2023/07/15
青田原へ
田植え直後は頼りなげだった稲の苗が逞しく成長して、一面の青田原となった。住宅街をぬけて田んぼ径にでると心地よい風がふいてくる。稲と共に夏草の成長もめざましく、あちこちで草刈り機がうなり声をあげている。地面をコンクリートで覆ってしまえば、草を刈る手間が省けるけれど、地球が灼熱の地になっていくのは当然だ。 コンクリートジャングルに、ミサイルに核、富を奪い合う戦争、人間は進化しているのだろうか?
稲の生長につれて、田圃の生き物もふえてきた。水面には藻のようなものが浮き、アメンボなどの小動物。ツバメやトンボは目まぐるし飛び回る。川に移動していた鷺たちもだんだん戻ってきはじめた。ときどき、名も知らぬ鳥にも出会う。
雨ごとに緑深まりゆく田の面
鎮守より青田へと降る蝉しぐれ
用水路あふれんばかり青田風
白鷺の白煌めきぬ青田原
青田原しじまを破る椋の群
二番子の顔ならぶ軒青田風
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