せーにんの冒険記

■雨取千佳の弱点


確かにSRPGにおいて行動力や移動力が低いユニットって
扱いづらいのは解ります。
これは自分が割と速攻型で一気に攻めて攻略する
プレイスタイルだから感じるのかもしれませんが…
明確な「弱点」として集中狙いされていたあたり、
間違いなく彼女が穴だと他チームは気づいてるってことなんでしょうね。
しかし、修まじでチカ子に対して容赦なくてちょっと笑ってしまったけど
オサム＝ミクモならそうするよねという納得しかない。

そういった戦術訓練における彼女の弱点と共に
「雨取千佳自身が抱える弱点」も明るみになりました。
確かにチカ子って初期の段階から
「耐えること」を選んでた子なので
他人に頼ることが苦手なんでしょうね。
「人が撃てない理由」に関してゲロったのも
かなり後になってからでしたし、
そういう他人を頼れない弱さはずっと抱えてきと思います。

そこらへんは修の図々しさを
少しは分けてもらえって思いますね。
むしろあいつが率先して事態収拾に動くから
チカ子は今まで自主的に動くことはしなかったって思うと
やはり奴と引き離したチームにしたのは正解だったと思います。
ここら辺は上層部の狙い通りの結果なんでしょうね。


■二宮とユズル


同室になった二人がお互いの本音をぶつけ合うシーンは
今巻で一番の名シーンだったと思います。
ユズルはずっと鳩原の動機について誤解してたし
それを説明しようともしなかった二宮も
ようやく肩の荷を下ろすっことができた。
思ってた以上に二人に愛されていた鳩原未来という女は
何故雨取麟児の口車に乗ったのか？
って部分はおそらく彼女の弟が理由なんだと思いますね。

弟を助けるために遠征に行きたかった→
遠征チームからは外された→
何としてもネイバーフットに行く方法を求めた→
その心の隙を麟児に付け込まれた。

って感じなんじゃないかと思います。
なんか、どんどん麟児さんが詐欺師のように思えるてくるけど
あのオッサムの家庭教師で、
妹からも「兄ならそういうことできる」
っとお墨付きをもらえてるくらいですから…
しかし、麟児さんのことを黙っていたあたり
二宮さんはユズルが思う程思いやりのない人ではないことがわかる。

同時に二宮隊と影浦隊が降格した場面が描かれましたが、
前者はともかく後者は完全にカゲが悪いよねあれ。
たぶん遊真なら「あんた、つまんない嘘つくね」で
終わらせてたと思う。


■君だけのオリジナルトリオン兵を作ろう


戦闘がマンネリ化もしくはパターン化されてきた中で
これは面白い試みだなと思いました。
こういう技術者寄りな発想は、
戦闘で活躍できないメンバーにも
活躍の場を与えることができますし、
実際トリオン兵を運用するってことになった時の
アイデア出しとしても使えますからね。

あとコストの概念は凄く某VSシリーズを思い出しましたが
ガン〇ムっぽい絵を出してる辺り
作者自身意識してたんだと思います。
ここら辺は実際トリオン兵との付き合いの長い
ネイバー組の活躍が期待されますね。
いまだ最下位のジャクソン組の反撃なるか？
次の巻も楽しみです。




もうね…体調に気を付けて年１ペースでも良いから
次の巻を待つ所存でおります。

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