しかし世界的に見れば、まだまだ気を許すと痛い目に遭う確率は高い状況です。
それで、最近気になるのは「マスク」をつけない事で、周囲とのトラブルとなることです。
先日もそれがキッカケで飛行機から降ろされた人が、何人かいました。
それについて、いろんな議論がかわされましたが、なかなか結論には結びつかないようです。
まずマスクをつける人は、自分以外に迷惑かけないためや自分が感染しないため、または周囲の同調圧力に合わせるためなどです。
マスクをつけない人は、病気のためやつけることでの不調が発生するため、または自分の自由選択の権利を主張するためなどです。
この飛行機のトラブルで一番の問題は、お互いの勘違いにあると思います。
乗る側は、「決められていないなら守らなくてもOK」という勘違いです。
規約にあること以外は守らなくてもいいのではなく、「最低限は規約を守ってください」「規約以外でも必要ならば従ってください」ということです。
昔からある「お客様は神様」と似ています。
勘違いして、お金を払えば何をやってもいいと思っている人たちがいます。
いくらお金を払っても、周囲に迷惑を掛ける人は追い出されたり、警察に通報されたりしますよね。
今回降ろされた人は、マスクをつけれない理由を後で述べていますが、規約を盾に抵抗していました。
この人たちがするべきことは、規約以外に該当する指示に正当な理由を伝えることだと思います。
正当な理由についても後に述べていましたが、それについては最後のほうで書きます。
次に乗せる側は「こちらに正当性があれば、どんな指示を出してもいい」という勘違いです。
そのため「規約以外の対処法」が不十分になってしまいました。
馴れやおごりによって「準備」や「応用」が弱くなってしまったように思います。
これは昔からある「お医者様の言うことは絶対」と似ています。
どんなに変な診断で訴えても、自分の言うことに間違いないという過信による勘違いです。
それで、よく誤診や医療ミスによるトラブルや悪い噂がされたりしますよね。
乗せる側の人はいろいろ対応したようですが、手数が少なかったようです。
するべきことは、相手の正当な理由を引き出す技術とそれに対する配慮が必要だったと思います。
と、ここまでは表面的な見方をした場合です。
どちらも自分たちの正当性を主張していますが、本質は別にあります。
乗る側は、病気や不調を他の乗客に公表したくなかったと言っていました。
それが真実だとしても、真実でなくても「コソッ」と伝えればいいだけの話です。
メモに書いてもいいし、ハンカチやティッシュなどで口を押えて小声でCAさんにだけ伝わるようにすればよかったはずです。
またマスク着用が求められている風潮の中で、つけなければ要求されるのも想像できたはずです。
つまり公表したくなかったのではなく、自分に対する否定への防御です。
それが咄嗟に出た防御か、最初から防御するためだったかは判りませんが、自己否定される恐れに抵抗した結果です。
そして乗せる側も、自己否定される恐れに抵抗した結果です。
この場合は自社否定ですかね。
マスク着用を規約にしなかったこともそうですが、マスクをつけない人への対応が悪いと言われたくないことが優先してしまい、自社を守ろうとする判断や行動につながってしまったようです。
またCAさんなどの個人も、会社からの自己否定を恐れたために抵抗した可能性があります。
会社の中には無理難題を平気で押し付けて、それの対応に理不尽な評価をつけるところもありますからね。
いずれにせよ、特に関係した人は自分を観つめることを促されたと思います。
今は、そういうことが起こりやすいので別に不思議ではありません。
自分の正当性や権利を過度に主張する時は、自分を守ろうとする働きが強く出ている時です。
やるべきは、恐れから自分を守ろうとするのではなく、自分を否定している自分に気づき知ることです。
実際には、トラブル回避のため現場での対処は大変だったと思いますが、それらの中に本質が隠れています。
そちらにも心を向けてくださいね(^^