読みました
![](http://static.fc2.com/image/v/540.gif)
定年退職し、毎日が日曜日。
時間だけは、たっぷり出来ました。
そこで図書館の会員になり、好きな本をたっぷり読むことにしました。
好きなジャンルは、◆推理小説と◇時代小説。
脳の活性化でボケ防止を図ります。
自宅から図書館までのおよそ2Kmを運動を兼ねて歩きます。
<平成31年・・・21冊読みました>
<平成31年4月・・・6冊読みました(H31.04.27)>
![x.jpg](https://blog-imgs-125.fc2.com/t/a/k/take3tabi/x.jpg)
蒸発・・・それは不毛の現代人が抱くほのかな憧憬と、現実から逃れるための満たされぬ自己主張だろうか。その果てに広がる未知なる人生を求めて。
順調に飛行していたボーイング機から、人妻・美那子が煙のように消失した。密室状態の旅客機の中からなぜ?愛人関係にある新聞記者・冬木は失踪の謎を追って彼女の郷里に向かった。が、そこで待ち受けていたのは、美那子をかって愛していた男の蒸発と、続いて起こった連続殺人事件だった。<なぜ失踪しなければならなかったのか?>冬木の疑惑は深まっていく・・・・。
◇木戸の無情剣(喜安幸夫・廣済堂文庫)
左門町の向いの麦ヤ横丁に色っぽい三味線師匠・マツが看板を出していた。息子で仕立て屋の左十ともども町内の評判はとても良い。だが、木戸番・杢之助は、左十の様子に疑問を抱き、島帰りの遊び人銀次という男がマツを強請っていることを突き止める。十年前の止むにやまれぬ理由で起こしてしまった事件をネタに脅しをかける銀次を杢之助は浪人の真吾と組んで秘かに始末する。四ツ谷左門町の回りで起こる様々な事件を解決するため今日も杢之助は走り続ける!
◆謎の殺人図鑑(斎藤栄・光文社文庫)
横浜市に住む大地主の邸宅で、一人暮らしの未亡人が死んだ。彼女には心臓に持病があり、外傷もなく毒物反応もなかったから、単純な病死と思われた。不審な点といえば、庭で飼っていた猫が毒物死していたことだった。言問(コトトイ)警部が将棋仲間で推理作家の大前田を訪ね、この話をすると、突然、大前田の目がきらりと光った。
◆日本アルプス殺人事件(森村誠一・角川文庫)
北アルプス山中のスキーコースを、鮮やかなシュプールを描いて滑り降りる一組の男女。だが、気まぐれな山の天候が突然悪意ををむき出しにし、猛吹雪と激しい冷え込みが二人を襲った。その時、運悪く女が転倒、外れたスキーが一瞬のうちに谷底へ流れ落ちた。女はもう一歩も動けない。男はすがりつく女を振り捨てると吹雪の中に姿を消した。女のスキーの止め金は前夜、男から贈られたものだった・・・・。
◆特急「あさま」が運ぶ殺意(西村京太郎・光文社文庫)
「この子をお願い・・・」特急「あさま」で幼児を連れた小田ゆみ子は、隣席の北条早苗刑事にそう言い遺して毒死した。一ヶ月前に事故死したゆみ子の恋人の実家、小諸随一の料亭・日暮亭を訪ねる矢先だった。ところが、日暮亭には婚約者を名乗る女性が先着していた?事件を追う北条刑事。さらに十津川警部に謎の電話が・・・・。裏切り、そして憎しみを乗せて、列車は驀進する。
◆完全試合(佐野洋・角川文庫)
優勝をかけた劇的な三連戦が始まる直前、チームの浮沈を握る主戦投手の子供が突如誘拐された。「一試合でも彼が出場すれば子供を殺す!」と書いた脅迫状!野球賭博が絡んだ犯罪か?個人的怨恨関係か?幼児の命にかかわる重要事件として大々的に開始された捜査の前に、明るみに出た意外な事実は・・・・。
<平成31年3月・・・5冊読みました(H31.03.31)>
![DSC04842.jpg](https://blog-imgs-125.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04842.jpg)
第一線作家13人による短編ミステリーの華麗なる競演。
(仁木悦子、深谷忠記、三好徹、大谷羊太郎、夏樹静子、佐野洋、小池真理子、井沢元彦、海渡英祐、日下圭介、山崎洋子、井口泰子、高橋克彦)
◆弱気の虫(松本清張・文春文庫)
初夏の軽井沢の夜、仲間が集まって野鳥の声を録音しつつ連句を楽しんだ。その時、集音器に男女の声がまぎれこんでくる。意外な展開を見せる「二つの声」。そして、出世コースを外れた課長補佐が、唯一のレジャーである麻雀の底なし沼にずるずるとはまりこみ、殺人事件にまきこまれる。
◆一、二、三ー死(高木彬光・角川文庫)
「一、二、三ー死」とドイツ語で書かれた不吉な手紙が、一人暮らしの老婆のもとに届けられた。殺人を予告する脅迫状なのか?その老婆は、〝陽気な未亡人〟と呼ばれている私、村田和子のところへ、早速相談にやって来た。しかもその直後、私の目の前で第一の殺人事件が起こった!これは老婆の持つ莫大な財産を狙う者の犯行か、事件の裏には醜い人間の欲望が渦巻いていた。
※魔の牙(西村寿行・角川文庫)
生きるか死ぬかの状態に追い込まれたとき、人々の心に起きる壮絶な葛藤と、他を省みない非人間的な行為、それは、台風を避けて、十数人の男女が閉じ込められた南アルプス山中の湯治場での出来事だった・・・。風雨は荒れ狂って土砂は建物を押し潰そうとし、加えて周囲には、不気味な獣たちが襲撃しようと徘徊していた。そして人々の中には、銀行強盗とそれを追う刑事をはじめ、暴力団、女子学生、新婚夫婦らが含まれていた。
◇織田信長かくれ話(桑田忠親・大陸文庫)
少年時代の信長は「尾張のうつけ者」とよばれた。その異変ぶりや奇妙な振る舞いが悪評を買ったのだが、これは信長の家柄が、同時代の英雄武田信玄や上杉謙信のような名門旧家とはほど遠い一土豪にすぎず、室町式の武家作法や思考法と無関係だったことによるらしい。つまり、信長は規律にしばられず、よくいえば自由、悪く言えば勝手気儘にふるまうことができたのだ。
<平成31年2月・・・5冊読みました(H31.02.28)>
![DSC04749.jpg](https://blog-imgs-124.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04749.jpg)
国会の赤絨毯を踏みたい。野望に燃える若き県議・鳥原十三郎に突然チャンスが訪れた。急逝した派閥ボスの地盤を継ぎ、衆院選の最激戦区に打って出た島原は、土壇場の一票を稼ぐため有権者らに十代の女を宛がい、自らも美貌のウグイス嬢と密かな情事に耽る。デッドヒートの末、島原は最下位で滑り込み、意気揚々と代議士生活を始めたが、思わぬ落とし穴が・・・。
◆背徳のメス(黒岩十吾・角川文庫)
夜の非人間的な女蕩しと昼間の正義の医師。植秀人は大阪の貧民街なかにある阿倍野病院という舞台で、ジキルとハイドのように行動する。
◆精神分析殺人事件(森村誠一・角川文庫)
「また宿題をやってこなかったのね!」若い女教師中原みどりの怒りが爆発した。彼女は、クラスの中でいつも一人だけ反抗的なその少年の頬を激しく打った。だが、少年はたじろぐどころか、逆に燃えるような挑戦的なまなざしで彼女を見返した。数日後、埼玉県K市郊外の桑畑で中原の死体が発見された。腹部に受けた二か所の創傷が致命傷である。捜査線上に例の少年が浮かび上がり、彼の部屋の縁の下から、血のついた小刀が発見された。さらに少年の、ミドリ色の昆虫に限って切りきざむ奇癖が明るみに出たのである・・・。
※ロマンの切子細工(森村誠一・角川文庫)
森村誠一の様々な分野に及ぶものの見方を紹介し、その作風の原点をたどると共に、素顔を浮き彫りにしたエッセイ集である。
※東京物語(源氏鶏太・集英社文庫)
短大を卒業してR工業に勤める加古稲美は、素直で明るい22歳。二年間東京で生活して両親のところへ帰る約束だが、恋人はまだいない。そんな彼女にある日課長と、机を並べている西部の二人から同時に縁談が持ち込まれた。二人の青年に好感をもって交際しながら、稲美の胸の真中にいつしかひとつの面影が宿り始めた。
<平成31年1月・・・5冊読みました(H31.01.31)>
![DSC04748.jpg](https://blog-imgs-124.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04748.jpg)
将棋愛好家でアマチュア有段者であれば、多少天狗になるのは可愛いが、それを殺人トリックに使うなど許しがたい・・・。まだうら若きカオリも美人棋士だったが、警視庁警部夫人でもあるところから、これも内助の功とばかり、柳や小さんに似た朴訥な北原部長刑事とコンビを組み、振飛車戦法の裏に隠された謎を解明していく。
◆嫉妬(藤本儀一・徳間文庫)
結婚して五年、夫の高志が初めて帰宅しなかった。そして姿津子にもたらされた知らせは、夫の死であった。しかも心中だという。相手は高級クラブ「紫苑」のママ永井扶美子。そし扶美子だけが生き残った。強い疑惑を抱いた姿津子は、事件の真相を調べるためにホステスとして「紫苑」入り込んだが・・・。
※悪人専用(生島治郎・集英社文庫)
暴力団羽島組の若頭・当山が盗まれ赤革の財布にあった〝「佐藤」1万ポンド〟のメモは、麻薬取引の割符であった。はみ出し事件記者・橋田雄二は、ドブチューと呼ばれる古物商とその娘・伊都子、ボクサー崩れの花井らと、麻薬の横取りを狙い綿密な強奪計画をたて、神戸に向かった・・・。
※命ぎりぎり物語(柴田錬三郎・春陽文庫)
ひとつの事業を計画し、それをあらうる障害を乗り越えてなしとげる男・室町東吾!その室町がホンコンのホテルでドア・ボーイしていた孤児を見つけ、ボクサーに育てた!その青年こそ、世界バンタム級チャンピオン・ダッシュ芝であった。メキシコのビド・バセラとのリターンマッチに敗北した芝!その陰には女の復讐があった!美貌の姉妹、バーのマダム理枝と映画女優の伊東麻耶と芝との奇しき勘甲斐はなんであったのか?ボクサーを断念し北海道北見地方の山奥へと去った芝雄吉を待つものは?
※夢に罪あり(柴田錬三郎・春陽文庫)
東京下北沢にある江上医院の主人は、三十二歳の女医江上三津枝であった。二十五歳の次女千鶴と十九歳の三女由香とそろって美貌の三姉妹であった。亡父のあとを継いで病院を守る三津枝、妹たちのすすめで旅へ出た。その第一夜は思い出深い箱根ホテルであった・・・。十四年前のこと、鶯召する恋人の境正一と十八歳の三津枝とはホテルで一夜を明かした。三津枝の留守中に江上病院へ訪れてきた川伏道太郎というインド帰りの青年があった。黒真珠を発見した川伏はふしぎな男であったが、一方、別府への船中で三津枝が会ったのは?
読みました
今年最後の記事です。
たけジャパンの、つたないブログに、数多くの皆様にご訪問していただきましてありがとうございます。
感謝!感謝!です。
たけジャパンも、皆さんのブログにお邪魔してパワーをいただきました。
感謝!感謝!です。
〝良い年を〟お迎えください。
あんな本もこんな本も…読書三昧
好きな本を読んだ~読んだ~読みました。
定年退職し、毎日が日曜日。
時間だけは、たっぷり出来ました。
そこで図書館の会員になり、好きな本をたっぷり読むことにしました。
好きなジャンルは、◆推理小説と◇時代小説。
脳の活性化でボケ防止を図ります。
自宅から図書館までのおよそ2Kmを運動を兼ねて歩きます。
<平成30年・・・98冊読みました>
<平成30年12月・・・7冊読みました(H30.12.29)>
![DSC04626.jpg](https://blog-imgs-124.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04626.jpg)
◆花嫁の叫び(泡坂妻夫・角川春樹事務所)
「わたし、本当に今幸せなのよ。これ以上、何もいらないの。早馬さんだけがいればいいの」映画スター・北岡早馬との結婚で伊津子は幸せの絶頂にあった。しかし、彼女を迎え入れた北岡家の人々は皆、先妻・貴緒のことが忘れられぬ様子であり、最愛の夫もその例外でなかったのだ。謎の自殺を遂げたという貴緒の面影が色濃く残る邸で、やがて悲劇の幕が切って落とされる・・・。
◆白馬岳風説の殺人(梓林太郎・廣済堂文庫)
北アルプスに登ったはずの男が後立山連邦白馬鑓ケ岳で墜死し、遺品の中から北アルプス・槍ヶ岳を描いた古い山行記のコピーだ見つかった。親友の死に疑問を抱いた岳人・綾部俊は、遭難事故死とルートの変更の謎を解明するため、独自の捜索へと乗り出した。数日後、同じ稜線の雪の中から身元不明の他殺体が発見された。そして、風化した歳月の中から浮かび上がった一人の少女の過去と、三年前の槍ヶ岳の山惨激・・・。
◆ペトロフ事件(鮎川哲也・角川文庫)
〝ひとり暮らしの偏屈な金満家〟これが、銃で撃たれたロシア人、イワン・ペトロフ老人の世評であった。真犯人は、老人の死によって財産分与に与る三人の甥の中にいるとみられた。しかも、甥たちはそれぞれ、ペトロフ老人から憎まれていたのだ。が、三人は完璧なアリバイを主張して譲らなかった。たまたまロシア語少しばかりできるということで、しぶしぶ捜査に乗り出した鬼貫(オニツラ)警部は首尾よく犯人を挙げられるか?
◆華やかな死体(佐賀潜・講談社文庫)
白菊と曼珠沙華に飾られた大手食品会社社長の死体が発見された。巨額の遺産めあてか、会社の権力争いの果てか…美貌の未亡人と元社長秘書の間に情事の匂いをかぎとった少壮検事城戸。老獪な弁護士との知力の限りを尽くす熾烈な闘いが始まった。
◆細い赤い糸(飛鳥高・講談社文庫)
次々と不可解な連続殺人が起こり、被害者のいずれも、鈍器で殴殺されたと推定される。第一犯行現場の唯一の遺留品は「細い赤い糸」。被害者の頭部に付着していた。被害者同志、何の面識もなく犯行動機がつかめない。ただ、手口の類似が同一犯人の犯行を裏付ける。「細い赤い糸」に秘められた殺人の謎を追う。
◆完全アリバイ(斉藤栄・廣済堂文庫)
新婚旅行中、誘拐された妻を救出に、南アルプスの八紘嶺に向かった医師・武宮章吾は、無事妻を救出。誘拐犯は山中から変死体となって発見された。一方、川崎ではホステスが自宅ベランダから転落ししていた。山中での変死体と疑惑の転落死。二つの事件の同一線上に浮かんだ一人の男とその殺意。完全アリバイに守られた男の才略を打ち砕くため、章吾は不審死を遂げた女が残したメモを頼りに事件を洗い直すが・・・。
◆神話列車殺人事件(西村京太郎・光文社文庫)
私立探偵者に勤める日高健介は、妻の亜木子が新婚旅行の地としてなぜ九州の高千穂を選んだのか、わからずにいた。間もなく終点、その時亜木子は席をたった。列車は高さ105メートルの鉄橋を渡り、トンネルを抜けて駅に着いた。だが、亜木子は、そのまま夫の前から姿を消してしまった・・・。神話の地を舞台に、謎を乗せて列車は走る。
<平成30年11月・・・8冊読みました(H30.11.30)>
![DSC04500.jpg](https://blog-imgs-124.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04500.jpg)
◆砂の城(鮎川哲也・青樹社文庫)
人っ子ひとりいない荒漠とした早朝の鳥取砂丘の砂の中から美女の絞殺死体が発見された。警察の地道な捜査の結果、事件には贋作画家が絡んでおり、絵の署名からひとりの男が容疑者として浮かんできた。だが、彼は完璧なアリバイに守られていた。
◇秘剣雪割り(佐伯泰英・祥伝社)
「おれは侍になる!」父を殺され、江戸を放逐された中間の倅の松一郎は、三年間の流浪の果て大安寺一松弾正と名前を変えて江戸に舞い戻ってきた。六尺を優に超える体躯。盗賊から奪った長刀をたばさみ、手には四尺五寸の木刀。箱根山中での決死の修行によって会得した秘伝の薩摩示現流・・・そこには昔の一松の面影はなかった。
◇秘剣瀑流返し(佐伯泰英・祥伝社)
木剣で叩き割られた頭蓋。だが、そこに鋭利な刃物でスパッと斬られたような痕があった。「これが秘剣鎌鼬(カマイタチ)か!」大安寺一松弾正は驚愕した。木剣が当たる前に男は絶命していたのだ・・・。水戸、宇都宮、仙台へと北上する一松に、遺恨を抱く薩摩藩の刺客が次々と襲いかかる。そしてついに薩摩示現流最強の敵に、一松の秘剣爆流返し(バクリュウガエシ)が挑む!
◇秘剣乱舞(佐伯泰英・祥伝社)
元禄五年、葉桜の季節。薩摩藩下屋敷の広大な谷地に、槍隊、弓隊を組織した百人の屈強な藩士が待ち構えていた。対するは、大安寺一松ひとり。愛するやえを人質に取られた怒りが、炎の如く燃え盛っている。深夜の豪雨の中、絶叫と怒号が入り混じり、四十人、五十人と斬り結んで本陣へ迫った一松を待っていたのは絶体絶命の罠だった。
◇秘剣孤座(佐伯泰英・祥伝社)
元禄五年(1692)冬。大安寺一松は水戸藩元藩主・光圀より影敬語の依頼を受け、船旅に同道する。後継をめぐる将軍綱吉との不仲、水戸藩内における現藩主・綱条(ツナエダ)一派との確執など、光圀に敵は多い。船中にて一松が編み出した秘剣はさらに洗練され、おそるべき「秘剣孤座」へと進化した!
◇秘剣流亡(佐伯泰英・祥伝社)
水戸光圀の影敬語から一転、再び流浪の身となった大安寺一松。「挽けん雪割り」を編み出した箱根弾正ケ原に立ち寄り、亡き剣の師・愛甲喜平太の菩提を弔う。その山中にて、一松は北条家の末裔を名乗る若い女と邂逅した。導かれた先は驚くべき事に、秀吉によって滅ぼされた一族が再興を賭ける「隠れ里」であった。一松を罠に陥れようとする妖しき女の狙いは?
◆千一夜館の殺人(芦部拓・光文社文庫)
数理情報工学の天才・久珠場(クスバ)博士が死去。遺産は百億円のものぼるという。遺産は子供三人が相続し、、最新の研究成果を収めたディスクが、白紙の恩人の子孫に遺されることに。遺書開示の立会弁護士・森江春策之助手・新島ともかは、ある奇縁から、遺族への潜入捜査を開始する。そこには連続殺人の惨激が待ち受けていた・・・。
◆灰色の動機(鮎川哲也・光文社文庫)
森三郎という男性が陸橋の下で死体で発見された。しの子は、警察に過失死とされた恋人の死を不審に思い、調べ始めた。しかし、容疑者は・・・。
<平成30年10月・・・5冊読みました(H30.10.27)>
![DSC04477.jpg](https://blog-imgs-122.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04477.jpg)
◆殺人へのミニトリック(西村京太郎・角川書店)
1号車と7号車にパノラマラウンジカーを備えている、サロンエクスプレス踊り子。出版社に勤める古賀は、恋人のめぐみとともに、下田へ旅行に行くことになった。パノラマカーで景色を楽しんでいる時、カメラを忘れたことに気付き、部屋に取りに戻る古賀。個室の扉を開けると、目の前で知らない女性の死体が崩れ落ちた。公安官に、その女性の恋人と勘違いされてしまったため、車内でめぐみを探したが見つからず、容疑者として熱海警察署で取り調べ受ける。
◆八月十四日夜の殺人(西村京太郎・実業之日本社)
都内ホテルで刺殺された女性は、伊勢神宮の吟行から帰ってきたばかりの俳句の先生だった。犯行があったのは八月十四日深夜。手掛かりもなく、動機も見えない殺人事件に捜査は難航を極める。しかし、十年前に「八月十五日の殺人」と呼ばれる事件が起きていたとの情報あり、十津川警部は京都へ向かう。さらに二十年前にも「八月十五日の殺人」が・・・・・・数十年越しの連続殺人事件真相には戦争の影が?
◆予土線に殺意が走る(西村京太郎・祥伝社)
国際的な音楽家やアスリートの興行を打つ「呼び屋」の東海元(トウカイ ハジメ)。彼が次に選んだのは愛媛宇和島の闘牛とスペインの闘牛士の対決だった。イベントはまたも大評判を呼ぶも、巨額の興行資金が回収されたかは不明。興味を抱いたN新聞の記者梶本は東海の秘書山田真由美に接近した。同じ頃、多摩川河川敷で殴殺死体が発見され、十津川率いる捜査本部に東海との事件の関連を示す告発状が届く。やがて、四国の予土線を走る、新幹線そっくりの〝鉄道ホビートレイン〟に東海が執着していたと判明、梶本が、そして十津川が四国へ飛んだ!
◆スーパー隠岐殺人特急(西村京太郎・実業之日本社)
息子が借金を苦に自殺、その金を返済する当てもなく老夫婦は死出の旅へ。津和野から秋芳洞へまわった時、何者かに襲われ、老妻は死体で発見された。自殺をほのめかして失踪する老夫婦が最近多いことに不審を覚えていた十津川警部は捜査に乗り出すが、上司の三上刑事部長から、捜査一課のあつかう事件でないと、釘を刺されてしまう・・・。
◆二つの首相暗殺計画(西村京太郎(実業之日本社)
被害者は大病院の看護師だった。遺書もあり、最初は自殺と思われていた。しかし、その遺書に疑問を抱いた十津川警部は、殺人事件として捜査を進めることを決意した。そして捜査陣が行きついた事件の真相は、血なまぐさい政界の権力闘争だった!
<平成30年9月・・・11冊読みました(H30.9.30)>
![DSC04416.jpg](https://blog-imgs-122.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04416.jpg)
※飢狼たちの聖戦(柘植久慶・実業の日本社)
コカイン・カルテルから大金を強奪し香港に逃げのびた鏑木道太郎は、ふたりの中国人と手を組み、中国政府の目を盗んで古美術で大儲けし、シンガポールに身を隠している。これからの夢は、安穏とした生活を送れる楽園に住むことだ。だが、マフィアや中国保安部、黒社会そして仲間の中国人たちもが、鏑木の命を狙いだし・・・。
◇千早城攻防戦(柘植久慶・中央公論社)
元冠後、弱体化していた鎌倉幕府と北条氏に対し、一三三一年、ついに後醍醐天皇が挙兵。「太平記」に名高い楠木正成が、歴史に初めて登場した瞬間である。史実では赤坂・千早城と、幕府の大軍に奇策を用いて迎撃し、倒幕に貢献するが、「湊川の戦い」で足利尊氏の大軍に不利を承知で挑み、敗北。「七生報国」を誓い、弟・正季(マサスエ)とともに自刃する。元冠の時代にタイムスリップし、モンゴル軍参謀として戦った御厨太郎(ミクリヤ タロウ)だが、今回は正成の参謀となり、赤坂・千早城で再び鎌倉幕府軍の大軍十万と激突する!
◆英雄大戦・織田信長対チンギスハン(柘植久慶・中央公論社)
駒に古今東西の英雄たちを刻んだ、いわくありげで人を魅了するチェス盤。それを手に入れたフリーライターと写真家の三日月常雅・常資(ツネマサ・ツネスケ)の兄弟がさっそく対戦してみる。それぞれの持ち駒は英雄のもとに送り込まれてしまった。常雅は織田信長、常資はチンギスハン。しかも、三百五十年の時の差を超え、朝鮮半島で激突したのだ。巧緻を極めた戦略戦術で敵を撃破してきた二大英雄の現実ではありえない夢の対決に、軍師として参戦する三日月兄弟。はたして史上最強、そして真の英雄はどちらか?
◆「殺人事件」殺人事件(辻真先・双葉社)
新進ミステリー作家の牧薩次(マキ サツジ)・・・あだなはポテト。ポテトを先生とするミステリー教室に七人の生徒がいた。スーパーと呼ばれるポテトの恋人可能キリコはは博識で、ポテトのよき助手である。生徒の一人で美人の小早川佳那は「湯河原温泉殺人事件」を最初に書き上げたが、自分の作品に書いた通りの状況で湯河原で殺されてしまった。作品の後半を読めば、犯人がわかるだろうと思われたが、その行方は誰も知らなかった。ポテトとスーパーをはじめ生徒たちは、湯河原に駆けつけたが、佳那のほかに二人の生徒も習作をほぼ完成させていた・・・。
※暗殺列車(辻真先・光文社)
日米が戦うことなく、時は昭和三十年に至った。この年のある日、海軍大将・山本五十六は、東京と満州の新京を結ぶ弾丸列b「日の出」号の車上にあった。ソ連が虎視眈々と狙う極東の安定のため、蒋介石と周恩来の国共合作画策の訪満である。だが、山本の使命を邪魔せんものと、五十六殺害の命を受けたテロリストたちも列車に乗り込んだ。五十六を守る護衛役は、探偵・帆村荘六(ホムラ ソウロク)、腕利きの刑事、ふたりの女刑事たち。驀進する「日の出」号。やがて車内で起こった奇怪な殺人事件を皮切りに、刺客たとの魔手が殺到。危うし山本五十六!刺客たちの意外な正体。そして、あっと驚く大ドンデン返し!
◆華やかな死体(佐賀潜・講談社文庫)
白菊と曼珠沙華に飾られた大手食品会社社長が死体で発見された。巨額の遺産目当てか、会社の権力争いの果てか・・・。美貌の未亡人と元社長秘書の間に情事の匂いをかぎとった少壮検事・城戸。老獪な弁護士との知力の限りを尽くす熾烈な闘いが始まった。
◇もののけぞろり(高橋由太・新潮文庫)
宮本武蔵の弟子・伊織は亡き母を蘇らせる外法に失敗。弟が白狐と化してしまう。人間の姿に戻るべく、本物の外法を使いを探す兄弟が辿り着いたのは、夏の陣に揺れる大阪城だった。妖術で徳川家康に応戦していた淀殿は、豊臣秀吉や織田信長を復活させ大騒動に。襲いかかるもののけから弟を守るため、伊織は妖刀村雨でもののけたちをメッタ斬り!
◇もののけぞろり・お江戸ぞろぞろ(高橋由太・新潮文庫)
江戸に「封(ホウ)」がおる。そう告げて死んだ権現徳川家康。封とは万能の仙薬で、白狐になってしまった<鬼火>を人間に戻せるかもしれないという。封を求め、江戸を訪れた宮本伊織と<鬼火>の兄弟は、隻眼の辻斬りに突如襲われる。その正体は、強力な妖刀を持つ久尾狐に襲われた伊達正宗だった!柳生宗矩親子と協力し正宗率いるもののけどもをメッタ斬り。
◇もののけぞろり・東海道どろろん(高橋由太・新潮文庫)
兄に迷惑をかけてまで、人間社会に生きてはならない。<鬼火>は思い詰め、箱根山中にある妖かしの薬園を目指し家出する。
道中、目玉を奪うミカリ婆、天狗、妖狐に襲われ大ピンチ!その上、化け狸の総大将・北条早雲まで出現、早雲の毒矢に射られた<鬼火>は人間の姿に戻るも、数時間後には朝日を浴びて死に至る。伊織は<鬼火>を救えるのか?
◇もののけぞろり・巌流島くるりん(高橋由太・新潮文庫)
深夜、濃い霧が立ちこめる京の都に数太の剣士を斬り伏せる黒い狐面の男・黒九尾が現れた。その正体は伊織の親友で天才剣士と名高い柳生十兵衛!歩き巫女おこう、御堂ユキらに加え、不老不死の身体を持つ天草四郎、骸骨妖怪がしゃどくろ、そして伝説の陰陽師・蘆屋兄妹も参戦し、打倒黒久尾に挑む!伊織と<鬼火>は最強の黒幕を倒せるのか?5
<平成30年8月・・・11冊読みました(H30.8.31)>
![DSC04372.jpg](https://blog-imgs-115.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04372.jpg)
◆飛鳥Ⅱの身代金(西村京太郎・文芸春秋)
乗客の危険を未然に防ぐべく、十津川警部は妻の直子を伴い、日本一周8泊9日のクルーズに乗船した。本格料理と多くの娯楽イベント、上品なカジノを楽しむ和やかな空気のなか、航海は順調に進むかに思えたが。寄港地の函館で、なぜか着岸しない飛鳥Ⅱ、そして船内で爆発音が・・・重大な異変を感じ、船長に詰め寄った十津川は、驚愕の真実を告げられる。船内に閉じ込められた乗客の運命はいかに!
◆十津川警部 金沢絢爛たる殺人(西村京太郎・講談社)
都内のビル屋上で加賀宝生流(カガホウショウリュウ)に係わる男が能面姿のまま殺された。殺害前の男の舞を見た異国の大統領には学生時代に金沢滞在経験があるという。事件解決の鍵が金沢にあると考えた十津川警部は現地に向かうが、そこで大統領が昔愛した女性の失踪を知る。さらには大統領の不審な行動が明らかに。限りなく広がる事件の闇に迫る十津川だが、彼の前に思わぬ難敵が!>
◆鳴門の渦潮を観ていた女(西村京太郎・中央公論新社)
警視庁捜査一課の警部・佐々木は、一人娘さくらが病気で余命半年と宣告されたため、警視庁を退職し、二人で旅行に出た。三年前に妻が病死した時は何もしてやれなかったのだ。しかし、鳴門の「渦の道」でさくらは何者かに誘拐されてしまう。そして解放の条件として、射撃大会で優勝したこともあるその腕で、二日以内に警視総監を射殺せよと命じられる。どうやら事件の背後には、穏健派の元総監に反旗を翻す「強い国家・強い警察」を望む者たちの存在があるようだ。刻々と迫るリミット。はたして佐々木の選択は?
◆愛と殺意の伊豆踊り子ライン(西村京太郎・実業の日本社)
事件の発端は、渋谷のマンションで発見された女性の死体だった。バスローブ姿で、死因は絞殺だった。顔見知りの犯行ということで操作が始まったが、同一犯の犯行とみられる新たな事件が発生し、捜査は行き詰まりを見せた。そして捜査をあざ笑うかのように、捜査の秘密が雑誌にすっぱ抜かれた!
◆上海特急殺人事件(西村京太郎・実業の日本社)
東京で起きた、下着姿での連続女子大生射殺事件。彼女たちは共通点がなく、捜査本部は変質者の犯行と推定したが、十津川はその判断に引っかかるものを感じる。一方、上海の黄浦江で日本人のジャズ歌手の扼殺体が発見される。中国警察の協力要請を受け、二つの事件のわずかな類似点を追い、十津川は上海へ飛ぶ。
◆琴電殺人事件(西村京太郎・新潮社)
香川県琴平町に現存する日本最古の芝居小屋、金丸座。年に一度の「こんぴら歌舞伎」に出演する人気役者に、執拗な脅迫が。その予告通り、ついに琴電琴平線の車中で起きた毒殺事件。東京の会社社長殺しとの関連は?因習と確執が渦巻く歌舞伎界の謎に、十津川警部が挑む。
◆雪とタンチョウと釧網本線(西村京太郎・集英社)
小柴敬介は40歳独身。毎年2月に釧路へ旅行する。今年は、人気の「SL冬の湿原号」に乗り、写真撮影に勤しんだ。だが、借りたレンタカーから女性の死体が発見され、容疑者となる。7年前に恋人のゆみが釧路で行方不明になった時も容疑をかけられた過去があった。小柴と同級生の十津川は、彼の写真を手掛かりに捜査を始め、3Dカメラ開発が事件に絡んでいると情報を・・・・・・。東京、北海道を結ぶ連続殺人に十津川警部が挑む。
◆阿蘇・やまなみ殺意の車窓(西村京太郎・実業之日本社)
死亡したのは、警視庁捜査一課の現職の刑事だった。休暇願を出していたのだが、どうやら迷宮入りの事件を一人で追っていたらしい。十津川警部と亀井刑事は、ただちに九州に飛んだ。列車の爆破と、その刑事が追っていた事件の関連を調べるためだ。その捜査の過程で意外な事実が浮かび上がってきた!
◆東海特急殺しのダイヤ(西村京太郎・実業之日本社)
被害者は寝巻姿のまま、背後から十カ所以上刺されて殺されていた。現場の状況から犯人は女性ではないかと思われた。捜査の過程で浮かび上がってきたのは二人のОLだった。しかし、その二人には鉄壁のアリバイがあった。だが、他に容疑者は見つからない。十津川警部は、二人のアリバイを崩そうと、執拗な捜査を続けた・・・・・・。
◆空と海と陸を結ぶ境港(西村京太郎・徳間書店)
十八歳、小柄、子猫のようにしなやかな肉体と愛らしい顔・・・。共通する特徴の女性が長崎と東京で殺された。警視庁は本件を連続殺人事件と断定し、犯人は〝子猫コレクター〟と呼ばれることになった。そんなおり、十津川は、鳥取県境港市で、〝猫娘コンテスト〟が開催されることを知り、境港へ飛んだ。厳戒態勢を敷くが、猫娘コンテスト優勝者が誘拐されてしまう。さらに、犯人から「次は鎌倉で、可愛い子猫を誘拐する」との予告電話がかかってきたのだ!
◆現美新幹線殺人事件(西村京太郎・文藝春秋)
画商の竹田は越後湯沢でスキー中、東京の自宅で妻と娘を何者かに襲われ、殺される。殺人事件の現場からは、渡辺久という新進の画家の絵が盗まれており、その絵はいつの間にか、越後湯沢~新潟間で開通したばかりの〝走る美術館〟に展示されていた・・・・・・。捜査を進めるうち、ニューヨークのやり手の画商が、渡辺のバックについていることがわかり、十津川警部の部下達はニューヨークに飛ぶ。絵に隠されたもうひとつの過去の秘密とは?
<平成30年7月・・・11冊読みました(H30.7.31)>
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◇浮世絵宗次日月抄・任せなせえ(門田泰明・光文社文庫)
天下一の浮世絵絵師・宗次が住む長屋を震撼させる刃傷沙汰が!老侍が血の海に倒れる中、間一髪救った娘は京の公家・宮小路の息女高子という。高子をかくまう宗次だが、獣の如き拳業(コブシワザ)の刺客、上方言葉の尋常でない剣客ら、謎の凄腕たちが次々に襲いくる!騒動の裏にはあまりに危険な手練集団の影が。真相を探るべく宗次は大阪へ!
