懐かしい風景を求めて 和歌山
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懐かしい風景を求めて
懐かしいもの、昭和なもの大好きな変わり者です。 旅行に写真にドライブに野球に酒に多趣味な管理人が気ままに書いてます。
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ねじまき

Author:ねじまき
中高時代は鉄道好き、大学以降は旅行好き、社会人でカメラに目覚め、ここ数年でまた鉄道熱が復活した管理人です。
表題の通りノスタルジックな風景が大好きで、廃墟・ホーロー看板・木造駅舎・商店街・坂道・酷道などをこよなく愛す変な人です。



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2021.8 夏の串本、橋杭岩の風景
DSC_3854.jpg

単発の和歌山ネタです。
我が家は毎年恒例行事として夏に和歌山へ泊りがけで泳ぎに行っていて、
これはその時の写真です。

毎年白浜町内の同じ宿に2泊するんですけど、泳ぐ以外の動きは年によってマチマチ。
昨年の2021年はちょっと串本まで足を伸ばしてみました。

DSC_3891.jpg

串本海中公園と海中展望塔。
ここにも家族で何度も来てますけどね。
ここの磯でとったヤドカリを持ち帰って1~2年飼ったこともあるくらい。

以前入館料を安くするためにネット会員になったままにしているので、定期的に海中公園の
ニュースが携帯に配信されるんですが、これが密かな楽しみになっています…(笑

DSC_3855.jpg

和歌山と言えば近大マグロ。
完全養殖宣言のポスターはインパクトあり。
世界へ羽ばたく近大マグロのイメージでしょうか。

DSC_3867.jpg

海中公園なのに何故かキノコの写真展やってました。

DSC_3870.jpg

海中展望塔の丸窓から見る海中は、水族館とはまた違った楽しさがありますね。
潮の複雑な流れも見どころかと。まぁ魚は餌付けされている(餌やりも可能)ので、
自然そのままの海という訳ではないですけどね。

DSC_3895.jpg

お昼からは橋杭海水浴場で串本初泳ぎ。目の前には紀伊大島。
水質良好との評価がありましたが、我が家的にはちょっとイマイチ。
シュノーケルをするので砂浜だけで岩場が無いのがマイナスポイントだったかな。
どうしても砂地は砂が舞うので透明度が悪くなりがちな上に魚がいませんからね…。

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ひと泳ぎした後はハイビスカスの咲く名勝・天然記念物の橋杭岩へ。

DSC_3934.jpg

道の駅くしもと橋杭岩に来れば橋杭岩はすぐ目の前。
子どもが生まれる前の名古屋時代、朝焼けを撮影しに来たのは遠い昔のお話。

⇒ 2009.3 南紀撮影紀行 第1回 橋杭岩の夜明け

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橋杭岩の手前側(西側)は浅瀬で、ちょうど潮が引いていたのでゴロゴロとした
大きな岩の間を歩き回ることができました。

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一方、橋杭岩の奥側(東側)は一気に深くなってるような感じ。
荒々しい波が打ち付けていました。

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正に自然の芸術作品。
名勝、天然記念物に相応しい。

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帰り際に薄っすらと虹が架かって何だか得した気分でした。

さて、今年も恒例の和歌山旅行の時期が近づいて来てます。
今年はどこに行くべきか、悩むところです…。




2021.3 海南黒江の町並み~後編
DSC_9984.jpg

今回の日帰り旅は本記事がラストとなります。

海南・黒江の町並みを抜ける路地を西へ。
この先に古い市場があるとの情報があり、先へと歩みを進めて行くと、「かしわ」と
書かれた小さな看板が残る物件あり。
調べると島楠さんという精肉店だったようで、もう市場は近い感じ。

DSC_9985.jpg

更地があって少し開けた感じの場所に現役かどうかは判りませんが、古びた商店が
集まっていました。目的地は船尾市場ですが、ここはもう範囲内っぽいですね。

因みにですが、調べてみるとかつてこのワコウさんのある一角は激渋アーケードに
覆われた異空間になっていたそうです。
前が更地になっているのもアーケードが撤去されたのと関係ありそうです。

DSC_9987.jpg

うーん、このシャッターの具合…。現役店舗でしょうか…?

