・ゾクチェンのなかにある「トゥゲル」という修行法の第四段階に至ると、死の現象すら全く示すことなく現実に生きたまま超物質化を達成する
・肉体的な死の徴候や現象などまったくないまま、だんだんカルマによって曇らされた通常の顕現の中にいるものの目には見えなくなってしまう
・虹の身体は存在の完全な消滅であり、肉体そのものが諸元素のエッセンスである光に溶け入ってしまう
この本をまだ読んでいないので良く判りませんが、他にも本がありネットを探すとチラホラと情報があるようです。
それらの情報によると、消滅するとき身体が透き通るのですがレベルが高い人が見れば虹の五色が見え、一般の人には虹の五色は見えないようです。
これが「虹の身体」と言われる由縁みたいです。
そしてもっとも荒い髪の毛と爪と服だけが残るそうです。
次に島田明徳氏の「気の意味」に、仙道の修行法について少し書かれていますので、紹介しておきます。
・出神法には二段階あり、幽体離脱は「陰神を抜く」と言い、意識のみを肉体から出す段階
・意識だけでなく、物質化した気を体外に抜き出すことを「陽神を抜く」と言う
・物質化した気を体外に抜いて、自分と同じ姿に作り上げ(法身)もう一度自分の身体に戻す(法身再生)
・これが出来ると肉体は従来の肉体とは違った波動を持つ物資になり、永遠に死ぬことの無い身体になる
これは以前書いた 悟りの意味2 の記事に書いた内容のことだと思います。
そして、最後にここから抜け出ることを白日昇天というのだと思います。
島田明徳氏の師である陳ろ春老師は、よく身体が透けていたとどこかで読んだ記憶があります。(どこに書いてあるか探し出せませんでした。)
その後、久しぶりに老師に会いに行ったとき、服だけしか残っていなかった為「白日昇天」したのだろうと書いています。
最近ではクンルンネイゴンという気功のkan.氏が「ゴールドドラゴンボディ」という、水が水蒸気になって消えていくように肉眼では見えなくなり、潜象界(タオ、無の世界)に解け去る状態を達成されたそうです。
証拠写真は雑誌等に載っていましたが、やはり実際にお目にかかりたいものです。
日本の密教では、即身成仏と言う生きたまま仏になるというのがありますが、これはミイラになるので意味が違うのか、間違って伝わったのかよく判りません。
最後にダライラマ法王十四世「仏教入門」の中にある密教(チベット)のある修行体系で得られる至高の「仏陀の境地」を紹介して終わりたいと思います。
・「幻の身体」と「光明としての心」を一体のものとして達成すると、人は最高の利他の効果を生むことができる「仏陀の境地」を得ることができる
うぉ~!早く透けてみたい(^^
☆悟りの段階
・厳密に言えば、私の言う「悟り」には段階がありません
・私の言う「悟り」とは、相対界と絶対界の狭間で一瞬にして、「真の自己」=「魂」を認識することです
・「知る者」と「知られる者」といった主客分離の状態から、主客が統一された「知る」だけの状態を認識するということです
・この一瞬間の直観認識だけを「悟り」と言ってしまうと「悟り」に段階はないのですが、「悟り」を一つの境地と考えた場合、その体験の深まりとともに「悟りの境地」が変化していくことも事実なのです
・体験の深まりとともに、向上していく境地(意識の変革)のことを、「悟り」の段階と言うことにします
・「悟り」を得て「真の自己」に目覚めることで、過去のさまざまな記憶、習性になってしまった観念的な行為を消去(浄化)しつつ、純粋意識を体得していく段階へと進んでいきます
・最終段階では、体得すべき自分もいない状態、つまり「悟り」の段階とか、「無心」の体験といったものすらない、語るべき何ものも存在しない状態へと至るのです
・「真の自己」を知ることで、はじめて本当の意味で客観的に自分を見ることができ、我欲を捨て去り、「真の自我」を表現していくことが可能になるのです。アートマン(真の自己=「魂」)がそのままブラフマン(宇宙の摂理=宇宙の意識)であることを知っていくのです
・人間の意識は、物質界を離れても存在しています。物質界の拘束、つまり五感による束縛を受けている状態から、五感を超越してより純粋な自我へ向かうように、人間の意識は進化しているのです
・「悟り」は人間にとって通過点でしかありません。くれぐれも、この点を勘違いしないようにしてください
一部を抜粋していますので、急に専門用語などが出てきて判りにくいかもしれませんが、詳しく知りたい人は本を購入することをオススメします。
それでは最後に、もう少しだけ抜粋したのをご紹介します。
A氏「ウン、わかった。私がすべてなのだ、私が存在しなければすべては存在しない」
B氏「何言ってるんだい、君がいなくたって世の中変わりゃせんよ。すべては存在しているさ」
A氏「いや、それは迷妄さ(偽りの状態)、なぜだかわかるかい?」
B氏「‥‥‥?」
これが本当の意味でわかれば、私はすべてであり、すべては私であることが理解できるのですが‥‥‥。
しかし実際は、この問答がわかっただけではまだ足りないのです。