◇ひぐらし武士道・大江戸剣花帳・上(門田泰明・光文社文庫)
自由に日々を謳歌する、その日暮らしの素浪人、宗重。その正体は念流皆伝の凄腕剣士。時は四代将軍徳川家綱の世。平穏を揺るがす事件が続発する。「水野」姓の幕臣が次々と殺され、老中襲撃事件までも勃発。元凶を探る中、紀州徳川家に嫌疑が向けられ・・・。暗雲漂う江戸市中を駆け巡るは宗重。怒りの一閃が、敢然と悪を断つ。
◇ひぐらし武士道・大江戸剣花帳・下(門田泰明・光文社文庫)
幕府瓦解を画策する無数の反乱分子、立身流剣法、田宮流剣法の手練手管の刺客たち。そして恐るべき剣術の達人兵六のふ不敵な凶刃が、闇夜に光る。さらなる強敵と対峙する宗重は、凶事の根源を追う中で傷を負い、窮地に追い込まれていく。待ちうける結末には誰しもが予期せぬ衝撃が・・・。
◆千石線殺人事件(西村京太郎・双葉社)
青梅の精神科病院で殺人事件未遂が発生した。被害者は入院患者の千石典子。容疑者として浮上した男性が、松島海岸で遺体で発見された。殺人事件の捜査を進めていくと、東日本大震災で沈没し、海底から引き揚げられたクズマン二世号の客室から発見された大量のプラチナ事件と繋がり、十津川警部がそこに潜む闇資金の謎を追う。
◆わが愛する犬吠の海(西村京太郎・祥伝社)
東京Tホテルで殺された男が残した血文字「こいけてつみち」は、被害者の名前だった。死に際になぜ自分の名を?十津川は、「小池鉄道」という駅が銚子にあると知り、現地へ急行。銚子電鉄が駅名愛称命名権(ネーミングライツ)を販売、終点外川駅の権利を小池が買っていたことを摑む。さらに彼は駅前に事務所を開く一方で、住まいのある京都では広告会社の経営を続けていた。小池はなぜ駅の命名権を買い、銚子と京都の二重生活を送っていたのか?
◆鎌倉将軍連続殺人事件(斉藤栄・祥伝社文庫)
「鎌倉将軍」の異名を持つ明法大サッカー部のコーチの椎橋。彼が学生の房子と鎌倉山の別荘でデート中、突如寝室の外で火が燃え上がった。それに気を取られている隙に、房子がベットの上で刺殺された!さらに、死に際に彼女が遺した一語「けまり」の意味するものとは?神奈川県警の加賀美警部が極秘捜査に動くものの、やがて第二、第三の殺人が・・・。
◆鎌倉極楽館の怪(斉藤栄・祥伝社)
鎌倉極楽館の庭園灯の仄暗い明りに、仲居の死体がぼんやりと浮かんでいた。白い首には紐が巻き付き、ピンクのスーツの裾が乱れている。新企画のツアーに彼女のキャラクターが必要と考えていたベル旅行社の夏木梨香は、悲鳴を呑み込んだ・・・。全国各地の観光地で続発する怪事件。小早川警視正と夏木梨香のコンビが謎に挑戦する。
◆函館・日南殺人旅情(斉藤栄。祥伝社)
嗜眠病(シミンビョウ)、それは、所構わず睡魔に襲われ奇怪な病である。それに罹った夏木梨香は、治療のため宮崎・日南海岸の島津邸に逗留することになった。所が突如、暴漢が侵入し、無香は重傷を負った!一方、北海道・函館では謎の米国人が刺殺されるが、相互にどんな関連が?やがて上京した島津の孫娘にも惨劇が・・・。列島縦断、空前の大トリックとは?
◆愛と絶望の台湾新幹線(西村京太郎・講談社)
幼少のころ父母と暮らした台湾へ向かう前日、中華料理店の女将・戸田一子が殺された。十津川警部は台湾から一子に届いた台湾新幹線の切符に着目するが、捜査の進展を待たずに一子の娘・二三子が突如、単身で台湾へ。事件の鍵は台湾にあると睨んだ十津川警部と亀井刑事も渡航する。すると入国早々、十津川の携帯に「今すぐ日本に帰れ」という脅迫が。二三子は何処に?脅迫者は誰か?台湾を横断する十津川たちを次々と試練が襲う。
◆南風の中で眠れ(西村京太郎・小学館)
ファミリーレストラン・チェーンの社長・岡崎英明が誘拐された。理由は、怨恨でも身代金要求でもなかった。岡崎は、姿を見せぬ誘拐犯から、あるビデオ映像を見せられた。来日中事故死したアフリカの小国の大統領と、自殺した化粧品メーカーの女性社長の映像であった。いずれも、自分たちが請け負った殺人である。そして岡崎に、相応の請け負い料を払えば、敵対する人物を消してみせると持ちかける。ほどなく岡崎の経営する会社の不正経理を追及、告発しようとしていた検事とその部下が事故死した。まさに岡崎の敵であった。その後、大病院の院長の自殺、政権党幹事長との関係が噂される有名女優の毒物死が連続して起きる。事故死した白石検事が岡崎の不正を追及していたことを藤田検事から聞いた十津川。一見、無関係に見えるこれらの死亡事件に潜む関連に十津川は着目した。はたして、その共通性とは・・・。
◆北陸新幹線「かがやき」の客たち(西村京太郎・集英社)
細野新司、金沢の女子大生竹内綾と遠距離恋愛中。ふたりは、3月14日北陸新幹線開業日に東京駅~「かがやき」で金沢へ行く計画をたてる。だが、綾は現れず、細野は独りで新幹線に乗車し、彼女のマンションを訪ねるが留守だった。彼は手がかりを求め、綾の両親の住む宇奈月温泉へ向かう。そこへ警察から江戸川で若い女性の溺死体発見されたと連絡が入った。十津川は細野に疑惑抱く。
<平成30年6月・・・10冊読みました(H30.6.30)>
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◇くノ一秘録1・死霊大名(風野真知雄・文春文庫)
伊賀国最強のくノ一・青蛾が育てた娘・蛍16歳の若きくノ一は千宗易(千利休)の意を受け、父とともに戦国最大の悪漢・松永久秀を探る。そこで目にしたのは「死と戯れる」秘儀だった。死霊が増殖する動乱の世で、蛍は父を助けるため悲壮な闘いに挑む。
◇くノ一秘録2・死霊坊主(風野真知雄・文春文庫)
16歳のくノ一・蛍は、松永久秀と一進一退の攻防を繰り広げる信長の配下・筒井順慶の城に潜入する。即身成仏に失敗し生ける屍と化した筒井のまわりでは、奇妙な病らしきものが広がっていた。松永の軍勢による壮絶な城攻めに巻き込まれるなか、蛍は父を救うため、命がけで死霊の秘密を探っていく。
◇くノ一秘録3・死霊の星(風野真知雄・文春文庫)
松永弾正久秀が秘蔵する茶器「平蜘蛛の釜」を手に入れよ。くノ一の蛍は千宗易より命を受け、松永の籠もる信貴山城に潜入する。一方、松永の異形の軍勢を前に、信長の配下羽柴秀吉は奇策を仕掛ける。動乱の世、彗星が夜空を流れ、人々はそれを弾正星と呼んだ。天の兆しは吉か凶か?
◇討ちて候・上(門田泰明・祥伝社)
忘れ得ぬ女のために江戸を訪れた京の剣客・松平正宗は、柳生宗重邸で謎の黒忍び群に奇襲される。将軍家剣術師範代の屋敷を蹂躙した豪胆な一党は、市中を不安に陥れている旗本・大名屋敷連続襲撃事件の犯人集団か?比類なき剣の腕を持つ正宗さえをも脅かす彼らの正体は?その凶刃はやがて御三家水戸光圀、そして江戸城にまで迫る!
◇討ちて候・下(門田泰明・祥伝社)
松平正宗は謎の忍び一族から受けた傷で死線を彷徨った。危機を脱した正宗を執拗に狙う知・業ともにすぐれた凄腕集団。事件の背後に見え隠れする次期将軍の座をめぐる暗闘。幕閣内で怪しく蠢く勢力から、四代将軍・徳川家綱を護ろうと、正宗は江戸を発った。一刻の猶予も許されないと向かう先は?その正宗を重武装の一群が追う!
◆殺人交差点(島田一男・天山文庫)
建設中の高層ビルからの墜落死。モデルハウスでのガス死。そして首吊りと新宿の街中で続く変死。それもドロップ・アウトしたフーテンばかり。新宿署の船曳刑事から「お前たちの内部に問題があるのでは」と言われて、東大医学中退で、新宿の裏ボス・通称ミコトは本腰で調べだした。彼も死因に不審を抱いていたからだ。シンナー、大麻、マリファナ等のドラッグとセックスに狂う若者たちに忍び寄る殺人者の影。新宿の喧騒の街に殺意が走る。
◆伊勢志摩ライナーの罠(西村京太郎・祥伝社)
月刊誌の企画でお伊勢参りに出かける予定だった老夫婦が失踪した。旅のコースには二人の名を騙る不審なカップルが出現。老夫婦は事件に巻き込まれたのか?捜索願が出される中、カップルの女性が隅田川で他殺体に。捜査に当たった十津川警部は老夫婦の家で謎の仏像を発見する。失踪と関係があるのか?
◆「かぐや姫」殺人ロケ(島田一男・光文社文庫)
車田プロデューサー率いる「かぐや姫」制作の一行は、深夜、火事騒ぎで起こされた。焼失したのは、ロケハン隊が泊まるホテルのオーナーの自宅、二つの焼死体は元大部屋女優のオーナー夫人とホテルの男子従業員と断定された。そして翌日、主演女優が全裸死体で発見。事件の関連性を探る車田の推理が驚愕の事実を抉る!
◆美雪総監の緊急指令(志茂田景樹・光文社文庫)
敏腕弁護士から女性初の警視総監へ華麗に変身した鳳美雪。大臣まで務めた伊奈文勝代議士のたかりの実態を内偵中、センセイと関係のあった女優が、暴力団にレイプ・ビデオを撮られた。さらにその内縁の夫が撲殺され・・・。異常なまでの女優好きの伊奈に、美雪総監は秘策で対決!政界、芸能界を縦横無尽にメッタ斬り。巨悪にハダカで立ち向かう。
◆翔んでる源氏(胡桃沢耕史)
きらきらと華やかな平安の宮廷。でもそこは、男女の秘め事、女の嫉妬、出世争いが渦巻いて、とても平穏とはいかなかったようで・・・。宮廷一のプレイボーイ光源氏は、なんといっても当代随一のスター。愁いを帯びたお顔と、長く伸びた白い指で、次々に娘とお戯れになる。今日も、新しい姫の部屋の前で「実はお前だけが私の愛する女なのだ」と甘いお言葉。知っている人が聞けば吹き出してしまうような大嘘なのですが・・・。それでも、彼は娘たちの憧れの的。
<平成30年5月・・・10冊読みました(H30.5.26)>
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◇妻はくノ一4/風の囁き(風野真知雄・角川書店)
松浦静山の下屋敷に飯炊き女として潜入した織江は、ついに静山の密貿易と野心の証拠をつかんだ。だが、これを提出すれば静山ばかりか夫の彦馬にも破滅が訪れてしまう。くノ一としての義理と、妻としての人情。その板挟みに悩むおろ絵を、お庭番の頭領・川村真一郎がじわじわと追い詰めていく。窮地に陥った織江にくノ一の先輩でもある母が忠告した言葉。それは驚くべきものだった。
◇妻はくノ一5/月光値千両(風野真知雄・角川書店)
ついに織江の正体を知った雙星彦馬(フタボシ ヒコマ)。しかし彦馬は、それでも妻を信じて再び逢える日を待つ。一方、静山の屋敷から失踪した織江は、悩みながらもお庭番から離れることを決意した。母・雅江はその手助けに、最後の力を振り絞る。2人を抹殺するため、お庭番の頭領・川村真一郎率いる忍びたちが迫りくる。危機一髪のところで助けに入ったのは意外な人物だった。織江の驚くべき過去が明らかに!
◆佐用姫伝説殺人事件(内田康夫・角川文庫)
居候の浅見光彦は肩身が狭い。今日も雪江未亡人に、陶芸展の招待状を、押しつけられた。うんざりしながら出かけた陶芸家・佐橋登陽の個展会場で、浅見は登陽と美女・久子そして評論家・景山修太郎と出会う。翌日、景山がナイフで胸を刺されて殺されたという連絡が浅見に届いた。死体上には黄色い砂がまかれ、「佐用姫の・・・」と書かれたメモが残されていた。事件に巻き込まれた浅見は、登陽と久子の住む佐賀県の有田へ向かう。そして、浅見の到着をまっていたかのように、玄界灘で景山と親しい陶芸家・草間完治の水死体が発見された・・・。
◇取次屋栄三3・若の恋(岡本さとる・祥伝社)
「町の娘に惚れてしまいましてな」懇意の旗本用人・深尾に言われ、秋月栄三郎は驚く。だが、惚れたのは分家の若様だと知って栄三郎は二度びっくりする。娘の身辺を探ってほしいと依頼された栄三郎は、娘の気立てにたちまち魅了され、若様との恋の成就を願う。ところが、そこに立ちはだかったのが、若様の養育係だった。
◇取次屋栄三7・浮かぶ顔(岡本さとる・祥伝社)
居酒屋〝そめじ〟で秋月栄三郎の前に座るのは、腕っ節と凶暴さで恐れられる取立て屋の若い衆・捨吉。彼には親に捨てられた哀しい過去があった。〝そめじ〟の女将・お染は、十年前、孤児となった捨吉を真っ当な道に導けなかった後悔を語る。それを聞いた栄三郎は、捨吉の瞳に無垢な光があるのを見て取り、なぜか貧しい人々を救う医師・弘庵(コウアン)の許の連れていく・・・。
◇新酔いどれ小藤次・柳に風(佐伯泰英・文春文庫)
新兵衛長屋界隈で、赤目小藤次を尋ねる怪しい輩がいるという。小藤次ネタを他所の読売屋にかすめ取られていた空蔵は、これは大ネタに化けるかもしれないと探索を引き受けた。そして小藤次と因縁のある秩父の雷右衛門が絡んでいると調べ上げた。そこで空蔵は行方を絶った。空蔵の身にいったい何が?
◇新酔いどれ小藤次・らくだ(佐伯泰英・文春文庫)
江戸ッ子に大人気のらくらだの見世物。駿太郎にせがまれて、小藤次もおりょうやお夕一家とともに見物に出向いた。そのらくだが二頭、何者かに盗まれたうえに身代金を要求された!興行主に泣きつかれた小藤次はらくだ探しに奔走するが、思いがけず己の〝老い〟に直面する事態となる
※餌食(清水一行・徳間文庫)
失意と辛苦のうちに憤死した父の怨念を背負い、<群れ>の秩序に対して強烈な不信感を抱く笠原の本業は、ゴルフ・ギャンブラーだ。今回の餌食は、一流自動車メーカーの部長・青沼亮一。
◆破壊の季節(笹沢左保・徳間文庫)
東国大学外科助手・高垣洋一郎が路上で撲殺された。医局員・倉之部裕一の婚約者・芙美代が倉之部の弟・宏次が殺人予告の電話をするのを偶然、耳にしてしまう。電話は高垣の詩に関係があるのか?裕一に相談しても、自分の研究以外に興味のない婚約者。芙美代は宏次の犯罪を阻止しようと、電話の謎を探るうち、宏次に魅かれていくのだった。
◆信州・高原列車殺人事件(辻真先)
爽やかな信州の高原のプチホテルと、日本の鉄道最高の標高1375メートルを走る小海線を舞台に、繰り返される惨激。二年前に起きた放火殺人事件の犯人がわからないまま、営業を再開したホテル。事件当日の宿泊者が招待された翌日、再び変死体が。家族で居合わせたトラベルライター・瓜生慎(ウリュウ シン)は、またまた探偵役を押し付けられて・・・。
<平成30年4月・・・5冊読みました(H30.4.25)>
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◆伴連れ(安東能久・新潮文庫)
高野が警察手帳を紛失したらしい。柴崎警部は頭を抱えた。彼女はその事実をあっさり認める。だが、捜査を続けるうち、不祥事は全く別の貌を見せはじめた。少年犯罪、ストーカー、老夫婦宅への強盗事件。盗犯第二係・高野朋美巡査は柴崎に庇護のもと、坂元真紀署長らとぶつかりながら刑事として覚醒していく。
◆血の砂丘(笹沢左保・日文文庫)
能代三香子は、別れた夫・船津久彦への復讐のため、彼の溺愛する娘・千秋を誘拐する。離婚理由となった三香子の交通事故が、久彦が愛人と結婚するための罠であったからだ。営利誘拐を装った復讐は成功したかに思えたが、何者かに千秋を逆誘拐されてしまう。三香子は現在の愛人・別所功次郎とともに行方を追うが・・・。
◇妻はくノ一/身も心も(風野真知雄・角川書店)
元平戸藩主・松浦静山(マツラ セイザン)に気に入られ、たびたび下屋敷に呼び出されるようになった雙星彦馬(フタボシ ヒコマ)。妻の織江を探しに江戸へ出てきたのだが、天体観測に付き合わされたり、巷で起きる事件の調査を頼まれたり。そのため彦馬の織江探しは静山が綴る「甲子夜話(カッシヤワ)」のように着々と進まない。だが彦馬は知るよしもなかった。御庭番の密命を帯びた織江が、飯炊き女になりすまし静山の下屋敷に潜入していたことを。
◆槍ヶ岳幻の追跡(梓林太郎・光文社文庫)
槍ヶ岳直下の坊主岩小屋で、恋人に宛てた遺書が発見された。山岳救助員・紫門一鬼(シモン イッキ)は付近を捜索するが、遺体は発見されず、それらしき人物の失踪届も無い。李署はいたずらか、それとも・・・・・・。新聞の記事を見て名乗り出てきた来宮亜綺子(キノミヤ アキコ)の話は、紫門にある重大な疑惑を抱かせた。
◇御用絵師一丸(あかほり悟・白泉社)
蝋中・水野忠邦の天保の改革が始まらんとする12代家慶野のころ。大奥の実力者であり、幕政に隠然たる力を持つ広大院に仕える一人の絵師がいた。その名は一丸(ヒトマル)。彼には絵師としての顔のほかに、命令を受け、裁けぬ悪を討つ、殺し屋としての顔があった。
<平成30年3月・・・11冊読みました(H30.3.31)>
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◇子連れ用心棒(沖田正午・徳間文庫)
藩の剣術指南役を決す御前試合で、運よく勝を拾った幻気真鋭流の達人秋葉竜之介。が、幸せも束の間、妹が何者かに斬り殺されたうえ、下手人と疑われた義弟までも逐電してしまう。妹の仇と義弟を捜すべく、残された数え二つの甥っ子鉄太郎を背負い、竜之介は江戸へ向かう・・・。用心棒で糊口を凌ぎながら、機を待つ竜之介の眼前に現れたのは?
◇子連れ用心棒/一心の絆(沖田正午・徳間文庫)
妻殺しの疑いも解け、晴れて帰藩した一馬だったが、病のため、心ならずも我が子鉄太郎を江戸へ見送ることになってしまう・・・。再び甥を背負うことになった竜之介は、口入屋善六から大店の主の用心棒を頼まれた。一晩で数万両の大金が動く、大旦那の博打の付添いだった。一方、女賭博師のお京が長屋に現れたことで、千香は竜之介との仲を勘違いし・・・。
◇新・酔いどれ子藤次/桜吹雪(佐伯泰英・文春文庫)
近ごろ呆けの進んだ新兵衛が妙な間合いで「何妙法蓮華経」のお題目を唱えるため、みんなは困り果てていた。身延山久遠寺に詣でたことがあり、それを思い出しているらしい。どうにかしようと、孫のお夕の付き添いで小藤次はおりょう、駿太郎とともに代参の旅に出るが、一行を何者かが待ち受けていた。
◇新・酔いどれ子藤次/姉と弟(佐伯泰英・文春文庫)
小藤次一家との身延山久遠寺への代参旅から戻ったお夕は、父のもとで錺職修行を始めた。だが父を師匠とする関係に、お夕は思い悩む。一方、駿太郎は実父・須藤平八郎の葬儀場所が判明し、小藤次から墓を建てるよう提案される。姉と弟のような二人を小藤次は見守るが、当の本人もまた騒ぎに巻き込まれ・・・・。
◇占い同心鬼堂民斎/当たらぬが八卦(風野真知雄・祥伝社)
「悩み解決します」の看板を掲げ、芝金杉橋を中心に座る易者鬼堂民斎。二枚目なのに女房には逃げられ、同じ長屋に住む艶な元深川芸者にも相手にされない三十四歳。だが、その正体は南町奉行所の隠密同心であった。二本差しを筮竹に持ちかえ市井をにぎわす恋の悩みや悪巧みを大解決!を目指すのだが・・・。
◇占い同心鬼堂民斎/女難の相あり(風野真知雄・祥伝社)
隠密同心にして易者の鬼堂民斎は愕然とした。寝しなの自分の顔に女難の相を観たのに続き、翌朝いちばんの客にもはっきりとそれを観たのだ。客は金物商の主で極めつけの女嫌いだという。裏庭のけやきの伐採についての相談を受けた民斎が店を訪れると、なんと巨木から紅血が!これは女の呪いなのか!
◇妻はくノ一1(風野真知雄・角川書店)
平戸藩の御船手形書物天文係(オフネテガタショモツテンモンガカリ)の雙星彦馬(フタボシ ヒコマ)は、三度の飯より星が好きという藩きっての変わり者。そんな彦馬のもとに上司の紹介で美しい嫁・織江がやってきた。彦馬は生涯大切にすることを心に誓うが、わずかひと月でに新妻は失踪してしまう。実は織江は、平戸藩の密貿易を怪しんだ幕府が送り込んだくノ一だった。そうとは知らず津まわ捜しに江戸へ赴く彦馬だったが・・・。
◇妻はくノ一2/星影の女(風野真知雄・角川書店)
「わしがこの国を開いてやる」江戸判定で「甲子夜話(カッシヤワ)」の執筆にいそしむ元平戸藩主・松浦静山はこともなく言い放った。封人の千右衛門に連れられ下屋敷に呼び出された雙星彦馬は仰天。こんな発言は露見すると即座に打ち首だった。天文航海に通じた彦馬に期するものでもあるのか。神田妻恋坂の裏長屋に居を定め、寺小屋の合間を縫って織江を捜す彦馬。だが、花のお江戸は今日もまた驚きの連続なのだった・・・。
◆華やかな迷路(笹沢左保・廣済堂文庫)
丸越デパート社長の次男との結婚が週刊誌などに載った婚約者・亜衣子のもとに、「不幸な未来を祝福する」と書かれた脅迫状のようなものが届く。結婚を目前に控えた亜衣子は、不安におののきながらも「過去より」と書かれた差出人を求めて、かって関係のあった男達を探る。
※赦されざる者の挽歌(勝目梓・講談社)
箱根の別荘に押しいった伊那と黒瀬の2人組。しかし、伊那には黒瀬も知らない本当の目的があった。大切な肉親を喪った怒りが毒がとなり、侵入先の妻、娘に襲いかかる。
◇一膳飯屋「夕月」/しだれ柳(荒崎一海・祥伝社文庫)
恋女房のおちよと山谷堀で一膳飯屋「夕月」を営む片桐晋悟は、御膳所御台所人の三男で、なかば勘当の身。ある夜、隠居した旗本・竿望斎(カンボウサイ)が三人の刺客に襲われるところを救う。晋悟は敵が金目当てではなく竿望斎の命を狙ったと看破するのだが・・・。将軍の料理人にして、無海流(ムカイリュウ)の剣客・晋悟が次々と事件を解いていく。
<平成30年2月・・・5冊読みました(H30.2.28)>
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◇新・酔いどれ小藤次・願かけ(佐伯泰英・文春文庫)
近ごろ、小藤次が研ぎ仕事をしていると、その姿に手を合わせ念仏を唱え柏手を打つ者、さらには賽銭を投げ入れる者が続出する。周囲は面白がるが、小藤次は店仕舞いを余儀なくされた。一方おりょうの芽柳派では、門弟の間で諍いが起き、おりょうを悩ませる。ふたつの騒動は、誰が、何の目的で企てたものなのか?
◆結婚って何さ(笹沢左保・光文社)
係長に服装や行動に難癖をつけられて、遠井真弓と疋田三枝子は、臨時雇いの会社を辞めてしまった。憂さ晴らしにしこたま酔っぱらった二人は、三軒目のバーで、こちらも会社を辞めたばかりの男と意気投合。三人で旅館に泊まることに。よく兆起きた二人が見たものは、ソファの上で死んでいる男だった。
◆鍵(笹沢左保・光文社)
倉沢ユミの姉で社長秘書をつとめるマヤは、結婚を餌に騙した男を札幌で殺し、姿を消した。が、社長の大木戸ハ、マヤが犯人でないと主張、ユミを誘って現場を訪れた。美男の社長への淡い恋心。殺人事件は逆転できるのか?
◆霧に溶ける(笹沢左保・光文社)
ミス・コンテストの最終予選に残った5人の美女が、最終審査を前にして、脅迫、交通事故、怪死……次々と謎の事件に巻き込まれていく。警視庁特捜班の追及が開始されるが、巧妙なアリバイ工作、鉄壁の密室など、複雑に絡み合った〝犯罪連立方程式〟が立ちはだかった。
◆女を見て死ね(笹沢左保・光文社)
服飾デザイナー・宇佐美治郎は、充実した日々を送っていた。TVにも出演し人気を博している。しかし、そんな彼にも忌まわしい過去があった。2年前、デザインの盗用を抗議してきた男とその妻を殺害したのだ。それは完全犯罪のはずだった。しかし、ある日、彼のもとに死者からの脅迫状が!
<平成30年1月・・・4冊読みました(H30.1.31)>
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※ゆりかごで眠れ(上)(垣根涼介・中公文庫)
壮絶な幼少期を過ごしながらも、、コロンビア・マフィアのボスにまで上りつめた日系二世のリキ・コバヤシ・ガルシア。その彼が、ひとりの少女を伴い来日した。目的はライバル組織に売られ、日本警察に勾留されている部下の奪還と復讐、そして……。
※ゆりかごで眠れ(した)(垣根涼介・中公文庫)
ゴンサロへの復讐を果たし、日本警察からのパパリト奪還を急ぐリキ。ある日、彼は、迷子になったカーサを送り届けた元刑事・若槻妙子と出会う……。安らぎを夢見つつも、憎しみと悲しみの檻の中でもがき彷徨う男と女。血と喧噪の果てに待つものは、一体何なのか?
◇江戸のご隠居意見番・小春びより(岳真也・学研文庫)
大身の旗本で幕府の要職を務めた嶺井伝兵衛(ミネイ デンベエ)は、還暦も間近。今は家督を嫡男に譲り、江戸東郊・向島の隠居所で悠々自適に暮らし、その身の回りは二十二歳の女中・恵那が面倒をみていた。伝兵衛は世話好きで、大の捕り物好き。三男の太兵衛は北町奉行であった。浅草界隈で三軒の辻斬り事件が連続し、さらに札差が殺される。探索の先に旗本の部屋住み三男坊が浮かび上がり、伝兵衛は飲み仲間らとある仕掛けを企てる・・・。
◇新・酔いどれ小藤次・神隠し(佐伯泰英・文春文庫)
わけあって豊後森藩を脱藩し、研ぎ仕事で稼ぎながら長屋に暮らす赤目小藤次。ある夕、長屋の元差配・新兵衛の姿が忽然と消えた。さらに数日後、小藤次の養子・駿太郎らが拐しにあった。一連の事件は小藤次に恨みがある者の仕業なのか。小藤次は
拐しに係わった阿波津家の謎に迫る。
2017/12/31
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感謝!感謝!です。
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感謝!感謝!です。
〝良い年を〟お迎えください。
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定年退職し、毎日が日曜日。
時間だけは、たっぷり出来ました。
そこで図書館の会員になり、好きな本をたっぷり読むことにしました。
好きなジャンルは、◆推理小説と◇時代小説。
脳の活性化でボケ防止を図ります。
自宅から図書館までのおよそ2Kmを運動を兼ねて歩きます。
<平成30年・・・98冊読みました>
<平成30年12月・・・7冊読みました(H30.12.29)>
![DSC04626.jpg](https://blog-imgs-124.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04626.jpg)
「わたし、本当に今幸せなのよ。これ以上、何もいらないの。早馬さんだけがいればいいの」映画スター・北岡早馬との結婚で伊津子は幸せの絶頂にあった。しかし、彼女を迎え入れた北岡家の人々は皆、先妻・貴緒のことが忘れられぬ様子であり、最愛の夫もその例外でなかったのだ。謎の自殺を遂げたという貴緒の面影が色濃く残る邸で、やがて悲劇の幕が切って落とされる・・・。
◆白馬岳風説の殺人(梓林太郎・廣済堂文庫)
北アルプスに登ったはずの男が後立山連邦白馬鑓ケ岳で墜死し、遺品の中から北アルプス・槍ヶ岳を描いた古い山行記のコピーだ見つかった。親友の死に疑問を抱いた岳人・綾部俊は、遭難事故死とルートの変更の謎を解明するため、独自の捜索へと乗り出した。数日後、同じ稜線の雪の中から身元不明の他殺体が発見された。そして、風化した歳月の中から浮かび上がった一人の少女の過去と、三年前の槍ヶ岳の山惨激・・・。
◆ペトロフ事件(鮎川哲也・角川文庫)
〝ひとり暮らしの偏屈な金満家〟これが、銃で撃たれたロシア人、イワン・ペトロフ老人の世評であった。真犯人は、老人の死によって財産分与に与る三人の甥の中にいるとみられた。しかも、甥たちはそれぞれ、ペトロフ老人から憎まれていたのだ。が、三人は完璧なアリバイを主張して譲らなかった。たまたまロシア語少しばかりできるということで、しぶしぶ捜査に乗り出した鬼貫(オニツラ)警部は首尾よく犯人を挙げられるか?
◆華やかな死体(佐賀潜・講談社文庫)
白菊と曼珠沙華に飾られた大手食品会社社長の死体が発見された。巨額の遺産めあてか、会社の権力争いの果てか…美貌の未亡人と元社長秘書の間に情事の匂いをかぎとった少壮検事城戸。老獪な弁護士との知力の限りを尽くす熾烈な闘いが始まった。
◆細い赤い糸(飛鳥高・講談社文庫)
次々と不可解な連続殺人が起こり、被害者のいずれも、鈍器で殴殺されたと推定される。第一犯行現場の唯一の遺留品は「細い赤い糸」。被害者の頭部に付着していた。被害者同志、何の面識もなく犯行動機がつかめない。ただ、手口の類似が同一犯人の犯行を裏付ける。「細い赤い糸」に秘められた殺人の謎を追う。
◆完全アリバイ(斉藤栄・廣済堂文庫)
新婚旅行中、誘拐された妻を救出に、南アルプスの八紘嶺に向かった医師・武宮章吾は、無事妻を救出。誘拐犯は山中から変死体となって発見された。一方、川崎ではホステスが自宅ベランダから転落ししていた。山中での変死体と疑惑の転落死。二つの事件の同一線上に浮かんだ一人の男とその殺意。完全アリバイに守られた男の才略を打ち砕くため、章吾は不審死を遂げた女が残したメモを頼りに事件を洗い直すが・・・。
◆神話列車殺人事件(西村京太郎・光文社文庫)
私立探偵者に勤める日高健介は、妻の亜木子が新婚旅行の地としてなぜ九州の高千穂を選んだのか、わからずにいた。間もなく終点、その時亜木子は席をたった。列車は高さ105メートルの鉄橋を渡り、トンネルを抜けて駅に着いた。だが、亜木子は、そのまま夫の前から姿を消してしまった・・・。神話の地を舞台に、謎を乗せて列車は走る。
<平成30年11月・・・8冊読みました(H30.11.30)>
![DSC04500.jpg](https://blog-imgs-124.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04500.jpg)
人っ子ひとりいない荒漠とした早朝の鳥取砂丘の砂の中から美女の絞殺死体が発見された。警察の地道な捜査の結果、事件には贋作画家が絡んでおり、絵の署名からひとりの男が容疑者として浮かんできた。だが、彼は完璧なアリバイに守られていた。
◇秘剣雪割り(佐伯泰英・祥伝社)
「おれは侍になる!」父を殺され、江戸を放逐された中間の倅の松一郎は、三年間の流浪の果て大安寺一松弾正と名前を変えて江戸に舞い戻ってきた。六尺を優に超える体躯。盗賊から奪った長刀をたばさみ、手には四尺五寸の木刀。箱根山中での決死の修行によって会得した秘伝の薩摩示現流・・・そこには昔の一松の面影はなかった。
◇秘剣瀑流返し(佐伯泰英・祥伝社)
木剣で叩き割られた頭蓋。だが、そこに鋭利な刃物でスパッと斬られたような痕があった。「これが秘剣鎌鼬(カマイタチ)か!」大安寺一松弾正は驚愕した。木剣が当たる前に男は絶命していたのだ・・・。水戸、宇都宮、仙台へと北上する一松に、遺恨を抱く薩摩藩の刺客が次々と襲いかかる。そしてついに薩摩示現流最強の敵に、一松の秘剣爆流返し(バクリュウガエシ)が挑む!
◇秘剣乱舞(佐伯泰英・祥伝社)
元禄五年、葉桜の季節。薩摩藩下屋敷の広大な谷地に、槍隊、弓隊を組織した百人の屈強な藩士が待ち構えていた。対するは、大安寺一松ひとり。愛するやえを人質に取られた怒りが、炎の如く燃え盛っている。深夜の豪雨の中、絶叫と怒号が入り混じり、四十人、五十人と斬り結んで本陣へ迫った一松を待っていたのは絶体絶命の罠だった。
◇秘剣孤座(佐伯泰英・祥伝社)
元禄五年(1692)冬。大安寺一松は水戸藩元藩主・光圀より影敬語の依頼を受け、船旅に同道する。後継をめぐる将軍綱吉との不仲、水戸藩内における現藩主・綱条(ツナエダ)一派との確執など、光圀に敵は多い。船中にて一松が編み出した秘剣はさらに洗練され、おそるべき「秘剣孤座」へと進化した!
◇秘剣流亡(佐伯泰英・祥伝社)
水戸光圀の影敬語から一転、再び流浪の身となった大安寺一松。「挽けん雪割り」を編み出した箱根弾正ケ原に立ち寄り、亡き剣の師・愛甲喜平太の菩提を弔う。その山中にて、一松は北条家の末裔を名乗る若い女と邂逅した。導かれた先は驚くべき事に、秀吉によって滅ぼされた一族が再興を賭ける「隠れ里」であった。一松を罠に陥れようとする妖しき女の狙いは?
◆千一夜館の殺人(芦部拓・光文社文庫)
数理情報工学の天才・久珠場(クスバ)博士が死去。遺産は百億円のものぼるという。遺産は子供三人が相続し、、最新の研究成果を収めたディスクが、白紙の恩人の子孫に遺されることに。遺書開示の立会弁護士・森江春策之助手・新島ともかは、ある奇縁から、遺族への潜入捜査を開始する。そこには連続殺人の惨激が待ち受けていた・・・。
◆灰色の動機(鮎川哲也・光文社文庫)
森三郎という男性が陸橋の下で死体で発見された。しの子は、警察に過失死とされた恋人の死を不審に思い、調べ始めた。しかし、容疑者は・・・。
<平成30年10月・・・5冊読みました(H30.10.27)>
![DSC04477.jpg](https://blog-imgs-122.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04477.jpg)
1号車と7号車にパノラマラウンジカーを備えている、サロンエクスプレス踊り子。出版社に勤める古賀は、恋人のめぐみとともに、下田へ旅行に行くことになった。パノラマカーで景色を楽しんでいる時、カメラを忘れたことに気付き、部屋に取りに戻る古賀。個室の扉を開けると、目の前で知らない女性の死体が崩れ落ちた。公安官に、その女性の恋人と勘違いされてしまったため、車内でめぐみを探したが見つからず、容疑者として熱海警察署で取り調べ受ける。
◆八月十四日夜の殺人(西村京太郎・実業之日本社)
都内ホテルで刺殺された女性は、伊勢神宮の吟行から帰ってきたばかりの俳句の先生だった。犯行があったのは八月十四日深夜。手掛かりもなく、動機も見えない殺人事件に捜査は難航を極める。しかし、十年前に「八月十五日の殺人」と呼ばれる事件が起きていたとの情報あり、十津川警部は京都へ向かう。さらに二十年前にも「八月十五日の殺人」が・・・・・・数十年越しの連続殺人事件真相には戦争の影が?
