今回はDeborahe Glasgowのアルバム
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「Deborahe Glasgow」です。
Deborahe Glasgow(本名:Deborahe
Elizabeth Glasgow、1966年1月19日
~1994年1月25日、享年28歳)は
UKで活躍したガイアナ出身の女性の
ラヴァーズロック・レゲエ・シンガー
です。
Shabba Ranksとのデュエット曲「Champion
Lover」でもっともよく知られるシンガー
で、Knight in Shining Armour」、
「When Somebody Loves You Back」、
「Don't Stay Away」などのヒット曲が
あります。
1994年1月25日にリンパ腺がんに
よる脳出血で亡くなっています。
ネットのDiscogsによると、2枚ぐらいの
アルバムと、24枚ぐらいのシングル盤を
リリースしています。
Deborahe Glasgow
Deborahe Glasgow - Knight In Shining Armour
Deborahe Glasgow - Don't Stay Away [1987] - Reggae
↑ロックステディの時代のPhyllis Dillon
の大ヒット曲のカヴァーです。
今回のアルバムは1989年にUKの
Greensleeves Recordsからリリースされた
Deborahe Glasgowの生前唯一のソロ・
アルバムです。
(彼女の死後1994年に「The Legend」
というアルバムがリリースされていま
す。)
プロデュースはAugustus 'Gussie' Clarke
で、バックにSteely & ClevieやDalton
Browne、Robbie Lynなどが参加した
アルバムで、意外と硬質でレゲエらしい
バックの演奏に乗せた、いかにも
ラヴァーズらしいDeborahe Glasgowの
スウィートなヴォーカルが光る、好内容の
アルバムとなっています。
手に入れたのはGreensleeves Recordsから
リリースされたCDの中古盤でした。
全11曲で収録時間は56分15秒。
ミュージシャンについては以下の記述があります。
Produced by Augustus 'Gussie' Clarke for Greensleeves Records Ltd.
Assisted by Michael 'Home T' Bennett & Courtney 'Irish Mikey' Small
Recorded & Mixed at Music Works Studio, Kingston, Jamaica W.I.
Recording Engineers: Courtney Small & Sylvester 'Big R' Gordon
Mixed by Steven Stanley
Arranged by The Music Works Studio Crew
Drums: Clevie Browne
Guitar: Dalton Browne
Bass: Danny Brownie, Steelie
Synth: Robbie Lyn, Handel Tucker
Horns: Rass Brass
Backing Vocals: Nadine Sutherland, Michael Bennett, Brian & Tony Gold, J.C. Lodge, Pam Hall, Dean Fraser
となっています。
プロデュースはGreensleeves Recordsの
Augustus 'Gussie' Clarkeで、
アシスタントがMichael 'Home T' Bennett
とCourtney 'Irish Mikey' Small、
レコーディングはジャマイカのキング
ストンにあるMusic Works Studioで行わ
れ、レコーディング・エンジニアは
Courtney SmallとSylvester 'Big R'
Gordon、ミックスはSteven Stanley、
アレンジはThe Music Works Studio Crew
となっています。
参加したミュージシャンはドラムに
Clevie Browne、ギターにDalton Browne、
ベースにDanny BrownieとSteelie、シンセ
にRobbie LynとHandel Tucker、ホーンに
Rass Brass、バック・ヴォーカルに
Nadine SutherlandとMichael Bennett、
Brian & Tony Gold、J.C. Lodge、
Pam Hall、Dean Fraserという布陣です。
ジャケット・デザインに関する記述はあり
ませんでしたが、ネットのDiscogsには
Tony McDermottと書かれていました。

裏ジャケ
さて今回のアルバムですが、Steely &