DSC_9989.jpg

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そしてこの風景に心を鷲掴みにされてしまいました…。
ワコウさんのある場所から西へと続く通りには、どぎつい昭和臭が漂っております。

通りにせり出したテント屋根がここが市場であることを示していますね。
この通り沿いには鮮魚店や青果店などが点在しています。

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テント屋根に覆われる通りを行く三輪自転車もいい被写体です。

DSC_9998.jpg

ワコウさんから1ブロック西の十字路。
ここはテントに覆われる面積が結構広くてほとんどアーケード…?

DSC_9999.jpg

もうメンテナンスも受けることもないであろうテントやトタンの屋根は割とボロボロで
時の流れのまま朽ちるに任せるのみ、といった状態。
儚く消えゆく昭和の名残り。どうしてこんなに惹かれてしまうのか。。。

DSC_9999-1.jpg

南の県道9号線に抜けたところ、船尾市場の看板が立っていました。
因みに船尾で「ふのお」と読むのが正解のようです。

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そして一日の締めくくりは古き良き銭湯で。
船尾市場からすぐのところにある大正温泉さん。

DSC_9999-3.jpg

内部の写真はありませんが、番台の雰囲気などとても良かったなと思います。
銭湯の道向かいに8台くらい停められる駐車場があるので便利ですし。

3日営業して1日お休みの繰り返しのため、営業しているかどうかの確認が取りづらいのが
難点ではあります。Twitterで休み情報を探るとか、一番確実なのは電話確認ですけどね。

DSC_9999-4.jpg

ラストを飾るのは、大正温泉のあるあたりから望遠で撮った船尾市場の情景。
名手酒造さんからディープな船尾市場、そして激渋の大正温泉と町歩き好きには
堪らない要素が詰まった海南・黒江でした…。ごちそうさまです。




2021.3 海南黒江の町並み~前編
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当麻寺の桜から始まったこの日帰り旅の最後の目的地は海南黒江。
紀州漆器の里として400年以上の歴史があり、古い町並みが残っています。

車は黒江公民館の裏にある無料駐車場へ。
広い駐車場ですが、そのうち10台分が観光客用に無料開放されています。

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駐車場から表通りには出ず、池庄漆器店や黒江ぬりもの館が並ぶ裏通りをぶらり。

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表通りの県道9号線・川端通りが北へ折れるところ。
角に立つ重厚な建物は地酒「黒牛」の名手酒造さん。

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北へと続く県道9号線沿いには両側に見応えのある建物が続きます。
交通量が割と多くて道幅が少し狭いので、写真撮影は周囲に要注意です。

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名手酒造さんの裏手、町金米穀店さんのある交差点へ。

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酒蔵の裏側の姿も一見の価値あり。

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黒江の町並みの北側、狭い路地だらけのエリアの奥、少し高い場所にある中言神社。
集落を一望するほどの高さは無いかな。ここも桜が咲いておりました。

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中言神社のある南北の筋に並ぶ町屋。
2階部分に橋が架かっているのが面白いですね。
同じお宅なのか、親戚なのか…。何にせよ、テンションは上がります。

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県道の方へと抜ける路地。こちらは橋ではなく庇が道を覆っています。
あのあたりは名手酒造さんの搬出入口のようになっているのかな?雨濡れ防止ですね。

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名手酒造さん、中言神社のエリアから離れるように西へと続く裏通り。
県道9号線の北側を平行に進む通り沿いにも渋い物件が見られます。

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通りに対して家が少し斜めに立つ、いわゆるノコギリ状の町並みとしても有名な黒江。
この辺はノコギリっぽさがよく分かる写真が撮れました。

黒江の写真は次回も続きます…。



続く




2021.3 紀州東照宮と明光商店街
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雨は降り続けています。
七曲市場に続いても同じ和歌山市街、紀州東照宮へ。

紀伊は徳川御三家のひとつ。でもまぁ東照宮なら全国に結構ありますけどね。
広島にも駅裏に東照宮あったなぁ…。

⇒ 東照宮 全国リスト

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紀州東照宮と言えばこの急階段。108段あるそうです。
先日ブラタモリでタモリさん達も来ていましたね。
この階段の他につづら折れの比較的傾斜が緩やかなルートもあります。
我々は上りでこの階段を使いましたが、雨ですし下りは怖いので別ルートにしました…。

