憧れのオガワコマドリ
前回(4/17)水元公園での鳥見は不発に終わりましたが、居合わせた
バーダーさんから珍鳥のオガワコマドリの情報を頂きました。
翌日、千葉県の手賀川沿いに滞在中のオガワコマドリを観察すること
が出来ました。 (撮影2023-04-18)
到着すると既に大勢のCMの人垣で観察出来ない状況です。
暫くすると親切なCMが、しゃがんで撮れるようにと前方を空けて
下さいました。
喉が青い雄(全長15cmスズメ大・冬鳥)
和名の小川駒鳥は日本で初めて採集した鳥類学者の小川三紀に因んで
名づけられたそうです。
飛び出し。
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地上に降りての採餌。
食性は動物食(昆虫類の幼虫)。
尾羽を立てるオガワコマドリ。
以上ワンステージ、大サービスの13分間です!
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帰りがけ、漸く全身を見ることが出来ました。
分布:スカンジナビアからオホーツク海沿岸・カムチャッカ・アラスカ
西部・スペイン西部・イラン・トルキスタン・ヒマラヤ西部で繁殖し
冬季はアフリカ北部からインド・東南アジアへ渡る。日本には少ない
冬鳥として渡来し、各地で記録がある。「日本の鳥550 山野の鳥」
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大勢のCMの背後で寛ぐコブハクチョウ。(白鳥の一種・ヨーロッパ
から移入した外来種)
証拠撮りになりますが・・・。(7:04)
遥か彼方、100羽以上の春の渡りのヒヨドリが手賀川上空を通過す
るシーンが見られました。(留鳥/漂鳥)
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図鑑でしか見たことのないオガワコマドリを観察することが出来るとは!
夢にも思いませんでした。最初で最後の出合いかもしれません。この度
お世話になった皆様に感謝申し上げます。
最後までご覧下さり有難うございました。
待ち遠しい夏鳥
夏鳥とは出合えませんでしたが、瑞々しい若葉を眺めながらの散策は
心地よく、この時期ならではです。
森で目立つのはエナガの餌集め。近くで営巣している様子です。
林立する一樹の奥に巣があるようですが、カメラでも捉えることは
出来ませんでした。
餌を咥えて飛び込んで行きます。(雌雄同色)
いったん枝に止まって巣に入りますが、抱卵中なら雌に餌を運んで
いることになります。
昨年の巣立ちは5月中旬でした。いま雛に餌を運んでいるなら、5月
初旬には巣立ち雛が見られると思います。
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小合溜に夏羽のユリカモメが数羽単位で、数組が集まっていました。
頭部が黒褐色の夏羽のユリカモメ。(冬鳥)
換羽中の個体。
飛び出し。
飛翔。
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対岸の「みさと公園」(埼玉県三郷市)に移動して草を食むヒドリガモ。
一見して小合溜に残る冬のカモ類はヒドリガモ70羽以上、コガモ
とキンクロハジロが数羽です。
夏羽のカイツブリ。(赤茶色の首)
小合溜の上を飛び回るツバメ。(夏鳥)
虫を捕食しているようです。
オオバン(留鳥/漂鳥)。
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その他。
シロハラ(冬鳥)。
小魚を捕食するダイサギ。
幼虫を捕らえたムクドリ。
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見頃の藤とライラック。
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キビタキの囀りを耳にしたものの出合えず、常連のバーダーさんが
今朝撮られた写真を見せて下さいました。越冬地の東南アジアから
日本に渡来したキビタキやオオルリなどの夏鳥は、繁殖地の高地へ
向かう途中公園に立ち寄ります。美しい姿と囀りが楽しみです。
最後までご覧下さり有難うございました。
遅れている夏鳥
(撮影2023-04-10)
公園西側の荒川側から入園しますが、堤防にコチドリを見かけ
ました。
夏羽に換羽中のコチドリ。(夏鳥)
ひとりぽっちですが活発に採餌中です。
堤防では婚活中のイソシギが目に留まりました。
雄が雌の様子を見ながら追い駆けています。
イソシギのディスプレイ(求愛行動)見たさに10数分間観察しまし
たが、尾羽は開かず半開きのままでした。
10日余りでカンムリカイツブリの数も減りました。(冬鳥)
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狸と出合った「芦ヶ池」。
朝寝から覚めたところでした。
「芦ヶ池」の松林では3羽のビンズイが採餌中です。(漂鳥)
