新・たこの感想文

「人質はヴァルヴレイヴ」

脱出を前にした失敗に混乱する学園。そこでハルトの前に現れた、エルエルフは自分と契約し、ドルシアを革命することに協力せよとハルトに迫る。ハルトが反発するそのとき、アルスによってヴァルヴレイヴが移動させられているのを目撃し……

前回のコメントで、アルスからは「敵」として扱われていて、ドルシアからは「裏切り者」となっているエルエルフにとって、ドルシアを革命するしか方法がないのではないか、というような考察をもらって「なるほど！」と思っていたのだけど……
なんか、「前倒しできる」なんて言っている辺りを見ると、どちらにせよ、エルエルフはドルシアを革命する気だったみたい……そうすると、やっぱり、彼の目的がよくわからん。

そんな中、ハルトは、ヴァルヴレイヴを持ち去ろうとするフィガロ議員の下で、ショーコはアキラの小屋で、アルスが学園を見捨てるつもりであることを知る。そして、あっさりとハルトはフィガロに捕まってしまう。
ショーコは、フィガロ議員らの裏切りを知り、何とか、生徒会を説得しヴァルヴレイヴを取り戻そうとする……

なんつーか、フィガロ議員の小物っぷりが素敵。
そして、「証拠もないショーコの言葉と、世界の警察と言われるアルスなら、アルスを信じる」という生徒会長の発言は普通だと思うのだが……
いきなり脱ぎだすショーコの行動、意味がわからないよ。まぁ、意味がわからないから、とりあえずやめてくれ、と言質を取られる生徒会長はヘタレだけど、理解はできる。っていうか、説得方法として無茶苦茶だよ。
んでもって、一般生徒が校歌斉唱で時間稼ぎをする中、ショーコたちは通風孔を使ってヴァルヴレイヴの下へ向かうが途中、ひょんなことでつかまっているハルトを救うことに。……明らかにショーコたち、自分たちで奪う予定だったっぽいけど、これも無理があるよな……。もし、通風孔が壊れてハルトのところに落ちてなかったら、ショーコがアルスのパイロットみたく、ヴァルヴレイヴに殺されていたのかな？　……そうなった方が展開として面白かったかも、とか思ったのは秘密。

ともかく、無事、ヴァルヴレイヴを取り戻し、フィガロ議員らの正体をも暴いたハルト。
しかし、そこに水をかけるようにエルエルフが現れ、学園以外はドルシアに占拠されており、家族らを人質にとられたも同じ状態であることを宣言される。そして、その上で、エルエルフは自らと契約するようハルトに迫る。
……が、そこにショーコは横槍を入れる。
「ドルシアに対しては、ヴァルヴレイヴをアルスに引き渡す。アルスに対しては、ドルシアに引き渡す」という脅しをかける。１機で戦局を一変させるだけの威力を持つヴァルヴレイヴの存在を双方にちらつかせ、学園を独立国として維持する、と……

この流れは、今回、すごく面白かった。
主人公の機体が桁外れに強い。これは、ロボットアニメでは昔からある話だけど、それを文字通りに認め、政治的駆け引きの道具に使うっていう作品はあまり印象になかった。それを押し出す、っていうのは良いアイデアだと思う。
……まぁ、やり方は、北朝鮮あたりの瀬戸際外交っぽいけどさ（笑）

ただ、やっぱり、ショーコの説得方法とか、いろいろとツッコミどころはあるなぁ……

そして……
エルエルフさんはどうしても道化になるのがオチか（笑）

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