◆予土線に殺意が走る(西村京太郎・祥伝社)
国際的な音楽家やアスリートの興行を打つ「呼び屋」の東海元(トウカイ ハジメ)。彼が次に選んだのは愛媛宇和島の闘牛とスペインの闘牛士の対決だった。イベントはまたも大評判を呼ぶも、巨額の興行資金が回収されたかは不明。興味を抱いたN新聞の記者梶本は東海の秘書山田真由美に接近した。同じ頃、多摩川河川敷で殴殺死体が発見され、十津川率いる捜査本部に東海との事件の関連を示す告発状が届く。やがて、四国の予土線を走る、新幹線そっくりの〝鉄道ホビートレイン〟に東海が執着していたと判明、梶本が、そして十津川が四国へ飛んだ!
◆スーパー隠岐殺人特急(西村京太郎・実業之日本社)
息子が借金を苦に自殺、その金を返済する当てもなく老夫婦は死出の旅へ。津和野から秋芳洞へまわった時、何者かに襲われ、老妻は死体で発見された。自殺をほのめかして失踪する老夫婦が最近多いことに不審を覚えていた十津川警部は捜査に乗り出すが、上司の三上刑事部長から、捜査一課のあつかう事件でないと、釘を刺されてしまう・・・。
◆二つの首相暗殺計画(西村京太郎(実業之日本社)
被害者は大病院の看護師だった。遺書もあり、最初は自殺と思われていた。しかし、その遺書に疑問を抱いた十津川警部は、殺人事件として捜査を進めることを決意した。そして捜査陣が行きついた事件の真相は、血なまぐさい政界の権力闘争だった!
<平成30年9月・・・11冊読みました(H30.9.30)>
![DSC04416.jpg](https://blog-imgs-122.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04416.jpg)
コカイン・カルテルから大金を強奪し香港に逃げのびた鏑木道太郎は、ふたりの中国人と手を組み、中国政府の目を盗んで古美術で大儲けし、シンガポールに身を隠している。これからの夢は、安穏とした生活を送れる楽園に住むことだ。だが、マフィアや中国保安部、黒社会そして仲間の中国人たちもが、鏑木の命を狙いだし・・・。
◇千早城攻防戦(柘植久慶・中央公論社)
元冠後、弱体化していた鎌倉幕府と北条氏に対し、一三三一年、ついに後醍醐天皇が挙兵。「太平記」に名高い楠木正成が、歴史に初めて登場した瞬間である。史実では赤坂・千早城と、幕府の大軍に奇策を用いて迎撃し、倒幕に貢献するが、「湊川の戦い」で足利尊氏の大軍に不利を承知で挑み、敗北。「七生報国」を誓い、弟・正季(マサスエ)とともに自刃する。元冠の時代にタイムスリップし、モンゴル軍参謀として戦った御厨太郎(ミクリヤ タロウ)だが、今回は正成の参謀となり、赤坂・千早城で再び鎌倉幕府軍の大軍十万と激突する!
◆英雄大戦・織田信長対チンギスハン(柘植久慶・中央公論社)
駒に古今東西の英雄たちを刻んだ、いわくありげで人を魅了するチェス盤。それを手に入れたフリーライターと写真家の三日月常雅・常資(ツネマサ・ツネスケ)の兄弟がさっそく対戦してみる。それぞれの持ち駒は英雄のもとに送り込まれてしまった。常雅は織田信長、常資はチンギスハン。しかも、三百五十年の時の差を超え、朝鮮半島で激突したのだ。巧緻を極めた戦略戦術で敵を撃破してきた二大英雄の現実ではありえない夢の対決に、軍師として参戦する三日月兄弟。はたして史上最強、そして真の英雄はどちらか?
◆「殺人事件」殺人事件(辻真先・双葉社)
新進ミステリー作家の牧薩次(マキ サツジ)・・・あだなはポテト。ポテトを先生とするミステリー教室に七人の生徒がいた。スーパーと呼ばれるポテトの恋人可能キリコはは博識で、ポテトのよき助手である。生徒の一人で美人の小早川佳那は「湯河原温泉殺人事件」を最初に書き上げたが、自分の作品に書いた通りの状況で湯河原で殺されてしまった。作品の後半を読めば、犯人がわかるだろうと思われたが、その行方は誰も知らなかった。ポテトとスーパーをはじめ生徒たちは、湯河原に駆けつけたが、佳那のほかに二人の生徒も習作をほぼ完成させていた・・・。
※暗殺列車(辻真先・光文社)
日米が戦うことなく、時は昭和三十年に至った。この年のある日、海軍大将・山本五十六は、東京と満州の新京を結ぶ弾丸列b「日の出」号の車上にあった。ソ連が虎視眈々と狙う極東の安定のため、蒋介石と周恩来の国共合作画策の訪満である。だが、山本の使命を邪魔せんものと、五十六殺害の命を受けたテロリストたちも列車に乗り込んだ。五十六を守る護衛役は、探偵・帆村荘六(ホムラ ソウロク)、腕利きの刑事、ふたりの女刑事たち。驀進する「日の出」号。やがて車内で起こった奇怪な殺人事件を皮切りに、刺客たとの魔手が殺到。危うし山本五十六!刺客たちの意外な正体。そして、あっと驚く大ドンデン返し!
◆華やかな死体(佐賀潜・講談社文庫)
白菊と曼珠沙華に飾られた大手食品会社社長が死体で発見された。巨額の遺産目当てか、会社の権力争いの果てか・・・。美貌の未亡人と元社長秘書の間に情事の匂いをかぎとった少壮検事・城戸。老獪な弁護士との知力の限りを尽くす熾烈な闘いが始まった。
◇もののけぞろり(高橋由太・新潮文庫)
宮本武蔵の弟子・伊織は亡き母を蘇らせる外法に失敗。弟が白狐と化してしまう。人間の姿に戻るべく、本物の外法を使いを探す兄弟が辿り着いたのは、夏の陣に揺れる大阪城だった。妖術で徳川家康に応戦していた淀殿は、豊臣秀吉や織田信長を復活させ大騒動に。襲いかかるもののけから弟を守るため、伊織は妖刀村雨でもののけたちをメッタ斬り!
◇もののけぞろり・お江戸ぞろぞろ(高橋由太・新潮文庫)
江戸に「封(ホウ)」がおる。そう告げて死んだ権現徳川家康。封とは万能の仙薬で、白狐になってしまった<鬼火>を人間に戻せるかもしれないという。封を求め、江戸を訪れた宮本伊織と<鬼火>の兄弟は、隻眼の辻斬りに突如襲われる。その正体は、強力な妖刀を持つ久尾狐に襲われた伊達正宗だった!柳生宗矩親子と協力し正宗率いるもののけどもをメッタ斬り。
◇もののけぞろり・東海道どろろん(高橋由太・新潮文庫)
兄に迷惑をかけてまで、人間社会に生きてはならない。<鬼火>は思い詰め、箱根山中にある妖かしの薬園を目指し家出する。
道中、目玉を奪うミカリ婆、天狗、妖狐に襲われ大ピンチ!その上、化け狸の総大将・北条早雲まで出現、早雲の毒矢に射られた<鬼火>は人間の姿に戻るも、数時間後には朝日を浴びて死に至る。伊織は<鬼火>を救えるのか?
◇もののけぞろり・巌流島くるりん(高橋由太・新潮文庫)
深夜、濃い霧が立ちこめる京の都に数太の剣士を斬り伏せる黒い狐面の男・黒九尾が現れた。その正体は伊織の親友で天才剣士と名高い柳生十兵衛!歩き巫女おこう、御堂ユキらに加え、不老不死の身体を持つ天草四郎、骸骨妖怪がしゃどくろ、そして伝説の陰陽師・蘆屋兄妹も参戦し、打倒黒久尾に挑む!伊織と<鬼火>は最強の黒幕を倒せるのか?5
<平成30年8月・・・11冊読みました(H30.8.31)>
![DSC04372.jpg](https://blog-imgs-115.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04372.jpg)
乗客の危険を未然に防ぐべく、十津川警部は妻の直子を伴い、日本一周8泊9日のクルーズに乗船した。本格料理と多くの娯楽イベント、上品なカジノを楽しむ和やかな空気のなか、航海は順調に進むかに思えたが。寄港地の函館で、なぜか着岸しない飛鳥Ⅱ、そして船内で爆発音が・・・重大な異変を感じ、船長に詰め寄った十津川は、驚愕の真実を告げられる。船内に閉じ込められた乗客の運命はいかに!
◆十津川警部 金沢絢爛たる殺人(西村京太郎・講談社)
都内のビル屋上で加賀宝生流(カガホウショウリュウ)に係わる男が能面姿のまま殺された。殺害前の男の舞を見た異国の大統領には学生時代に金沢滞在経験があるという。事件解決の鍵が金沢にあると考えた十津川警部は現地に向かうが、そこで大統領が昔愛した女性の失踪を知る。さらには大統領の不審な行動が明らかに。限りなく広がる事件の闇に迫る十津川だが、彼の前に思わぬ難敵が!>
◆鳴門の渦潮を観ていた女(西村京太郎・中央公論新社)
警視庁捜査一課の警部・佐々木は、一人娘さくらが病気で余命半年と宣告されたため、警視庁を退職し、二人で旅行に出た。三年前に妻が病死した時は何もしてやれなかったのだ。しかし、鳴門の「渦の道」でさくらは何者かに誘拐されてしまう。そして解放の条件として、射撃大会で優勝したこともあるその腕で、二日以内に警視総監を射殺せよと命じられる。どうやら事件の背後には、穏健派の元総監に反旗を翻す「強い国家・強い警察」を望む者たちの存在があるようだ。刻々と迫るリミット。はたして佐々木の選択は?
◆愛と殺意の伊豆踊り子ライン(西村京太郎・実業の日本社)
事件の発端は、渋谷のマンションで発見された女性の死体だった。バスローブ姿で、死因は絞殺だった。顔見知りの犯行ということで操作が始まったが、同一犯の犯行とみられる新たな事件が発生し、捜査は行き詰まりを見せた。そして捜査をあざ笑うかのように、捜査の秘密が雑誌にすっぱ抜かれた!
◆上海特急殺人事件(西村京太郎・実業の日本社)
東京で起きた、下着姿での連続女子大生射殺事件。彼女たちは共通点がなく、捜査本部は変質者の犯行と推定したが、十津川はその判断に引っかかるものを感じる。一方、上海の黄浦江で日本人のジャズ歌手の扼殺体が発見される。中国警察の協力要請を受け、二つの事件のわずかな類似点を追い、十津川は上海へ飛ぶ。
◆琴電殺人事件(西村京太郎・新潮社)
香川県琴平町に現存する日本最古の芝居小屋、金丸座。年に一度の「こんぴら歌舞伎」に出演する人気役者に、執拗な脅迫が。その予告通り、ついに琴電琴平線の車中で起きた毒殺事件。東京の会社社長殺しとの関連は?因習と確執が渦巻く歌舞伎界の謎に、十津川警部が挑む。
◆雪とタンチョウと釧網本線(西村京太郎・集英社)
小柴敬介は40歳独身。毎年2月に釧路へ旅行する。今年は、人気の「SL冬の湿原号」に乗り、写真撮影に勤しんだ。だが、借りたレンタカーから女性の死体が発見され、容疑者となる。7年前に恋人のゆみが釧路で行方不明になった時も容疑をかけられた過去があった。小柴と同級生の十津川は、彼の写真を手掛かりに捜査を始め、3Dカメラ開発が事件に絡んでいると情報を・・・・・・。東京、北海道を結ぶ連続殺人に十津川警部が挑む。
◆阿蘇・やまなみ殺意の車窓(西村京太郎・実業之日本社)
死亡したのは、警視庁捜査一課の現職の刑事だった。休暇願を出していたのだが、どうやら迷宮入りの事件を一人で追っていたらしい。十津川警部と亀井刑事は、ただちに九州に飛んだ。列車の爆破と、その刑事が追っていた事件の関連を調べるためだ。その捜査の過程で意外な事実が浮かび上がってきた!
◆東海特急殺しのダイヤ(西村京太郎・実業之日本社)
被害者は寝巻姿のまま、背後から十カ所以上刺されて殺されていた。現場の状況から犯人は女性ではないかと思われた。捜査の過程で浮かび上がってきたのは二人のОLだった。しかし、その二人には鉄壁のアリバイがあった。だが、他に容疑者は見つからない。十津川警部は、二人のアリバイを崩そうと、執拗な捜査を続けた・・・・・・。
◆空と海と陸を結ぶ境港(西村京太郎・徳間書店)
十八歳、小柄、子猫のようにしなやかな肉体と愛らしい顔・・・。共通する特徴の女性が長崎と東京で殺された。警視庁は本件を連続殺人事件と断定し、犯人は〝子猫コレクター〟と呼ばれることになった。そんなおり、十津川は、鳥取県境港市で、〝猫娘コンテスト〟が開催されることを知り、境港へ飛んだ。厳戒態勢を敷くが、猫娘コンテスト優勝者が誘拐されてしまう。さらに、犯人から「次は鎌倉で、可愛い子猫を誘拐する」との予告電話がかかってきたのだ!
◆現美新幹線殺人事件(西村京太郎・文藝春秋)
画商の竹田は越後湯沢でスキー中、東京の自宅で妻と娘を何者かに襲われ、殺される。殺人事件の現場からは、渡辺久という新進の画家の絵が盗まれており、その絵はいつの間にか、越後湯沢~新潟間で開通したばかりの〝走る美術館〟に展示されていた・・・・・・。捜査を進めるうち、ニューヨークのやり手の画商が、渡辺のバックについていることがわかり、十津川警部の部下達はニューヨークに飛ぶ。絵に隠されたもうひとつの過去の秘密とは?
<平成30年7月・・・11冊読みました(H30.7.31)>
![DSC04317.jpg](https://blog-imgs-115.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04317.jpg)
天下一の浮世絵絵師・宗次が住む長屋を震撼させる刃傷沙汰が!老侍が血の海に倒れる中、間一髪救った娘は京の公家・宮小路の息女高子という。高子をかくまう宗次だが、獣の如き拳業(コブシワザ)の刺客、上方言葉の尋常でない剣客ら、謎の凄腕たちが次々に襲いくる!騒動の裏にはあまりに危険な手練集団の影が。真相を探るべく宗次は大阪へ!
◇ひぐらし武士道・大江戸剣花帳・上(門田泰明・光文社文庫)
自由に日々を謳歌する、その日暮らしの素浪人、宗重。その正体は念流皆伝の凄腕剣士。時は四代将軍徳川家綱の世。平穏を揺るがす事件が続発する。「水野」姓の幕臣が次々と殺され、老中襲撃事件までも勃発。元凶を探る中、紀州徳川家に嫌疑が向けられ・・・。暗雲漂う江戸市中を駆け巡るは宗重。怒りの一閃が、敢然と悪を断つ。
◇ひぐらし武士道・大江戸剣花帳・下(門田泰明・光文社文庫)
幕府瓦解を画策する無数の反乱分子、立身流剣法、田宮流剣法の手練手管の刺客たち。そして恐るべき剣術の達人兵六のふ不敵な凶刃が、闇夜に光る。さらなる強敵と対峙する宗重は、凶事の根源を追う中で傷を負い、窮地に追い込まれていく。待ちうける結末には誰しもが予期せぬ衝撃が・・・。
◆千石線殺人事件(西村京太郎・双葉社)
青梅の精神科病院で殺人事件未遂が発生した。被害者は入院患者の千石典子。容疑者として浮上した男性が、松島海岸で遺体で発見された。殺人事件の捜査を進めていくと、東日本大震災で沈没し、海底から引き揚げられたクズマン二世号の客室から発見された大量のプラチナ事件と繋がり、十津川警部がそこに潜む闇資金の謎を追う。
◆わが愛する犬吠の海(西村京太郎・祥伝社)
東京Tホテルで殺された男が残した血文字「こいけてつみち」は、被害者の名前だった。死に際になぜ自分の名を?十津川は、「小池鉄道」という駅が銚子にあると知り、現地へ急行。銚子電鉄が駅名愛称命名権(ネーミングライツ)を販売、終点外川駅の権利を小池が買っていたことを摑む。さらに彼は駅前に事務所を開く一方で、住まいのある京都では広告会社の経営を続けていた。小池はなぜ駅の命名権を買い、銚子と京都の二重生活を送っていたのか?
◆鎌倉将軍連続殺人事件(斉藤栄・祥伝社文庫)
「鎌倉将軍」の異名を持つ明法大サッカー部のコーチの椎橋。彼が学生の房子と鎌倉山の別荘でデート中、突如寝室の外で火が燃え上がった。それに気を取られている隙に、房子がベットの上で刺殺された!さらに、死に際に彼女が遺した一語「けまり」の意味するものとは?神奈川県警の加賀美警部が極秘捜査に動くものの、やがて第二、第三の殺人が・・・。
◆鎌倉極楽館の怪(斉藤栄・祥伝社)
鎌倉極楽館の庭園灯の仄暗い明りに、仲居の死体がぼんやりと浮かんでいた。白い首には紐が巻き付き、ピンクのスーツの裾が乱れている。新企画のツアーに彼女のキャラクターが必要と考えていたベル旅行社の夏木梨香は、悲鳴を呑み込んだ・・・。全国各地の観光地で続発する怪事件。小早川警視正と夏木梨香のコンビが謎に挑戦する。
◆函館・日南殺人旅情(斉藤栄。祥伝社)
嗜眠病(シミンビョウ)、それは、所構わず睡魔に襲われ奇怪な病である。それに罹った夏木梨香は、治療のため宮崎・日南海岸の島津邸に逗留することになった。所が突如、暴漢が侵入し、無香は重傷を負った!一方、北海道・函館では謎の米国人が刺殺されるが、相互にどんな関連が?やがて上京した島津の孫娘にも惨劇が・・・。列島縦断、空前の大トリックとは?
◆愛と絶望の台湾新幹線(西村京太郎・講談社)
幼少のころ父母と暮らした台湾へ向かう前日、中華料理店の女将・戸田一子が殺された。十津川警部は台湾から一子に届いた台湾新幹線の切符に着目するが、捜査の進展を待たずに一子の娘・二三子が突如、単身で台湾へ。事件の鍵は台湾にあると睨んだ十津川警部と亀井刑事も渡航する。すると入国早々、十津川の携帯に「今すぐ日本に帰れ」という脅迫が。二三子は何処に?脅迫者は誰か?台湾を横断する十津川たちを次々と試練が襲う。
◆南風の中で眠れ(西村京太郎・小学館)
ファミリーレストラン・チェーンの社長・岡崎英明が誘拐された。理由は、怨恨でも身代金要求でもなかった。岡崎は、姿を見せぬ誘拐犯から、あるビデオ映像を見せられた。来日中事故死したアフリカの小国の大統領と、自殺した化粧品メーカーの女性社長の映像であった。いずれも、自分たちが請け負った殺人である。そして岡崎に、相応の請け負い料を払えば、敵対する人物を消してみせると持ちかける。ほどなく岡崎の経営する会社の不正経理を追及、告発しようとしていた検事とその部下が事故死した。まさに岡崎の敵であった。その後、大病院の院長の自殺、政権党幹事長との関係が噂される有名女優の毒物死が連続して起きる。事故死した白石検事が岡崎の不正を追及していたことを藤田検事から聞いた十津川。一見、無関係に見えるこれらの死亡事件に潜む関連に十津川は着目した。はたして、その共通性とは・・・。
◆北陸新幹線「かがやき」の客たち(西村京太郎・集英社)
細野新司、金沢の女子大生竹内綾と遠距離恋愛中。ふたりは、3月14日北陸新幹線開業日に東京駅~「かがやき」で金沢へ行く計画をたてる。だが、綾は現れず、細野は独りで新幹線に乗車し、彼女のマンションを訪ねるが留守だった。彼は手がかりを求め、綾の両親の住む宇奈月温泉へ向かう。そこへ警察から江戸川で若い女性の溺死体発見されたと連絡が入った。十津川は細野に疑惑抱く。
<平成30年6月・・・10冊読みました(H30.6.30)>
![DSC04270.jpg](https://blog-imgs-77.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC04270.jpg)
伊賀国最強のくノ一・青蛾が育てた娘・蛍16歳の若きくノ一は千宗易(千利休)の意を受け、父とともに戦国最大の悪漢・松永久秀を探る。そこで目にしたのは「死と戯れる」秘儀だった。死霊が増殖する動乱の世で、蛍は父を助けるため悲壮な闘いに挑む。
◇くノ一秘録2・死霊坊主(風野真知雄・文春文庫)
16歳のくノ一・蛍は、松永久秀と一進一退の攻防を繰り広げる信長の配下・筒井順慶の城に潜入する。即身成仏に失敗し生ける屍と化した筒井のまわりでは、奇妙な病らしきものが広がっていた。松永の軍勢による壮絶な城攻めに巻き込まれるなか、蛍は父を救うため、命がけで死霊の秘密を探っていく。
◇くノ一秘録3・死霊の星(風野真知雄・文春文庫)
松永弾正久秀が秘蔵する茶器「平蜘蛛の釜」を手に入れよ。くノ一の蛍は千宗易より命を受け、松永の籠もる信貴山城に潜入する。一方、松永の異形の軍勢を前に、信長の配下羽柴秀吉は奇策を仕掛ける。動乱の世、彗星が夜空を流れ、人々はそれを弾正星と呼んだ。天の兆しは吉か凶か?
◇討ちて候・上(門田泰明・祥伝社)
忘れ得ぬ女のために江戸を訪れた京の剣客・松平正宗は、柳生宗重邸で謎の黒忍び群に奇襲される。将軍家剣術師範代の屋敷を蹂躙した豪胆な一党は、市中を不安に陥れている旗本・大名屋敷連続襲撃事件の犯人集団か?比類なき剣の腕を持つ正宗さえをも脅かす彼らの正体は?その凶刃はやがて御三家水戸光圀、そして江戸城にまで迫る!
◇討ちて候・下(門田泰明・祥伝社)
松平正宗は謎の忍び一族から受けた傷で死線を彷徨った。危機を脱した正宗を執拗に狙う知・業ともにすぐれた凄腕集団。事件の背後に見え隠れする次期将軍の座をめぐる暗闘。幕閣内で怪しく蠢く勢力から、四代将軍・徳川家綱を護ろうと、正宗は江戸を発った。一刻の猶予も許されないと向かう先は?その正宗を重武装の一群が追う!
◆殺人交差点(島田一男・天山文庫)
建設中の高層ビルからの墜落死。モデルハウスでのガス死。そして首吊りと新宿の街中で続く変死。それもドロップ・アウトしたフーテンばかり。新宿署の船曳刑事から「お前たちの内部に問題があるのでは」と言われて、東大医学中退で、新宿の裏ボス・通称ミコトは本腰で調べだした。彼も死因に不審を抱いていたからだ。シンナー、大麻、マリファナ等のドラッグとセックスに狂う若者たちに忍び寄る殺人者の影。新宿の喧騒の街に殺意が走る。
◆伊勢志摩ライナーの罠(西村京太郎・祥伝社)
月刊誌の企画でお伊勢参りに出かける予定だった老夫婦が失踪した。旅のコースには二人の名を騙る不審なカップルが出現。老夫婦は事件に巻き込まれたのか?捜索願が出される中、カップルの女性が隅田川で他殺体に。捜査に当たった十津川警部は老夫婦の家で謎の仏像を発見する。失踪と関係があるのか?
◆「かぐや姫」殺人ロケ(島田一男・光文社文庫)
車田プロデューサー率いる「かぐや姫」制作の一行は、深夜、火事騒ぎで起こされた。焼失したのは、ロケハン隊が泊まるホテルのオーナーの自宅、二つの焼死体は元大部屋女優のオーナー夫人とホテルの男子従業員と断定された。そして翌日、主演女優が全裸死体で発見。事件の関連性を探る車田の推理が驚愕の事実を抉る!
◆美雪総監の緊急指令(志茂田景樹・光文社文庫)
敏腕弁護士から女性初の警視総監へ華麗に変身した鳳美雪。大臣まで務めた伊奈文勝代議士のたかりの実態を内偵中、センセイと関係のあった女優が、暴力団にレイプ・ビデオを撮られた。さらにその内縁の夫が撲殺され・・・。異常なまでの女優好きの伊奈に、美雪総監は秘策で対決!政界、芸能界を縦横無尽にメッタ斬り。巨悪にハダカで立ち向かう。
◆翔んでる源氏(胡桃沢耕史)
きらきらと華やかな平安の宮廷。でもそこは、男女の秘め事、女の嫉妬、出世争いが渦巻いて、とても平穏とはいかなかったようで・・・。宮廷一のプレイボーイ光源氏は、なんといっても当代随一のスター。愁いを帯びたお顔と、長く伸びた白い指で、次々に娘とお戯れになる。今日も、新しい姫の部屋の前で「実はお前だけが私の愛する女なのだ」と甘いお言葉。知っている人が聞けば吹き出してしまうような大嘘なのですが・・・。それでも、彼は娘たちの憧れの的。
<平成30年5月・・・10冊読みました(H30.5.26)>
![DSC03962.jpg](https://blog-imgs-77.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC03962.jpg)
松浦静山の下屋敷に飯炊き女として潜入した織江は、ついに静山の密貿易と野心の証拠をつかんだ。だが、これを提出すれば静山ばかりか夫の彦馬にも破滅が訪れてしまう。くノ一としての義理と、妻としての人情。その板挟みに悩むおろ絵を、お庭番の頭領・川村真一郎がじわじわと追い詰めていく。窮地に陥った織江にくノ一の先輩でもある母が忠告した言葉。それは驚くべきものだった。
◇妻はくノ一5/月光値千両(風野真知雄・角川書店)
ついに織江の正体を知った雙星彦馬(フタボシ ヒコマ)。しかし彦馬は、それでも妻を信じて再び逢える日を待つ。一方、静山の屋敷から失踪した織江は、悩みながらもお庭番から離れることを決意した。母・雅江はその手助けに、最後の力を振り絞る。2人を抹殺するため、お庭番の頭領・川村真一郎率いる忍びたちが迫りくる。危機一髪のところで助けに入ったのは意外な人物だった。織江の驚くべき過去が明らかに!
◆佐用姫伝説殺人事件(内田康夫・角川文庫)
居候の浅見光彦は肩身が狭い。今日も雪江未亡人に、陶芸展の招待状を、押しつけられた。うんざりしながら出かけた陶芸家・佐橋登陽の個展会場で、浅見は登陽と美女・久子そして評論家・景山修太郎と出会う。翌日、景山がナイフで胸を刺されて殺されたという連絡が浅見に届いた。死体上には黄色い砂がまかれ、「佐用姫の・・・」と書かれたメモが残されていた。事件に巻き込まれた浅見は、登陽と久子の住む佐賀県の有田へ向かう。そして、浅見の到着をまっていたかのように、玄界灘で景山と親しい陶芸家・草間完治の水死体が発見された・・・。
◇取次屋栄三3・若の恋(岡本さとる・祥伝社)
「町の娘に惚れてしまいましてな」懇意の旗本用人・深尾に言われ、秋月栄三郎は驚く。だが、惚れたのは分家の若様だと知って栄三郎は二度びっくりする。娘の身辺を探ってほしいと依頼された栄三郎は、娘の気立てにたちまち魅了され、若様との恋の成就を願う。ところが、そこに立ちはだかったのが、若様の養育係だった。
◇取次屋栄三7・浮かぶ顔(岡本さとる・祥伝社)
居酒屋〝そめじ〟で秋月栄三郎の前に座るのは、腕っ節と凶暴さで恐れられる取立て屋の若い衆・捨吉。彼には親に捨てられた哀しい過去があった。〝そめじ〟の女将・お染は、十年前、孤児となった捨吉を真っ当な道に導けなかった後悔を語る。それを聞いた栄三郎は、捨吉の瞳に無垢な光があるのを見て取り、なぜか貧しい人々を救う医師・弘庵(コウアン)の許の連れていく・・・。
◇新酔いどれ小藤次・柳に風(佐伯泰英・文春文庫)
新兵衛長屋界隈で、赤目小藤次を尋ねる怪しい輩がいるという。小藤次ネタを他所の読売屋にかすめ取られていた空蔵は、これは大ネタに化けるかもしれないと探索を引き受けた。そして小藤次と因縁のある秩父の雷右衛門が絡んでいると調べ上げた。そこで空蔵は行方を絶った。空蔵の身にいったい何が?
◇新酔いどれ小藤次・らくだ(佐伯泰英・文春文庫)
江戸ッ子に大人気のらくらだの見世物。駿太郎にせがまれて、小藤次もおりょうやお夕一家とともに見物に出向いた。そのらくだが二頭、何者かに盗まれたうえに身代金を要求された!興行主に泣きつかれた小藤次はらくだ探しに奔走するが、思いがけず己の〝老い〟に直面する事態となる
※餌食(清水一行・徳間文庫)
失意と辛苦のうちに憤死した父の怨念を背負い、<群れ>の秩序に対して強烈な不信感を抱く笠原の本業は、ゴルフ・ギャンブラーだ。今回の餌食は、一流自動車メーカーの部長・青沼亮一。
◆破壊の季節(笹沢左保・徳間文庫)
東国大学外科助手・高垣洋一郎が路上で撲殺された。医局員・倉之部裕一の婚約者・芙美代が倉之部の弟・宏次が殺人予告の電話をするのを偶然、耳にしてしまう。電話は高垣の詩に関係があるのか?裕一に相談しても、自分の研究以外に興味のない婚約者。芙美代は宏次の犯罪を阻止しようと、電話の謎を探るうち、宏次に魅かれていくのだった。
◆信州・高原列車殺人事件(辻真先)
爽やかな信州の高原のプチホテルと、日本の鉄道最高の標高1375メートルを走る小海線を舞台に、繰り返される惨激。二年前に起きた放火殺人事件の犯人がわからないまま、営業を再開したホテル。事件当日の宿泊者が招待された翌日、再び変死体が。家族で居合わせたトラベルライター・瓜生慎(ウリュウ シン)は、またまた探偵役を押し付けられて・・・。
<平成30年4月・・・5冊読みました(H30.4.25)>
![DSC03929.jpg](https://blog-imgs-77.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC03929.jpg)
高野が警察手帳を紛失したらしい。柴崎警部は頭を抱えた。彼女はその事実をあっさり認める。だが、捜査を続けるうち、不祥事は全く別の貌を見せはじめた。少年犯罪、ストーカー、老夫婦宅への強盗事件。盗犯第二係・高野朋美巡査は柴崎に庇護のもと、坂元真紀署長らとぶつかりながら刑事として覚醒していく。
◆血の砂丘(笹沢左保・日文文庫)
能代三香子は、別れた夫・船津久彦への復讐のため、彼の溺愛する娘・千秋を誘拐する。離婚理由となった三香子の交通事故が、久彦が愛人と結婚するための罠であったからだ。営利誘拐を装った復讐は成功したかに思えたが、何者かに千秋を逆誘拐されてしまう。三香子は現在の愛人・別所功次郎とともに行方を追うが・・・。
◇妻はくノ一/身も心も(風野真知雄・角川書店)
元平戸藩主・松浦静山(マツラ セイザン)に気に入られ、たびたび下屋敷に呼び出されるようになった雙星彦馬(フタボシ ヒコマ)。妻の織江を探しに江戸へ出てきたのだが、天体観測に付き合わされたり、巷で起きる事件の調査を頼まれたり。そのため彦馬の織江探しは静山が綴る「甲子夜話(カッシヤワ)」のように着々と進まない。だが彦馬は知るよしもなかった。御庭番の密命を帯びた織江が、飯炊き女になりすまし静山の下屋敷に潜入していたことを。
◆槍ヶ岳幻の追跡(梓林太郎・光文社文庫)
槍ヶ岳直下の坊主岩小屋で、恋人に宛てた遺書が発見された。山岳救助員・紫門一鬼(シモン イッキ)は付近を捜索するが、遺体は発見されず、それらしき人物の失踪届も無い。李署はいたずらか、それとも・・・・・・。新聞の記事を見て名乗り出てきた来宮亜綺子(キノミヤ アキコ)の話は、紫門にある重大な疑惑を抱かせた。
◇御用絵師一丸(あかほり悟・白泉社)
蝋中・水野忠邦の天保の改革が始まらんとする12代家慶野のころ。大奥の実力者であり、幕政に隠然たる力を持つ広大院に仕える一人の絵師がいた。その名は一丸(ヒトマル)。彼には絵師としての顔のほかに、命令を受け、裁けぬ悪を討つ、殺し屋としての顔があった。
<平成30年3月・・・11冊読みました(H30.3.31)>
![DSC03776.jpg](https://blog-imgs-120.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC03776.jpg)
藩の剣術指南役を決す御前試合で、運よく勝を拾った幻気真鋭流の達人秋葉竜之介。が、幸せも束の間、妹が何者かに斬り殺されたうえ、下手人と疑われた義弟までも逐電してしまう。妹の仇と義弟を捜すべく、残された数え二つの甥っ子鉄太郎を背負い、竜之介は江戸へ向かう・・・。用心棒で糊口を凌ぎながら、機を待つ竜之介の眼前に現れたのは?
◇子連れ用心棒/一心の絆(沖田正午・徳間文庫)
妻殺しの疑いも解け、晴れて帰藩した一馬だったが、病のため、心ならずも我が子鉄太郎を江戸へ見送ることになってしまう・・・。再び甥を背負うことになった竜之介は、口入屋善六から大店の主の用心棒を頼まれた。一晩で数万両の大金が動く、大旦那の博打の付添いだった。一方、女賭博師のお京が長屋に現れたことで、千香は竜之介との仲を勘違いし・・・。
◇新・酔いどれ子藤次/桜吹雪(佐伯泰英・文春文庫)
近ごろ呆けの進んだ新兵衛が妙な間合いで「何妙法蓮華経」のお題目を唱えるため、みんなは困り果てていた。身延山久遠寺に詣でたことがあり、それを思い出しているらしい。どうにかしようと、孫のお夕の付き添いで小藤次はおりょう、駿太郎とともに代参の旅に出るが、一行を何者かが待ち受けていた。
◇新・酔いどれ子藤次/姉と弟(佐伯泰英・文春文庫)
小藤次一家との身延山久遠寺への代参旅から戻ったお夕は、父のもとで錺職修行を始めた。だが父を師匠とする関係に、お夕は思い悩む。一方、駿太郎は実父・須藤平八郎の葬儀場所が判明し、小藤次から墓を建てるよう提案される。姉と弟のような二人を小藤次は見守るが、当の本人もまた騒ぎに巻き込まれ・・・・。
◇占い同心鬼堂民斎/当たらぬが八卦(風野真知雄・祥伝社)
「悩み解決します」の看板を掲げ、芝金杉橋を中心に座る易者鬼堂民斎。二枚目なのに女房には逃げられ、同じ長屋に住む艶な元深川芸者にも相手にされない三十四歳。だが、その正体は南町奉行所の隠密同心であった。二本差しを筮竹に持ちかえ市井をにぎわす恋の悩みや悪巧みを大解決!を目指すのだが・・・。
◇占い同心鬼堂民斎/女難の相あり(風野真知雄・祥伝社)
隠密同心にして易者の鬼堂民斎は愕然とした。寝しなの自分の顔に女難の相を観たのに続き、翌朝いちばんの客にもはっきりとそれを観たのだ。客は金物商の主で極めつけの女嫌いだという。裏庭のけやきの伐採についての相談を受けた民斎が店を訪れると、なんと巨木から紅血が!これは女の呪いなのか!
