真紅のthinkingdays おばあちゃん、大好き~『西の魔女が死んだ』
FC2ブログ
映画が大好きです。いつまでも青臭い映画好きでいたい。 記事は基本的にネタバレありです by 真紅 (言葉を探す人)   ★劇場鑑賞した映画は Instagram にアップしています @ruby_red66 ★Stay Blue

おばあちゃん、大好き~『西の魔女が死んだ』

西の魔女が死んだ

 学校に行けなくなった中学生のまいは、母方の祖母が暮らす山の家ひと夏
を過ごす。「西の魔女」ことおばあちゃんであるママのママは英国人規則正しい
生活
をし、大好きなおばあちゃんと心を通わせる日々の中で、少しずつ元気を取
り戻してゆくまいだったが・・・。

 昨年映画化された西の魔女が死んだ原作。映画を観てすぐにでも読みた
かったのに、こんなに遅くなってしまった。映画も素晴らしかったけれど、原作も
映画以上に名作だと思う。多くの読者に、長く愛され続ける魔法がつまったよう
な小説。

 映画は、原作にとても忠実に作られていたのだな、と思った。おばあちゃんや
まいのセリフはほぼそのままだし、ジャム作りシーツの洗濯など、映画で観
たシーン
が映像として立ち上がってくる。原作を読んでから映画を観ると、大抵
がっかりするもの
。けれど、この映画は原作ファンの期待をほぼ裏切らなかった
んじゃないだろうか。

 「観てから読んだ」私の場合、映画よりも更に感動したと言ってしまおう。ラスト、
おばあちゃんからまいへの伝言のシーンでは、自分でもびっくりするくらい、涙が
噴水のように溢れた
あのときのまいの気持ちに、言葉で、文章で改めて触れ
ること
ができて本当によかった

 私も、こんなおばあちゃんになりたいな、とは思いつつも・・・。人生は、ままな
らないものですね


 (『西の魔女が死んだ』梨木香歩・著/新潮社・2001)
関連記事

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

2009-01-24 : 読書 : コメント : 8 : トラックバック : 2
Pagetop
きっつい、きっつい、芸の肥やし~『必死のパッチ』 «  ホーム  » 滅びの美学~『エグザイル/絆』
trackback

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
西の魔女が死んだ
梨木香歩 著 新潮文庫
2009-01-26 08:51 : 悠雅的生活
「西の魔女が死んだ」 梨木香歩
{/book/}「西の魔女が死んだ」梨木香歩 ★★★★★ ストーリー:中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まい...
2009-01-27 17:42 : ミチの雑記帳
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

こんにちは。寒い毎日ですねぇ。

映画のタイトルに「死んだ」と直接的な言葉がついていて、
いったいこれは何だろう、と調べてみるまで、
その存在すら知らなかったこの小説だったけれど、
読んでみたら、なるほど、長年愛され続けてきた作品だとすぐにわかりました。
だからこそ、映画に多少の不安をもって観に行ったけれど、
小説に対する敬意を感じるくらい、真摯にその世界を再現しようとした思いを感じて、
俄かファンにも嬉しいものでした。
でも、映画には採用されていない台詞の中にも、
とてもいい言葉もたくさんあって、是非どちらか片方を、と言われたら、
小説を取るだろうな、とわたしも思いますわ。
2009-01-26 08:57 : 悠雅 URL : 編集
悠雅さま、こんにちは! コメントとTBをありがとうございます。
タイトルで思いっきりネタバレしてるって、考えてみたら凄いですよね。
しかも「魔女」だからファンタジーなのかと思ったら、リアルな中学生の体験だし。
でも、精神的に自立することを「魔女修行」って呼ぶのってナイスですよね。
思春期の女の子に薦めたい小説だな~、と思いました。
ロングセラーになっているのも納得だと思います。
映画もよかったと思いますが、原作はそれ以上でした。
自分も、気がついたらおばあちゃんになっているのでしょうね。。
その頃までには「魔女」になっていたいと思います。
ではでは、またです~。
2009-01-26 13:20 : 真紅 URL : 編集
こちらにも。原作しか知らないのですが
良かったですよね・・・この本。
映画も評価高いので、是非チェックして
みたいです。
あ~~・私もこういうおばあちゃんになってみたいものです。
思春期ものの本は大好きなのですが、
中でも一押しの作品ですよね~~
2009-01-27 17:15 : みみこ URL : 編集
こんにちは♪
映画→原作の順で読まれてもこんなに感動されているなんて、やっぱりこの小説は素晴らしいんですね~。
私はこの本が好きすぎて、とうとう映画は見に行けませんでした。
予告編を見る限りではまいを演じる少女がちょっと私のイメージと違っていたので・・・。
この本の感動を味わってもらいたくて、友人何人かにこの本をプレゼントしているんですよ♪
2009-01-27 17:45 : ミチ URL : 編集
みみこさま、こちらにもコメントありがとうございます。
これ、映画もすっごくよかったんですよ。
原作に忠実に作られていましたから、違和感なく入っていけました。
中学生の女の子が主人公だから、みみこさん是非ご覧になって~~。
お嬢さんとご一緒にでも!
長くロングセラーになっている、というのも納得の一冊でした。
ではでは、またです~。
2009-01-28 09:14 : 真紅 URL : 編集
ミチさま、こんにちは。コメントとTBをありがとうございます。
そうなんです、映像でもこの小説の世界観は保たれていたと思います。
お涙頂戴にはなってなかったし・・。私は大泣きでしたが。
それでも原作のほうが泣いたかも。。もう、号泣でした。
原作が先だと、イメージってありますよね~。
それを大切にしたい、というのもよくわかります。
私も、誰かにプレゼントしたいなって思いました♪
ではでは、またお伺いします~。
2009-01-28 09:18 : 真紅 URL : 編集
真紅さん~こんにちは!
こちらの記事へのTB、何故かダメだったっぽいわ・・・ごめんね。

わ~~おなじみの方々のお名前が上のコメントに並んでいるね^^
みんなやっぱりこの作品が好きなんだなー♪
梨木さんご自身も、イギリスの作家さんの弟子になったことがある・・・とかって記事を読んだので、素敵な英国暮らしで感動した経験があるのでしょうね☆ 私もこういうおばあさまのお家に、数日滞在させてもらいたいな~。
2009-06-04 09:55 : latifa URL : 編集
latifaさ~ん、コメントありがとう♪
TBはごめんね~。。
そうそう、皆さん同じ気持ちでこの作品を愛してらして、素敵だな~って思います。
ミチさんにも、いつか是非映画をご覧になっていただきたいよね。。
梨木さんの本って他は読んでないのだけど、まいのおばあちゃんのような精神を持った方に影響を受けたのでしょうね。
私も、田舎暮らし、してみたいな。。(映画館が恋しくなるだろうけど、笑)
2009-06-04 17:20 : 真紅 URL : 編集
Pagetop
« next  ホーム  prev »

What's New?

真紅

Author:真紅
 Cor Cordium 
★劇場鑑賞した映画の感想はインスタにアップしています@ruby_red66

Archives

Search this site

Thank You!