ClevieやDalton Browne、Robbie Lynなど
のバックのシッカリとした演奏に、
Deborahe Glasgowのラヴァーズらしい
スウィートで爽やかなヴォーカルがとても
魅力的なアルバムで、内容はとても良いと
思います。
まずはラヴァーズロック・レゲエについて
簡単に説明しておきます。
ラヴァーズロック・レゲエは70年代半ば
にUKで誕生したレゲエのサブ・ジャンル
で、おもにラヴ・ソングをテーマとした
ロマンティックな歌詞と、洗練された洒脱
なサウンドが特徴的な音楽です。
70年代にレゲエという音楽は世界的に
認められ世界的な音楽となりますが、その
時代のレゲエはBob Marleyなどを中心と
した、社会の不平等や黒人差別などを訴え
るプロテスタント色の強いルーツ・レゲエ
だったんですね。
ただそうしたレゲエは当時支配階級だった
白人層にはウケが悪く、UKでは誰でも
楽しめる娯楽としてのレゲエが必要とされ
ていました。
そうして70年代の半ばにUKで誕生した
のが、ラヴ・ソングのみを題材とした
ラヴァーズロック・レゲエです。
そのラヴァーズロック・レゲエの中心と
なったのが、「Lovers Rock」という
レーベルを立ち上げたプロデューサーの
Dennis Harrisと、Dennis Bovell、
John Kpiaye(ジョン・カパイ)といった
ミュージシャンでした。
政治色を排し、ある意味ラヴ・ソングのみ
を歌うレゲエ、それがラヴァーズロック・
レゲエです。
ラヴァーズ・ロック
そのラヴァーズロック・レゲエのアルバム
の中でも特に評価の高いアルバムのひとつ
が今回のアルバムです。
28歳と若くして亡くなり、生前に残した
アルバムが今回のアルバムのみという彼女
ですが、やはりそのハリのあるヴォーカル
にはとても説得力があります。
正直ラヴァーズというと聴いているだけで
虫歯になりそうな感覚があり(笑)、個人
的にはあまり得意分野とは言えないのです
が、彼女の明快で爽やかなヴォーカルは
とても魅力があります。
あと聴き逃せないのがSteely & Clevieを
はじめとするバック陣の演奏の素晴らしさ
です。
バックの演奏のみに集中して聴いている
と、重低音のベースやカシッと硬い
ドラミングなど、意外と硬派な演奏なん
ですね。
これがソフトでメローな演奏だとただの
ポピュラー・ミュージックに流れてしまい
そうなところを、ガシっと硬派な演奏で
シッカリとラヴァーズロック・レゲエと
いう音楽にしているんですね。
いくら砂糖を足しても寝ぼけた味になって
しまうところを、イイ感じに塩を足して
シッカリとラヴァーズロック・レゲエと
いう音楽を成立させている、そこが見事だ
と思いました。
少し前にCarroll Thompsonの「Hopelessly
In Love」というアルバムを聴きましたが、
こちらもレゲエのマナーに従ったカッチリ
と引き締まった演奏だと思いましたが、
こういうラヴァーズを成立させるには
やはりシッカリと引き締まった演奏が必要
なのだと思います。
そこがラヴァーズの評価の高いアルバム
と、そうでないアルバムの差なのかもしれ
ません。
ヒットした「Champion Lover」や華やかな
「Give Me That Touch」、Beres Hammondと
の共演曲「Perfect Situation」、いかにも
な「This Love」、サックスに乗せた伸び
やかな歌声が魅力的な「Fantasy Becomes
Reality」など、Deborahe Glasgowという
シンガーの魅力が目一杯に詰まった好内容
のアルバムだと思います。
またこの時代に活躍したMusic Worksの
Augustus 'Gussie' Clarkeの、洗練された
プロデュース力も高く評価したいところ。
あえて言うと、「(Mix)」の付く曲は後半
にインストが付くロング・ヴァージョンの
曲が収められていますが、おそらくLP
では普通のヴァージョンが収められている
と思われ、かえってそちらの方がアルバム
としてのバランスが良いかなという気が
しました。
また11曲目にボーナス・トラックとして
「Champion Lover (The Sex Mix)」が入っ
ていますが、10曲目がストンと終わる曲
なので、かえってボーナス・トラックが
無い方が聴き終わった時の感触が良かった
かもしれません。
1曲目は「Give Me That Touch
(The Touch Up Mix)」です。
歯切れの良いカシっとしたドラミングに、
ズシっと重いベースとキーボード、
ストリングスのメロディ、爽やかな
Deborahe Glasgowのヴォーカルがとても
魅力的。
Deborahe Glasgow - Give Me That Touch
2曲目は「Best Friend」です。
明るいホーンのオープニングから、リズミ
カルなデジタルのドラミング、ベースと
キーボードのメロディ、語るように丁寧に
歌うDeborahe Glasgowのヴォーカルが