◇妻はくノ一1(風野真知雄・角川書店)
平戸藩の御船手形書物天文係(オフネテガタショモツテンモンガカリ)の雙星彦馬(フタボシ ヒコマ)は、三度の飯より星が好きという藩きっての変わり者。そんな彦馬のもとに上司の紹介で美しい嫁・織江がやってきた。彦馬は生涯大切にすることを心に誓うが、わずかひと月でに新妻は失踪してしまう。実は織江は、平戸藩の密貿易を怪しんだ幕府が送り込んだくノ一だった。そうとは知らず津まわ捜しに江戸へ赴く彦馬だったが・・・。
◇妻はくノ一2/星影の女(風野真知雄・角川書店)
「わしがこの国を開いてやる」江戸判定で「甲子夜話(カッシヤワ)」の執筆にいそしむ元平戸藩主・松浦静山はこともなく言い放った。封人の千右衛門に連れられ下屋敷に呼び出された雙星彦馬は仰天。こんな発言は露見すると即座に打ち首だった。天文航海に通じた彦馬に期するものでもあるのか。神田妻恋坂の裏長屋に居を定め、寺小屋の合間を縫って織江を捜す彦馬。だが、花のお江戸は今日もまた驚きの連続なのだった・・・。
◆華やかな迷路(笹沢左保・廣済堂文庫)
丸越デパート社長の次男との結婚が週刊誌などに載った婚約者・亜衣子のもとに、「不幸な未来を祝福する」と書かれた脅迫状のようなものが届く。結婚を目前に控えた亜衣子は、不安におののきながらも「過去より」と書かれた差出人を求めて、かって関係のあった男達を探る。
※赦されざる者の挽歌(勝目梓・講談社)
箱根の別荘に押しいった伊那と黒瀬の2人組。しかし、伊那には黒瀬も知らない本当の目的があった。大切な肉親を喪った怒りが毒がとなり、侵入先の妻、娘に襲いかかる。
◇一膳飯屋「夕月」/しだれ柳(荒崎一海・祥伝社文庫)
恋女房のおちよと山谷堀で一膳飯屋「夕月」を営む片桐晋悟は、御膳所御台所人の三男で、なかば勘当の身。ある夜、隠居した旗本・竿望斎(カンボウサイ)が三人の刺客に襲われるところを救う。晋悟は敵が金目当てではなく竿望斎の命を狙ったと看破するのだが・・・。将軍の料理人にして、無海流(ムカイリュウ)の剣客・晋悟が次々と事件を解いていく。
<平成30年2月・・・5冊読みました(H30.2.28)>
![DSC03579.jpg](https://blog-imgs-120.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC03579.jpg)
近ごろ、小藤次が研ぎ仕事をしていると、その姿に手を合わせ念仏を唱え柏手を打つ者、さらには賽銭を投げ入れる者が続出する。周囲は面白がるが、小藤次は店仕舞いを余儀なくされた。一方おりょうの芽柳派では、門弟の間で諍いが起き、おりょうを悩ませる。ふたつの騒動は、誰が、何の目的で企てたものなのか?
◆結婚って何さ(笹沢左保・光文社)
係長に服装や行動に難癖をつけられて、遠井真弓と疋田三枝子は、臨時雇いの会社を辞めてしまった。憂さ晴らしにしこたま酔っぱらった二人は、三軒目のバーで、こちらも会社を辞めたばかりの男と意気投合。三人で旅館に泊まることに。よく兆起きた二人が見たものは、ソファの上で死んでいる男だった。
◆鍵(笹沢左保・光文社)
倉沢ユミの姉で社長秘書をつとめるマヤは、結婚を餌に騙した男を札幌で殺し、姿を消した。が、社長の大木戸ハ、マヤが犯人でないと主張、ユミを誘って現場を訪れた。美男の社長への淡い恋心。殺人事件は逆転できるのか?
◆霧に溶ける(笹沢左保・光文社)
ミス・コンテストの最終予選に残った5人の美女が、最終審査を前にして、脅迫、交通事故、怪死……次々と謎の事件に巻き込まれていく。警視庁特捜班の追及が開始されるが、巧妙なアリバイ工作、鉄壁の密室など、複雑に絡み合った〝犯罪連立方程式〟が立ちはだかった。
◆女を見て死ね(笹沢左保・光文社)
服飾デザイナー・宇佐美治郎は、充実した日々を送っていた。TVにも出演し人気を博している。しかし、そんな彼にも忌まわしい過去があった。2年前、デザインの盗用を抗議してきた男とその妻を殺害したのだ。それは完全犯罪のはずだった。しかし、ある日、彼のもとに死者からの脅迫状が!
<平成30年1月・・・4冊読みました(H30.1.31)>
![1_20180112151847c20.jpg](https://blog-imgs-110.fc2.com/t/a/k/take3tabi/1_20180112151847c20.jpg)
壮絶な幼少期を過ごしながらも、、コロンビア・マフィアのボスにまで上りつめた日系二世のリキ・コバヤシ・ガルシア。その彼が、ひとりの少女を伴い来日した。目的はライバル組織に売られ、日本警察に勾留されている部下の奪還と復讐、そして……。
※ゆりかごで眠れ(した)(垣根涼介・中公文庫)
ゴンサロへの復讐を果たし、日本警察からのパパリト奪還を急ぐリキ。ある日、彼は、迷子になったカーサを送り届けた元刑事・若槻妙子と出会う……。安らぎを夢見つつも、憎しみと悲しみの檻の中でもがき彷徨う男と女。血と喧噪の果てに待つものは、一体何なのか?
◇江戸のご隠居意見番・小春びより(岳真也・学研文庫)
大身の旗本で幕府の要職を務めた嶺井伝兵衛(ミネイ デンベエ)は、還暦も間近。今は家督を嫡男に譲り、江戸東郊・向島の隠居所で悠々自適に暮らし、その身の回りは二十二歳の女中・恵那が面倒をみていた。伝兵衛は世話好きで、大の捕り物好き。三男の太兵衛は北町奉行であった。浅草界隈で三軒の辻斬り事件が連続し、さらに札差が殺される。探索の先に旗本の部屋住み三男坊が浮かび上がり、伝兵衛は飲み仲間らとある仕掛けを企てる・・・。
◇新・酔いどれ小藤次・神隠し(佐伯泰英・文春文庫)
わけあって豊後森藩を脱藩し、研ぎ仕事で稼ぎながら長屋に暮らす赤目小藤次。ある夕、長屋の元差配・新兵衛の姿が忽然と消えた。さらに数日後、小藤次の養子・駿太郎らが拐しにあった。一連の事件は小藤次に恨みがある者の仕業なのか。小藤次は
拐しに係わった阿波津家の謎に迫る。
読みました
![](http://static.fc2.com/image/v/540.gif)
定年退職し、毎日が日曜日。
時間だけは、たっぷり出来ました。
そこで図書館の会員になり、好きな本をたっぷり読むことにしました。
好きなジャンルは、◆推理小説と◇時代小説。
脳の活性化でボケ防止を図ります。
自宅から図書館までのおよそ2Kmを運動を兼ねて歩きます。
<平成29年…96冊読みました>
・12月・・5冊、・11月・・5冊、・10月・・11冊、・9月・・・10冊、・8月・・・5冊、・7月・・・10冊
・6月・・・10冊、・5月・・・12冊、・4月・・・ 5冊、・3月・・・10冊、・2月・・・5冊、・1月・・・8冊
<平成29年12月…5冊読みました(H29.12.31)>
![DSC03295.jpg](https://blog-imgs-110.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC03295.jpg)
学園祭でにぎわう私立大学の心理学研究室で、最先端ゲームの試作機盗難事件が発生した。容疑者は研究室に出入りする人間に絞られるが、直後、近くの工事現場で、同院生が感電死する悲劇が起こった。偶然か、それとも…・?自らのプロジェクトへの協力を仰ぎに勝平愛子(スグヒラ アイコ)教授を訪ねていた天地龍之介は、解決に乗り出す。やがて見いだされるのは二つの事件をつなぐ奇妙な糸。その時浮上する、人間心理を巧妙に衝いた驚愕のトリックとは?
◆消滅島RPGマーダー(柄刀一・祥伝社)
<島に不敬をはたらいた神罰なりや、島は失われる。岩と共に沈みたる落命者もあり>聖なる島を訪れた天地龍之介は、奇妙な言い伝えを知る。沖に浮かぶ島が消えた、それは事実なのか?ところが、伝承通りに怪事件は起こる。炎に包まれた人間が地面に消えた!不可解な出来事は続く。亮の安全を司る〝神の船〟が空に出航したという。台風が直撃、度重なる余震で孤立状態となった島で、やがて信じがたい大異変が起こった!
◆人質ゲームオセロ式(柄刀一・祥伝社)
「これからおまえは裁きを受ける」オセロの公開対局を映すスクリーンの文字に観衆は凍りついた。娘の対戦を見守っていた久能警視正の七年前の行為を断罪するというのだ。それは、新米警官だった彼の息子が臓器密売グループを摘発したときに起きた一般人誤射のことか。警察による組織的隠蔽工作だと噂された事件であった。画面を通して久能とのオセロ対局を要求する犯人。久能が白の石を打った場所に死体を埋めるという。この言葉の意味とは?どんな罪を暴こうというのか?
◆空から見た殺人プラン(柄刀一・祥伝社)
秋吉台に突然現れては消える神秘の湖、そこで、ダイバー姿の他殺体が発見された。しかし、被害者の遺留品は現場から離れた場所で見つかる。「さまよえる湖」と共にしたいが移動した?冒険家を名乗り迷路のような鍾乳洞を探検していた男はどこで殺されたのか?カルスト台地が呼んだ怪事件!諏訪湖の御神渡り(オミワタリ)、宮島の七不思議、鳥羽の歪んだ真珠、。ちょっと気弱な名探偵・天地龍之介が旅先で難事件に遭遇する!その土地でしか成立しない犯罪トリックを見破れるのか?
◆UFOの捕まえ方(柄刀一・祥伝社)
<鹿角(カズノ)市上空に未確認飛行物体出現?>冠状列石など謎の遺跡が残るミステリーゾーンを訪ねた天地龍之介は、現地でUFO騒動に遭遇する。人口ピラミッドとも見える山の山頂付近で発光物体が目撃されたのだ。自衛隊が立ち入り禁止区域を設け、町には異様な緊張感が漂っていた。また、天井のシャンデリアの上に残された他殺体と内臓を奪われた犬の死体も発見される。人間業と思えない怪事件が続発!宇宙人の仕業か?エイリアンに誘拐されたという人物まで現れて・・・・。<平成29年11月…5冊読みました(H29.11.30>
![DSC02945.jpg](https://blog-imgs-110.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC02945.jpg)
<鳥の羽ばたき音とともに、女の幽霊が現れる>。後見人探しの旅を続ける天地龍之介が乗り込んだ貨物船には不気味な怪談が広まっていた。震え上がる龍之介を笑っていた従兄妹の光章は、その夜、奇怪な幽霊船に遭遇、失神する。気が付くと、船内はエメラルドのネックレス盗難事件で大騒動に。しかも、現場に残された指紋は龍之介のもので・・・。〝知能指数190、生活能力ゼロ〟の名探偵・龍之介はこのピンチをどう乗り越えるのか?
◆十字架クロスワードの殺人(柄刀一・祥伝社)
富豪・比留間三兄弟の長男・長一が運転する車が崖に転落、祖父の遺産を詐取した塩原三絵の行方を追い同乗していた天地龍之介と従兄弟の光章は山奥の小屋に避難した。救出を待つ中、長一の妻が殺害された。小屋の中に犯人が?不気味な夜が続くが、一方、比留間邸では、二男の光陽が墜落死し、三男の秘書・三絵の他殺体が発見される。詐欺事件を調査していた光章の恋人・一美も地下シェルターに閉じ込められ死の危機が迫っていた・・・。龍之介の頭脳はこのピンチをいかにして脱するのか。
◆連殺魔方陣(柄刀一・祥伝社)
九星気学を受け継ぐ旧家であり、企業グループ〝KISON〟を率いる亀村家の晩餐会で、幹部・吾妻忠一が毒殺された。それは、郵送されていた予告状の実現に他ならなかった。毒殺可能な調理人と給仕担当のメイドに容疑がかかるも捜査は難航。同席していた天地龍之介が犯人捜しに乗り出した。だが関係者は一癖ある人物揃い。しかも様々な愛憎が渦巻き・・・。殺人犯は誰か?館が不安に包まれる中、第二の予告状と毒殺事件が!龍之介の頭脳は殺人の連鎖を止められるのか。
◆殺意は青列車(ブルートレイン)が乗せて(柄刀一・祥伝社)
奇妙な黄色い部屋、謎の黒い火の玉・・・。天才・天地龍之介の行くところ怪事件がある。極めつけhs、鉄道ダイヤグラムの魔術師が企画したミステリートレインの乗っ取り事件!乗客が行先・ルートを当てるイベント列車に爆弾が仕掛けられたのだ。龍之介
と従兄弟の光章は車中の後見人を救おうとするが、列車がどの路線からも発見できない。どこへ消えてしまったのか?しかも、光章の恋人長代一美が犯人にとれ捕らわれて・・・。っ龍之介、博覧強記の頭脳でこのピンチをどう切り抜ける。
◆殺人現場はその手の中に(柄刀一・祥伝社)
IQ190の超天才・・・の割にはちょっととぼけた名探偵天地龍之介。〝学習プレイランド〟建設のため、協力を求めて訪れた科学研究所で、一冊の本から血痕が見つかった。半年前に失踪、その後他殺体で発見された所員・安場の血液だった。本の著者は安場が激しく対立していた人物。被害者のメッセージなのか?しかし失踪当時、まだその本は出来上がっていなかったのだ。いつ、どのように血痕は付着したのか?事件発生の時間と場所をめぐる謎。奇妙な事件に、龍之介の高速頭脳がフル回転!
<平成29年10月…11冊読みました(H29.10.31>
![DSC02778.jpg](http://blog-imgs-110.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC02778.jpg)
佐賀県多久市の山中で横浜在住の画家・井坂俊介が絞殺体で発見された。死亡時刻の二日前までともに写生旅行を楽しんでいたはずの妻・レイは死んだ井坂に対し、なぜか冷やかな憎悪を見せる。二日前、夫婦に何が?だが、容疑者としてマークされたレイには、死亡時刻、完璧なアリバイが・・・・。佐賀県警の〝落としの達人〟水木警部補はレイと対決、彼女の心に潜む闇を感じるが、アリバイの壁を崩せない。さらに井坂がレイと別れた後に生じた「空白の二日間」に不審な人物が浮かぶ!
◆断崖の愛人(笹沢左保・祥伝社)
不倫といわれても、安城由布子にとって井ノ口一也は、望んで得た愛人関係であった。だが、由布子には割り切れないものがあった。なにもかもうまくいきすぎているのである。目に見えない糸に操られているような気がしてならなかった。不安は現実となった。二人の仲を割きに来た一也の母が、由布子のマンションから突き落とされて死んだのである。警察は二人を追いはじめた。しかし愛の逃避行の沖縄で、第二の殺人事件に巻き込まれた。罠に嵌めたのは誰か・・・。揺れ動く由布子、その動揺を支えてくれる一也。
◆房総列車が停まった日(西村京太郎・角川書店)
東京郊外の別荘で、爆死した遺体が見つかった。現場の床には、白線で将棋盤のマス目の一角が作られており、十津川警部らは、人間詰将棋を模したと推理する。庭に落ちていた駒を入れる桐箱のフタには「第一の復讐に使用すること」と書かれていた。十津川は、この駒を作った駒つくりの名人のもとを訪れ、太平洋戦争中に行われていた、賭け将棋を巡る悲劇を聞く。2日後、捜査本部に「房総のコイトで二人目を殺す」という内容の手紙が届く。千葉県警に連絡を取るが、大原の海岸で、のどの奥に銀将の駒を詰まらせた男性の死体が発見され・・・。
◆哀しみの余部鉄橋(西村京太郎・小学館)
新宿のクラブホステスが殺された。捜査線上に浮かんだのは、なんと新宿署の警部だった。それも十津川警部の同期生・・・。
◆南紀・陽光の下の死者(西村京太郎・小学館)
東京池袋署の刑事・伊熊武敏は億万長者未亡人殺人事件捜査で独断専行が目立ち、上司から非番を命じられ、故郷の白浜へ旅立ったが、途中、紀勢本線特急「くろしお十九号」車内で、ひょんなことから知り合った東京中央エレクトリック企画課長・白川健一郎が南紀白浜の美しい浜辺白良浜(シララハマ)で何者かに殺された現場に居合わせる。この桃源郷のような浜辺を血で汚したのは誰か。このローカル事件が急転、伊熊刑事が関わっていた東京の未亡人殺人事件とリンクしていく。美貌の未亡人の名は立花庸子。死んだ大手企業社長から莫大な遺産を手にした彼女は数々の浮名を流し、スキャンダルの女王の名をほしいままにする。群がる男達。彼女の過去をたどると、なんと今は廃墟と化した白浜の豪華ホテルの歴史に行き着く。
◆湘南情死行(西村京太郎・祥伝社)
警視庁捜査一課の西本刑事は、湘南でのデートの最中、クルーザーの爆発を目撃。乗船していた青年実業家・宮川拓也と愛人のテレビタレント・矢野明日香が死亡した。事故か、事件か?捜査を始めた西本に明日香ファンを名乗る男から他殺を示唆する手紙が届く。しかし、宮川が爆弾を入手した事実が判明、神奈川県警は心中事件との見方を固めた。ただ、西本の恋人・恵みだけは事件の不自然な点に気づいていた・・・。
◆錯誤のブレーキ(中町信・講談社)
雨の夜の正面衝突事故。運転していた島津群四郎は即死。同乗していた三人は、瀕死の重症。原因は運転ミスと思われたが、この事故が、連続殺人の始まりだった!島津と同乗者には奇しき因縁があったのを知った素人探偵の和南城健・千絵(ワナジョウ タケシ・チエ)夫婦が恐るべき事件の真相を解明した。
◆十津川直子の事件簿(西村京太郎・祥伝社)
全国の郵便局をめぐり百円の預金通帳を作る〝局メグ〟が趣味の金子真由美が湯河原で殺害された。直後に姿を消した同居女性に容疑は向けられるが、行方は知れなかった。一方十津川警部の妻・直子は事件に注目した。被害者が死の直前に訪れたのが、友人家族がやっている郵便局だったのだ。そのきょくだは、二年前、強盗事件が発生していた。心配した直かは湯河原を訪ねるが、友人は何かに脅えていた。殺人は、解決済みの強盗事件と関係が?
◆毒煙都市(清水一行・青樹社)
巨大商社の企業城下町、九州のM市で染料工場の爆発事故が発生。オレンジ色の噴煙が市内を包み込んだ。その後、病院には嘔吐や高熱、痙攣を訴える患者が詰めかけ、人口11万都市は未曽有のパニックに陥った。しかし、工場側は爆発を否定し、行政当局の調査団は一方的に赤痢と断定。原因は上水道設備からの赤痢菌混入と発表した。M市市役所水道課長は理不尽な権力に敢然と立ち向かったが・・・。
◆十津川警部長良川心中(西村京太郎・中央公論社)
千三百年の歴史を持つ岐阜・長良川鵜飼いの最中に、観覧屋形船で男女のカップル・エリート会社員とクラブのママが意識不明になった。二人は強力な睡眠薬を服用し、女は死亡、男は一命を取り留めた。二週間後、東京台場のホテルで、やはり男女が睡眠薬を飲み、著名なエコノミストが命を落とし、女が助かるという事件があった。生存した男女ははそれぞれ「心中だった」と主張した。警察はこの「心中事件」に計画的殺人の匂いをかぐが、二件を繋ぐ接点・動機が見いだせず、当事者の証言を覆す証拠がつかめない。
◆燃えさかる薪(曽野綾子・中央文庫)
シンガポールに暮らす亜希子は、浮気を重ねる夫との暮らしに厭き、離婚を告げ、日本に住む画家有島との新生活に臨む。そんなある日、前夫が爆発事故のせいで大火傷を負ったとの知らせが届いた。人生の重い主題に向き合った亜希子は、前夫に連れ添いルルドへ赴くことに。
<平成29年9月…10冊読みました(H29.9.30)>
![0_20170816125212062.jpg](http://blog-imgs-110.fc2.com/t/a/k/take3tabi/0_20170816125212062.jpg)
能登・モーゼの墓、青森・キリストの墓、四国の剣山、そして北アルプス・・・・・・。これらはみな竹内文献に基づく日本の聖地である。この文書を崇拝し、日本版ノアの箱舟である〝天の浮舟〟を信じる会社社長・長谷川と美人秘書ゆう子。そして、聖地を訪ね歩く二人の後には、必ず若い女性の惨殺死体が・・・・・・。
◆十津川警部愛と死の伝説(下)(西村京太郎・講談社)
聖地で連続して発見された、若い女性四人の惨殺死体。身元を解き明かす鍵は、ある〝愛の館〟だった。しかし誰が?何のために?日本版ピラミッドとされる長野・皆神山の発掘計画を推し進める長谷川社長と秘書ゆう子の前には、ついに五人目の死体が・・・・・・。
◆神戸麻耶山殺人事件(斉藤栄・実業之日本社)
六甲山系の麻耶山山中で発見された被害者の若い男は、<MAKO>というロゴが入ったTシャツを着ていた。そして事件現場に現れた若い女性のTシャツには、<TOKO>というログが・・・・・・。しかしそれ以外に身元を特定できるものはない。事件の発見者二階堂調査官と妻の日美子は、兵庫県警と協力し、ただちに捜査に乗り出した。そして次第に事件の背後にある、奇妙な人間関係が浮かび上がってくる・・・・・・。
◆上高地幽玄の闇(斉藤栄・廣済堂)
横浜探偵局・江戸川探偵長のもとに、イギリス王室に由来する宝石探しの依頼が持ち込まれた。しかも、複数の依頼人から・・・・・・。その宝石は四十年前に上高地のホテルで盗難にあって以来、行方不明になっていた。江戸川は部下の瓜生明美とともに上高地での捜査をはじめるが、依頼人の一人が他殺体で発見された。宝石は犯人の手に渡ったのか・・・・・・。
◆東亜の獅子マンチェリア・コネクション(吉岡平・中央公論社)
秘密結社龍幇(ロンパン)に囚われた少女を救出せよ!帝国陸軍のパイロット福永少尉に匿名が下った。ノモンハンでソ連機に追撃されて以来、飛行恐怖症に陥っていた福永は、任務遂行に軍人としての復活をかけて、単身満州の貧困窟へ乗り込む。存外あっけなく少女・麗を救出したものの、なぜか関東軍が二人を襲う。麗の秘めた力をめぐって暗闘が始まったのだ。追い詰められた福永は彼女を守るため再び操縦桿を手に大空へ挑むのだが・・・。
◆成りすまし(柊木治郎・徳間書店)
60億円もの横領容疑で指名手配を受けていた男が逃亡先の韓国・ソウルで刺殺された。定年後のありあまる時間を持て余していた元大阪府警察警備部外事課の捜査員・水島智五郎は事件に巻き込まれた現職の刑事から話を聞き、渡りに船とばかりに真相究明に乗り出す。被害者の身辺を調査していくうちに水島は、戸籍を奪って日本人になりすましている北朝鮮工作員の存在を突き止める。しかし、捜査に対する圧力が上層部からかかり、直後、刑事のひとりが殺され、水島も命を狙われる。事件の奥深さを知って水島はかっての仲間を集めて反撃に出る。元公安刑事たちは死力を尽くした戦いの末、ついに大物工作員を追い詰めていく。
◆十津川警部殺しのトライアングル(西村京太郎・徳間書店)
群馬県の水上、草津、伊香保の温泉地で、三人の若い女性がほぼ同時期に行方不明になる。一方、新宿中央公園では少年たちによるホームレス殺人事件が発生。何の接点もなさそうなふたつの事件が複雑に絡み合っていく。
◆十津川警部臨時特急「京都号」殺人事件(西村京太郎・徳間書店)
新製品キャンペーンのため、豪華な展望者とコンパートメント車両の臨時列車で京都に向かった時計会社の社長令嬢・楠木かおりが忽然と姿を消す。だが、彼女には失踪や自殺の動機は見当たらない。そんな折、列車内で女性客の縊死大河発見される。
◆十津川警部絹の遺産と上信電鉄(西村京太郎・祥伝社)
警視庁捜査一課の西本刑事が、群馬県の世界遺産・富岡製糸工場で毒殺された。難事件に共に挑んできた若きエースの死に、十津川警部は凍りついた。捜査に乗り出すと。、犯行当日、西本が行動を共にしていた謎の二人組が浮上。九ケ月前には、富岡を走る上信電鉄の写真を撮影していた。なぜ列車の写真を撮ったのか?やがて、高校の同窓生・牧野美紀の失踪が判明。十津川は西本の死との関連を疑う。そんな折、高先の達磨寺で女性の他殺死体が発見され、西本が達磨寺で特別祈祷をしていたことが判る・・・。
◆一九四四年の大震災(西村京太郎・小学館)
浜名湖湖岸にあるビルが炎上し、男の焼死体が発見された。男の名は、藤田武。妻の美里には、何のため武が死んだのか分かっていた。時代は一気に、太平洋戦争の末期に遡る。武の祖父徳之助は「フジタ浜名湖地震津波研究所」をつくり、息子の健太郎と研究に従事していた。米軍による空襲が勢を増し敗色濃い戦時下に、政府、軍部が国民に強いたものは言論統制、報道管制だった。そんななか、大地震・津波の襲来を予知し、警鐘を鳴らそうとした。そして、一九四四年十二月七日に、昭和東南海地震が起こる。これが次の地震を誘発すると警告する藤田親子を、当局は拘留し弾圧した。実際に、翌年一月十三日に三河地震が起こったのだが・・・。しかしながら、徳之助は鉱山に、健太郎は沖縄戦線に送り込まれ、徳之助は行方不明になった。戦後、戦争での悪行を暴くために藤田健太郎と息子の武は、動きはじめたのだった・・・。
<平成29年8月…5冊読みました(H29.8.31)>
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博多駅に到着した寝台列車<あさかぜ>の二人用個室から女性の死体が発見された。彼女は鬼島総業の女社長・鬼島政子で、前夜、車内で「列車を停めて、人が死ぬ!ナチが見える」と半狂乱になったという。検死の結果、死因は心不全と判明したが、警視庁捜査一課・吉敷竹史は不審を抱き、独自に捜査を開始!事件の背後にある、恐るべき犯罪の構図が浮かび上がってくる。しかし、犯人と目される人物には、鉄壁のアリバイがあった・・・。「ナチ」とは果たして何か?
◆ペルソナ探偵(黒田研二・講談社)
作家を志す六人の男女が集う<星の海☆チャットルーム>星の名前をハンドルメームに同人誌を作る彼らに面識はなく、プライベートは秘すことを約束ことにしていた。しかし、そのことが、すべての事件の伏線となり、真の悲劇を招き寄せる。
◆卒業式は真夜中に(赤川次郎・角川書店)
如月映美は、名門女子高・明智学園(メイチガクエン)の二年生。姉のように慕っていた三年生の先輩・神山治子の卒業式が行われ、寂しさに胸を詰まらせていた。卒業式の後、映美は誰もいない三年生の教室で、治子の席に座っていた。すると突然、映美の斜め後ろで携帯メールの着信音が鳴り響いた。卒業生の誰かが忘れていったのか・・・映美は思わずその携帯電話を手に取り、はずみでメールを見てしまう。そのメールには、「あんな奴を放っちゃおけない。私たちの手で殺さなきゃ。今夜十時に学校で」と書かれていた。誰かのいたずらなのか、まさか本気なのか?このメールをきっかけに、映美の人生は思わぬ方向へと転がり始める。
◆夢二殺人幻想(楠木誠一郎・実業之日本社)
昭和三年、江戸川乱歩は「新青年」の編集長・横溝正史とともに、覆面作家・瑞江藍風との対談のため世田谷にある瑞江の家を訪ねた。ところが、そこで彼らを待っていたのは、全身を縄で縛られたうえ絞殺された妖艶な美女の無残な姿だった!死体のそばには異端の画家・伊藤晴雨のものとみられるあぶな絵と、そして竹久夢二の絵が残されていた・・・。おりしも世間では、若い女性が縛られて絞め殺されるという事件が続いていた。今回の事件は第四の被害者なのか?瑞江藍風との関係は?そして竹久夢二の絵は何を語っているのか?
◆白馬岳殺人事件(梓林太郎・角川書店)
その日、取り引き先のOL石塚渚左との逢瀬から帰宅した久我正剛を待っていたのは、妻の史子が、登山した白馬岳で行方不明になったという報せだった。翌朝、発見された史子の遺体には不審な点があり、解剖の結果、何者かに絞殺されたことが判明する。刑事とともに調べた史子の持ち物からは、久我の知らない男が写った一枚の写真が見つかり、その男が唯一の手掛かりと思われたが、三週間後、その男もまたワサビ平で遺体となって発見される。久我は会社を辞め、妻の死の謎を追うことを決意する。史子と写真の男との関係は?そして白馬岳とワサビ平、二つの殺人事件の真相は?
<平成29年7月…10冊読みました(H29.7.31)>
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日下刑事は大学時代最後の春休みに「青春18きっぷ」を使い、東海道本線を西に向かう旅に出た。その出発当日に2件の鉄道人身事故があったことを知る。5年後、日下が旅行中に立ち寄った静岡県吉原駅近くの喫茶店主がひき逃げされて死んだ。次いで東京で男が刺殺される。
◆十津川警部南風の中で眠れ(西村京太郎・小学館)
ファミリーレストラン・チェーンの社長・岡崎英明が誘拐された。理由は、怨恨でも身代金要求でもなかった。岡崎は、姿を見せぬ誘拐犯から、あるビデオを見せられた。来日中事故死したアフリカの小国の大統領と、自殺した化粧品メーカーの女性社長の映像であった。いずれも、自分たちが請け負った殺人である、と犯人は告げる。そして岡崎に、相応の請負料を払えば、敵対する人物を消してみせると持ちかける。ほどなく岡崎の経営する会社の不正経理を追及、告発しようとしていた検事とその部下が事故死した。まさに岡崎の敵であった。その後、大病院の院長の自殺、政権党幹事長との関係が噂される有名女優の毒物死が連続して起きる。事故死した白石検事が岡崎の不正を追及していたことを藤田検事から聞いていた十津川。一見、無関係に見えるこれらの死亡事件に潜む関連に、十津川は着目した。
◆智頭急行のサムライ(西村京太郎・光文社)
剣豪・宮本武蔵生誕の地にある智頭急行「宮本武蔵」駅の名誉駅長に任命された在野の天才剣士・宇都宮秀人は、誰からの挑戦も受けて立つと宣言、実際に次々と勝ち名前を広めてゆく。一方、東京・上野では、刀剣商の大杉が殺された。事件を調べる十津川は、大杉が履歴不明の名刀・備前長船を保有しているのを知る。
◆寝台特急あかつき殺人事件(西村京太郎・徳間書店)
大阪で探偵事務所を開業する元警視庁捜査一課刑事の田辺淳に若い未亡人と寝台特急「あかつき3号」で佐世保まで行って欲しいという依頼が舞い込む。だが、田辺を待っていたのは黒い罠。佐賀、東京で起きた殺人事件の被疑者にされたのだ。
◆車窓に流れる殺意の風景(西村京太郎・実業之日本社)
事件の発端は、テレビに出演していた女占師の予言だった。東北地方のどこかで、列車事故が起きると言うのだ。さらに週刊誌でも、彼女は事故の予言を続けた。鉄道会社としては見過ごすわけにはいかない。鉄道会社の社員は知り合いの十津川警部を訪ねた。しかし、事件が起きていないのだから、警察が動くわけにはいかない。十津川は部下の刑事にひそかに女占師の周辺を調べさせた。
◆伊良湖プラスワンの殺人(西村京太郎・徳間書店)
中学の同級生だったカメラマン・野中の遺作展に出かけた十津川。その顔が一枚の写真の前で厳しくなった。渥美半島伊良湖岬で撮影されたその写真に、連続狙撃事件の容疑者・水沼大輔によく似た男が写っていたのだ。水沼は元自衛隊員で狙撃手としての訓練を受けており、警視庁捜査一課が捜査中の二つの狙撃事件で使用されていた弾丸が、彼の購入したイギリス型二連銃の線条痕と一致していた。水沼の足取りを追って伊良湖岬へ向かう十津川と亀井に、第三の狙撃事件の知らせが。
◆門司・下関逃亡海峡(西村京太郎・徳間書店)
S大学の講師・篠塚昭夫は、韓国人の留学生アン・ミカとの浮気を妻の恵子に知られてしまった。無理心中を図ろうと火を放った恵子は焼死。解剖の結果、睡眠薬が検出され、警視庁捜査一課の十津川警部は恵子の死因に疑問を抱く。事情聴衆けた篠塚は、自分が疑われていることを知り、ミカと一緒に韓国への逃亡を計画する。葬儀の途中で姿を消した篠塚とミカの行方を追う十津川班。だが二人が乗ったはずの新幹線に姿がなかった。神戸からフェリーで門司に向かったのだ。
◆十津川警部東北新幹線「はやぶさ」の客(西村京太郎・実業之日本社)
東京から新青森に向かう東北新幹線「はやぶさ」豪華客室(グランクラス)車中で、車両の最後部座席にいた男が死亡した。その男は東京・六本木の高級マンションに住む経営コンサルタントで、保守党の有力代議士・故三原清道された事件の容疑者として十津川がマークしていた人物だった。現場に居合わせた専門誌「鉄道の友」の編集者・立花とカメラマン・白石由美も巻き込んだ捜査の行方は?
◆十津川警部二つの「金印」の謎」
首のない他殺死体が東京で発見。直後、京都、福岡でも同様の事件が起こった。現場には、「正義之国王」という署名と、国宝「金印」の主印の押された死刑宣告文が遺されていた。凄惨な連続殺人と「金印」につながりは?古代史学会が騒然となる中、実物を発見したと主張する謎の団体「アドベンッチャー・ジャパン」が、幹部の一人を連続殺人の犯人として告発した・・・。
◆北陸新幹線殺人事件(西村京太郎・実業之日本社)
鉄道雑誌の記者・伊東雅人は北陸新幹線開業日の一番列車を取材するため徹夜をしてグリーン車の切符を購入する。しかし、見知らぬ男から話を持ちかけられ、同じ列車のグランクラスの切符と交換することに。当日、取材を終えた伊東に、自分が乗るはずだったグリーン車内で殺人所意見が発生したというニュースが飛び込む。その後、伊東の周りで不審な出来事が続く。
<平成29年6月…10冊読みました(H29.6.30)>
![DSC02420.jpg](http://blog-imgs-110.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC02420.jpg)
三姉妹の父・佐々木周平との結婚を邪魔した、と女に襲われたばかりか、死のカーチェイスにまで巻き込まれてしまった綾子。夕里子は見も知らぬ男に殺されかけ、珠美は不思議な老人に唆されて、夕里子に毒を盛ろうとする。窮地に追い込まれた三姉妹を救うべく、犯人に国友が仕掛けた起死回生のとんでもない罠!