自分が宇宙の「意」とより深いレベルで融合するにつれ、「自分という存在は実際には無いこと、そして宇宙も存在していないこと、すべては存在していない」ことが理解されてくるのです。
「すべては無い、けれども有る」ことを正味理解できるようになるのです。
「この宇宙も、時間も、空間も、人間界に存在するありとあらゆる概念も、すべては無い。けれども、すべては有る」といった、とうてい理解できないような認識を得ることが可能になるのです。
どうも「悟り」を体験してから、自己(意識、身体なども含むすべて)を、宇宙の意識そのものにしていくことが、「悟りを深める」「悟後の修行」としているようです。
☆仙道の段階
・仙道の目的は、仙人になること
・仙人とは、真人、つまり「真の自己」を体得した人のことを言います。要するに、この本でいう「悟り」を得た人のこと
・仙人にも幾つか段階があり、天仙、地仙、尸解仙(しかいせん)、人仙などと呼んで区別
・天仙 人間的な束縛(個体を束縛する物質界のさまざまな法則やエネルギー法則)から完全に抜き出て、宇宙の「意」と一体となっている状態を言います。このような人間的な束縛(個として束縛されていること)から抜け出していくことを、解脱と言います。つまり天仙というのは、完全解脱を果たした人ということです(この状態では、人とは呼べないでしょうけれど。)
・地仙 地上に存在しているけれど、物質界の束縛から脱却した人で、肉体をもつももたないの自由な状態の人
・尸解仙 深山に籠もって、肉体をもちながら、さまざまな超常的能力を発揮している人
・人仙 一般的な日常生活を送りながら、生活の場における観念的な「心」の働きにとらわれなくなった人
・仙道では、「悟り」が人間の到達点ではなく、「悟後」の境地を深めていく
この後、仙道で言う悟後の修行で、どのようにしていくかが書いてあります。
・悟後の修行によって「心」の働き(観念)を消去しても、肉体は、その「個体」を保全しようとする働きが生じます。観念を捨て去ることができても、もっと深いところで働く自己保全本能を断ち切ることは、肉体をもつかぎり不可能です。「個」としての束縛から完全に抜け出すためには、肉体のもつ「個体」を守ろうとする働きまでも越えてしまわねばなりません。
・仙道では、肉体を構成している物質(分子、原子)のバイブレーションを変えてしまい、「個体」としての自己保全をしなくてもいいような肉体、つまり外界から侵されることのない肉体へと転換していくわけです。
・この場合の肉体は、肉体とは呼べません。それは、「氣」(精=エネルギー)を凝縮して創ったエネルギー体(幽体)と呼ぶべきものです。そして最後には、このエネルギー体からも抜き出てしまうのが仙道の修行なのです。
ここまでするには、やはり都会を離れて深山に籠もり、永い年月をかけて、肉体を構成している物質を変えていかなくてはならないそうです。
しかし、この本の目的の悟りを得る(人仙の段階)だけなら、山の中に籠もらなくても充分可能だと書いて有ります。
思ったよりも長くなってしまったので、悟りの段階についての抜粋は、次回にしたいと思います。
今回は、中国の老師より受け継いだ仙道の伝承者のかたです。
「悟りの意味」島田明徳氏から、いつものように一部抜粋していきます。
☆悟りとは?
その言葉(悟り)のもつ意味は、時代や環境により、その表わす内容も表現も異なり、また、受け取り方も人によってさまざまです。しかし、「悟り」も突き詰めていけば、次のように一つに集約されます。
・本当の自分(真の自己)を知ること、つまり、宇宙と一体である自分を実感をもって認識すること
・この宇宙との一体感を実感をもって感じとり、自分が自然の一部として存在していることを明確に認識すること
・真理を体験を通して実感した時に湧き出る内的な確信
☆悟りの体験
普段の意識状態(自我意識が残っている)の中に、深層の意識が現れてきた時、はじめて宇宙意識は認識されるということがわかりました。
自分の周囲に意識が拡がって、周囲の山々が、みんな自分になってしまいました。単なるイメージではなく、自我意識が残っている状態ですから、自分を意識できる状況下において、その自分が、山であり、川であり、空であるといった状態をはっきり認識できるのです。
山の緑が自分、空の青さも自分、川の冷たさも自分、すべてを自分の意識として実感できるのです。自分の意識が、自分の肉体から離れて外の世界へ拡がって、まるで自分自身が宇宙そのものになったようでした。
私が個としての人間(意識が肉体の中に閉じ込められた状態)としてだけ、この世界に存在しているのではなく、私という人間は、すべてのものとつながって互いに影響しあいながら、この世界に存在しているのだということを悟りました。
これらの内容は、この本の最初の方のほんの3,4ページに書かれています。
ここから、悟りの必要性、悟るために必要なことなどが細かく書かれていますので、深く求めている人はアマゾンなどで購入をオススメします。
ちょっと最初は難しく感じるかもしれませんが、いずれこの本のすばらしさに気がつくと思います。
他にも、仙人の段階、悟りの段階が書いてありますので、それは次回ご紹介します。