青田原へ - タラちゃんとの20年と俳句
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青田原へ




田植え直後は頼りなげだった稲の苗が逞しく成長して、一面の青田原となった。住宅街をぬけて田んぼ径にでると心地よい風がふいてくる。稲と共に夏草の成長もめざましく、あちこちで草刈り機がうなり声をあげている。地面をコンクリートで覆ってしまえば、草を刈る手間が省けるけれど、地球が灼熱の地になっていくのは当然だ。 コンクリートジャングルに、ミサイルに核、富を奪い合う戦争、人間は進化しているのだろうか?


稲の生長につれて、田圃の生き物もふえてきた。水面には藻のようなものが浮き、アメンボなどの小動物。ツバメやトンボは目まぐるし飛び回る。川に移動していた鷺たちもだんだん戻ってきはじめた。ときどき、名も知らぬ鳥にも出会う。


雨ごとに緑深まりゆく田の面


鎮守より青田へと降る蝉しぐれ


用水路あふれんばかり青田風

白鷺の白煌めきぬ青田原


青田原しじまを破る椋の群


二番子の顔ならぶ軒青田風


青田









灌漑用水









シラサギ









ムクドリ









二番子





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