◆半佐夢警部1(胡桃沢耕史・角川書店)
高木半佐・・・ドイツ人の父を持つ混血児・・・といっても、ただのハンサムな男ではない。何しろ警視庁よりジキジキに特捜のキャップに任じられ、殺人さえ許可されているのだ。部下は3人。むちむちボディーのリリー、セクシーな黒人マーガレット、長身で中国系の王国一、いずれ劣らぬすき者ぞろいだが、刑事としては凄腕なのだ。「四ヶ月前に送られてきた小包が大爆発して、特捜は危うく木っ端みじんになりかけたが、まず手始めに、この小包を送り主へ返してやろう」と半佐は宣言した!
◆瀬戸内に唄うひとみよ(胡桃沢耕史・学習研究社)
四国・松山の(お化け坂)で起こった轢き逃げ事件。一見ありふれた交通事故の陰に、ニューヨーク・マフィアを頂点とする強大な国際的犯罪組織の魔手がちらつく。事故に見せかけた偽装殺人か?それとも身代わりの殺人?コードネームは仏手・冷眼(ブッシュ・レーガン)、極秘の特命刑事が瀬戸内の、風雲急を告げる海を渡る。港にたたずむ美女の名はひとみ。ひとみを守ってこわもてだが情にもろい仏手のコルトが火を噴く。
◆密議(矢島正雄・徳間書店)
TNXテレビ・ドラマ部の辣腕ディレクター・道祖土淳一(サイド ジュンイチ)は、不思議な夢を見た。公園で自分が見知らぬ若い女性を殴り殺すのだ。翌日、夢のとおり、現実に女の死体が発見され、道祖土は呆然とする。この殺人事件に動揺を隠せない男がもう一人いた。事件の管轄、緑ヶ丘署の釜刑事だ。釜は名門出のエリートだが、対人恐怖症で、過去に恐るべき秘密があった。彼の唯一の理解者でチームを組む署のはみ出し者・市野沢は事件解決に意欲を燃やすが・・・。
◆信州春山殺人事件(梓林太郎実業之日本社)
長野県豊科署刑事・道原伝吉のもとに、ある女子大生から相談があった。友人から「人を殺したい」という気持ちを打ち明けられたのだが、どうしたらよいかという。道原は看過することが出来ず、その、人を殺したいという女子大生の身辺を調べはじめた。すると、彼女の意外な過去が浮かび上がってくる。
◆四万十川殺人事件(梓林太郎・祥伝社)
高知を訪れた旅行作家茶屋次郎はご満悦だった。知り合った地元の美女吉永香織が〝日本最後の清流〟四万十川を案内してくれたからだ。だが、翌日その香織の死体が川面に浮かぶや、茶屋の境遇は最悪となった。二人を目撃した住民たちの証言で、重要参考人にされてしまったのだ。身悶える茶屋は、嫌疑を晴らすべく奮然と単独調査を開始したが、その時またも怪事件が・・・。はたして茶屋の運命は?
◆ひとり暮らし(赤川次郎・幻冬舎)
新女子大生の板垣依子は、初めて親元を離れてひとり暮らしをすることになった。彼女の新居は家賃が安いことだけがとりえのアパートで、住人たちは複雑な事情がありそうな人ばかり。入居早々、隣の部屋に住む怪しい女性・香川しのぶが抱えたトラブルに巻き込まれてしまった依子は、いつしか年上の隣人たちが持ち込むトラブルを、次々と解決することになる・・・。
◆卒都婆(ソトバ)小町殺人事件(山村美紗・講談社)
女優の戸羽万知子が、ホテルで毒死した。現場からは元恋人で歌舞伎役者の市川菊三郎の指紋が検出された。日本舞踊家元の令嬢との結婚が噂される菊三郎が、別れ話のもつれから殺害したのか?あるいは失意の自殺か?かっては、その美貌で小野小町と騒がれた女の悲しい末路の謎を解き明かす。
◆美醜白帝城殺意の旅情(大谷羊太郎・双葉社)
東京で平凡な学生生活を送っていた塩野妙子が大学卒業直前に、仲間に追われ深夜突然訪れた男と体験した奇妙な10日間の同棲生活。24年後に起きた連続殺人事件の謎を解く鍵はすべてそこにあった。愛知県の明治村、犬山城、木曽川など歴史と詩情溢れる舞台を背景に、ひたすら女主人を一途に守る昔気質の男の隠された過去とは?
◆ABCD殺人事件(赤川次郎・講談社)
ご存じ大貫警部の名推理が冴える?テレビ出演中に殺人事件が発生の連絡を受けて、N学園に乗り込む大貫。なぜか、教師の真似事をして生徒に大受け。もちろん捜査では、井上刑事の足を引っ張ることばかりだが、ちょっと生意気な学園理事長の娘に恋されたりして・・・。
<平成29年5月…12冊読みました(H29.5.31)
![DSC01418.jpg](http://blog-imgs-121.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC01418.jpg)
神戸の異人館のプールで、若手女優と会社社長の死体が発見された。横浜にいた女優が、なぜ神戸で殺された?さらに、彼女の超高層マンションを訪ねた五人の男女が狙われる。プノンペンで、東京駅で、神戸電鉄の車内で。被害者を繋ぐ長い線とは?
◆秋山郷殺人秘境(梓林太郎・実業の日本社)
私立探偵・小仏太郎が刑事時代に同僚だった若手の女性刑事・金沢夏未が何者かに刺殺された。夏未は個人的な依頼に応え、ストーカーの調査をしていたという。小仏は新潟、長野両県にまたがり、「最後の秘境」といわれた秋山郷で夏未の葬儀に出席するが、夏未は尾瀬で起きた女性遭難事件に興味を抱いていたとの証言を得る。さらに調査を進めようとする小仏だが、警視庁の元同僚・安間から「深入りするな」と忠告され……。
◆泥棒に追い風(赤川次郎・徳間書店)
清原さつきは、裏社会ではその名を知られた<H興業>の女社長。失踪した父の代わりに跡目を継いだが、二十五歳の若さではムリがある。そんな折、父・圭介が射殺死体で発見された。父を殺したのは、葬儀に現れたあの中年男だろうか?一方、その中年男・有田広一は、会社をリストラされ、病気がちの妻と十歳の娘を食べさせるため素人泥棒に。だが盗みに入った自分に金をくれた圭介の死を知り衝撃を受ける。父の復讐を誓う娘と、さえない中年男が出会った時……。
◆姫島殺人事件(内田康夫・光文社)
大分県国東半島の先に浮かぶ伝説の島・姫島。この島の実力者の息子属優貴男(サッカ ユキオ)が惨殺された。属は島の利権に絡むたくらみを画策、黒い交際も噂された男。死の直前に属が脅迫をしていたのが、そのころ、島を訪れていたルポライター・浅見光彦だった!さらに米軍基地移転問題を取材中のカメラマン・浦本智文が、姫島で水死体となって発見される!大分に旅立つ間際、浦本が残した謎の言葉〝太陽の山〟とは?自らの疑惑と二つの死の解明のため、浅見は再び姫島へ。だが、この美しき島では、政治家まで巻き込んだ巨大な策謀が渦巻いていた!
◆教室の正義(赤川次郎・角川書店)
日本の高校生の代表として、スイスの国際会議でスピーチすることになった岐子。学校では「反抗的な問題児」として教師たちから嫌がらせを受けてい岐子だが、その独立心が認められ、スイスに招かれたのだ。国際会議の当日、岐子は日本の学校の問題点を率直にスピーチし、海外のメディアから注目と賞賛を集めた。しかし、日本の新聞だけは岐子のスピーチを酷評する記事を掲載する。その記事は、教育委員会が裏から国会議員に手をまわして書かせたものだと岐子は知らされた。
◆四次元の花嫁(赤川次郎・実業之日本社)
ブライダルフェアーを訪れた女子大生塚川亜由美と親友の神田聡子は、知人の一柳徹と出会った。フェアスタッフの河本みどりによれば、結婚を控えた彼は式の日程もドレスも一人で決めて、婚約者が一度も姿を見せていないという。一柳の花嫁は実在するのか?本当に結婚するつもりなのか?亜由美に調査を依頼したみどりだったが、仕事帰りに何者かに襲われて……。
◆怨殺 西穂高独標(梓林太郎・実業之日本社)
登山に出かけた父が予定の下山日になっても帰ってこない。心配した娘・佳奈子は祖父の銀次の助言を受け上高地へと向かう。父の足取りは穂高の山小屋から途絶えていた。そして宿泊カードの登山計画には「独標~上高地」の文字が。ただちに捜索隊が出動するが、その中の一人が不審な死をとげる。知られざる父の過去に向き合いながら、佳奈子は真実を求め捜索を続けるが意外な結末が……。
◆メリー・ウィドウ・ワルツ(赤川次郎・講談社)
大金持ちの未亡人・二宮綾子が、夫を殺したという証拠をつかむ。それが偶然再会した弁護士・山倉から依頼された元刑事・並木への大仕事。家庭への罪悪感を抱えつつもビジネスライクに綾子との関係を深める並木だが、いつしか仕事を越えて惹かれ合い・・・。遺産をめぐる狡猾な争いの陰に潜む、意外な陰謀者の存在。そしてさらなる殺人事件に揺れる二人の運命とは?
◆花嫁は夜汽車に消える(赤川次郎・実業の日本社)
ドキュメンタリー番組「花嫁の歴史」のプロデューサーが「これだ!」とテレビに向かって叫んだ。昔のニュースフィルムで、列車をバックに恥じらう花嫁が映っていた。彼女を見つけて来いと命じられたスタッフの片丘と今日子だが、花嫁の顔にはなぜか見覚えが・・・。一方、孤独死した老女が残した古い日記帳を読んだ女子大生・亜由美は、ある女性受刑者の無実を示す証拠を見つけ・・・。
◆紅連の毒(日下圭介・光文社)
宴会のさなか、青年が毒殺された!死体から青酸カリが検出され、隣に座っていた越中富山の薬売り・辻村が疑われる。真犯人を追う辻村は、やがて一人の女中が抱く報われぬ思いを汁が・・・。
◆釧路川殺人事件(梓林太郎・祥伝社)
旅行作家・茶屋次郎は釧路の事業家から失踪した愛人・令子の行方探しを依頼された。直後、事業家の顧問だったロシア人が地元の湿原で他殺体となって発見される。二つの事件の関連は?釧路へ飛んだ茶屋は、令子が自殺サイトにアクセスしていた事実を摑んだ。彼女は自殺したのか?やがて令子の出生地詐欺が明らかになりなぞは深まった。茶屋は自殺サイトの解説者を訪ねるが・・・。釧路湿原に消えた美女を追って推理行が始まった。
◆金沢男川女川殺人事件(梓林太郎・祥伝社)
不治の病を抱えた老作家・有森が失踪した。行方探しを頼まれた茶屋次郎は、有森が故郷・金沢のことを語らなかったことに疑問を抱く。北陸の古都へ飛んだ茶屋は、四十九年前の悲劇の存在を知った。有森の恋人が犀川で惨殺されていたのだ。事件は未解決のまま時効を迎えたが、その十六年後に事件を追ったライター二人が浅野川で不審死を遂げていた事実が浮上。市街を貫く二つの川で時を経て起こった二つの事件はいかなる関連があるのか?有森はどこへ消えたのか?過去の闇を解明すべく茶屋の推理行が始まった!
<平成29年4月…5冊読みました(H29.4.30)
![DSC01417.jpg](http://blog-imgs-121.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC01417.jpg)
徳川家康の専横に慎る大谷吉勝は、家康との対決を決意。石田三成や真田昌幸らの協力を仰ぎ、さらに真田幸村、宇喜多秀家ら秀吉の息子たちとともに、家康の野心から豊臣家を護るため結束する。
◇関ヶ原群雄伝Ⅱ・織田秀信の覚悟(智本光隆・学研)
ついに石田三成が決起。伏見城を陥とした大谷吉勝は、三法師と呼ばれた「豊臣の子」織田信秀が守る岐阜城で東軍を迎え撃つ。一方、徳川家康は、真田の情報封鎖により上杉との戦線を開いてしまう。吉勝たち「豊臣の子」は百戦錬磨の家康を倒せるのか?
◇関ヶ原群雄伝Ⅲ・小早川秀秋の決断(智本光隆・学研)
織田信秀の討死の傷も癒えぬまま、矢矧川を挟んで東西両軍が対峙。一夜城を築く三成ら奉行衆の力に驚きつつ大谷吉勝、真田幸村たち「豊臣の子」は家康との決戦に向けて準備を進めていく。そのなかで、ひとり小早川秀秋だけが不可解な動きをしていた。
◇本能寺将星録上巻&下巻(智本光隆・学研)
天正十年本能寺の変勃発。その前日に、義父である明智光秀と会話を交わした細川忠興は、信長を救うべく寺へと向かう。しかし、そこには、なぜか羽柴秀吉の寄騎となっていた高山右近の姿が。主君信長の意志を継ぎ、忠興は真の首謀者を倒すことを決意する。
<平成29年3月…10冊読みました(H29.3.31)>
![DSC01399.jpg](http://blog-imgs-121.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC01399.jpg)
時は戦国、風雲急を告げる乱世にあって、天下は織田信長の手中に……と思われた。だが、ついに甲斐の武田信玄が二万七千の大軍を率いて西上作戦を開始したのである。信玄は、足利将軍の「信長を討て」という御内書を出陣の口実としたが、信長を討伐した後は武田幕府を開き、天下に号令する肚づもりであった。戦国最強の騎馬軍団を率いて京を目指す信玄の前に、まず立ち塞がったのは信長の盟友徳川家康であった……。
◇武田信玄の野望・激闘編(霧島那智・青樹社)
戦国最強とうたわれる騎馬軍団を率いて京を目指した甲斐の雄・武田信玄は、立ちふさがる徳川家康、織田信長の大軍を撃破し、ついに天下を手中におさめた。だが、越前に逃れた織田信長は信玄最大のライバルである越後の雄・上杉謙信に救いを求め、反攻の機会をうかがっていた。過去五回、川中島で死闘を繰り広げた両者が北国街道で激突する!さらに、信玄の背後には中国の覇者・毛利の足音が迫っていた。
◇武田信玄の野望・覇王編(霧島那智・青樹社)
織田信長を京から駆逐し、悲願の武田幕府を開いた信玄は、宿敵・上杉謙信と北陸路で激突した。戦国最強とうたわれる両者の闘いは川中島以来の熾列をきわめ、ついには和睦となったが、越前と加賀を勢力図に加えた信玄にすれば勝利と呼ぶにふさわしい講和であった。だが、信玄は返す刀で丹波攻めを敢行しなければならなかった。西には中国の覇者・毛利の大軍が迫っていたのである。
◇武田信玄の野望・長征編(霧島那智・青樹社)
天下取りの野望を抱いて西上作戦を開始した武田信玄は、途中、徳川家康の軍を撃破し、これを臣下につけると、織田信長を京から駆逐し、悲願の武田幕府を開いた。そして、東の上杉謙信と西の毛利との激戦も勝利と呼ぶにふさわしい調和で決着をつけ、すぐさま政略結婚によって絆を結んだ。だが、天下統一への道はまだまだ険しかった。海を隔てた四国、九州では、群雄が割拠し、虎視眈々と天下をうかがっていた……。
◇武田信玄の野望・西海編(霧島那智・青樹社)
天正元年(一五七三)、京に上り、時の帝より将軍宣下を頂戴した武田信玄は、東の上杉謙信、西の毛利との戦いに勝利し、名実ともに天下人として乱世の頂点に君臨した。そして、瀬戸内海を越えて四国をまたたく間に制覇し、軍勢を九州へ向けた。だが、大友宗黽麟麾下の水軍の兵力は、信玄の予想を遙かに超えていた。南蛮渡来の新火器を擁する大友水軍の前に、武田・九鬼連合軍は退散を余儀なくされたのだった……。
◇武田信玄の野望・火国編(霧島那智・青樹社)
戦国最強の騎馬軍団を率いて京へ上った武田信玄は、織信長を駆逐し、幕府を開き、乱世の頂点に君臨した。徳川家康、上杉謙信、毛利一族らを臣下に天下人となった信玄は、その版図を西に求め、四国を瞬く間に制覇し、九州制圧に乗り出した。豊後水道で大友宗麟の水軍に苦戦を強いられたが、何とか上陸を果たした信玄は筑後平野へ軍を進めた。そして、大友と同盟する薩摩の島津勢と激突することになったが……。
◆神戸電鉄殺人事件(西村京太郎・新潮社)
神戸の異人館のプールで、若手女優と会社社長の死体が発見された。横浜にいた女優が、なぜ神戸で殺された?さらに、彼女の超高層マンションを訪ねた五人の男女が狙われる。プノンペンで、東京駅で、神戸電鉄の車内で。被害者を繋ぐ長い線とは?
◆秋山郷殺人秘境(梓林太郎・実業の日本社)
私立探偵・小仏太郎が刑事時代に同僚だった若手の女性刑事・金沢夏未が何者かに刺殺された。夏未は個人的な依頼に応え、ストーカーの調査をしていたという。小仏は新潟、長野両県にまたがり、「最後の秘境」といわれた秋山郷で夏未の葬儀に出席するが、夏未は尾瀬で起きた女性遭難事件に興味を抱いていたとの証言を得る。さらに調査を進めようとする小仏だが、警視庁の元同僚・安間から「深入りするな」と忠告され……。
◆泥棒に追い風(赤川次郎・徳間書店)
清原さつきは、裏社会ではその名を知られた<H興業>の女社長。失踪した父の代わりに跡目を継いだが、二十五歳の若さではムリがある。そんな折、父・圭介が射殺死体で発見された。父を殺したのは、葬儀に現れたあの中年男だろうか?一方、その中年男・有田広一は、会社をリストラされ、病気がちの妻と十歳の娘を食べさせるため素人泥棒に。だが盗みに入った自分に金をくれた圭介の死を知り衝撃を受ける。父の復讐を誓う娘と、さえない中年男が出会った時……。
◆姫島殺人事件(内田康夫・光文社)
大分県国東半島の先に浮かぶ伝説の島・姫島。この島の実力者の息子属優貴男(サッカ ユキオ)が惨殺された。属は島の利権に絡むたくらみを画策、黒い交際も噂された男。死の直前に属が脅迫をしていたのが、そのころ、島を訪れていたルポライター・浅見光彦だった!さらに米軍基地移転問題を取材中のカメラマン・浦本智文が、姫島で水死体となって発見される!大分に旅立つ間際、浦本が残した謎の言葉〝太陽の山〟とは?自らの疑惑と二つの死の解明のため、浅見は再び姫島へ。だが、この美しき島では、政治家まで巻き込んだ巨大な策謀が渦巻いていた!
<平成29年2月…5冊読みました(H29.2.28)>
![DSC01264.jpg](http://blog-imgs-98.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC01264.jpg)
雪深い越後を出でて群雄割拠する関東と畿内を制圧した長尾景虎(のちの謙信)は、時の将軍・足利義輝より関東管領職を任じられ、上杉家の養子となり、名を輝虎と改めた。その配下には、戦国最強の家臣団は言うに及ばず、武田信玄の遺児・勝頼や松平元康(のちの徳川家康)らが控え、天下の実権はまさに輝虎の掌中に移ったかに見えた。だが、中原から遙かに離れた地では南蛮勢力を背景とする不穏な動きが……。
◇上杉謙信・北の無敵艦隊(霧島那智・青樹社)
松平元康(のちの徳川家康)や武田勝頼らを臣下にした戦国最強の大軍団を率いる越後の上杉景虎(のちの謙信)は、怒涛の勢いで関東と畿内を制圧し、足利幕府に代わって政治の実権を握った。だが、中国の毛利、九州の大友がその牙を研いでおり、天下の趨勢はまだまだ予断を許さなかった。輝虎は西国平定戦の前に後顧の憂いを断つべく、奥州遠征を決行し、みちのくの雄・最上氏を蹴散らし、津軽の地に兵を進めたが……。
◇上杉謙信・激突!山陽道(霧島那智・青樹社)
名だたる武将をひき従えて、関東と畿内を平定した上杉景虎(のちの謙信)は、足利将軍に代わって政治の実権を握った。奥州遠征でもその軍は怒涛の進撃見せ、輝虎はついに西国制圧へ乗り出した。だが、中国の覇者・毛利氏はこれまでの敵と違っていた。但馬・播磨国境の生野銀山を奪取しようともくろむ輝虎だったが、猛将・吉川元治率いる毛利勢の奇襲に遭い、上杉軍は最大の危機に……。
◆函館殺人坂(梓林太郎・実業の日本車)
私立探偵・小仏太郎は、警察時代の同僚からある男の捜索依頼を受けた。豪雨の夜、移送中の参考人を逃がしてしまったという。名前は田宮英明。八年前、警察官だった父親を強盗犯に殺され、その復讐として父の葬儀前日に犯人を銃撃した疑いをかけられていた。英明は事件直後から失踪しており、時を経てようやく捕まえた矢先の逃亡だった。英明の居場所を突き止めるべく小仏が調査を始めると、かつてかれと交際していたらしい女・淡谷利音の存在に辿り着く。類まれな美貌をもった彼女は、英明の父親と同じ函館の出身なのだというが。わずかな手がかりを追い、小仏は函館へ飛ぶ!
◆二重逆転の殺意(姉小路祐・徳間書店)
見当たり捜査とは、指名手配の出ている人間の顔写真を覚えて街角で発見し逮捕することを指す警察用語である。ウラやんこと浦石大輔は、大阪府警道頓堀署の見当たり班を担当して八年になる。昨年大阪府警は八三八人の指名手配を逮捕し、その一割以上が、見当たり犯による検挙だった。熱海の老舗ホテル「喜多野」の経営者・喜多野栄一郎は追い詰められていた。客の減少と妻の入院、それに、関西のやくざの宴会を断ったことによろ嫌がらせが追い打ちをかけた。そこに「中小企業を救う」というファクスが届き……。
<平成29年1月…8冊読みました(H29.1.31)>
![DSC01082.jpg](http://blog-imgs-98.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC01082.jpg)
妻殺しの容疑の男が無罪放免となったとたん、捜査にあたった刑事のところに、いやがらせの電話が掛かり、動物の死骸が送りつけられた。だが、事態はそれだけにとどまらなかった。男を逮捕した部長刑事が川で死体となって発見されたのだ。
◆焼岳・殺意の彷徨(梓林太郎・徳間書店)
北アルプス・焼岳で顔を見まみれにした男性の遺体が発見された。遺体は側頭部を割られており、転落死と思われた。だが、発見現場から離れた場所で見つかった血痕が被害者のものと一致したことから、捜査本部は殺人と断定した。被害者は千堂士郎。東京・世田谷で内科医院を開業していた。長野県警豊科署の道原伝吉警部は、千堂夫妻は別居していたことを知る。さらに、同居している娘の波留子は実は養子で、実子の秀隆は、中学の時補導されて以来、両親のもとにもどっていないという。
◆卒業・セイラー服と機関銃・その後(赤川次郎・角川書店)
星泉・十八歳。幼いころ母を亡くし、去年父も交通事故で死んで、天涯孤独の一人ぼっち。そして父の死をきっかけに<目高組>という、消滅寸前のヤクザの組長に就任するはめとなり、麻薬をめぐるヤクザの抗争に巻き込まれ大暴れ。その後<目高組>も解散。あれから一年。少しは女らしくなった泉に、また騒動が。
◆ゴールド・マイク(赤川次郎・幻冬舎)
あすかと佳美は「ゴールド・マイク新人大賞」にデュオで出場したが、あすかだけがスカウトの目にとまり、一躍トップアイドルに。だが、デビューがもたらしたのは成功だけではなかった。落ち目のタレントには逆恨みされ、政治家の餌食にもされそうになる。引抜きのために、プロダクションは罠を仕掛け、家族の弱みを握ろうとする。ターゲットにされた兄・亮は失踪。そんなあすかの数々の危機をいつも救ってくれるのは佳美だった。はたしてあすかは歌いつづけられるのか?
◆日本海流殺人事件(斉藤栄・廣済堂)
莫大な遺産を九州から北海道へ、陸、海、空の三つのルート使って歴史的な日本縦断輸送が、おこなわれることとなった。護衛する<芸術犯罪担当>の牧警視の間隙をつき、各コースで続発する殺人事件と盗難!消えた美術品の意外な保管場所は?
◇上杉謙信の野望・死闘!川中島(霧島那智・青樹社)
戦国の世、強大な軍事力と謀略をもって信濃を手中し、その版図を拡大しつつあった甲斐の武田晴信(信玄)に対し、越後の長尾景虎(のちの上杉謙信)は、正義の戦いを挑んだ。激戦につぐ激戦を繰り広げた川中島合戦だったが、景虎は、三度目にして、決着をつけんと、忍びの者を駆使して探り当てた晴信の本陣へ小部隊で奇襲をかけたが……。
◇上杉謙信の野望・怒涛の東征軍(霧島那智・青樹社)
信玄公死す―戦国最強とうたわれた甲斐の武田軍敗北の報は、諸国をかけめぐり、天下を狙う武将たちを震撼させた。川中島の一騎打ちで宿敵・信玄の首をとった越後の長尾景虎(のちの上杉謙信)が、一躍天下取りの主役になったのだ。だが、武田と軍事同盟を結ぶ北条と今川が新たな敵として景虎の前に立ちはだかった。圧倒的な武力によって関東を支配する北条氏に対し、景虎は関東管領を立てて聖戦を挑んだが……。
◇上杉謙信の野望・中原進攻作戦!川中島(霧島那智・青樹社)
川中島合戦で宿敵武田晴信(信玄)を破った長尾景虎(のちの上杉謙信)は、その遺児・諏訪勝頼を味方につけ、信濃を制圧した。また、北条氏に追いやられた関東管領の上杉憲政を立てて関東に攻め入ると、三国同盟を組んで対する北条、今川、武田を次々に撃破、東国は景虎の手中に落ちた。もはや京への道をふさぐ者はなく、三好長慶らに蹂躙される朝廷と幕府を救うために、景虎はついに中原へ歩を進めた……。
読みました
![](http://static.fc2.com/image/v/540.gif)
定年退職し、毎日が日曜日。
時間だけは、たっぷり出来ました。
そこで図書館の会員になり、好きな本をたっぷり読むことにしました。
好きなジャンルは、◆推理小説と◇時代小説。
脳の活性化でボケ防止を図ります。
自宅から図書館までのおよそ2Kmを運動を兼ねて歩きます。
平成28年…85冊読みました
<平成28年12月…8冊読みました(H28.12.31)>
![DSC00979.jpg](http://blog-imgs-98.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC00979.jpg)
血を見てはならぬ殿中で、浅野内匠頭が吉良上野介めがけて腰の小刀を一閃したとき、赤穂藩五万三千石は音もなく崩れた。太守は即日切腹。城は明け渡し。三百の藩士とその家族の驚愕と困惑。それは突如として襲う直下型の激震にも似ていたが、強烈な余震はまた世人を驚倒させずにはおかなかった。四十七士の吉良邸討ち入りである。
◇新編忠臣蔵(二)(吉川栄治・講談社)
刃傷事件から討ち入りまで、忠臣蔵はどこをとっても胸を打つドラマである。今でも我々の心を動かすのは、人生の縮図を形をかえて観るからだろう。振幅の激しかった大石内蔵助。また、大石と共に立ち上がりつつも、消えてゆく同志。偽りの恋に情熱のすべてをかける女心の哀れさ。ラストシーンを飾る琴の爪の話。
◆有罪率99%の壁(姉小路祐・角川書店)
北九州市で起きた会社社長殺人事件。犯人として起訴された工員竹之内浩は、被害者の娘との結婚問題がこじれ動機十分、事件当夜のアリバイもない。その上些細な暴行事件で逮捕され殺人を自供しているのだ。だが、弁護を依頼された白髪の老弁護士朝日岳之助は別件逮捕と自供の過程に疑問を抱き、自暴自棄になった竹之内に対面する。朝日の朴訥で誠実な人柄に触れた時、青年は無実の叫びをあげた。冤罪を憎み、冤罪と闘う老弁護士の破天荒な法廷闘争が始まった。いったん起訴されたら99.9%有罪判決が下る。この壁を破るべく奮闘する朝日が迎えた以外な結末とは?
◆摩周湖黒衣の女(梓林太郎・青樹社)
旅にでたまま戻らない夫を探してほしい。私立探偵の岩波は、美しい人妻に失踪人調査の依頼を受けた。だが、夫の行く先は不明で、手がかりは残された摩周湖のパンフレットと地図だけだった。北海道へとんだ岩波は、川湯温泉で失踪者が黒い服装の女と一泊した後、摩周湖畔へ向かったことまでつきとめたが、その後の足取りはぷっつりととだえていた。黒服の女の正体は?そして、殺人が……。
◆幽霊指揮者(赤川次郎・文芸春秋)
この二人の行くところ、なぜか必ず事件が起こる。キュートな女子大生・永井夕子と宇野警部のご存じ<幽霊コンビ>。今回でくわす事件のカギは、たたり。その曲をコンサートで演奏しようとすると、きまって事故に妨害されるといういわくつきの作品を上演リストに入れたとたん、オーボエ奏者が駅の階段から突き落とされた。作曲者もまた謎の自殺を遂げていることが分かり、夕子と宇野はさっそく真相解明に乗り出すのだが……。
◆十津川警部アキバ戦争(西村京太郎・徳間書店)
「おかえりなさいませ、ご主人様」秋葉原のメイド喫茶を訪れた日本画家・衣川円明は、亡くなった娘・あすかによく似たメイドと出会う。彼女の名前は県明日香。名前まで一緒だ。「故郷の山形に帰る前に、自分をモデルにしてほしい」という明日香の頼みに、日本画の最高峰と称されながら個展を開くことも絵を売ることもほとんどなかった孤高の画家は、娘のかわりに彼女の夢をかなえようと、一流ブランドで服を買い与え、高級ホテルで父娘の生活を楽しんだ。だが翌日「娘の明日香を誘拐した」という電話が。身代金は一億円!
◆私が愛した高山本線(西村京太郎・実業之日本社)
最初に殺されたのは、失踪した姪の行方を捜して欲しいと探偵事務所に依頼してきた建設会社の社長だった。しかし、その依頼を受けて捜索に当たっていた女性探偵もビルから突き落とされて殺された。不可解な連続殺人事件の背後に見え隠れするのは、野望と欲望が渦巻く、血なまぐさい男達の世界だった!
◆浜名湖愛と歴史(西村京太郎・双葉社)
カメラマンの柳下久美子が代田橋の自宅マンションで何者かに殺害されていた。被害者は浜名湖にまつわる終戦の日の出来事を取材していた。その当時の資料をもっているという野中誠太郎の名刺が発見され、十津川と亀井は野中に会いに浜松に向かった。そこで、終戦の日に起きたさまざまな出来事や秘話を聞き、70年の時をへて明かされる真実を暴く。
<平成28年11月…9冊読みました(H28.11.30)>
![DSC00478.jpg](http://blog-imgs-95.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC00478.jpg)
二年前に、経営していた町工場が倒産し、多額の負債を抱えた弥島は、妻と娘のために離婚し、取り立てから逃れるために、一人焦燥と絶望の日々を送っていた。そんなある日、弥島のところへ義妹から連絡があり、妻と娘が重体であることを知らされる。弥島が病院に駆けつけた時には、すでに二人は死んでいた。警察から事故がひき逃げであることを告げられた弥島は、不審な点が多いことに気づき、一人、事件の真相を知るべく乗り出すのだが……。
◆十津川警部哀しみの吾妻線(西村京太郎・祥伝社)
東京台東区の公園で弁護士が射殺された。担当する詐欺事件の関係者が失踪し、関与が疑われた。だが、一週間前、静岡県清水で毒殺されたコンビニ経営の夫婦が弁護士の名刺を所持していたことが判明。さらに十津川警部は、二週間前に長野で起こった飲食店女性従業員の刺殺事件に注目した。三つの犯行はすべて水曜日に行われていたのだ。しかし、警視庁幹部はそれぞれの事件は無関係と判断。上司と対立した十津川は窮地に陥る。やがて、闇社会の大物の名が浮上し、連続殺人事件の線が見えてきたが……。
◆新宿弔い包丁人(森山清隆・光文社)
新宿で、寺の下働きの少年が行方不明になったと、知人の住職に捜索を依頼された〝渡り〟包丁人・雑賀新次郎。さっそく新宿二丁目の少年売春を斡旋するクラブに、料理人として潜入した。周囲では、少年の失踪事件は同業者からの引き抜きと思われたが……。その矢先、雑賀をジジイと罵った美少年が凄惨な死体で発見された!美と若さを誇り、超能力を持つと豪語する美少年たちが、次々と何者かの罠に!金持ちの中年客と美少年たちの爛熟した饗宴の背後で繰り広げられる恐怖の人間狩り、美少年殺しの真相に迫る雑賀。
◆十津川警部荒城の月殺人事件(西村京太郎・講談社)
若くして死んだ、早熟の天才作曲家・滝廉太郎。彼が書き遺したはずの名曲「荒城の月」の幻の全楽譜をめぐり、連続して起こる殺人事件。真犯人が張った巧みな罠に、仇討ちを誓う被疑者の一人娘・リエ、廉太郎の研究者、天才贋作者、贋作でひと儲けを企てる者、そして十津川らは翻弄され……。真相を知るのは誰?
◆漂流密室(湯川薫・徳間書店)
警視庁科学機動捜査班班長の木田務から持ち込まれたのは、屋久島お気に建造された人工浮島「テラ・フロート」で誤認が跡形もなく消えたという事件だった。湯川幸四郎は友人の犬神利休を先導役にして屋久島へと向かう。トッピーから降りた幸四郎はなぜか偶然一緒になった「子ども科学教室」引率の先生二名に子どもたち四名を伴っていた。一行は設計主任の太田、テラ・フロートの責任者大谷の秘書郡司などとともにテラ・フロート内部を訪れる。そこへ、急激に警告音が鳴り響いた。人工島内部に閉じ込められた一行を襲う殺人予告。そして連続して起こる殺人……。
◆人魚とミノタウロス(氷川透・講談社)
病院内の面接室で身元もわからないほど焼け爛れた死体が発見された。人の出入りが明瞭な現場からなぜ出火したのか。その直後にも警察が取り囲む敷地内から新たな業火が。目まぐるしい展開を上回る速度で推理小説作家希望の氷川透の頭脳が回転する。
◆若狭・城崎殺人ルート(西村京太郎・実業之日本社)
新大坂17時05分発、天橋立行の特急「文殊1号」が、途中の大江駅を発車してすぐ爆発起こし、脱線転覆した。プラスチック爆弾による爆破事件である。乗客の弁護士夫妻が死亡、多くの負傷者が出た。その一ヶ月前にも箱根湯本で車が爆破され、男が殺されていた。犯罪の陰に女あり!東京のバーのママが犯人と関係があり、と見た十津川班が動き出す。
◆湘南アイデンティティ(西村京太郎(小学館)
湘南に住み湘南ライナーで通勤する三十代、独身エリートの五人の男達の前にあらわれたふるいつきたくなるような美女、彼女の口から奇妙な申し出が……。週に一度、彼女のマンションでともに一夜を過ごしてほしい、という。ただし、セックスぬきの関係。五人の男達が月曜日から金曜日まで〝一夜同棲契約〟を結ぶ。男達は謎の女の意図をはかりかねながらも、その魅力の虜となってゆく。待つのは禁断の蜜のるつぼか、はたまた逃れられない蟻地獄か……。セックス抜きのやり取りに耐えかねた男達は共謀して彼女を襲う計画を立て始める。なんの不足もない社会生活を営んできたエリート達の周辺に波風が立ち始める。まるで、穏やかな湘南の海が様相を変え牙をむきはじめたかのように、男達の一人の周辺で殺人事件が起こり、男達の前に反目、諍いが起きる。殺人捜査に乗り出した十津川警部の頭をひねった謎の女の真の狙いとは?