イイ感じ。
deborahe glasgow - best friend
3曲目はBeres Hammondとの共演曲
「Perfect Situation (The Perfect
Mix)」です。
デジタルなドラミングに、キーボードと
サックスの明るいメロディ、うまく入れ
替わりデュエットするBeres Hammondと
Deborahe Glasgowのヴォーカルがとても
魅力的。
Perfect Situation
4曲目は「This Love」です。
デジタルのビタビタとしたドラミングに、
浮遊感のあるキーボードのメロディ、
Deborahe Glasgowのソフトなヴォーカルが
イイ感じ。
THIS LOVE DEBORAHE GLASGOW
5曲目は「Hooked On This Feeling」
です。
歯切れの良いドラミングに、ズシっとした
ベースとソフトなキーボードを中心とした
メロディ、表情豊かなDeborahe Glasgowの
丁寧ななヴォーカルがイイ感じ。
Deborahe Glasgow - Hooked On This Feeling
6曲目は「Don't Test Me (The Don't
Test It Mix)」です。
リズミカルなドラミングに、キーボードの
メロディ、伸びやかなDeborahe Glasgowの
ヴォーカルがイイ感じ。
Deborahe Glasgow - Don't Test Me (The Don't Test It Mixx)
7曲目は「Fantasy Becomes Reality」
です。
華やかでアーバンなサックスのオープ
ニングから、歯切れの良いデジタル感の
あるドラミング、ベースとキーボードの
メロディ、伸びやかなDeborahe Glasgow
の歌声と、サビのサックスがとても魅力的
な曲です。
Deborahe Glasgow - Fantasy Becomes Reality
8曲目は「I Know You're Cheating」
です。
表情豊かなサックスのオープニングから、
歯切れの良いドラミング、ベース音と浮遊
感のあるキーボード、サックスの
メロディ、爽やかなDeborahe Glasgowの
ヴォーカルがイイ感じ。
I Know You're Cheating
9曲目は「Champion Lover
(The Champion Mix)」です。
デジタル感のあるドラミングに、キー
ボードとベースを中心としたリズミカルな
メロディ、伸びやかなDeborahe Glasgowの
ヴォーカルがイイ感じ。
Champion Lover - Deborahe Glasgow (lyrics)
10曲目は「Unconditionally」です。
デジタルの心地良いドラミングに、キー
ボードを中心としたメロディ、爽やかな
Deborahe Glasgowのヴォーカルがイイ
感じ。
Unconditionally
11曲目「Champion Lover (The Sex
Mix)」はボーナス・トラックですが、ここ
では省略します。
ざっと追いかけて来ましたが、若くして
亡くなったDeborahe Glasgowの爽やかな
歌唱の魅力がよく伝わって来るアルバム
で、内容はとても良いと思います。
やはりDeborahe Glasgowの歌唱が際立ち
ますが、それを支えるバック陣の硬派な
演奏もラヴァーズロック・レゲエという
音楽の大きな魅力です。
たった1枚しか生前にアルバムを残せ
なかった彼女ですが、このアルバムに記録
された記憶はけっして色褪せる事はありま
せん。
機会があればぜひ聴いてみてください。
Deborahe Glasgow - Knight In Shining Armour
○アーティスト: Deborahe Glasgow
○アルバム: Deborahe Glasgow
○レーベル: Greensleeves Records
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 1989
○Deborahe Glasgow「Deborahe Glasgow」曲目
1. Give Me That Touch (The Touch Up Mix)
2. Best Friend
3. Perfect Situation (The Perfect Mix) - feat. Beres Hammond
4. This Love
5. Hooked On This Feeling
6. Don't Test Me (The Don't Test It Mix)
7. Fantasy Becomes Reality
8. I Know You're Cheating
9. Champion Lover (The Champion Mix)
10. Unconditionally
Extra CD Track
11. Champion Lover (The Sex Mix)
