ピーナツバター消費のお手伝い。




「ピーナツバターを買ってみたけど、なかなか使い切れない」という声を時々聞きます。話によれば、ピーナツバタークッキーを作ってみたくて購入したが、他に何に使えば良いのか･･･という事の様です。私はデザート含むアメリカ料理や東南アジア料理、沖縄料理に使うのと、アメリカ人の旦那様が時々PB&Jサンドイッチ（ピーナツバター＆ジェリーサンドイッチの略称。ピーナツバターと、果汁で作る果肉が入らないジャムを使ったサンドイッチ。この場合は圧倒的にグレーブジェリーを使用）をリクエストするので、いつまでも残って困ったという事はないのですが、沢山消費するならこのピーナツバターブレッドはどうでしょう。

ピーナツバターブレッドはバターの代わりにピーナツバターを使う重めのパウンドケーキ的な物で、アメリカのピーナツの主要産地であるバージニアやジョージアで特に好まれています。焼き立て当日に食べると、「どこかプロセスで失敗したのだろうか？」と思ってしまう様なまとまりが無い味とボソボソした食感なのですが、翌日以降になると、毎朝薄スライスして淹れ立てのコーヒーや紅茶と一緒に頂くのが待ち遠しくなるクセになる味です。

ピーナツバターにはクリーミータイプと粗挽きのピーナツを加えたチャンキータイプがありますが、チャンキータイプを使うと焼いている間に水分を吸ってピーナツの食感が悪くなるので、クリーミータイプをお勧めします。


材料　タテ19.5×ヨコ10×高さ7cmのパウンド型（容量：1120cc）１本分　
※カップ表記はアメリカサイズの240ccです。

中力粉*　　　　　　　　　　　　　　　　3/4C（112g）
ベーキングパウダー　　　　　　　　　小さじ1/2
ブラウンシュガー**　　　　　　　　　1/2C（100g）
塩　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小さじ1/8
ピーナツバター***　　　　　　　　　1/2C（128g）
卵　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1個（正味50g）
無調整牛乳　　　　　　　　　　　　　　3/4C（180cc）
バニラエクストラクト（オプション）　小さじ1/2

*薄力粉56g+強力粉56gでも可
**三温糖で代用可
***クリーミータイプ

作り方

中力粉とベーキングパウダーを合わせてふるいます。




ここにブラウンシュガーと塩を加え、泡立て器で混ぜ合わせます。




ダマが出来ないように注意して下さい。




次に、ピーナツバター、卵、牛乳（とオプションでバニラエクストラクト）を混ぜ合わせます。スタンドミキサーやハンドミキサーをお持ちの方は、これらをボウルに入れて低速で滑らかになるまで攪拌します。




泡立て器を使う場合は、まずピーナツバターと卵を練り合わせ




牛乳を少しずつ加えて



滑らかになるまで混ぜます。スタンドミキサーなどを使う場合に比べると、少しザラつきますが、仕上がりに大きな差は出ないのであまり気にする必要はありません。




この液体を3回に分けて粉類に加え




スパチュラで粉気がなくなるまで練らないように気をつけながら混ぜ、常温に5分おきます。




その間に型にパーチメントペーパー（クッキングシート）を敷きこみます。生地の水分量が多いので、切り込みは入れず、折り込んで下さい。




ここに生地を流しいれ、350°F（175℃）に予熱したオーブンで50～55分、または中心に竹串をさして生っぽい生地が付いてこなくなるまで焼いたら




オーブンから取り出し、型ごと網の上に10分置いた後




型から出し、完全に冷ましたら




パーチメントペーパーをはがしてラップで包み（出来ればさらにポリ袋でくるんで）、一晩（最低8時間以上）常温に置けば




出来上がりです。




そのままはもちろん、薄くジェリーやジャムをつけて頂くのもお勧めです。この時期なら低糖のイチゴジャムがよく合います。

常温で4～5日、冷凍で1ヶ月保存出来ます。

バリエーション
生地にビターチョコレートチップ適量を加えても。