました。
主役ふたりの演技で見せる映画でした。
脇役では、広末涼子が、あの大正ロマン夢二の描く女のような雰囲気で、しかもすれ違う時の眼の演技もすごかったですね。
妻夫木聡は、ちょっと浮いていましたが、ひとすじに恋する若者なので、あえて生活感をなくして非現実的な世界の男の囲気を出したかったのではないでしょうか。
2009-10-29 20:23 : 筆致 刻久 URL : 編集
筆致刻久さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
主役二人の評価が高い作品ですね。
広末さんは女性に評判が悪いようですが、男性は概ね評価されている印象です。
ブッキーは。。私はダメでした。顔が平成でした。
好きな俳優さんなのですが、あまりにもお顔が「青春」だと思います。。または「健全」。。
今回、堤さんの影が薄かったですね。
後ほど伺います!
2009-10-29 20:46 : 真紅 URL : 編集
男がどこか不幸の香りの漂う女に惹かれるのと同じように、
女もどこか憂いのある男に惹かれるものなのかもしれませんね。
どっからどう見てもダメな男なのに、彼がモテるのは
なんか分かる気がしちゃいますものね。
妻夫木さんは確かにこの映画にはあってなかったかもしれませんが、
岡田という青年には合っていたかなぁ~と思いました。
2009-11-03 18:39 : miyu URL : 編集
miyuさん、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございます。
そうね~、謎めいていてどこか掴みどころのない男はモテますよね。
大谷は私から見ても素敵ですから。。
でもああいう男には絶対、ひっかっかちゃーダメですよね!
ブッキーはね、みなさんよかったっておっしゃるよね~。
岡田には合ってたよね、確かに。。でも私は違和感あったな~。
2009-11-03 21:28 : 真紅 URL : 編集
うわ~ん、そうなのね?真紅さんって、昔は太宰ファンだったんだー。その後村上春樹という存在が現れて・・って経緯なのね~^^

この映画、なかなか面白かったわ。
映像やセットなどが安っぽくなかったのが凄く良かったし、殆どの出演者さんがピッタリだった。
私もツマブキ君は、ちょっと・・・だったかな。
浅野君演じたこの男が、モテモテなの解るわ~
あの飲み屋のママさんとも何かあった・・ってのには、笑っちゃったけどね(^^ゞ
2010-06-20 16:12 : latifa URL : 編集
latifaさん、こちらにもありがとう~。
そうなんですよ、『斜陽』から太宰にハマってしまったんだよね~。
だから昨年公開された『パンドラの匣』は風邪ひいて観に行けなくて、すっごい残念だったわ。
川上未映子さんも出てらしたのに。。

私もこの映画はなかなかよかったと思う。観終わってから、もう一回観たいな、と思ったもん。
ブッキー以外は、ぴったりだったよね。。でも、堤さんがちょっとイヤな役だったのがアレだったけど。
浅野くん、私生活でもあんな感じなんだろうか、、とか、、妄想(笑)。
後で伺います~。
2010-06-21 17:27 : 真紅 URL : 編集
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