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「Deborahe Glasgow」です。
Deborahe Glasgow(本名:Deborahe
Elizabeth Glasgow、1966年1月19日
~1994年1月25日、享年28歳)は
UKで活躍したガイアナ出身の女性の
ラヴァーズロック・レゲエ・シンガー
です。
Shabba Ranksとのデュエット曲「Champion
Lover」でもっともよく知られるシンガー
で、Knight in Shining Armour」、
「When Somebody Loves You Back」、
「Don't Stay Away」などのヒット曲が
あります。
1994年1月25日にリンパ腺がんに
よる脳出血で亡くなっています。
ネットのDiscogsによると、2枚ぐらいの
アルバムと、24枚ぐらいのシングル盤を
リリースしています。
Deborahe Glasgow
Deborahe Glasgow - Knight In Shining Armour
Deborahe Glasgow - Don't Stay Away [1987] - Reggae
↑ロックステディの時代のPhyllis Dillon
の大ヒット曲のカヴァーです。
今回のアルバムは1989年にUKの
Greensleeves Recordsからリリースされた
Deborahe Glasgowの生前唯一のソロ・
アルバムです。
(彼女の死後1994年に「The Legend」
というアルバムがリリースされていま
す。)
プロデュースはAugustus 'Gussie' Clarke
で、バックにSteely & ClevieやDalton
Browne、Robbie Lynなどが参加した
アルバムで、意外と硬質でレゲエらしい
バックの演奏に乗せた、いかにも
ラヴァーズらしいDeborahe Glasgowの
スウィートなヴォーカルが光る、好内容の
アルバムとなっています。
手に入れたのはGreensleeves Recordsから
リリースされたCDの中古盤でした。
全11曲で収録時間は56分15秒。
ミュージシャンについては以下の記述があります。
Produced by Augustus 'Gussie' Clarke for Greensleeves Records Ltd.
Assisted by Michael 'Home T' Bennett & Courtney 'Irish Mikey' Small
Recorded & Mixed at Music Works Studio, Kingston, Jamaica W.I.
Recording Engineers: Courtney Small & Sylvester 'Big R' Gordon
Mixed by Steven Stanley
Arranged by The Music Works Studio Crew
Drums: Clevie Browne
Guitar: Dalton Browne
Bass: Danny Brownie, Steelie
Synth: Robbie Lyn, Handel Tucker
Horns: Rass Brass
Backing Vocals: Nadine Sutherland, Michael Bennett, Brian & Tony Gold, J.C. Lodge, Pam Hall, Dean Fraser
となっています。
プロデュースはGreensleeves Recordsの
Augustus 'Gussie' Clarkeで、
アシスタントがMichael 'Home T' Bennett
とCourtney 'Irish Mikey' Small、
レコーディングはジャマイカのキング
ストンにあるMusic Works Studioで行わ
れ、レコーディング・エンジニアは
Courtney SmallとSylvester 'Big R'
Gordon、ミックスはSteven Stanley、
アレンジはThe Music Works Studio Crew
となっています。
参加したミュージシャンはドラムに
Clevie Browne、ギターにDalton Browne、
ベースにDanny BrownieとSteelie、シンセ
にRobbie LynとHandel Tucker、ホーンに
Rass Brass、バック・ヴォーカルに
Nadine SutherlandとMichael Bennett、
Brian & Tony Gold、J.C. Lodge、
Pam Hall、Dean Fraserという布陣です。
ジャケット・デザインに関する記述はあり
ませんでしたが、ネットのDiscogsには
Tony McDermottと書かれていました。

裏ジャケ
さて今回のアルバムですが、Steely &
ClevieやDalton Browne、Robbie Lynなど