至近距離でのカメラ目線です。
明るい所にようやく出て来ました。
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干潮が迫ると「東なぎさ間水路」にダイシャクシギ、ユリカモメ
ウミネコが集まりました。逆光で距離があります。
夏羽に換羽中(ゴマ塩頭)のユリカモメ。(夏鳥)
ゴカイ類を捕食。
頭が黒っぽく、夏羽に近いユリカモメ。
採餌中の諍い。
遠方のダイシャクシギ。(冬鳥/旅鳥)
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葛西海浜公園の「東西なぎさ間水路」
南の風が次第に強まり、干潟に上がって来た冬鳥のスズガモとヒドリ
ガモ。管理事務所から10~11mの強風とのアナウンスがありました。
潜水採餌のカイツブリ。
強風もなんのその、意気盛んな夏羽のカップルです。(雌雄同色)
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冬鳥はシベリアなどの北の国へ渡り、漂鳥は高地へ移動して繁殖し
ます。今季は飛来が遅れている夏鳥ですが、南の国から渡って来て
日本で繁殖します。ゆく鳥、くる鳥が交錯する「春の渡り」の季節
になりました。
最後までご覧下さり有難うございました。
カワガラス&ミソサザイ
今年も渓流でカワガラスの親子を観察しました。(全長22㎝・留鳥)
親から雛への給餌。
あっという間(1秒)の給餌です。
食欲旺盛な雛は満たされず、もっと食べたいとせがんでいました。
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水に潜って昆虫類(カゲロウ、カワゲラ)を採餌。
成虫のカゲロウでしょうか?これも捕まえました。
嘴には串刺しされた水生昆虫。足の前面は銀灰色。
餌を待つ雛のもとへ急ぐ親鳥。(雌雄同色、共同で育雛)
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幼鳥の飛び出し。
喉からお腹にかけて汚白色の斑。
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同じ渓流沿いで囀るミソサザイ(全長10.5㎝、留鳥)
声はすれども姿は見えず・・・ようやく出合いました。
囀り「チリリリリ」。
ミソサザイは日本最小種のひとつ。
小さな体で高音の美しい囀りを響かせています。
左は羽化したばかりの蜻蛉でしょうか?
ミソサザイは気付くことなく通り過ぎました。
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その他。
テングチョウ(天狗蝶)
山野草と昆虫。
桜の花びらが散る林道では・・・。
咲き終わった中、素朴で愛らしい2輪が目に留まりました。
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日向渓谷での鳥見は昨年(4/6)と一日違い(4/5)でした。昨年の
辛夷は殆ど蕾でしたが今年は既に散っていました。林道では葉桜が
目立ち、桜の蕾を食べるウソの姿もありません。たまにウグイスと
シジュウカラの囀りを聴く程度です。そんな中、渓流沿いで目的の
カワガラスとミソサザイに出合えてホッとしました。
最後までご覧下さり有難うございました。
コチドリ&タヒバリ、カンムリカイツブリ、他
期待通り、夏鳥のコチドリが飛来していました。
4羽ほど確認。
限られたエリアで、のんびりと餌を探し回っています。
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コチドリ(夏鳥)とタヒバリ(冬鳥)が出くわしました。
タヒバリの餌探しはコチドリとは対照的で、広範囲に飛び回って
います。
タヒバリの群れは10羽前後。
北帰の途中、エネルギー補給に精を出している様子です。
食べているものは何でしょう?
大トリミングして・・・これも分かりません。
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カンムリカイツブリ。(冬鳥)
カメラで追っていると・・・。
アナゴでしょうか?
咥えて浮上、即!(1秒)飲み込みました。
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冬羽(後頭部から頸にかけ褐色の小班)のセグロカモメ。(冬鳥)
ウミネコ(全長45㎝)より一回り大きいセグロカモメ(全長60㎝)。
夏羽に換羽中のイソシギ。
タヒバリと同じものを食べていました。
婚姻色のコサギ。
繁殖期になると目先が赤紫色になります。
カニを捕食。
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夏鳥のコチドリは個人的に今季初見・初撮りですが、谷津干潟(千葉県
習志野市)の観察センターでは3/16に確認しています。昨年は3/6
で今年は10日遅かったそうです。
最後までご覧下さり有難うございました。