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1621年に徳川頼宣により創建。本殿にはカラフルな装飾が施されていて豪華絢爛。
「関西の日光」と称される、とのことですが聞いた事ない…。
本殿など7棟が国の重要文化財に指定されている他、日本遺産にもなっているとか。

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さて、紀州東照宮に参拝したのは実は「ついで」です。
真の目的はすぐ近くにある明光商店街という古い商店街で、車は紀州東照宮の駐車場
(有料)に停めたまま商店街の方へと向かいます。雨強めです。

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和歌浦郵便局のある明光通りが明光商店街。
南から入るとちょっとした上り坂。
虫籠窓の歴史ある物件からも勾配が見て取れますね。

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様々な石や瓦が組まれた石垣塀。
隣のトタンの錆び具合と合わせて良い感じです。

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明光商店街の魅力と言えばやはり昭和レトロな雰囲気でしょうか。
雨の日曜の午後、シャッターを下ろしたお店が多く、人通りはまばらです。

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明光通りから少し東側の路地に入ったところ。
ゴトウ本店は和歌山でスーパーを展開していた会社で、ここが創業の地だとか。
2021年に倒産してしまいましたが。

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渋い佇まいの明光マーケット。

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焼き鳥、うなぎの平尾商店さん。現役でしょうか…。

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誰もおらず時が止まったかのような明光商店街。
この明光マーケットのあたりは以前はアーケードがあったみたいです。

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再び戻って古い書店の松木本店さん(右側)あたりの町並み。
来るときは上り坂、帰るときは下り坂。

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路地に迷い込むのも楽しい明光商店街散策でした。
雨が余計でしたけどね…。



続く




2021.3 和歌山レトロ、七曲市場
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西へ西へとひた走り、やって来たのは和歌山市街。
和歌山には何度も来ていますが、まだ見ていなかったレトロ商店街・七曲商店街
今回のターゲットとなります。場所は和歌山城から500mほど西。
商店街の南側に商店街用の無料駐車場があるので、最寄りの南側入り口から潜入。

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七曲商店街は東西2本、南北1本のアーケードで形成されていて、東西が約120m、
南北が約70mほど。
この界隈には何度も鉤状に曲がる路地があったことから「七曲り」と呼ばれていたそうです。

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南から入って最初の十字路を東へ。七曲商店街の中央を東西に貫く通り。
通りの東側はシャッターだらけですが、西側には営業中の店舗あり。

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通りから外に出たところ。
東側の入口には「七曲市場」とありました。看板は結構新しいですね。

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商店街の外の道を北へ進み、東側にあるもうひとつの入口へ。こちらも「七曲市場」ですね。
七曲市場、七曲商店街、どちらも正しいんでしょうね。

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この地には1918年に湊公設市場が開かれていて、それが七曲市場の源流とされます。
和歌山は終戦前の1945年7月に大空襲を受けており、ここも焼土と化しました。

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そして戦後にこの場所にバラックの市場が形成され、1957年には七曲商店街協同組合が
設立、現在の七曲商店街へと繋がって行きます。

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日曜だからシャッターなのかどうかは分かりませんが、今でも現役と思われる店舗も
まあまああったかと思います。廃業されたっぽい店舗も少なくありませんが…。
全盛期には買い物客が多すぎて向かいの店舗が見えないくらいだった、という話は
今の状況からは信じられませんね…。

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商店街で一番活気があったのがこの一角。
古い店舗をリノベーションして営業中のお店が2つほど、そして絶賛リノベーション中の
店舗が1つ。

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お茶屋さんをリノベーションした雑貨屋さん。
この左隣には電器屋さんをリノベーションした食堂も。
若いお店が若者を引き寄せ、新たな人の流れができるのはいい話ですね。
あとは一過性のものでなく、末永く営業していって貰えれば…。

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令和の時代にも残るディープ&レトロ空間。
とりあえず記録に残せて良かった…。
再開発の魔の手が伸びないよう祈っております。。。



続く