2013.11.30(土)
森内名人が勝った瞬間
室田伊織女流初段(井山夫人)と
羽生三冠山囲碁本因坊との対談
将棋界の最高位を争う第26期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)、渡辺明竜王(29)と挑戦者・森内俊之名人(43)の第5局は28日から富山県黒部市の「延楽」で行われていたが、29日午後6時23分、森内が135手で勝ち、4勝1敗でタイトルを奪取。
2004年に渡辺に敗れて以来の竜王位に返り咲いた。森内はこれで、竜王、名人の二冠となった。
渡辺の10連覇はならず、棋王、王将の二冠に後退した.
▲昔から将棋のタイトルは名人、王将、九段が三大タイトルであった。この竜王位は読売新聞が九段位を発展解消し
十段位を経て優勝賞金四千二百万円という破格の金額を提示して経営状態の悪い日本将棋連盟を口説き落とし名人の上に位置づけた経緯がある。賞金と対局料で飯を食っている棋士としても歓迎するところであったが伝統の名人位の上位に位置することには違和感があった。囲碁の棋聖も全く同じである。この様に読売は資金にものを言わせ、連盟。棋院をも牛耳ることとなった。野球界でも同じことが行われている。
08年羽生名人と渡辺竜王が対戦したとき、羽生名人が3連勝をして渡辺竜王を「さすがは羽生さんには歯が立ちません…」と言わしめ第4局目も羽生名人が勝ったと思ったら竜王の王将が禁じ手の「打ち歩詰め」になっていたのであった、竜王は起死回生の逆転勝利で1勝を返した。それから不思議と羽生さんが3連敗を喫しその後は竜王に返り咲くことはなかった。また渡辺の9連覇もなかったのである。勝負というものは恐ろしく、一手のミスがその後の行くへを決めるのである。
最近の森内名人は実に強い。一時は羽生さんには勝てなかったのであるが、今では羽生さんと肩を並べる二大棋士となった。本人は嫌っている「鉄板流」と言われるほど受けが強く昔の大山15世名人に似てきたと称賛されている。いよいよ将棋界もこの3人を中心に戦国時代に突入したきらいがある。
11/3(日・祝)に行われた第3期リコー杯女流王座戦五番勝負(加藤桃子女流王座 対 里見香奈女流三冠)第2局は、里見女流三冠が勝って対戦成績を1勝1敗のタイとする。第3局は、12/4(水)に静岡県静岡市で行われる。
2013年10月25日(金)に、第3期リコー杯女流王座戦第1局の前夜祭が、大阪市北区の 「ホテル阪急インターナショナル」で200名以上の参加者を集め盛大に開催されました。 11/24(日)に岡山県倉敷市で行われた第21期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負(里見香奈倉敷藤花 対 甲斐智美女流王位)第3局は、甲斐女流王位が勝ち、2勝1敗で自身初の倉敷藤花を獲得。
互に健闘しあう甲斐さんと里見さん
一方女流棋界も「出雲の稲妻」と言われる里見香奈さんが甲斐智美女流王位に倉敷藤花を奪われ、先に新星香川愛生女流2段(23)に「霧島酒造杯王将戦」でも敗れるという番狂わせがあり、里見一強時代に終止符を打たれようとしている。しかし奨励会でも2段と昇段し初の「棋士」に向かって闘志をむき出しにしている里見さんの人気と実力は、今は不調であるが他の追随を寄せ付けない力があるのは確かである。
将棋は戦争と同じゲームであり、女性には向かないと言われてきたが、近年タイトルを獲得できれば賞金も500万円と聞き世のお母さんたちが急に我が娘を将棋教室に通わせるようになった。ただ女性は男性と違い一人暮らしは危険であり大変な覚悟が必要であります。また、学校と将棋の両立は困難な面もあり、親たちの苦労も並大抵ではありません。男女平等の社会の上で文科省の一層の支援が求められるのです。猪瀬都知事の5000万円もあればどれだけ女性の将棋界での活躍が実現できるか分かりません。
将棋や囲碁は頭脳教育にはよいと認識されてるのですから頭脳スポーツと言う面からでも政府は真剣に考えてほしいと思う次第です!
香川 愛生(かがわ まなお、1993年4月16日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士、元・奨励会員(2009年9月 - 2011年2月)。中村修九段門下。女流棋士番号は40。
東京都狛江市出身。東京都立神代高等学校を経て、立命館大学文学部に在学中(2012年4月-)