◆羽越本線・北の追跡者(西村京太郎・徳間書店)
東京でホテルの宿泊客が殺された。彼の滞在を内密に依頼した大学教授も行方不明に。解剖の結果、胃の中からエチゼンクラゲの肉片が発見され、警視庁捜査一課の十津川警部と亀井刑事は、クラゲ専門の加茂水族館のある山形・鶴岡へと向かう。館長・後藤の態度に不審を抱く二人。一方、東京では、被害者の身許が公益法人「山形の文化を守る会」の職員・岩田博司であると判明。再び後藤に事情を聞くため十津川と亀井は指定された「いなほ5号」に乗り込むが、合流先の鶴岡駅で後藤が刺殺された!
<平成28年10月…5冊読みました(H28.10.31)>
![DSC00426.jpg](http://blog-imgs-93.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC00426.jpg)
タロット日美子が逗留している建築家の屋敷で、次々と事件が起こる。その第一は、夜中にその家の娘が誘拐されたことだった。しかし奇妙なことに、誰も警察に届けようとしない。そしてついに恐るべき殺人事件が発生する。事件の謎に日美子が迫っていくが……。
◆焦げた密室(西村京太郎・幻灯舎)
四十八歳の男が次々に姿を消す事件が発生した。失踪か誘拐か判然としないまま騒然とする町に、アメリカで事業に成功した資産家が帰郷する。資産目当てに町中が色めくなか、ついに殺人事件は起きた。しかも完全密室殺人!自称ミステリー作家の江戸半太郎が事件解明に乗り出すと、連続して半太郎の友人・藤堂ユミまで殺害されてしまう。警察は半太郎を容疑者に挙げて捜査を進めるが、同時に、先ごろの失踪者を誘拐したとの脅迫状が届く。二つの事件が複雑に絡み合う。
◆十津川警部京都から愛をこめて(西村京太郎・文芸春秋)
お宝艦艇番組「本物か偽者か」で紹介された「小野篁の予言書」。そこには今より千二百年後に京都で災いが起こると記されていた。霊界と現世を自由に行き来できたといわれる、平安時代の人物・小野篁が、現代に生きる我々へ「戦イ退治セヨ」と呼びかけていたのだ。この番組を見ていた十津川の元に「予言書」を持ち込んだ人物がやってきた。彼の口から語られた「予言書」の忌まわしい来歴。そして番組の放映後、京都で次々と奇怪な事件が起こる。十津川は京都へ赴き、府警と連携しながら事件解決の鍵を見つけ出す。
◆関西国際空港殺人事件(斉藤栄・実業之日本)
尼崎市の住宅地の路上に停められていた盗難車の中から、若い女性の死体が発見された。被害者の名は中仙道由見江。彼女は結婚を目前にしていたが、その結婚に不安を持ち、友人の日美子に相談を持ちかけていたのだ。日美子は捜査に当たる二階堂警視と共に事件の解決に乗り出した。
◆麗しき疑惑(西村京太郎・徳間書店)
警視庁捜査一課の小川刑事が結婚し、盛岡・青森へのハネムーンに出かけた。が、二人を乗せた「やまびこ5号」が宇都宮を出てまもなく新婦・幸子の座席に仕掛けられた時限爆弾が爆発し、幸子が死んだのだ。小川に恨みを抱くものの犯行か?かって小川に逮捕された辻章夫が有力な容疑者として浮上するが、事件の直後、毒殺される。しかも、辻には事件当日のアリバイが成立。辻にダイナマイトを準備させ、主犯と思われる男にも鉄壁のアリバイがあったのだ。
<平成28年9月…9冊読みました(H28.9.30)>
![DSC00100.jpg](http://blog-imgs-93.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC00100.jpg)
紅蓮の炎の上がる本能寺から織田信長を脱出させた茂利光昭ら一行は、明智光秀の最期を見るや、さらに次なる時代へ進むべく行動を開始した。しかし、時空間警察の巧妙な罠に嵌まり、茂利の駆るタイムマシンは時の波を乗り越え、再び戦国乱世に出現してしまった。逃げのびる時代はもはやどこにもなく、茂利たちもこの世界へ融合するほか身を隠す方法がなくなっていた。自分の思惑どおりことを運べるよう、茂利は信長に新たなる記憶をインプットし、もう一度天下平定を強烈に意識させた。そして、徳川家康、豊臣秀吉ら諸侯の鬼謀うごめく清洲会議へと向かわせた。信長の再登場によって歴史が変動しつつあった。今、戦いは時間の枠を超え出した。
◇時空の覇王・戦国放浪者信長3北条殲滅行(近衛龍春・ワニの本)
ふたたび天下統一へ野心をたぎらせる織田信長は、小田原城を包囲した。ついで北条税を一掃すべく若き将兵を中心に関東平定の軍勢が仕立てられる。攻略軍の一翼にあり、本能寺の変の教唆犯でもある徳川家康は生きた心地がしない。不安を胸底に隠す家康の面前に一通の手紙が届けられた。差出人は、前関白太政大臣近衛前久。信長弑逆を企んだ黒幕の一人である。贈られてきた書状の封をためらいがちに開いた家康の顔色が変わった。一方、中国にいる豊臣秀吉も変に加担した事実が逃れがたく、懊悩が続いていた。深いため息をついた秀吉の元へ珍客が訪れる。信長の実弟・織田有楽斎。天正の世に再度抹殺すべく、黒幕たちも暗躍し始めた。さらに、時を経た2295年では、茂利光昭に改変された歴史を正すべく「天正潜入」のプロジェクトが指導していた。
◇上杉覇龍伝1大乱の兆し(近衛龍春・ワニの本)
天正六年(1578)四月二十六日、洛中。上杉謙信は織田信長と激突した。見事に信長を蹴散らしたものの、謙信は黄泉へと旅立っていった。四囲に敵のいなくなった織田勢が、越後に迫り来る。窮地に立つ上杉景勝・直江兼族主従に残された奥の手……覇王弑逆。本能寺の変により九死に一生を得た上杉家へ、新たに寄せる波濤。次代の天下人羽柴秀吉率いる十万の軍勢が越中に現われる。玉砕か服従か。上杉家はまたも存亡の危機に立たされた。
<上杉が滅びるか否かの瀬戸際だった……>
慶長五年(1600)三月二十三日。聖将上杉謙信の二十三回忌法要。大乱の兆し。読経の続く中、兼続は軽く目を閉じた。
◇上杉覇龍伝2闘将の誇り(近衛龍春・ワニの本)
<御館の乱以来、何十年ぶりのことであろう>
上杉景虎との邂逅。直江兼続の胸中で懐かしさと苦さが交錯する。袂を分かって以来、影虎は兼続と彼の主である上杉景勝を恨み続けている。突然面会を申し入れてきたのには、何か裏があるというのか……。確か、影虎は会津征伐へと北進する徳川勢の一角に名を連ねていたはず。「恨み骨髄の我らに何やらお話があるとか」年を経ても変わらない影虎の凛々しい目を、兼続は正面より見据えた。「内府が兵を退いておるぞ。早くせねば、三河狸が逃げおおせてしまうわ」久しぶりに聞いた影虎の第一声は「またとない機会」を兼続に告げていた。
兼続は逃げる気持ちを目前の男に気づかれぬよう、両の拳を握り締めた。
<家康、逃げるでない。天下が欲しくば我らと一戦交えよ>
◆十津川警部・欲望の街 ・東京(西村京太郎・徳間書店)
警視庁捜査一課のベテラン刑事・長谷川が庁内で拳銃自殺した。一匹狼で上層部とも衝突したことがあるという。遺書には<恨むなら、Tさんを恨んでくれ>と書かれていた。Tという上司は十津川しかいないと長谷川の妻に問い詰められた十津川は自分を責める。その様子を見た亀井は、長谷川の自殺の原因を調べるよう、後輩の西本に内密で指示を出すが……。
◆十津川警部・怪しい証言(西村京太郎・祥伝社)
ついに自分にも認知症が出たのか。彦根城で観光ガイドを務める今泉明子(71)は不安を抱いた。男女五人を案内したはずが、女性の一人が行方不明に。しかし、グループは最初から四人だったと言うのだ。翌日、明子の前に消えた女性が現われ、あれは悪戯だったと言う。一週間後、東京月島の冷凍倉庫でその女性の他殺体が発見。捜査に当たった十津川警部が絞り込んだ容疑者には完璧なアリバイが!犯人逮捕に必要な明子の記憶は、信頼できるのか?
※翔べ!暴虐を超えて(志茂田景樹・大陸書房)
大手ブティックのオーナー・美魔王子(ウツクシ マオコ)の本来の姿は、政府嘱託の非合法スパイ。大蔵大臣とその娘が誘拐され、彼女は事件の捜査に乗り出す。犯人は〝白日昇天の呪い〟という言葉を残し、現・首相の辞任を要求。〝白日昇天〟とは一体何か!魔王子は、神(シン)、上村(カミムラ)ら二人の愛人と捜査を進めるうちに、13年前に日本で起きた白日昇天の事件と、それを目撃した東洋仙道研究会の関係者が次々と怪死していった事実を突き止めるが。
※毒爪(南英男・祥伝社)
闇の処刑軍団の紅一点・美貌の検事須賀亜弓が失踪し、軍団長・城所へビデオが届いた。映されていたのは薬物を射たれ陵辱される全裸の亜弓。憤怒の城所へ謎の犯人はおぞましき指令を下した。<収監中のカルト教団教祖を殺害せよ!>反撃の糸口も摑めぬ軍団はやむなく暗殺を決行し、亜弓返還を要求したが、犯人はさらに第二、第三のの暗殺代行指令を突きつけてきた。はたして亜弓と軍団の運命は?犯人の正体は?城所に起死回生の秘策はあるのか?
◆帰らざる街、小樽よ(西村京太郎・実業日本社)
最初の被害者は、新小樽新聞の東京支局長だった。捜査を開始した十津川警部は、事件の真相探るため、小樽におもむいた。しかし、犯人の手掛かりがつかめぬうちに、次の殺人事件が起きた。東京の下町の飲み屋に勤める若い女性が殺されたのだ。彼女もまた、小樽の女と思われた。二つの殺人事件に繋がりはあるのか?十津川警部の捜査は続くく…。
<平成28年8月…5冊読みました(H28.8.31)>
![DSC09952.jpg](http://blog-imgs-93.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC09952.jpg)
東京・新宿のホテルで黒沢美佐男という男性が毒殺された。警視庁の十津川警部の調べで、事件の二ケ月前に「黒沢美佐男を知っていますか?」という広告が新聞に掲載されていたことが判明。その後、警察と新聞社には黒沢にまつわる怪文書が次々と届く。文書の情報に従い、十津川達は箱根に赴くが、犯人は杳としてつかめない。被害者の正体は?
◆十津川警部・鹿島臨海鉄道殺人ルート(西村京太郎・徳間書店)
剣道の全国大会で優勝した東京・池袋署の横井刑事は鹿島神宮に木刀を奉納した後、水戸に向かうが、殺人事件に巻き込まれ、被疑者として逮捕される。一方、東京の上野公園では鹿島新当流の遣い手による大量斬殺事件が発生。名刀をめぐって次々と起きる凶悪事件に、十津川警部が敢然と立ち向かう!
◆十津川警部・桜の下殺人事件(西村京太郎・徳間書店)
警視庁捜査一課の三田村功刑事は、恋人の日野由加と愛知県の西浦温泉を訪れる。ところが、由加は宿泊先の板前を刺殺し、直後に自殺を遂げてしまう。捜査が進むにつれ、伊豆の河津七滝、長野の下諏訪で同様の事件が起きていたことが判明。三つの事件の共通天点に着目した十津川警部が立ち上がった!
◇時空の覇王・戦国放浪者信長1(近衛龍春・ワニの本)
西暦2295年。人類は時間の波を飛び越えられるようになっていた。科学の進歩は学校の授業をも変革する。歴史はライブ体験である。斉藤葉子教諭引率の一向は社会化見学のため、戦国時代へ出発した。タイムマシン・パイロットが年代と日時をコンソールパネルに打ち込む。時は天正10年6月2日未明、ところは京都四条本能寺。「すげぇ、すげえよ、先生。これが戦国か、これが……」織田・明智両軍の壮絶な死闘に足をガクガクさせながらも、スクリーンを食い入るように見つめる広瀬竜一。やがて、寝所へ一人消えていく信長が映し出された。「上様、心おきなく最期を」と叫ぶ森蘭丸の声がスピーカーより響いた。胸をはだけた信長が刃を立てようとした瞬間、画面が白く弾けた。
※聖殺人者・イグナシオ(花村萬月・廣済堂)
施設で育った美少年イグナシオは事故に見せかけて友人をバットで殴殺する。「マドンナ一号」と呼ばれる修道女の藤沢文子はその現場を目撃するが口を噤む。文子に魅かれるイグナシオだが、自分の居場所を求めて施設を逃げ出し、新宿歌舞伎町へ辿りつき、そこを縄張りとするヤクザの組長大谷と知り合い世話を受ける。イグナシオは喧嘩、殺人を繰り返し、アンダーグラウンドのヒーローとなっていく。そんな彼の前に藤沢文子が突然現れ、かって強姦された男と結婚することを告げられる。文子に愛を抱いていたイグナシオの胸に殺意の炎が燃え上がる。
<平成28年7月…11冊読みました(H28.7.31)>
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治承四年(1180年)八月、伊豆で目代屋敷(モクダイヤシキ)を襲い、平家への反撃の狼煙を上げた頼朝は、源氏ゆかりの者や坂東武者を束ね、鎌倉で京の清盛を伐つ準備を着々と整えていた。その頼朝の蜂起を鈍らせていたのは、弟・義経が身を寄せていた奥州の支配者・藤原秀衝の動向。秀衝は頼朝にとって、後方でじっと見つめている羆だった。その間隙をつくように、木曾で義仲が挙兵、入洛!血戦の火蓋が切られた。血を血で洗う源平の戦い!源氏の棟梁の座をめぐる骨肉の争いに、ついに奥州の眠れる羆・秀衝が動き出した……!
◇秀衝の征旗Ⅱ源平死闘編(中津文彦・光文社)
北陸路から京都へ攻め込んだ木曾義仲は、平家を西国へ追いやると、しだいに好き勝手な振る舞いを見せはじめ、御所を焼き討ちし、後白河法皇を幽閉してしまった。これを見た秀衝は寿永二年(1183年)、義仲追討を決意、四万の軍勢を率いて、平泉を後にした!いっぽう頼朝は、目前に南下してくる奥州軍に、義仲追討は秀衝のまやかしと判断、ついに鎌倉の地で両軍全面対決の火蓋が切られた!決死の鎌倉攻防戦!頼朝軍の奇策とは……?奥州軍の真の目的とは……?
◇秀衝の征旗Ⅲ奥州独立編(中津文彦・光文社)
寿永三年(1184年)義仲に代わって再び京に戻った平家を倒し、市中に入った義経は、後鳥羽帝を擁し、平家追討の宣旨(センシ)が下されるのをじりじりしながら待っていた。一方、義経に追われ、後白河法皇、安徳帝をたてて屋島に退いた平家は、着々と源氏を迎え撃つ準備を。ついに勅命が下り、義経が平家追討に成功したかにみえたそのとき、頼朝を倒し、不気味に鎌倉で沈黙を守っていた秀衝率いる奥州軍が、西へと移動を開始した。源氏と平家の雌雄を決する最後の海鮮!そこに参入せんとする秀衝の真の意図とは?
※虎の道・竜の門・壱(今野敏・中央公論社)
騙されて外国に売られ、シベリアの針葉樹林(タイガ)で、あたかも奴隷のように手釜一本で伐採作業を強制されながら生きる南雲凱(ナグモ ガイ)。現場監督を半殺しにして日本に生還した凱は、些細な事件から新格闘技団体に入門する。そしてもう一人、何ひとつ不自由のない裕福な家庭に生まれ育ち、空手道場に通う大学生の麻生英治郎。所属する流派に漠然とだが疑問を抱く英治郎は、フルコンタクト系空手師範の黒沢と出会い、空手の真の姿を探し始める……。後世、この二人が虎と龍の如く格闘技界の頂点を賭け、激突するとは、この時誰も知らなかった。果たして彼らが目指す先に何があるのか?
※虎の道・竜の門・弐(今野敏・中央公論社)
自らが所属する空手流派に漠然と疑問を抱いた麻生英治郎は、フルコンタクト系の空手師範である黒沢輝義と出会い、真の空手道を極めることを誓い合う。二人で新たな道場を開くまでにいたるが、その矢先、黒沢は癌に倒れ、還らぬ人となってしまった……。一方、シベリアの針葉樹林(タイガ)より生還した南雲凱は、些細な事件から新格闘技団体に入団することことになった。その圧倒的な強さと、大金を摑むという自らの野望のため、凱はラスベガスに武者修行すべく殴り込む。そして、格闘技雑誌のグラビアを飾る英治郎を目にして……。後に、格闘技界の頂点を賭けて激突する虎と龍が、ついに始動した!果たして彼を待つ運命とは?
※虎の道・竜の門・参(今野敏・中央公論社)
あらゆる格闘技試合で不敗を誇る南雲凱。いまや、名実とも沼田道場のエースとなり、手にした金で毎晩豪遊を繰り返す凱だったが、その肉体はいつしか蝕まれていた……。一方、弟子の格闘技トーナメントへの参戦を許した麻生英治郎は、彼らの活躍により、いつしか「上昇軍団の総師」とマスコミに祭り上げられていた。その現実は、ひたすら空手の真髄を極めるという彼の理想とは、まったく別次元のものだった……。苦悩する英治郎は、ついに輝英塾(キエイジュク)塾長として決断を下した。それは南雲凱殿頂上対決。両者激闘の時が来たのだ!
◆祭ジャック・京都祇園祭(西村京太郎・文芸春秋)
ある日、差出人不明の手紙が警視庁の十津川警部のもとに送られてきた。そこには近く行われる京都祇園祭何らかの騒動を起こす、という内容が。それは明らかに十津川警部への挑戦状だった。十津川は休暇をとり、亀井刑事と共に京都に向かう。祇園祭当日、犯人はゲーム感覚で十津川たちを翻弄する。なんと犯人は「くじ改め」の場を利用し、祭の山鉾の一つに爆発物を仕込んだと衝撃の犯行予告を行ったのだ。必死で爆薬が仕掛けられた山鉾を推理する十津川。だがそれは犯人が十津川を窮地に陥れる犯行計画の狼煙でしかなかった。いったい犯人の動機は?そして十津川に対する異常なまでの怨恨は何が原因なのか?
◆ほほえむ悪夢(勝目梓・廣済堂)
戦後の復興期に乗じて不動産業、観光業などの一大企業グループを築き上げ、いまだに絶大な権力を持つ五十嵐興産の会長・幸吉のもとにある差出人不明の郵便物が届く。中身は驚くべきことに公庫との後妻・妙子と長男の情交現場の写真だった。この事件を機に五十嵐家を悪夢が襲う。身内を被写体にしたスキャンダラスなな写真はその後も続き、さらに数週間後、本社ビルの金庫から十三億七千万円もの現金や手形が盗み出される。ひそかに調査を命じた幸吉は、一連の犯行が、おのれ自身封印してきたかこの事件に原因があることを知る。
◆誘拐から誘拐まで(大石直紀・光文社)
〝息子を誘拐した。一億円持ってブリュッセルまで飛べ〟巨大ヘッジファンド・ファルカンファンドの元幹部・仁科貴史に届けられた脅迫状。息子を救うべく、仁科は現地に。しかし、犯人側の巧妙な仕掛けにより、一億を持ったままに品までが失踪する!そんな折り、ファルカン・ファンドの日本オフィス開設の伴い、極秘に日本を訪れた敏腕女性トレイダー・片桐司は、仁科の失踪に不可解な何かを感じ取る。誘拐事件に潜む真の目的とは?さらに、新たな事件が司の身に降りかかる!
◇千早城攻防戦(柘植久慶・中央公論者)
元冠後、弱体化していた鎌倉幕府と北条氏に対し、1331年ついに後醍醐天皇が挙兵。「太平記」に名高い楠正成が、歴史に始めて登場した瞬間である。史実では赤坂・千早城と、幕府の大群に奇策を用いて迎激し、東学に貢献するが、「湊川の戦い」で足利尊氏の大軍に不利を承知で挑み、敗北。「七生報告」を誓い、弟・正季(マサスエ)と共に自刃する。元冠の時代にタイムスリップし、モンゴル参謀軍として戦った御厨太郎(ミクリヤ タロウ)だが、今回は正成の参謀となり、赤坂・千早城で再び鎌倉幕府の大軍と激突する!日本史上最強の名将楠正成と御厨太郎!この最強コンビは南北朝騒乱を変えるのか?
◆信長殺しは光秀でない(矢切止夫・作品社)
「明智光秀を信長殺しにし仕立て上げているが、彼は信長が<死>という状態に追い込まれた同日の午前七時半までは本能寺へ近寄ってもいない。初めて光秀が京都へ姿を見せたのは、二条城の信忠も焼死した九時すぎである。つまり現代の言葉で言うならば、明智光秀にはアリバイが成立している」という事実。それなのに……
<平成28年6月…8冊読みました(H28.6.30)>
![00_20160529215630903.jpg](http://blog-imgs-93.fc2.com/t/a/k/take3tabi/00_20160529215630903.jpg)
◆監察医としてキャリアを積んできたおれ・松平利春でも、さすがにこの死体を目のあたりにして、ゴクリと唾を呑み込んだ。三百ヶ所以上の刺傷に、むき出しになった白骨。なかでも酷いのが、まるで髑髏のようになってしまった顔だ。おれたちは最新の復顔法を施して、生前の美しい女性の顔を再現した。同時に、爪に詰まった土から犯行現場も特定した。ところが、殺されたはずの女はピンピンしているし、現場に急行してみれば新しい仏さんが待っている。さらに二人が殺されてなにやら最悪の事態になってきた。
◆湖北の幻想(西村京太郎・講談社)
時代小説作家・広沢弘太郎は自分の妻である美奈子を戦国時代の美女になぞらえて「お市の方」と読んでいた。が、妻には愛人がおり、その男が刺殺体となって発見された。殺人現場には「オイチ」とダイイングメッセージが、残されていた。
◆津軽十三湖殺人事件(木谷恭介・双葉社)
雑誌の編集長をしている百瀬道代は、取材先の川倉地蔵尊で行方不明になった、婚約者の所持品が岐阜で発見さ れたという知らせを受ける。なぜ岐阜なのか?道代は謎を解くために宮之原警部と現地に向かうが……。
◆遅れて来た客(赤川次郎・飛天出版)
千絵のパパ・松本尚二が会社の屋上から飛び降り自殺した。千絵にはそれが信じられなかった。よほど会社でイヤなことがあったに違いないと思った千絵は、マンガに出ていた死人をよみがえらせる魔術を使って、仕返しをやらなければ、と決心する。パパのお棺の前にパパが着ていた衣類を並べ、大きく星印を描き、必死に呪文を唱える……。パパを葬った男たちへの復讐がこれから始まるのだ。
◆密室ロジック(氷川透・講談社)
殺される前も後ろも室内には被害者ひとりきり。左右の廊下には複数の人間が、非常口の前には監視カメラが出入りをずっと見張っている。こうして密室状況は作りだされた。一見平凡な殺人事件は、論理的に不可能犯罪へと飛躍したのだ!
◆草津逃避行(西村京太郎・徳間書店)
十津川警部宛に届いた一通の手紙。差出人は井岡さつきという女性。そこには草津温泉で十津川と恋人のように過ごしてた思い出が綴られていた。十津川には身に覚えがない。さらに二通目の手紙では、さつきが勤めていたクラブのママ・北川悦子の軽井沢の別荘で開かれた秘密パーティーでホステスが失踪した事件が書かれ、自分の身の危険を感じたさつきが助けを求めていた。証拠がなく、捜査に踏み切れない十津川。だが一週間後、さつきは毒殺死体で発見された!さつきとニセ十津川の足跡を追って、十津川は草津温泉へ向かう……。
◇天下布武一・武田信玄編(竹中亮・学研)
元亀三年(1572年)、織田家は尾張と美濃に伊勢、近江、山城の一部を加えて二百五十万石余りであったのに対し、武田家は甲信越に遠江、三河、美濃、上野、越中、飛騨の一部をあわせ百四十万石であった。動員兵力は織田家が七万余で、武田家が三万五千か。信長は、浅井・朝倉勢や石山本願寺勢、伊勢長島一向衆などの反班織田勢の包囲網、信玄は北条と同盟を結び、謙信は北条方や信玄の息のかかる北陸の一向衆の対応に追われていた。信玄に上洛の道が開けた。信玄は武田菱の旗を京に立てるため、上洛軍を仕立て、遠江の三方原で家康軍を撃破し、三河へ進攻して野田城落とした後、病に倒れた。信長と信玄が相見れば如何なることになったのか。信長は信玄に勝てるのか。信玄は信長を破り、上洛できるのか。今、信長に最大の脅威が訪れる。
◇天下布武二・上杉謙信編(竹中亮・学研)
元亀四年(1573年)四月、武田信玄死す。織田信長包囲網は大きな支柱を失い、八月に朝倉家、九月に浅井家が滅ぼされ足利十五代将軍義昭も追放されて瓦解した。信玄亡き後、信長に対抗できるのは謙信しかいない。織田軍の攻囲に堪える石山本願寺の顕如も謙信の上洛に期待し、和を結ぶ。謙信の上洛への道が開ける。新たな信長包囲網が築かれる。謙信は将軍義昭の信長討伐の求めに応じて上洛軍を起こし、越中から能登に進む。時に、織田軍も柴田勝家が越前を押さえ、加賀を窺っていた。北国で織田軍と上杉軍が激突する。信長は謙信に勝てるのか。謙信は信長を破り上洛できるのか。最強の敵が、信長の覇道に立ちはだかる。
<平成28年5月…5冊読みました(H28.5.31)>
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消費者金融の元社長で資産家の秋山夫妻が殺害された。十津川警部は、秋山に恨みを抱いていたという漫画家の戸川を逮捕する。だが、事件当日に人気の秩父SL列車の車中で戸川を目撃したという旅行作家のエッセイを発見。戸川の裁判まで20日余り。否認を続ける戸川の反抗を裏付けるため、十津川警部たちは極秘に再捜査を始める。秋山の金庫に残された個人情報が手掛かりになると思われたが……。
◆生死の分水嶺・陸羽東線(西村京太郎・新潮社)
陸羽東線の無人駅・堺田。その駅前で日本海と太平洋へ川の流れが分かれていく。分水嶺を目の当たりにするこの地で、若い女の死体が発見された。事件直前、女は自身の過去を辿るように、鳴子温泉を訪ね歩いていた。さらに女の同僚にも魔の手が。彼女たちの過去に何が?
◇覇王・信長戦記1・血戦!美濃・信濃攻め(名村列・コスミック出版)
天文十七年(1548)、尾張の大うつけとまで言われた織田信長に、美濃斉藤道三の愛娘・帰蝶(濃姫)が嫁いできた。それから8年。斉藤道三の息子であった土岐義龍は一万二千名余を率いて、道三に対して反旗を翻した。信長は道三を救うため、わずか五千名の手勢で美濃の地に進む。濃姫の機転と、木下藤吉郎、滝川一益らの活躍により、首尾よく義龍軍を破ったが、義龍を取り逃がしてしまう。義龍の落ちた先は、武田、北条と三国同盟を結ぶ三河の今川義元。一転して存亡の危機に立たされてしまった信長は、越後の雄・長尾景虎(上杉謙信)を自ら訪ね、同盟を結ぶ。弘治三年(1557)、ついに三国同盟は動き出した。武田が北条と呼応して、越後に攻め込んだのである。これに対して信長は全面参戦を決める。しかし相手は、最強の騎馬軍団を持つ戦さ巧者の武田信玄。果たして信長に勝機はあるのか?
◇覇王・信長戦記2・激闘!越後要撃戦(名村列・コスミック出版)
弘治三年四月、戦局はついに動き出した。松本平を進発した武田信玄本隊が、千国街道を糸魚川に向かって北上しはじめたのだ。信玄の動きを知った織田信長は、留守部隊が守る深志城(松本城)の攻城に成功する。一方、青木湖畔に送った木下藤吉郎と滝川一益の鉄砲隊の奇襲が功を奏し、信玄は負傷、武田軍団は甲斐へ引き返した。信長の要請を受け、急ぎ善光寺から駆けつけた長尾景虎と共に長尾・織田連合軍は武田軍団を追撃し殲滅。武田・北条・今川の三家六ケ国同盟に初めて楔が打ち込まれた瞬間だった。だが、景虎の領国・越後に背後から忍び寄っていたのは、北条氏康軍5万。信長の正室濃姫とその妹雪姫の巴御前の如き活躍に助けられ勝機を物にしてきた長尾・織田連合軍だが、その兵力は2万。乾坤ー擲の決戦を挑むべく、日本海柏崎に向かった信長の前に立ち込める戦雲の行方は如何に?
◇覇信長戦記・覇軍西走(羅門祐人/中岡潤一郎・KKベストセラーズ)
「みなの者、よくきくのじゃ。敵は本能寺にあり!」
天正十年六月二日未明、桔梗の紋が鴨川の風になびく。
光秀の謀反を知った瞬間、秀吉の胸中に野心が芽生えた。
「金柑」の周到さに、上様の隙は、またとない好機を呼ぼう。
そして、主を葬り去った光秀を成敗すれば……。
天下はおのずと……しかし、覇王は生き残った。
何をどう間違えたのか、皆目検討つかなかったが、彼の計画はものの見事に頓挫したのである。
織田家三百五十年。
「バックス・ノブナーガ」の始まり。
<平成28年4月…8冊読みました(H28.4.30)>
![DSC08640.jpg](http://blog-imgs-93.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC08640.jpg)
「人は時に、地に這いつくばってでも生きねばならぬ、そして時に、命を捨ててでも立ち上がらねばならぬ」
秀吉は表情を変えず、一人ひとりの顔を頼もしそうに眺め続けた。
「ここ三年の苦労のおかげで、わしは天下一の家臣たちに恵まれた。今はそれを、わしだけが存じておる。どうせ死ぬなら、わしがどれだけ幸せ者であったか、せめてそれを天下に知らしめてから、死にたい。みな、存分におのれの得意、おのれの才を世に示すのだ。よろしく頼む」
家臣たちへ真摯に頭を下げ、平伏する秀吉を、皆は立ったまま呆然と見つめた。
長く苦しい戦いが、ここから幕を開けた。
◇異説太閤記2・両虎、相食む(久住隅苅・学研)
「敵は崩れたぞ!押し潰せい!」
しゃがみこんだまま敵の銃撃に耐えるだけだった羽柴勢は、弾けるように突進し、敵の鉄砲衆を秀吉の言葉通り、押し潰した。
秀吉は古墳群に兵糧と玉薬を運び込み、鉄砲衆二千を配して、即席の砦としていた。
特に巨大な応神天皇陵へは、千を越す鉄砲集が詰めている。
木々の緑に隠微された鉄砲衆は、味方の前進する先へ向け、一方的な射撃を続けた。
手はず通り、いったん南へ後退していた鉄砲衆も北へ動き、滝川勢への射撃を始める。
みずからを守る盾を急に奪われた滝川勢は、数で優っている事実を忘れ、安全と思われる北側へ、雪崩を打って逃げ始めた。
彼らは橋を渡ろうとして筒井勢と押し合いになり、諸共に撃たれるだろう。
◇異説太閤記3・天下静謐(久住隅苅・学研)
「わしが大津にいる。徳川は、いかほどの兵を回すだろうな」
「はあ」
「徳川の全軍十二万として、ぬしならどうする」
「大津を落とせば、いくさは終わりでしょう」
「徳川はそう考えるわな」「ならば十万でも」
「ならば、わしの勝ちだ。逆に、一万二万で囲まれるなら、徳川が勝つだろう」
「大津を落とし、殿を討ち果たせば、この上なき大手柄。誰もが大津を攻めたいでしょうに、一万二万ですか?」
「だから、わしが勝つ。少しはわかるか」
◆坊ちゃん殺人事件(内田康夫・中央公論社)
33歳で居候のフリーライター、警察庁刑事局長の兄と比較されいつも気分の悪い僕だが、お手伝いの須美ちゃんだけは、光彦坊ちゃんも立派な方だといってくれる。そんな浅見家の「坊ちゃん」みたいな僕が、四国松山に漱石、子規、山頭火の足跡をたどる取材に出た。途中、瀬戸大橋でマドンナのような美女に出会い、幸先良しと思ったのも束の間、彼女は内子町近くで死体に。しかも内子の古い芝居小屋で見かけた老俳人まで殺され、警察は二人の接点がこの僕にあると睨んでいるらしいのだが…
◆名探偵Z(芦辺拓・角川春樹事務所)
閑静な地方都市、Q市。だが大それた犯罪が、市民を街を司法当局を未曾有の大混乱に陥れていた。そこに燦然と現れた乙名探偵(オトナ トルタダ)、人呼んで≪名探偵Z≫が人の迷惑顧みず、卓越した推理で快刀乱麻と事件を解決する。そんな大活躍をあざ笑うかのように、敢然と闇夜を闊歩し挑戦状を叩きつける名探偵Z最大の強敵≪少女怪盗Ѱ(プシー)≫。両者の対決は如何ばかりなものであろうか?
◆殺人理想郷(太田蘭三・光文社)
北多摩署刑事・相馬が急報を受け、向かった現場。そこで待ち受けていたのは、大木にぶら下がった三人の首吊り死体であった。三人のうち二人は自殺状況であったが、一人には他殺を示す痕跡が……。被害者は新宿で金融業を営む飛田。新宿に飛んだ相馬は、飛田のオフィスに残された不審な状況を発見。さらに飛田が、九十億円に及ぶ株券詐欺事件に関与していたことが判明する!
◆青い館の崩壊(倉阪鬼一郎・講談社)
顔の溶けた人間が目撃される歪で面妖名七階建てマンション。奇怪な密室ミステリーを遺した最初の所有者は失踪し、現在はどこかやんだ住人たちが跋扈する。創造を絶する暗合。黒猫のぬいぐるみを抱えた異能の名探偵。異形の館にこめられた秘密見事に反転する世界。
◆首相専用機を追え(大石英司・中公文庫)
沖縄に向かっていた首相座乗の政府専用機が、突如として消息不明に。在日米軍は何故か、即座に捜索活動の交代を申し出、該当空域から自衛隊の捜索機を締め出した。とある島に特殊装備で潜入し、首相を救出せよー陸上自衛隊特殊作戦群隷下の特殊部隊「サイレント・コア」の隊長・音無は、謎に満ちた極秘ミッションに部隊きってのスナイパー・田口を指名。相棒・比嘉とともに“呪われた島”蝶紋島へ降り立った田口を待っていたのは……。
<平成28年3月…7冊読みました(H28.3.31)>
![DSC08216.jpg](http://blog-imgs-88.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC08216.jpg)
豊臣秀吉薨去。その日石田三成は、徳川家康と息子秀忠を誅殺する。新たな天下人は誰?