のバックのシッカリとした演奏に、
Deborahe Glasgowのラヴァーズらしい
スウィートで爽やかなヴォーカルがとても
魅力的なアルバムで、内容はとても良いと
思います。
まずはラヴァーズロック・レゲエについて
簡単に説明しておきます。
ラヴァーズロック・レゲエは70年代半ば
にUKで誕生したレゲエのサブ・ジャンル
で、おもにラヴ・ソングをテーマとした
ロマンティックな歌詞と、洗練された洒脱
なサウンドが特徴的な音楽です。
70年代にレゲエという音楽は世界的に
認められ世界的な音楽となりますが、その
時代のレゲエはBob Marleyなどを中心と
した、社会の不平等や黒人差別などを訴え
るプロテスタント色の強いルーツ・レゲエ
だったんですね。
ただそうしたレゲエは当時支配階級だった
白人層にはウケが悪く、UKでは誰でも
楽しめる娯楽としてのレゲエが必要とされ
ていました。
そうして70年代の半ばにUKで誕生した
のが、ラヴ・ソングのみを題材とした
ラヴァーズロック・レゲエです。
そのラヴァーズロック・レゲエの中心と
なったのが、「Lovers Rock」という
レーベルを立ち上げたプロデューサーの
Dennis Harrisと、Dennis Bovell、
John Kpiaye(ジョン・カパイ)といった
ミュージシャンでした。
政治色を排し、ある意味ラヴ・ソングのみ
を歌うレゲエ、それがラヴァーズロック・
レゲエです。
ラヴァーズ・ロック
そのラヴァーズロック・レゲエのアルバム
の中でも特に評価の高いアルバムのひとつ
が今回のアルバムです。
28歳と若くして亡くなり、生前に残した
アルバムが今回のアルバムのみという彼女
ですが、やはりそのハリのあるヴォーカル
にはとても説得力があります。
正直ラヴァーズというと聴いているだけで
虫歯になりそうな感覚があり(笑)、個人
的にはあまり得意分野とは言えないのです
が、彼女の明快で爽やかなヴォーカルは
とても魅力があります。
あと聴き逃せないのがSteely & Clevieを
はじめとするバック陣の演奏の素晴らしさ
です。
バックの演奏のみに集中して聴いている
と、重低音のベースやカシッと硬い
ドラミングなど、意外と硬派な演奏なん
ですね。
これがソフトでメローな演奏だとただの
ポピュラー・ミュージックに流れてしまい
そうなところを、ガシっと硬派な演奏で
シッカリとラヴァーズロック・レゲエと
いう音楽にしているんですね。
いくら砂糖を足しても寝ぼけた味になって
しまうところを、イイ感じに塩を足して
シッカリとラヴァーズロック・レゲエと
いう音楽を成立させている、そこが見事だ
と思いました。
少し前にCarroll Thompsonの「Hopelessly
In Love」というアルバムを聴きましたが、
こちらもレゲエのマナーに従ったカッチリ
と引き締まった演奏だと思いましたが、
こういうラヴァーズを成立させるには
やはりシッカリと引き締まった演奏が必要
なのだと思います。
そこがラヴァーズの評価の高いアルバム
と、そうでないアルバムの差なのかもしれ
ません。
ヒットした「Champion Lover」や華やかな
「Give Me That Touch」、Beres Hammondと
の共演曲「Perfect Situation」、いかにも
な「This Love」、サックスに乗せた伸び
やかな歌声が魅力的な「Fantasy Becomes
Reality」など、Deborahe Glasgowという
シンガーの魅力が目一杯に詰まった好内容
のアルバムだと思います。
またこの時代に活躍したMusic Worksの
Augustus 'Gussie' Clarkeの、洗練された
プロデュース力も高く評価したいところ。
あえて言うと、「(Mix)」の付く曲は後半
にインストが付くロング・ヴァージョンの
曲が収められていますが、おそらくLP
では普通のヴァージョンが収められている
と思われ、かえってそちらの方がアルバム
としてのバランスが良いかなという気が
しました。
また11曲目にボーナス・トラックとして
「Champion Lover (The Sex Mix)」が入っ
ていますが、10曲目がストンと終わる曲
なので、かえってボーナス・トラックが
無い方が聴き終わった時の感触が良かった
かもしれません。
1曲目は「Give Me That Touch
(The Touch Up Mix)」です。
歯切れの良いカシっとしたドラミングに、
ズシっと重いベースとキーボード、
ストリングスのメロディ、爽やかな
Deborahe Glasgowのヴォーカルがとても
魅力的。
Deborahe Glasgow - Give Me That Touch
2曲目は「Best Friend」です。
明るいホーンのオープニングから、リズミ
カルなデジタルのドラミング、ベースと
キーボードのメロディ、語るように丁寧に
歌うDeborahe Glasgowのヴォーカルが
イイ感じ。
deborahe glasgow - best friend
