新・たこの感想文

「行かないで、先輩。」

「生きていたのね、イチカ」　イチカの前に現れたのは、行方不明となったイチカを探しにやってきた彼女の姉・エミカ。海人とイチカが恋人同士となったことを知るエミカだったが、それは決して許されないことだった……

開発程度が極めて低い辺境惑星である地球。
そして、当然のように銀河連邦との国交も結ばれていない。銀河連邦の人間は、その惑星の人間と接することは、それ自体が禁じられている。まして、恋人になるなんて……

法律は法律。どんなに理不尽であっても。
エミカの言い分だけだと、彼女自身が言うとおり「嫌な役回り」になってしまっているのだけど、エミカ自身がイチカのことも、また、海人のこともちゃんと思っている、というのがわかるだけに単純な悪役に見えないところが良いな、と思う。
実際、以前の救難信号によって銀河連邦から捜索隊が既に出発しいて、イチカがエミカと一緒に帰るのでなければ、さらに悲惨な別れが待っているだけ、というのはエミカの言う通りなのだろうし。

そんな状態なので、イチカはすべてを諦め、海人はならば自分が宇宙へ、と言い出すがそれも却下されてしまう。
そんなときに……


前回、見事に海人＆イチカを除く面々が告白→玉砕を続けていったわけだけど、それでも、恨みとか、そういうのはなく、ひたすらに応援するという姿が「若さって良いな～」とか思わせてくれる（笑）
勿論、涙ながらにイチカに迫る柑菜みたいに、「自分が引いたのに……」的なところもあるんだろうけど、それがあったとしても、足を引っ張るとか、そういうところにいかないんだからさわやか。途中までは、面倒くさい人間関係、とか思ったところもあったけど、それでも海人とイチカ、良い仲間に恵まれたんだな、というのを強く思う。


結局。檸檬の暗躍と提案もあり、イチカの中にあるイメージの地へと向かうことに。
そこで待ち受けているのは……で、最終回となるわけだけど、タイトルからすると、やはり何らかの形で別れが待っているのだろうか？


……にしても、やってきた救出ポッド……
救出っつーより、襲っているよう思えてならない。哲郎たちを追ってのものとか、そのまま大事故に繋がりかねないだろう、と……。

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