「十年待て」如水は言った。清正らが顔を合わせる。
「太閤殿下の遺命は十年。秀頼様が成人されるまでのもの。それまで待て」
「しかし、その間に三成は権勢を固め、公儀を歪めましょう」
「その時こそ、諸将もおぬしらに同意して三成を討とうとするだろう」
「利家殿に豊臣家を託されたのだ。わしの言葉に従え。十年待つのだ」
◇異説桃山戦記三成死すべし2・秀頼の葛藤(尾山晴紀・歴史群像新書)
豊臣秀吉薨去。その日石田三成は、徳川家康と息子秀忠を誅殺する。新たな天下人は誰?
「余は余の兵が欲しいのだ。幸村、兵を集めて世の馬廻衆を作れ。おぬしに預ける。馬廻衆のことは幸村に任す。何か要望はあるか」幸村は即答した。秀頼から馬廻衆を預けるといわれた時から、脳裏を占めて離さない情景があった。「ただ一つ。秀頼様の馬廻衆、赤一色で染めとうございます」
◇異説桃山戦記三成死すべし3・新しい天下(尾山晴紀・歴史群像新書)
豊臣秀吉薨去。その日石田三成は、徳川家康と息子秀忠を誅殺する。新たな天下人は誰?
「秀吉様自らが公儀軍に兵を向けた。公儀は示さねばならぬっ。誰であろうと、公儀に兵を向ければどうなるか、を」諸大名は静かに聞き入っていた。誰もが、次の一言こそがこの戦を決めることになる、そう予感した。三成は口を開いた。「秀頼様を討つ」奉行専制の公儀が、豊臣家を超越した、絶頂を迎えた瞬間だった。
◆狩野俊介の記念日(大田忠司・徳間書店)
「イブの夜 九時 思い出の場所で待つ 尭子」 老人の元に届いた電報は、五年前に死んだはずの妻からのものだった。誰がそんなことをしたのか。単なる嫌がらせとも思えない。しかも彼には文面が告げる思い出の場所について、まったく見当がつかないのだった。石神探偵事務所を訪れた老人の依頼を受けた狩野俊介は、そこで誰かが待っているはずだ、と推理する……本当に大切なものとは何か、それに気づいたとき四つの事件の鍵は開く。
◆殺しは淑女におまかせ(胡桃沢耕史・講談社)
花束の下に包丁を隠して家の中に入り、「エリツィンの命令で」軍事研究家を殺害した精神異常の女性を、法律は裁かない。そこでニュースキャスター・松平みどりの「淑女の殺人研究会」は、正義のため立ち上がった。
◆浦島太郎殺人事件(鯨統一郎・光文社)
ここは「森へ抜ける道」という名の日本酒バー。常連の僕工藤と山内、マスター島の「ヤクドシトリオ」は今夜も益体もない話に花を咲かせている。私立探偵である僕が、どうしても解けない殺人事件のことを話す(というか、山内とマスターが勝手に話してしまうのだ)、同じく常連の美人大学院生・桜川東子(ハルコ)さんは、上品にグラスを傾けながら、なぜか日本のお伽話になぞらえて鮮やかな推理を展開する……驚嘆、そして思わず納得!
◆みなとみらいで捕まえて(鯨統一郎・実業之日本社)
ダイビング・メッセージからダイイング・メッセージまで。密室のマンションから、定番・雪の密室まで……。警視庁からなぜか神奈川県警に出向になった事象・敏腕刑事、半人優里(ハンニン ユウリ)とつぶらな瞳にショートヘアーのおとぼけ刑事、南登野洋子(ミナトノ ヨウコ)の前に次々現れる不可解でとっぴな事件。中華飯店・酩淡亭(メイタンテイ)に住む、なんと117歳の論語研究家・明丹廷(メイ タンテイ)が血を吐きながらも(?)謎を解く。
<平成28年2月…5冊読みました(H28.2.29)>
![DSC07887.jpg](http://blog-imgs-88.fc2.com/t/a/k/take3tabi/DSC07887.jpg)
宮崎県はイザナギ・イザマミ神話を初めとする神話伝説の王国である。海幸・山幸の物語もその著名なものだ。那須で起こったアパレル産業の女社長殺人事件解決の鍵はこの龍宮伝説の中に隠されていた……。「おれは、いま、薄笑いを浮かべながら、この手紙を書いている。誰も知らない犯人を、このおれだけが知っている。おれは見たんだよ。犯行が行われた瞬間を……」脅迫者は犯人の指紋のついたオペラグラスを手に入れていた。しかし、それがなぜか紛失する。
※怒れ!妻恋警視(胡桃沢耕史・双葉社)
ムッシュ・アムールこと妻恋警視に、もう一人の娘が仲間に入った。「妻恋さんは、見かけによらず、とても大きいのよ、そして固いのよ、我慢できなくて、きっと泣いてしまうわ」とアドバイスされたのだが、メキシコ娘のフローラは「どうせひどい殺され方をするのに決まっているのですから生きのびられる方を選びます。痛いぐらい何でもありません」こうして妻恋軽視は、三人の娘と生活することになった。ニューヨークでの新しい任務は西海岸の麻薬撲滅大作戦、アメリカ大統領直々の依頼である。アメリカは日本人に助けを求めたのだ。
◆狂喜乱舞殺人事件(赤川次郎・講談社)
スーパーで起きた奇妙な首吊り自殺。会社が秘密裏に所有していたマンションで起きた部長殺人とホストクラブでの殺人。大貫警部が熟睡するホテルの部屋で起きた殺人と会社の跡取りが狙われた事件。美術館で起きた名画強奪事件。修学旅行中のバスで起きた目撃者のいないバスガイド殺人事件。誰もが首を傾げる怪事件仁前代未聞の捜査&推理で迫る!
◆若狭殺人事件(内田康夫・光文社)
若狭の名勝三方五湖のひとつ日向湖(ヒルガコ)に沈む男の死体!伝統の神事・水中綱引きの頂点(クライマックス)に異変は起きた。一方、東京・高島平で広告代理店勤務の細野久男が絞殺された。転職を計画中だった細野は、死の直前、同人誌に若狭を舞台にした短編「死舞(シニマイ)」を発表していた。そこに描かれた黒い服の男の謎の行動と暗い過去!ところが、この作品は他の同人誌からの盗作と判明、細野の死との関連は?
◇異説戦国志・桶狭間に死す(坂上天陽・歴史群像新書)
戦国史上、最も有名な合戦の一つ、桶狭間の戦い。勝者である織田信長の執った戦術はいまだ奇襲作戦と認知され、敗者である今川義元はお歯黒を塗った軟弱な公家大名のイメージしかありません。天下取りを果たした信長も桶狭間での奇跡ともいえる勝利がなければ名をほとんど残すことなく消えていくことになります。
<平成28年1月…5冊読みました(H28.1.31)>
![0_201601121409052b3.jpg](http://blog-imgs-88.fc2.com/t/a/k/take3tabi/0_201601121409052b3.jpg)
雨の夜の正面衝突事故。運転していた島津群四郎は即死。同乗していた三人は瀕死の重傷。原因は運転ミスと思われたが、この事故が連続殺人事件の始まりだった!島津と同乗者には奇しき因縁があったのを知った素人探偵の和南城健(ワナジョウ タケシ)・千絵夫婦が解明した恐るべき真相とは?
◆東京ミステリー(西村京太郎・角川書店)
江戸川区内の交番に勤務する巡査長・山中浩平のモットーは、地元住民と仲良くすることだった。なかでも5人の住民を気にかけている。その中の一人、ネコと暮らす老人・稲川春子がアパートの大家とトラブルを起こしたのをきっかけに、山中は5人よ共同名義で箱根の別荘を購入することに。メンバーノ一人が「あじさい電車に乗ってくる」と出かけたまま行方不明になってしまった。そこへさらに第2の失踪者が……。
◆撮された死角(和久峻三・祥伝社)
元ポルノ女優樋口有樹(18歳)と同棲していた北村徹二の腕が、アパートから発見された。管理人の証言から、行方不明となっている有樹が有力容疑者として浮かぶが、関西の大物財界人・高嶋誠蔵(68歳)との電撃婚約によって、事件はもみ消されるかにみえた。だが、管理人までがバラバラ死体に!有樹を疑う誠蔵の妹の依頼を受けた弁護士千原は、朝岡彩子を家政婦として高嶋邸に送り込み、深層を探るべく行動を開始したが、さらに第三、第四の犠牲者が……。
◆殺意は馬にあり(吉岡道夫・徳間書店)
影山真改(カゲヤマ シンカイ)は深夜、店先でフィリピーナのマヤと知り合った矢先、深い刺し傷を負ったフリーのカメラマン・夏目広之を発見した。直後、マヤとともに犯人を目撃した。夏目は死ぬ間際、影山に撮影済みのフィルムを〔週刊スクランブル〕誌の記者・ユサに渡して欲しい、と頼んで息を引き取った。マヤと一夜を共にした影山は翌日、早速事件の謎を追いはじめたが、家を出たマヤがなぜか大久保のマンションで変死体となって発見され……。
◆赤穂バイパス線の死角(西村京太郎・中央公論新社)
人気歌舞伎役者・尾上竜之介が、「忠臣蔵」公演の翌日にTV局女子アナ・山本由美とともに服毒死した。龍之介の遺書もあり、心中として捜査は終了したが、殺人事件だと主張する所轄署の小西は、有給休暇を取って、姿を消してしまう。そして、小西に同調する雑誌記者・坂井もまた連絡が取れなくなってしまった。十津川は二人を探すべく、四十七義士を祀る兵庫県の赤穂大石神社へ向かうが、岡山県日成(ヒナセ)の港で坂井の溺死体が発見される……。「役者」だからこそ起きた悲劇の真相は?
読みました
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定年退職し、毎日が日曜日。
時間だけは、たっぷり出来ました。
そこで図書館の会員になり、好きな本をたっぷり読むことにしました。
好きなジャンルは、◆推理小説と◇時代小説。
脳の活性化でボケ防止を図ります。
自宅から図書館までのおよそ2Kmを運動を兼ねて歩きます。
平成27年=123冊読みました
<平成27年12月…11冊読みました(H27.12.31)>
![PC200502.jpg](http://blog-imgs-88.fc2.com/t/a/k/take3tabi/PC200502.jpg)
豪雨の日、人気女優・白瀬美穂の女性マネージャーが、モチを使った異常な手段で殺された!そして女優は「私は48時間以内に殺される」 と書き残して姿を消し、つづいてネットに「私は広島にいます。きょう麻薬の山。たすけて」と謎のコメント。狂言か誘拐かと騒がれる中、女優を追って広島の飛んだ志垣警部を嘲笑うように第二の殺人!和久井刑事も合流して猟奇事件の舞台は道後温泉、そして美しい島なみが広がる瀬戸内へ……。
◆篠婆骨の街殺人(山田 正記・講談社)
忘れられた街・篠婆に伝わる正体不明の名陶。鹿頭勇作(シガシラ ユウサク)は、ここを舞台にミステリを書こうとローカル線に乗った。ところが出入り不可能な走行中の列車内に男の死体が……乗客は、被害者と勇作のみ。一方、釜の中から人骨が発見され、篠婆陶杭焼(ササバスエクイヤキ)の因縁の歯車がまわりはじめた。
◆函館・追憶の殺人海峡(矢島誠・実業之日本社)
1億2000万円持って失踪した夫のことで相談にのってほしい、と友人の塚田夢子に頼まれ、函館にやってきた元アイドルスター紅林真紀。その彼女が、函館港に浮かんだ絞殺死体の第一発見者になってしまう。被害者は失踪中の塚田の知り合いで、額に奇妙な数字が記されていた。さらに数日後、東京湾の運河から塚田の水死体が見つかり、額に同じような数字があった。東京と函館をつなぐ連続殺人に隠された真相を、真紀が追う。だが、第三の殺人事件だ起こった後、犯人らしき男は密室で自殺してしまった……。
◆長良川鵜飼殺人事件(山村 美紗・角川書店)
祇園まつりの夜、三条通の宝石店に二人組の強盗が押し入り、店長を殺害したうえ、多額の宝石を奪って逃走。ところがその後、盗まれた宝石の一つが長良川の鮎の腹から発見された。浜口とキャサリンは調査に乗り出すが、そこに待ちうけていたのは、長良川に浮かぶ犯人二人の死体だった……?仲間割れのはての死か、それとも?
◆毎月の脅迫者(山村 美紗・新潮社)
不動産会社社長が別荘の浴室で溺死。第一発見者は、その愛人。死者に妻子がなく、身内は甥と姪だけ。遺産の行方は?不可解な突然の死の三ヶ月前まで死者は二年余り、毎月一千万円ものお金を受取人不明の口座に振り込んでいた。しかも、死者の前歴は謎だらけ。不明の受取人とは?怨恨殺人の線まで浮上し、事件は混迷していく……。
◆狂った信号(佐野 洋・講談社文庫)
自動車教習所の指導員が刺殺されたのを第一の事件に、連続四件の殺人事件が発生する。現場に事件を報じる新聞の切抜きが置かれてあるのは何を物語るのか。被害者間に面識はない。探偵事務所の名刺を持つ謎の女が各事件に出没するが招待は全く不明。四つの殺人事件つなぐ鍵は?
◆アクロイド殺人事件(クリスティ・新潮文庫)
財産家アクロイド氏が刺殺された書斎から消えた消えた一通の手紙。それは事件の前日に謎の自殺を遂げたファラーズ婦人のものであった。冷酷な良人を病死偽装して毒殺した婦人の秘密を知る男が事件の鍵を握るのか、単なる財産目当ての殺人か。
◆企画殺人」(鮎川 哲也・集英社文庫)
〝純粋の謎解き小説を書く場合に、犯人の心理なり性格なりを描写することは困難だとされる。すこしでも筆がすべれば、犯人の正体が読者に悟られてしまうからである〟完全犯罪が不意のミスから崩れていく過程を描いて読者を魅了する。
※無敵男性三四郎(城戸 禮・春陽文庫)
「うっ、うわ」ゴジラと異名をとる社内随一のあばれん坊・広瀬のでかいからだが、ドデーんとひっくり返った!電光のごとき、三四郎の小内刈りの妙技!大学の個展具とうたわれた美青年・タフガイ竜崎三四郎と卒業以来二年間に十三回もクビになったという豪の者・伴大六の愉快なゲンコツ・コンビが同じ日に新東洋テトロン会社に入社してきた!珍コンビがまきおこす騒動は、はたしてどうおさまるだろうか?「女とワインとニンニクが苦手だ」というタフガイ三四郎に、たちまち社内銃の若い女性達の目が集まった!なかでも三四郎と幼なじみの美女水野由美は……。
◆精神分析殺人事件(森村 誠一・角川文庫)
「また宿題をやってこなかったのね!」若い女教師中原みどりの起こりが爆発した。彼女は、クラスの中でいつも一人だけ反抗的な園少年のほほを激しく打った。だが、少年はたじろぐどころか、逆に燃えるような挑戦的なまなざしで彼女を見返した。数日後、埼玉県K市公害の桑畑で中原の死体が発見された。腹部に受けた二箇所の創傷が致命傷である。捜査線上に例の少年が浮かびあがり、彼の部屋の縁の下から、血のついた小刀が発見された。さらに少年の、ミドリ色の昆虫に限ってきりきざむ奇癖が明るみに出たのである点…。
◆細い赤い糸(飛鳥 高・講談社文庫)
次々と不可解な連続殺人事件が起こり、被害者のいずれも、鈍器で殴殺されたと推察される。第一犯行現場の唯一の遺留品は「細い赤い糸」。被害者の頭部に付着していた。被害者同士に何の面識もなく犯行動機がつかめない。ただ、手口の類似が同一犯人の犯行を裏付ける。「細い赤い糸」に秘められた殺人の謎を追う。
<平成27年11月…10冊読みました(H27.11.30)>
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東京下北沢にある江上医院の主人は、三十二歳の女医江上三津枝であった。二十五歳の次女千鶴と十九歳の三女由香とそろって美貌の三姉妹であった。亡父のあとを継いで病院を守る三津枝は、妹たちのすすめで旅へ出た。その第一夜は想いで深い箱根のホテルであった……。十四年前のこと、応召する恋人の境正一と十八歳の三津枝とはホテルで一夜を明かした。三津枝の留守中に江上病院へ訪れてきた川伏道太郎というインド帰りの青年があった。
◆二つの陰画(仁木 悦子・講談社文庫)
高利貸しでばっちり貯めこんでいたアパート「満寿美荘」の女経営者が密室で殺され、しかも遺言状が名指した遺産相続人はまったくの赤の他人だった!健介・知子新婚素人探偵局が犯人探しに乗り出すが、アパートの住人の誰もが暗い動機を抱いていて……。そしてまた!
◆振飛車殺人事件(山村 正夫・徳間文庫)
将棋愛好家でアマチュア有段者であれば多少天狗になるのは可愛いが、それを殺人トリックに使うなど許しがたい。まだうら若きカオリも美人棋士だったが、警視庁警部夫人でもあるところから、これも内助の功とばかり、柳家小さんに似た朴訥な北原部長警部とコンビを組み、振飛車戦法の裏に隠された謎を解明していく。
◆死者たちの夜(結城 昌治・角川文庫)
罪を犯しながらそれを意識しない者への深い憤り、罪を犯さねばならなかった者の暗い宿命を見つめる静かな哀しみ……弁護士紺野は、そうした非常さと優しさをひめた中年の独身男だ。彼は、殺風景な1DKのアパートに住み、七人の仲間とビルの一室ウを仕事場として借り、ポンコツ寸前の車を駆って、貧しさと孤独に絶えながら都会の夜に続発する事件を追いかける。
※悪人専用(生島 治郎・集英社文庫)
暴力団羽島組の若頭・遠山が盗まれた赤革の財布の中にあった〝「砂糖」1万ポンド〟のメモは、麻薬取引の割符であった。はみ出し事件貴社・橋田雄二は、ドブチューと呼ばれる古物商とその娘・伊都子、ボクサー崩れの花井らと麻薬の横領りを狙い緻密な強奪計画をたて、神戸に向かった……。
※東京物語(源氏 鶏太・集英社文庫)
短大を卒業してR興行に勤める加古稲美は、素直で明るい22歳。二年間東京で生活して両親の所に帰る約束だが、恋人はまだいない。そんな彼女にある日課長と、机を並べている西部の二人から同時に縁談が持ち込まれた。二人の青年に好感をもって交際しながら、稲日の胸の真中にいつしかひとつの面影が宿りはじめた。
※命ぎりぎり物語(柴田 錬三郎・春陽文庫)
ひとつの事業を計画し、それをあらゆる障害をのりこえてなしとげる男・室町東吾!その室町がホンコンのホテルでドア・ボーイをしていた孤児を見つけ、ボクサーに育てた!その男こそ、世界バンタム級チャンピオン・ダッシュ芝であった。メキシコのビド・バセラとのリターンマッチに敗北した芝!その陰には女の復讐があった。美貌の姉妹、バーのマダム理枝と映画女優の伊東麻耶と芝との奇しき関係は難だったのか?ボクサーを断念し北海道北見地方の山奥へと去った芝雄吉を待つものは?
※微笑みみギャルの逆襲(胡桃沢 耕史・廣済堂文庫)
新人類の女の子が旧人類のオバさまや石器人類のオジン上司の中に混じったら?青春しちゃうために銀座のデパート戦争の中に飛び込んだ18歳の杏子。繊細で大胆。歓声ゆたかで好奇心いっぱい。知りたいこと見たいことで毎日毎日がドキドキワクワクの連続!嫉妬と愛が交錯する女の園の中で杏子が見たものは?そして彼女に囁きかける甘い誘惑は?
◆嫉妬(藤本 義一・徳間文庫)
結婚して五年、夫の高志が始めて帰宅しなかった。そして姿津子にもたらされた知らせは、夫の死であった。しかも心中だという。相手は高級クラブ「紫苑」之ママ長い扶美子。そして扶美子だけ生き残った。強い疑惑を抱いた姿津子は、事件の真相を調べるために、ホステスとして「紫苑」に入り込んだが……。
◆悪魔の寵児(横溝 正史・角川文庫)
胸をはだけ、乳房をむき出しに仁折り重なって発見された男女。すでに、女は息たえ、白い肌には不気味な死斑が浮き出ていた……。上司を暗示する奇妙な挨拶状を遺して死んだ美しい人妻。不倫の故意の清算か?
<平成27年10月…10冊読みました(H27.10.31)>
![PA054532.jpg](http://blog-imgs-81.fc2.com/t/a/k/take3tabi/PA054532.jpg)
父の行方を捜して欲しい、石神探偵事務所に現れた中井田は切り出した。依頼者の父は一代で財閥にまで成長させた会社経営を親族に譲った後、莫大な資金を投じて巨大な釈迦涅槃像を作った直後、謎の失踪を遂げたのだ。探偵・野上栄太郎と助手の狩野俊作は事件を洗いなおすため現地へ赴く。涅槃像は内部が刳り貫かれ、お堂と宿坊が造られていた。完成披露で集まった中井田家の親族と同宿した晩、惨劇が起きた。次々と襲われる親族たち。野上は犯人を目撃するが、その姿は……!
◆消えた甲子園(大野 優凛子・実業之日本社)
日本高野連の理事で広報担当の柏木は、奇妙な不安にかられていた。選抜大会の決勝戦の朝、対戦する2チームの選手たちが、練習の予定時間を過ぎても甲子園球場に到着しないのだ。まもなく、デスクの電話が鳴った。「社会福祉法人に47億円を寄付しろ。できなければ選手たちは永久に返さない」。前代未聞の誘拐事件に、兵庫県警の石田警部が捜査に乗り出す!
◆嗤う総会屋(大下 栄治・実業之日本社)
週刊誌記者から総会屋へ転身した男が、大企業のスキャンダルに食いついた。株主総会を無事に乗り切ろうと画策する経営首脳、利権を求めて暗躍するさまざまな総会屋。陰謀の駆け引き、飛び交う札束…日本経済を支える裏社会の実態を赤裸々に描いたドキュメント。
◆異形の性(斉藤」 栄・実業の日本社)
流れ尼僧が住みつく西鎌倉の荒れ寺で、男と幼児の二つの死体が消えた。ミステリー作家の柏木太陽は事件を調べるうち、荒れ寺で落石のため負傷。文字通りのベッド・ディテクティブとして、女性ファンと担当編集者に手足となってもらい、殺人の真相に迫る!
◆横浜・修善寺ゼロの交差(深谷 忠・講談社)
修善寺に住む市倉画伯が描いた服部教授の肖像画には〝死相〟が現れていた。服部に絵を渡した翌日、服部の秘書が変死体で発見され、続いて助手の佐久田がホームから転落して重傷、さらに服部の娘真紀が修善寺の宿で密室状態で殺される。服部自身は大丈夫か?〝死相〟が告げたものは?連続殺人を操るのは「誰」なのか?
◆完全アリバイ(斉藤 栄・廣済堂文庫)
新婚旅行中、誘拐された妻を救出に、南アルプスの八紘峰に向かった医師・武宮昭吾は、無事妻を救出。誘拐犯は山中から変死体となって発見された。一方、川崎ではホステスが自宅ベランダから転落死していた。山中での変死体と疑惑の転落死。二つの事件の同一線上に浮かんだ一人の男とその殺意。完全なアリバイに守られた男の才略を打ち砕くため、章吾は不審死を遂げた女が残したメモを頼りに事件を洗いなおすが……。
◆ペトロ不事件(鮎川 哲也・角川文庫)
〝ひとり暮らしの偏屈な金満家〟これが、銃で撃たれて殺されたロシア人、イワン・ペトロス老人の世評であった。真犯人は、老人の死によって財産分与に与る三人の甥の中にいると見られた。しかも、甥たちはそれぞれペトロフ老人から憎まれていたのだ。が、三人は完璧なアリバイを主張して譲らなかった。たまたまロシア語が少しばかり出来るということで、しぶしぶ捜査に乗り出した鬼貫警部は、首尾よく真犯人を挙げられるか?
◆華やかな死体(佐賀 潜・講談社文庫)
白菊と曼球沙華に飾られた大手食品会社社長の死体が発見された。巨額の遺産をめあてか、会社の権力争いの果てか……美貌の未亡人と元社長秘書の間に常時の匂いをかぎとった少壮検事城戸。老獪な弁護士との知力の鍵路をくす熾烈な闘いが始まった。
※背徳のメス(黒岩 重吾・角川文庫)
夜の非人間的な女蕩しと昼間の正義の医師。植秀人は大阪の貧民街なかにある阿部野病院という舞台で、ジキールとハイドのように行動する。無気力、情欲犯罪が百鬼夜行するこの異常空間を描く。
※ロマンの切子細工(森村 誠一・角川文庫)
みずみずしい感性で世相を捉え、人間哀歓を見事に推理小説に融合させる森村誠一のエッセイ集。
<平成27年9月…10冊読みました(H27.9.30)>
![2_201509010711286a0.jpg](http://blog-imgs-81.fc2.com/t/a/k/take3tabi/2_201509010711286a0.jpg)
二階堂日美子は、神戸の資産家・桃園紅の協力を得て、六甲山麓の高台に、家庭内暴力に苦しむ母と子のためのシェルター< 神戸紫苑の家>を立ち上げた。鎌倉材木座に設けたNGOにつづく、第二号施設である。開業の前日、<紫苑の家>の周囲をうろついていた女が、催眠剤の香りを残して、消えた。そして、入居者の覚音寺沙尼(カクオンジシャニ)が、行方不明に。次々に消える女たちと、「カンショウ」という謎の言葉。日美子と娘の真輝が企画した施設内演劇「恐ろしい毒」は成功したが、その直後、暴虐の限りを尽くされた石花海一夜(セノウミヒトヨ)の全裸死体が発見された!
◆雪密室(法月 倫太郎・講談社)
奇妙な招待状に誘われて「月触荘」を訪れた法月警視を待ち受けていた不可能犯罪。美貌の招待主・真棹(マサオ)が、客の全員集まったその夜、離れで殺されたのだ。外は一面銀世界。なのに足跡は発見者のものしかない!雪と鍵による二重密室の謎に、名探偵・法月倫太郎の推理が冴える。
◆待ちわびた花嫁(赤川 次郎・実業之日本社)
結婚披露宴の直前、新郎が現金強奪犯として逮捕された!そして十年後、刑期を終えて出所した彼を迎えたのは、〝待ちわびた花嫁〟だけではなかった。服役中も共犯者の名と盗んだ二億円の隠し場所を、頑として白状しなかったために、大金をめぐって新たな事件が……。十年間の空白を経て新婚生活を始めたばかりの二人に迫る魔手。
◆正月十一日・鏡殺し(歌野 晶午・講談社)
~日常の中に紛れ込んだ謎、そして恐怖~
・盗聴:「カチカチ鳥を飛ばせ」という謎の電話を傍受してしまった予備校生は、そこに犯罪の匂いを嗅ぐ。
・猫部屋の囚人:猫マニアの恋人を持つサラリーマンは、一瞬の狂気に取り付かれる。
・正月十一日・鏡殺し:不仲の祖母と母に挟まれた少女は鏡餅に願いを託す。
◆明日のない報酬(志茂田 景樹・桃園書房)
西麻布の事務所へ、ゾクッとするほど艶っぽい女がやってきた。行方不明の息子を探して欲しいというのである。女には別れた夫との間に高校生の息子がいた。前の夫は若い女と再婚したが、すぐに離婚してしまった。ところが、その別れた若い後妻と息子が肉体関係を結んだのだ。二人は同棲をはじめた。そして、その息子が、突然、失踪したというのである。
◆奥飛騨鯉の殺人旅行(斉藤 栄・中公文庫)
母娘のミステリー・ツアーを企画したベル旅行者に〝ツアーを中止しなければ死者が出る〟という脅迫電話が……。小早川警視正の要請を受け、鉄道警察隊・江戸川警部がツアー列車に警乗したが、リゾート特急で飛騨高山へ向かった一行を待ち受けていたのは恐るべき殺人事件だった!
◆砂の城(鮎川 哲也・青樹社文庫)
人っ子ひとりいない荒漠とした早朝の鳥取砂丘の砂の中から美女の絞殺死体が発見された。警察の地道な捜査の結果、事件には贋作絵画が絡んでおり、絵の署名からひとりの男が容疑者として浮かんできた。だが、彼は完璧なアリバイに守られていた…。
◆館という楽園で(歌野 晶午・祥伝社)
「奇妙な殺人事件は、奇妙な構造の館で起こるのが定説です」三星館と名づけられた西洋館の主は、四人の招待客にある提案をした。それぞれが殺人者、被害者、探偵役になって行う<殺人トリック・ゲーム>である。そして今、百数十年前にイギリスで起こった事件が再現される!
◇消えた十手(風野 真知雄・双葉文庫)
南町奉行・小栗忠順の計らいで通常考えられないことが……。市井の人々に接し、磨いた剣の腕で悪を懲らしめたい一心で、御三卿・田安徳川家の十一男・徳川竜之介が定町回り同心見習いへ。小銀杏髷、着流しに羽織の颯爽とした竜之介だが、若さま育ちの成果、やることはどこかトンチンカン。先輩同心に邪魔者扱いされながらも事件を解決していく。
◇風鈴の剣(風野 真知雄・双葉文庫)
見習い同心の暮らしにもようやく慣れた御三卿・田安徳川家の十一男・徳川竜之介。自由な市井の生活を満喫していたが、八丁堀近くにある湯屋で老人が刺し殺されるという事件が起きた。下手人の探索をまかされた竜之介は、難事件の謎に迫る。丁度その頃、新陰流の正統は吾にありと、葵新陰流の真髄を受け継ぐ龍之介を切れとの藩命を受けた肥後細川藩の刺客三人が江戸に来ていた。
<平成27年8月…10冊読みました(H27.8.31)>
![P7304137.jpg](http://blog-imgs-79.fc2.com/t/a/k/take3tabi/P7304137.jpg)
旅大好き、温泉もっと大好き作家が念願叶って秘湯め巡り。湯気の向こうに美女が、殺人が……。
◆素直な狂気(赤川 次郎・角川書店)
松山は、部長の愛人であり自分とも関係のある女を殺害した帰り途、鈴木と名乗る変わった若い男に電車賃を貸した。やがて事件は発覚、容疑は部長にかかり、松山にとっては完全犯罪になるはずであった。ところが鈴木が、松山の家に会社にあらわれ、借りた金を執拗に返そうとする。……。
◆スクープですよ!(今野 敏・実業之日本社)
TBNテレビ報道局の看板番組「ニュース・イレブン」。そのスタッフ会議にいつも遅刻してばかりしている布施京一は、見かけによらずスゴ腕の報道遊軍記者。今日も事件のスクープを追いかけて、夜の盛り場にくり出してゆく。
◆十津川警部の挑戦・上(西村 京太郎・実業之日本社)
「小樽へ行ってくる」と言って家を出た62歳の老人が、東京で死体で発見された。老人は20年前に警視庁を退職した元刑事だった。前科のある男が自首して来て、事件は解決した。とくに警視庁の上層部は解決を急いだ。が、元刑事が、かって担当し、解決した事件を追っていたことを知った十津川警部は、早すぎる事件の〝解決〟に自ら待ったをかけた。元刑事が小樽に訪ねた人物が不自然な死に方をしているのも気になった。殺された元刑事が追っていた事件ーそれは美貌の若い女性が暴行され、殺害されるという連続殺人事件で、赤いポルシェが決めてとなり、容疑者として代議士の秘書が浮かんだ。しかし、男は、自分は無実であるとの遺書を残し、自殺した。世論の非難を浴びた警察は、アル中の変質者を犯人として逮捕し、事件は〝解決〟というものだった。そして20年後のいま、解決した事件を追っていた刑事が殺されたのだ。
◆十津川警部の挑戦・下(西村 京太郎・実業之日本社)
20年目兄解決した事件を追っていた捜査一課の元刑事が殺された事件は、犯人が自首して、あっさり解決したかにみえた。が、父親の死に疑問を持ち、父親の足跡を追っていた娘が襲われ、十津川警部の命令で娘を護衛していた草か掲示が刺され、事件は新たな展開を見せ始めた。事件の背後に暴力団がからんでいると睨んだ十津川が、担当の捜査四課を訪れると、暴力団の組長と自殺した秘書が仕えていた代議士が親密だったことがわかる。しかし、ここでも十津川は「20年前のことに首をつっ込むつもりなら気をつけろ」と警告される。すでに」三上刑事部長から「妙なことに首をつっ込むのは止めたまえ」と釘をさされていたのだs。窮地に追い込まれながらも、十津川警部は、ねばり強い捜査を続け、ついに犯人を追い詰める決定的な証拠をつかむ。しかし、」そのことを知った犯人側も大反撃に出、事件のクライマックスはブルートレイン「はやぶさ」の車中に移る!
◆薩摩いにしえ殺人事件(木谷 恭介・廣済堂出版)
鹿児島市内の城山公園で、東京銀座のホステス真鍋美恵子が、絞殺死体なって発見された。彼女は友人の結婚式のためと言って帰省していたが、地元署の調べでは該当するものは見つからず、ホテルの美恵子の部屋には〝薩摩のサツは札幌のサツ〟と記されたなぞのメモが遺されていた。さらに美恵子が五億円もの金融債を所持していた事実も浮かび、謎は深まる。
◆城ヶ島殺人事件(斉藤 栄・NON POCHETTE)
小早川警視正は頭をかかえていた。政界汚職事件の重要参考人が死に、捜査が頓挫したのである。同じ日、夏木梨香は親友の安里から相談を受けた。恋人が謎の暗号を残し失踪したという。その直後、安里まで殺され、ついに小早川が捜査に乗り出した。やがて彼は、北原白秋の詩をヒントに暗号を解読し、驚愕した。政界汚職事件との関連が浮かび上がったのだった……。
◆南紀・伊豆Sの逆転(深谷 忠記・光文社文庫)
南紀・白浜で女性が毒殺され、その所持品から呼び出しの手紙が発見された。差出人はT・H。そして、手紙と同じイニシャルの男性が、「私がやりました」という遺書を残して潮岬で死んでいた。同じ頃、伊豆・下田を訪ねていた壮と美緒も、殺人事件に巻き込まれた。南紀と伊豆を結ぶ見えないラインとは?
◆春信殺人事件(高橋 克彦・光文社文庫)
江戸の天才浮世絵師・鈴木春信の肉筆浮世絵が発見され、商社が七億円で購入した。だが、その「春信」に決定的な贋作の証拠が!闇に埋もれた美術品を探し出す美術探偵・仙堂耿介は「春信」とともに消えた男・遠藤を追ってニューヨークへ飛んだ。「春信」に隠された戦慄の秘密!事件の裏には大胆にして巧緻な陰謀が!
◇一万両の長屋(幡 大介・双葉文庫)
五年前、一万両にものぼる大金を盗み、大阪に逃げた大盗賊の夜霧ノ治郎兵衛の一党が江戸に舞い戻ってきた。南町奉行あげて探索に奔走するが、見習い同心の八巻卯之吉だけは、吉原で放蕩三昧。そんなとき、卯之吉は貧乏長屋の大家殺しの探索を筆頭同心から命じられる。
<平成27年7月…11冊読みました(H27.7.30)>
![P6293867.jpg](http://blog-imgs-73.fc2.com/t/a/k/take3tabi/P6293867.jpg)
警察庁小早川警視正の義妹夏木梨香は、ところかまわず睡魔に襲われる嗜眠病(シミンビョウ)治療のため、富豪の老人島津の招きで、九州・宮崎へ向かった。だが、日南海岸の広大な屋敷には、深夜、奇怪な仮面男が出現。梨香は重傷を負わされた。一方、北海道。函館で翌日、なぞの米国人が、全身四十二ヶ所を刺されて死んだ……。やがて上京した島津の孫娘琴比女(コトヒメ)が惨劇に見舞われ、事態は急転!小早川の前には日本列島を縦断する事件の構図が……。
◆鉄輪温泉殺人事件(吉村 達也・講談社)
東京荒川区のマンションで、背広を着て女の能面をかぶった男性の白骨化死体が見つかった。猟奇殺人の容疑者は姿を消した妻。二人がテレビのお見合い番組を通じて結婚したと知った志垣警部は、第二の容疑者を追って九州は別府の鉄輪(カンナミ)温泉へと飛ぶ。だが、彼を待っていたのは名所「地獄めぐり」での目を覆う惨劇!