3曲目はBeres Hammondとの共演曲
「Perfect Situation (The Perfect
Mix)」です。
デジタルなドラミングに、キーボードと
サックスの明るいメロディ、うまく入れ
替わりデュエットするBeres Hammondと
Deborahe Glasgowのヴォーカルがとても
魅力的。
Perfect Situation
4曲目は「This Love」です。
デジタルのビタビタとしたドラミングに、
浮遊感のあるキーボードのメロディ、
Deborahe Glasgowのソフトなヴォーカルが
イイ感じ。
THIS LOVE DEBORAHE GLASGOW
5曲目は「Hooked On This Feeling」
です。
歯切れの良いドラミングに、ズシっとした
ベースとソフトなキーボードを中心とした
メロディ、表情豊かなDeborahe Glasgowの
丁寧ななヴォーカルがイイ感じ。
Deborahe Glasgow - Hooked On This Feeling
6曲目は「Don't Test Me (The Don't
Test It Mix)」です。
リズミカルなドラミングに、キーボードの
メロディ、伸びやかなDeborahe Glasgowの
ヴォーカルがイイ感じ。
Deborahe Glasgow - Don't Test Me (The Don't Test It Mixx)
7曲目は「Fantasy Becomes Reality」
です。
華やかでアーバンなサックスのオープ
ニングから、歯切れの良いデジタル感の
あるドラミング、ベースとキーボードの
メロディ、伸びやかなDeborahe Glasgow
の歌声と、サビのサックスがとても魅力的
な曲です。
Deborahe Glasgow - Fantasy Becomes Reality
8曲目は「I Know You're Cheating」
です。
表情豊かなサックスのオープニングから、
歯切れの良いドラミング、ベース音と浮遊
感のあるキーボード、サックスの
メロディ、爽やかなDeborahe Glasgowの
ヴォーカルがイイ感じ。
I Know You're Cheating
9曲目は「Champion Lover
(The Champion Mix)」です。
デジタル感のあるドラミングに、キー
ボードとベースを中心としたリズミカルな
メロディ、伸びやかなDeborahe Glasgowの
ヴォーカルがイイ感じ。
Champion Lover - Deborahe Glasgow (lyrics)
10曲目は「Unconditionally」です。
デジタルの心地良いドラミングに、キー
ボードを中心としたメロディ、爽やかな
Deborahe Glasgowのヴォーカルがイイ
感じ。
Unconditionally
11曲目「Champion Lover (The Sex
Mix)」はボーナス・トラックですが、ここ
では省略します。
ざっと追いかけて来ましたが、若くして
亡くなったDeborahe Glasgowの爽やかな
歌唱の魅力がよく伝わって来るアルバム
で、内容はとても良いと思います。
やはりDeborahe Glasgowの歌唱が際立ち
ますが、それを支えるバック陣の硬派な
演奏もラヴァーズロック・レゲエという
音楽の大きな魅力です。
たった1枚しか生前にアルバムを残せ
なかった彼女ですが、このアルバムに記録
された記憶はけっして色褪せる事はありま
せん。
機会があればぜひ聴いてみてください。
Deborahe Glasgow - Knight In Shining Armour
○アーティスト: Deborahe Glasgow
○アルバム: Deborahe Glasgow
○レーベル: Greensleeves Records
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 1989
○Deborahe Glasgow「Deborahe Glasgow」曲目
1. Give Me That Touch (The Touch Up Mix)
2. Best Friend
3. Perfect Situation (The Perfect Mix) - feat. Beres Hammond
4. This Love
5. Hooked On This Feeling
6. Don't Test Me (The Don't Test It Mix)
7. Fantasy Becomes Reality
8. I Know You're Cheating
9. Champion Lover (The Champion Mix)
10. Unconditionally
Extra CD Track
11. Champion Lover (The Sex Mix)
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