◆信濃富士殺人事件(梓 林太郎・徳間書店)
信濃富士こと有明山(2269メートル)の岩盤で、クライマーが墜死した。命綱のロープが切れたらしい。数日後には、上高地交番で拳銃が盗まれた。事件が続く豊科署の刑事・道原伝吉は、上高地に向かった。ニューナンブ38口径には弾が5発入っているという。その拳銃が、能登半島で発生した殺人事件に使われたらしい。殺されたのは、東京六本木の宝飾品販売会社「アワカワ」の社長婦人・淡川篤子(二八歳)と判明。拳銃盗難の容疑者と見られる登山者の男と篤子との関係は?道原伝吉の捜査は東京・能登・博多へ飛んで……。
◆禁色の殺人(斉藤 栄・徳間書店)
横浜市の南部、野島で発見された死体が、警察への通報の間に忽然と消えてしまう不可解な事件が起こった。残された財布から、被害者は木村不動産社長・木村茂と思われたが……。一方、二階堂日美子は、友人の紙野哲子とその姉・すず、真珠と一緒に丹後を旅していた。三姉妹は一年程前、家業の宝石店を強盗段に襲われ、両親と財産を失っていた。天橋立から成相寺へやってきた四人は、死体発見現場にでくわす!日美子のタロットが示したのは<ザ・デビル>「呪縛」であった……。
◆尾州白帝城殺意の旅情(大谷 羊太郎・FUTABA NOVELS)
東京で平凡な学生生活を送っていた塩野妙子が大学卒業直前に、仲間に追われ深夜突然訪れた男と体験した奇妙な10日間の同棲生活。24年後に起きた連続殺人事件のなぞを解く鍵はすべてそこにあった。愛知県の明治村、犬山城、木曽川など歴史と詩情あふれる舞台を背景に、ひたすら女主人を守る昔気質ぎの男の隠れた過去とは?
◆京都渡月橋殺人事件(木谷 恭介・双葉文庫)
美貌の童話作家杉浦佐知子が死体となって発見されたのは、まだ朝も早い渡月橋のほとりでだった。生前、佐知子は夫の総一郎に自分の作品が鹿沼啓輔という男に盗作されたと漏らしていた。しかもその作品は皮肉にも文部大臣賞を受賞する。鹿沼は逮捕されるが頑強に反抗を否認、事件解明のメドがつかない。
◆僕のTV支配マニュアル(宗田 理・光文社文庫)
ぼくの同級生が自殺した。「いじめが原因」とワイドショーが中学に殺到した。彼の死に疑問を持ったぼくらは、独自に調査を開始。そして発見した意外な真相に、ワイドショーは飛びついた。「これならワイドショーを思いのままにできる。TVジャックしよう」暴力教師の実態、金塊探し……ぼくらは次々にネタを提供していく。
◆光刺す海(鈴木 光司・新潮文庫)
入水自殺を図った若い女性は、記憶を失っていた。恋人だった青年は遠洋マグロの漁船の上にいる。二人の間にいったい何があったのか?運命をあらかじめ知っている人間はいない。しかし、はっきりとした確立があるとしたら?偶発的に誕生した遺伝子が特別な意味を持った時、恋人たちはある宿命を背負い、日常の裂け目には一つの危うい人間関係が生じた。
◆死体西へ飛ぶ(草野 唯雄・角川文庫)
叔父堀彰八の遺産相続人に指名されていた堀代次郎のまえに、強力なライバルが現れた。叔父彰八が、家政婦に手をつけ、結婚を口にするようになったのだ。安い給料で、秘書がわりにこきつかわれてきた代次郎に、どす黒い殺意が芽吹いた。周到な手順で犯行をすませた代次郎のところに早くも刑事が……。山頂で殺害した叔父の死体が、市内の公園に?なぜだ?
◆緋色の殺人(斉藤 栄・中公文庫)
「重要美術品をいただく」怪盗ファジーから犯行予告を受けていた工芸家が名古屋で事故死。占術の愛弟子でもある娘の雅乃から連絡を受けた日美子は名古屋へ向かった。だが、事件の関係者が相次いで殺害され、それぞれの現場には食べかけのういろうときしめんが残されていた。ファジーから重要なヒントを得て推理を進めた日美子は衝撃的な真相に辿り着く。
◆殺人忠臣蔵(斉藤 栄・中公文庫)
自称ヒストリー・アナリストの中林は、赤穂義士に関する資料を利用してのひと儲けを企み、日美子のもとを訪れた。非常識な中林の申し出を断る日美子だったが、それが凄惨な殺人事件へのプレリュードとなった……。
<平成27年6月…10冊読みました(H27.6.30)>
![P6034022.jpg](http://blog-imgs-73.fc2.com/t/a/k/take3tabi/P6034022.jpg)
警視庁捜査一課を退職した元女刑事・烏丸ひろみのもとに一通の手紙が届いた。半紙に墨痕鮮やかな毛筆で綴られていたのは、寒気を催す内容の死亡予告!なんと標的はひろみ自身。しかし犠牲者は別のところから出た。差出人の正体を追って、あの精神分析医・氷室想介と烏丸ひろみが共同戦線を張り、深い闇の奥にひそむ異常者の素顔に迫る!殺人者はなぜ毛筆で怪文書を書いたのか?
◆長く短い呪文(石崎 幸二・講談社)
岐城島へようこそ。自分にかけられた「呪い」を解くため少女が帰った先は、その一族だけが住む孤島。かって姉を交通事故死に追いやり、今度は妹の双子にまで伸びる魔手の正体とは?木に刺さったネジ、腕を切断された人形が示す想像を絶する真相とは?
◆卑弥呼伝説(井沢 元彦・実業之日本社)
「ヒミコは殺された」古代史研究家がなぞの言葉を遺して殺害された。だが、犯行現場は完全な密室。事件を解明するためトレンジャー・ハンター、永源寺峻が乗り出した。事件の夜、現場の前で踊っていたという奇妙な神楽集団の正体とは?
◆少女Aの殺人(今邑 彩・角川書店)
「あいつは、毎晩のようにわたしのベットにやってくるんです。このままではあいつを殺してしまうかもしれません…」深夜放送の人気DJ・新谷可南(シンタニ カナ)は、養父と二人暮らしをしている「F女学院の少女A」という女子高校生から投書を受ける。可南が手紙の内容に該当する学校を調べたところ、「少女A」の家庭環境に当てはまる生徒は三人いることがわかる。数日後、そのうちのひとりの養父が、自宅で刺殺されてしまう。一見単純な養父殺しに見えたこの事件の裏には、複雑にからみあう人間関係があることがやがて明らかになり……。
◆スパイ失業(赤川 次郎・HARUKI NOVELS)
伊原ユリ、四十二歳。夫は目下入院中。中一の娘を抱え、人材派遣会社に勤めている。しかしそれは表の顔。実はユリはポメラニア共和国の女スパイ。情報収集が彼女の裏の仕事なのだ。だが、ある日突然、共和国が消滅してしまう。ユリはその衝撃にもめげず、河本青年をしたぐぇ、仕事先に向かうが、途中、駅のホームで、不意に後ろから突き飛ばされた。誰かが私を殺そうとしている……。
◆南九州噴煙の下で誰かが死ぬ(辻 真先・徳間書店)
ユノキプロの〝イベントキャスター〟葉月麻子は、ともかく鹿児島へ飛ぶことにした。マネージャーの堀喜平が殺人容疑で逮捕されたというのだ。休暇を利用し、余命いくばくもない父親と後妻の三人で指宿へ来た堀は、砂むし風呂で死体を発見。被害者はなんとかっての恋人で、彼女は堀に会いに行く、と妹に手紙を出していた……。桜島の噴煙の下でくり広げられるテンヤワンヤの結末は?
◆琵琶湖殺人事件(津村」秀介・光文社文庫)
日本最大の湖・琵琶湖。この湖を挟んで向き合う西大津駅と瀬田駅で、同日に同様の轢殺事件が起きた。ルポライター浦上伸介は、被害者間の接点を求めるうち、数日前に起きた一つの殺人事件に行き当たった。だが……琵琶湖と九州にまたがる壮大なアリバイの壁が、浦上の推理を阻む!
◆山陰路殺人事件西村 京太郎・講談社)
城之崎温泉で突然、、失踪した美人歌手・柏崎マリが出雲で逮捕された。容疑はTVディレクター殺し。さらに彼女には「特急まつかぜ1号」での元芸能プロ社長、鳥取砂丘での新人歌手、東京・深大寺でのモデル殺しの容疑が!十津川警部と亀井刑事は事件の真相を追って、山陰に飛んだ。
◆紫欄の花嫁(乃南 アサ・文春文庫)
「あいつから逃げなきゃ!」執拗に追ってくる男に脅えつつ、逃亡を続ける花屋の店員・三田村夏季。同じ頃、神奈川県下では不可解な連続女性殺人事件が起こり、刑事部長・小田垣の苦悩の日々が始まった……。
◇細川忠興(浜野 卓也・PHP文庫)
戦国きっての文化人大名・細川幽斎の長男であり、信長、秀吉、家康に仕えて肥後熊本藩54万石のいしずえを築いた細川忠興。しかし、その生涯は、けっして平坦な歩みではなった。妻・玉子(細川ガラシャ)を愛しながらも幽閉した本能寺の変、妻と二人の息子失う事になった関ケ原の合戦など、苦渋の決断を繰り返しつつ人生における危機を乗り越えた男の戦いを描く。
<平成27年5月…10冊読みました(H27.5.31)>
![P4283756.jpg](http://blog-imgs-72.fc2.com/t/a/k/take3tabi/P4283756.jpg)
大阪・東成署の刑事、霧谷純平は親友の弟の自衛官殺人事件を調べるうち、背後に北朝鮮工作員のネットワークが存在するのに気づく。そして、霧谷自身にも極道を使った〝殺しの手〟が伸びる。仲間の外事捜査官やマル暴担当の刑事たちと協力しして、霧谷は徹底的に敵を追いつめるが……。
◆秩父夜祭り殺人囃子(紀和 鏡・中央公論社)
凍てつく関東の冬を彩る秩父夜祭り。絢爛豪華な山車屋台とダイナミックな屋台囃子で賑わった祭りの夜、秩父で一、二を争う太鼓の名手・慎治が殺された。疑いは太鼓の「技」を競い合い、幼馴染の桃子(トウコ)をめぐる恋敵の秀幸に……。
◆紅蓮(グレン)の毒(日下 圭介・光文社)
宴会のさなか、青年が毒殺された!死体からは青酸カリが検出され、隣に座っていた越中富山の薬売り・辻村が疑われる。真犯人を追う辻村は、やがて一人の女中が抱く報われぬ思いを知るが……。
◆隣の女(新津 きよみ・角川春樹事務所)
<妹を自殺に追い込んだ男・森嶋吾郎を殺したい>と思いつめているステンドグラス作家・羽田野祥子の前に、アイと名乗る謎の人物が現れた。「僕がかわりに殺してあげましょうか」……一週間後、森嶋は自宅近くの公園で頭を割られ、死体となって発見された!次の日、祥子は隣に住む主婦・宮脇まゆみに、「わたしにも殺し屋を紹介してほしい!」と頼まれるが……。
◆十津川警部夢を追う(西村 京太郎・徳間書店)
東京・井の頭公園の道路脇に停車していた車の中で、女性が殺害されていた。被害者は青木美加、三十六歳。国土開発省エリート官僚の妻だった。解剖の結果、妊娠が判明したが、夫の子供ではなかったのだ。十津川らの極秘の捜査は難航。厳重な箝口令が敷かれたにもかかわらず、事件が週刊誌にスクープされ、さらに記事を書いた編集長も殺害される。困惑する捜査本部。そこへ犯人の名前が記された手紙が届く。差出人の<シャドウX>とは何者か?事件は予想外の展開を見せ始める……。
◇大江戸あぶれ者(高橋 義夫・学研文庫)
戦国乱世の昔なら、草履取りから天下人になる機会もあったが、徳川幕府も二代将軍秀忠の治世になると、いかに才覚、野心があっても出世の糸口さえない。せめてもの鬱憤晴らしに、異装を競い喧嘩と博打に明け暮れ、あげく公然と町奉行に戦いを挑む集団がいた。
◇泣き夜叉(高橋 義夫・講談社)
酒と女と博打で日を過ごし、小さな悪事を重ねるしがない遊び人の辰五郎は、いかさま賭博を見破ったことからいっぱしの男として売り出すが……。風雲急を告げる幕末の江戸、世の動きとは無関係に刹那的に生きてきた男が、否応なく時代の流れに巻き込まれ、波乱の運命を辿っていく!
◇秘剣流亡(佐伯 泰英・祥伝社文庫)
水戸光圀の影警護から一転、再び流浪の身となった大安寺一松。「秘剣雪割り」を編み出した箱根弾正ケ原に立ち寄り、亡き剣の師、愛甲喜平太の菩提を弔う。その山中にて、一松は北条の末裔を名乗る若い女と邂逅した。導かれた先は驚くべき事に、秀吉によって滅ぼされた一族が再興を賭ける「隠れ里」であった。一松を罠に陥れようとする妖しき女の狙いとは?
◇花芒ノ海(佐伯 泰英・双葉社)
安永二年、初夏。江戸深川六間堀、金兵衛長屋に住む坂崎磐音。直心影流の達人なれど、日々の生活に追われる浪人暮らし。そんな磐音にもたらされた国許・豊後関前藩にたちこめる、よからぬ風聞。やがて亡き友の想いを胸に巨悪との対決の時が……。
◇杜若艶姿(佐伯 泰英・幻冬舎文庫)
大店の幼女を狙った連続誘拐事件には、どのような裏があるのか。当代きっての立女形(タテオヤマ)・岩井半四郎から芝居見物に誘われた小藤次は駿太郎の健やかな成長も相まって束の間の平穏を味わっていたが、ふとした拍子に下手人らしき賊の居所を突き止める。小藤次は御用に同道するが、騒動はそれだけに留まらなかった……。
<平成27年4月…10冊読みました(H27.4.30)>
![P4025171.jpg](http://blog-imgs-72.fc2.com/t/a/k/take3tabi/P4025171.jpg)
都内のホテルで大手食品メーカーに勤める女性の絞殺死体が発見された。被害者の向井紅美子は、フレーバリストと呼ばれる食品香料の研究者で、第一発見者となった友人の近石朋恵とともに札幌で香道を受講していた。現場には、紅美子が遺したと思われる<6333>の謎の文字。さらに、彼女の名前を騙ってホテルを利用していた不審な美女が浮かび上がる。事件に巻き込まれた朋恵は、日本唯一の警察庁広域捜査官・宮之原警部に操作を依頼し、札幌ー等k等を結ぶ連続殺人の真相に迫るが……。
◆筑後川殺人事件(梓 倫太郎・NO NOVEL)
筑後川を臨み、旅行作家茶屋次郎の胸は疼いた。大分県日田で、十八年前に交際していた小菊の消息を訊ねると、彼女の現在の夫・牛島克典は殺人容疑を掛けられていたのだ。牛島は被害者から多額の融資を受けてており、不在証明もないという。零落した小菊の境遇を救うべく、茶屋は、事件解明に乗り出すが、直後、取材協力の女性が失踪、今度は、茶屋の身にもあらぬ嫌疑が…。はたして事件の真相は?窮地に落ちた茶屋と小菊の運命は…。
◆十字路(赤川 次郎・双葉社)
坂巻里加、28歳、宣伝部チーフは、遅刻の理由を「男と会っていたものだから。一汗かいて、ぐっすり眠っちゃった」と弁明して周りを驚かせた。が、幸福に浸っているわけではなかった。それどころか、事件が起き出した。うなずく理由が里加にはあった……。二人の男がフッと離れた。にらみ合っている。二人の手には銀色に光るものが、ナイフであった。血潮が噴き出た……悪夢だった、二人の男と一人の女が出会って、死ななくてもいい死が生じたのだ。坂巻里加は身構えた!
◆毒密(南 英男・NON NOVEL)
裏社会専門の揉め事始末人・多門剛は、暴漢に襲われブティック経営者逸見麻衣を助けた。彼女は偽ブランド品の販売をネタに、元従業員の女から脅迫を受けているというのだ。アブク銭の匂いを嗅ぎ取った多門は、ひと肌脱ぐことになったのだが……。
◆本当は知らない(高里 椎奈・講談社)
「退屈凌ぎでない、映画のような人生を」。このメールを受け取って、ネット上から消えた8人の謎を追う車谷エリと道長円。病院から失踪した11人を調査する座木(クラキ)とリザベル。4人の惨殺事件を捜査する高遠と葉山。三つの事件が絡み合い錯綜するなか、傍観を決め込む秋だが……。
◆名古屋大通り公園殺人事件(木谷 恭介・廣済堂出版)
名古屋市の一郭に江戸時代の豪壮な町並みを残す有松の町。伝統の絞り染めを今でも続ける松葉屋木暮家の娘・加乃子の母親は、現代に受け入れられる新しい絞り染めの研究をしたいと十五年前に家を出たままだった。だが、突然、弁護士を通じて財産の請求が起こされ、加乃子と祖父の喜兵衛は真意を確かめるため、母香織と会う約束をする。しかしその直前、彼女は大通り公園噴水池で殺されてしまう。また母と一緒に家を出た職人も毒殺体で発見される。
◆札幌時計台殺人事件(木谷 恭介・青樹社文庫)
880カ所のチェーン店を持つ宝飾会社の社長が札幌で惨殺された。事件に巻き込まれた社長秘書の塚本珠代と警視庁遊撃捜査係宮野之原警部の追跡で浮かび上がった七年前の横領事件。死んだはずの男が次々と関係者を殺していく…?
◆不遜な被疑者たち(小杉 健治・集英社文庫)
30歳の若き弁護士・梶原藤子は、弁護士会から派遣される「当番弁護士」として事件に係わることことが多い。だが、被疑者たちは、なぜか誰も担当の彼女に真実を言おうとしない。そんな〝不遜な〟被疑者たち、そして、一筋縄では行かない事件。苦闘する藤子の力強い見かたとは…?
◆裁かれる判事(小杉 健治・集英社文庫)
現職の判事寺沢秀信が、担当中の被告人の妻岩田歌江殺人容疑で逮捕された。寺沢は歌江が殺害される直前、一緒にいるところを目撃されていた。だが、犯行時間には赤いコートの女とホテルにいたのだった。無実を主張するが、目撃者の証言は寺沢に不利であった。寺沢を慕う義妹杉原早紀子は、無実を証明するために消えた女を求めて越後出雲崎に旅立つ。
◇裏表忠臣蔵(小林 信彦・文春文庫)
吉良邸討ち入りは本当に元禄之快挙であり、大石倉内蔵助は本当に忠義一途な義士なのか。領国の和菓子問屋のどら息子源太郎は、ひょんなことから上杉家のスパイにしたてられ、大石の動きを探るため赤穂に行き、更に京に入る。そこで源太郎が見たものは……。
<平成27年3月…10冊読みました(H27.3.31)>
![P3045051.jpg](http://blog-imgs-72.fc2.com/t/a/k/take3tabi/P3045051.jpg)
名前も素性もわからぬ二人の女性とバーで意気投合したリンズィは、〝トリプル交換殺人〟を約束させられてしまった。酒に酔い理性を半分なくしていた彼女は、上司のウエイン・タナカを殺害対象に指名。その翌日、タナカ邸で他殺死体の知らせが……!しかも死体は、犯人による外部工作5や内部からの脱出が不可能な“鍵のかかっていない密室”に置かれていた!交換殺人計画が実行されたのか?取り乱すリンズィを後目に第二の殺人事件が……。
◆千曲川殺人悲歌(深谷 忠記・講談社)
傲慢・奇矯な天才画家は車の中で凶刃に倒れ、恋人はマンションんで毒を呷っていた。アリバイ、動機を追及する刑事・勝俊作は、娘に自殺された高校の同窓生と事件の因縁にざわめくが……。
◆ウルチモ・トルッコ犯人はあなただ!(深水 黎一郎・講談社)
新聞に連載小説を発表している私のもとに一通の手紙が届く。その手紙には、ミステリー界最後の不可能トリックを用いた<意外な犯人>モノの小説案を高値で買ってくれと書かれていた。差出人が「命と引き換えにしても惜しくない」と切実に訴える、究極のトリックとは?
◆袋綴じ事件(石崎 幸二・講談社)
孤島に隠棲する才能ある研究者が、自慢の施錠システムの中で襲われた。「嵐の山荘」状態で人間の出入りはなし。荒らされた室内で何が起こったのか。事件の鍵は石崎が持ち込んだ袋綴じのミステリー本に。封印が破られた瞬間啓示は訪れた!
◇松のや露八(吉川 英治・講談社)
幇間・松のや露八として、反権力的姿勢を貫いた、彰義隊くずれの土肥庄次郎。一ツ橋家近習番頭取の長男として生まれながら、鈍んでひたむきすぎる性格のゆえに、数奇な人生を辿る。免許皆伝の祝い酒から、庄次郎の止めどない転落の道は始まった。だが武士を捨てるどころではない、徳川の屋台骨が潰れる時勢になったのだ。
◆狂った信号(佐野 洋・講談社文庫)
自動車教習所の指導員が刺殺されたのを第一の事件に、連続四件の殺人事件が発生する。現場に事件を報じる新聞の切り抜きが置かれてあるのは何を物語るのか。被害者間に面識はない。探偵事務所の名刺を持つ謎の女が各事件に出没するが正体は全くの不明。四つの殺人事件をつなぐ鍵は?
◆瀬戸内を渡る死者(津村 秀介・青樹社)
源平の古戦場として名高い壇の浦を望む高松郊外の景勝地、屋島。その遊歩道に咲く藤の花の下に、同じ藤色のスーツを身にまとった美女の絞殺死体が。被害者は東京でスナックを営む人妻で、夫とは離婚寸前だったらしい。死体の第一発見者となった週刊誌記者の北川真弓は、特ダネとして事件を追うことになったが、取材を進めるうちに被害者の暗い人生が浮かび上がってきた……。
◆アクロイド殺人事件(クリスティ・新潮文庫)
財産家アクロイド氏が刺殺された書斎から消えた一通の手紙。それは事件の前日に謎の自殺を遂げたファラーズ夫人からのものであった。冷酷な良人を病死に偽装して毒殺した夫人の秘密を知る男が事件の鍵を握るのか、単なる財産目当ての殺人か。被害者とその財産ををめぐる複雑な人間関係を、私立探偵ポアロが解明する!
◇真田三妖伝(朝松 健・祥伝社)
三つの燦星が地上で出会う時、この世が混沌と化す。慶長一八年(1613)春、猿飛び佐助は、徳川・豊臣良家の命運を決する秘密を記した「燦星秘傳」受け取りのため、幕府金蔵番大久保長安館を訊ねた。だが、佐助と同じ星を持つ柳生佐久夜姫によって、その在り処を秘す茶入の片方を奪取された…。ここに、家康謀臣本多正純と林羅山を加えた三つ巴の争奪戦が始まった。柳生に捕われた長安の真の意図とは?「燦星秘傳」の内容とは?また、佐助の反撃は?
◇梅里先生行状記(吉川 英治・講談社)
梅里先生とは徳川光圀。政務を離れ、西山に隠棲する光圀を称部にふさわしい。だが、光圀、決して閑日月ではなかった。終生の事業、大日本史の修史をつづける一方、炯炯たる眼光をもって世情を睨む。浮華な元禄の世。その上に立つ徳川綱吉、寵臣柳沢吉保。光圀にとって苦々しいのは、その柳沢と藩老藤井紋太夫戸が手を結んでいることだった。光圀の周辺には不気味な動きがある。
<平成27年2月…11冊読みました(H27.2.28)>
![1_2015020615313589b.jpg](http://blog-imgs-72.fc2.com/t/a/k/take3tabi/1_2015020615313589b.jpg)
弦之丞を恋するお綱、お綱を追うお十夜。弦之丞はお千絵を想い、お千絵は旅川周馬に迫られる。恋と剣のまんじ巴は、木曽から鳴門の汐路へとつづく。阿波藩を動かす竹屋三位卿は、弦之丞の前に立ちはだかる強敵であり、剣山の間者牢に年久しくつながれる甲賀世阿弥の死命をあずかる非情の人でもあった。いま、山頂の牢を前にして、幕府方、勤王派の最後の死闘が繰り広げられる。
◇桃太郎侍(山手 樹一郎・春陽堂)
美少年で、知恵があって、強くって……というのは、いつの世でも庶民の願望のシンボルで、トップに立って不合理な社会悪を退治してくれる。市井の盗児・女スリ・お家騒動の善玉悪玉という懐かしい人々の勢ぞろい。
◆東京黒社会(南 英男・TOKUMA NOVELS)
営団地下鉄銀座線が地下鉄ジャックされた。浅草発の六両編成で、車内にはおよそ七百人の乗客が乗り込んでいた。勤め帰りのサラリーマンやOLだ。警視庁採用の特別捜査官・峰岸淳一も恋人のアイリーンとともに乗車していた。峰岸はテロリストの隙を見てPHSを使って上司の鰐沢賢に通報した。鰐沢は通称鰐、表向きは普通の生じ会社を装った警察庁長官直属の覆面捜査機関「隼」の潜入捜査官の班長である。銃器の携帯はもちろん、自動小銃、ときには、手榴弾や榴弾さえ使う。テロリストたちの攻撃にプロが挑む!
◆反撃(南 英男・NON NOVEL)
「彼らを即刻退職に追い込め。それが君の裏業務だ。」関東TV局員街風(マチカゼ)は常務の命令に屈した。娘の難病治療のために犯した多額の横領が発覚。会社はそれを不問に付す代わりに、汚れ役を命じたのだ。街風は極秘解雇名簿に載る局員たちに次々に醜聞を仕掛けて籠絡。だが、追い込んだ元上司が特如、不審死を遂げた。自責の念から真相を探る街風の前に、やがて局のどす黒い陰謀が浮上。ついに会社への反撃を決意した時、街風に魔の手が…。
◆万華鏡殺人事件(吉村 達也・カッパノベルス)
殺人プロデューサーQAZが仕掛けた魔界は、万華鏡が織りなす幻想世界へ。高校二年の誕生日に一家惨殺の悲劇に巻き込まれ、ひとりだけ生き残った滝沢英貴は、精神的ショックから当時の記憶を封印したまま、社会と隔絶した万華鏡の世界に引きこもる。三年後、精神分析医・氷室想助は、英貴のカウンセリングを通じて犯人像をあぶり出す依頼を田丸警部から受けるが、青年は団地七階の自室で殺され、犯人とみなされる女は密室状態の部屋から消えた。
◆M列車で行こう(光文社・日本推理作家協会編/12名)
旅に出よう。知らない街を訊ねてみよう。未知なる物への憧れを抱こう。おや、待てよ、それはミステリーを愛する心と同じ動機ではあるまいか。地図の中の謎、人の心の中の謎、好奇心の赴く先は同一だ。ミステリーの題材にも旅が多い。さあ、あなたも旅に出よう。M列車で行こう。
◆パピヨンの身代金(三好 徹・KAPPA NOVEL)
野瀬大蔵大臣の夫人・令子の愛犬ルイが何者かに誘拐され、一千万円を用意せよという脅迫状が届く。秘書の青井は、極秘に渋谷警察署に届け、本庁も動き出す。やがて犯人からは、九百九十九万円をアメリカン・コマシャル・バンクに振り込めという奇妙な指示。続いて、残りの一万円分として日銀の第一号券AA000001Aを要求してきた。困惑する令子。やがて、野瀬の派閥事務所に勤める桑原カオルが死体で発見。傍にはSMプレイの器具が。しかも室内から驚くべきものが発見され、事件は過去の想い歴史を引きずる意外な新局面へ!
◆銀河鉄道殺人事件(森村 誠一・講談社)
国鉄夏の行き先不明列車「銀河鉄道X号」に乗り込んだ高沢吾一を上野駅に見送った置鮎衣子(オキアユ キヌコ)だったが、高沢は翌日、北上川で死体となった。隣り合わせた男と岩手県紫波街の老婆も殺害。そして高沢自身も連環殺人者だとする警察の疑いに、衣子の「愛の推理」が第三の男を暴き出す。
◇牢獄の花嫁(吉川 英治・講談社)
十手捕縄をとって三十年、捕物の神様とうたわれた名与力・塙江漢(ハナワ コウカン)が、突如、暴風のように襲った悪魔により、晩年の幸福を引きちぎられる。倅郁次郎は無実の罪で獄舎に繋がれ、その許嫁花世の身辺にも魔手は及ぶ。一命を投げうって巨悪に挑む江漢の努力は、花世の花嫁姿に報われる。
◇お市御寮人(舟橋 聖一・祥伝社)
兄信長とお市御寮人は、十四歳違いの兄弟である。共に信頼し合う最愛の二人だったが、お市が乞われて嫁いだ浅井長政と兄が対立し袂を分かった……。お市に恋焦がれる柴田勝家、妻帯の身でお市を狙う好色な豊臣秀吉。乱世を生きる男たちの権力と野望を縦糸に、美貌のお市と信長の、波乱万丈の生涯を華麗に描く歴史ロマン!
◆振飛車殺人事件(山村 正夫・徳間文庫)
将棋愛好家でアマチュア有段者であれば、多少天狗になるのは可愛いが、それを殺人トリックに使うなど許しがたい。まだうら若きカオリも美人棋士だったが、警視庁警部夫人でもあるところから、これも内助の功とばかり柳家小さんに似た朴訥な北原部長刑事とコンビを組み、振飛車戦法の裏に隠されたん謎を解明していく。
<平成27年1月…10冊読みました(H27.1.31)>
![P1054507.jpg](http://blog-imgs-72.fc2.com/t/a/k/take3tabi/P1054507.jpg)
他国者は容易に近づけない、密国阿波に潜入した幕府隠密・甲賀の宗家、世阿弥が消息を絶って十年。家名の断絶を目前にして、悲嘆にくれる娘の千絵を見かねて、二人の男が阿波渡海をはかった。だが、夜魔昼魔、お十夜孫兵衛、見返りお綱が二人の邪魔に入る。
◆産婦人科医危機一髪(斎藤 栄・双葉社)
鎌倉・和田塚の甲賀産婦人科医院は、診察は火・金曜日の週2日、それも午後9時から翌午前3時まで、健康保険も利かないという風変わりの医院だ。院長の甲賀太一郎医師がこれまた一風変わっているためか、患者も金持ちや変わり種が多い。この医院に診察を求めてきた日本有数の大富豪・山城家の一人娘が、鶴岡八幡宮のぼんぼり祭の夜、身重の躰で誘拐された。偶然現場に居合わせた甲賀医師とナースの亜久良は否応なく事件の渦中へ!1億円の身代金を要求する犯人グループと、捜査陣の壮絶な戦いの中、次々に起こる殺人事件は、さらに奇怪な謎を深めていく。
◆二重底の殺人(南 英男・祥伝社)
ある日突然、恋人の凌辱ビデオが非合法の事件屋多門のところへ送られてきた。それが事件の幕開けとなった。ビデオの次に切り落とされた恋人の耳が送りつけられ、解放と交換に〝大型スーパーの社長令嬢誘拐〟を多門は要求された。敵は何者なのか?なぜ多門に誘拐を?手掛りかりを求め焦慮する多門。事態はさらに悪化し、ついに恋人が惨殺された……。
◆愛国者の地雷(田中 光二・実業の日本社)
地雷を運搬中の自衛隊のトラックが強盗に襲われ、トラックごと盗まれた。重大テロ事件の発生に、警視庁の秘密テロ対策部隊・SATが緊急出動。事件の背後には、太平洋戦争インパール作戦からの復員兵たちの連帯と、憂国の怒りがこめられていた。日本中が震撼するなか、盗まれた地雷の爆発の瞬間が刻々と迫る。
◆野望代議士(豊田 行二・祥伝社)
国会の赤絨毯を踏みたい。野望に燃える若き県議・鳥原十三郎に突然チャンスが訪れた。急した派閥ボスの地盤を継ぎ、衆院選の最激戦区に打って出た鳥原は、土壇場の一票を稼ぐため有権者らに10台の女を宛がい、自らも美貌のウグイス嬢と密かな情事に耽る。デットヒートの末、鳥原は最下位で滑り込み、意気揚々と代議士生活を始めたが、思わぬ落とし穴が……。
◇鳴門秘帖2(吉川 英治・講談社)
隠密の掟ゆえに、お千絵と弦之丞の恋は許されようもない。といって、お千絵に執拗につきまとう旅川周馬の邪恋は迷惑至極。弦之丞も家を捨て恋を捨て、一管の竹に漂泊の旅を重ねるが、お千絵への思いはきっぱり絶っているだろうか。その弦之丞に阿波二十五万石の存立にかかわる隠密の命令が下る。むろん、阿波藩士が手を拱いて待っている訳がない。弦之丞を取り巻く蜘蛛手の網。
◇秘する花(井川 香四郎・祥伝社)
馬喰町から上州の駆け込み寺に向かったはずの女が、神楽坂の三日月坂で息絶えた。死因はわからず、爪が割れるほど土を掴んだ女の両手が無念さを物語っていた……。京に本店を構える刀剣鑑定で有名な「咲花堂」。その江戸店を任された上条倫太郎は女の死に疑念をいだく。刀剣や骨董を鑑定する倫太郎の鋭い眼が人の心の真贋をも見極める。
◆白骨温泉殺人事件(吉村 達也・KEIBUNSHA NOVELS)
二月下旬、上高地入口の沢渡(サワンド)に住む友人に会うため、4WDで夜の雪道を行く警視庁捜査一課の夏目大介警部は、猛吹雪に巻き込まれ、冬季閉鎖中の山道に迷い込んだ。そこで彼は、吹きだまりに車ごと突っ込んで立ち往生している一人の女性に出会う。白骨温泉に向かう途中で道を間違えたという女を、大介は親切心から目的の宿まで送り届けることにした。だが、その翌朝、女の泊まった「白骨荘」で、露天風呂の白濁する湯の底に、着衣のままの男が沈むという事件が起こった……。
◆シクラメンと、見えない密室(柄刀 一・実業の日本社)
扉をあけるとオジギソウが挨拶してくれる、花に彩られた喫茶店。美しくミステリアスな店主(ママ)とその娘が、悩める客が持ち込む謎を鮮やかに解き明かす。遠隔殺人、見えない密室、同時に4つの場所に出現した男……驚くべき不可解な現象の数々。その不可能が可能になるカタルシス。壮大な仕掛け。
◆松島・蔵王殺人事件(西村 京太郎・徳間書店)
架空の世田谷区議の名刺を持った男の毒殺死体が上野公園で発見された。翌日、多摩川で見つかった女の絞殺死体からも架空の名刺が。宮城県松島の小笠原ゆきから「被害者は自分の叔母ではないか」という情報を得て現地へ向かった十津川警部と亀井刑事を待ち受けていた驚愕の展開は?