処士策論 「サヨク・左翼によるNHK批判」はなぜ討論番組を要求しないのだろう?
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処士策論

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「サヨク・左翼によるNHK批判」はなぜ討論番組を要求しないのだろう?

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こうも長らくNHKを批判するブログを書き続けていると、時々ふと考え込んでしまうのです。

『こんな偏向放送を繰り返しているNHKに対して、憤りの念を抱いている人間はきっと私以外にも誰かいるはずだ』と。

そして検索サイトで、そういった事に関する書籍やネットサイトを探してみるのですが、正直な所、あまり好ましい結果は得られません。

まあ第二次安倍政権になってからは、と言うよりも、特に籾井会長が就任してからは、「サヨク・左翼からのNHK批判」という珍現象さえ起こっているぐらいなのですから、良くも悪くも、今のNHKは(特に「媚中報道」という点に焦点を当てるとすれば)多少大人しくしている面もあるので、「いわゆる保守」の側に立っている人々からするとNHKに対する見方は少々甘くなっているのかも知れません。



ここ数年に「いわゆる保守」の側から出されたNHK批判本に関しましては、私も過去に何度かそれらの本の感想を書いた事があります。
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NHK特報首都圏で姜尚中の書籍の広報宣伝を放送(2013/05/26)
チャンネル桜・言志 2013年5月号 「戦後体制」の総本山NHKを考える

別冊正論NHK本、読みました(2013/12/23)
別冊正論20号「NHKよ、そんなに日本が憎いのか」

NHKの番組における左翼・サヨク識者の出演傾向 その1(2014/04/22)
小山和伸氏「これでも公共放送かNHK!―君たちに受信料徴収の資格などない」
これでも公共放送かNHK!―君たちに受信料徴収の資格などないこれでも公共放送かNHK!―君たちに受信料徴収の資格などない
(2014/03)
小山 和伸

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NHKを批判する本はいくつか読んだけれども(2014/09/26)
西村幸祐氏「NHK亡国論」
NHK亡国論NHK亡国論
(2014/09/26)
西村 幸祐

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ただし、私が過去に書いたこれらの感想を読んで頂ければお分かりの通り、あまりはかばかしくはないんですよね、これらのNHK批判本の内容は。

私のような「ディープなNHKウォッチャー」からすると内容がありきたり過ぎて、あまり満足は出来ませんでした。



その一方で、「いわゆる保守」以外の人が出しているNHK批判本はどうか?というと、こっちはもっと酷いんですけどね。

以下に最近amazonで見かけたNHK批判本を幾つか並べてみます。
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NHK問題 二〇一四年・増補改訂版(武田徹)
NHKはなぜ、反知性主義に乗っ取られたのか(上村達男)
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NHKはなぜ金持ちなのか?(小田桐誠)
NHK独り勝ちの功罪(小田桐誠)
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私はこれらの本の中身は全く読んでおりませんが、書評や本の周辺情報から中身を察するに、どう見てもロクでもない内容の本である事は間違いありません。

一見NHKを批判しているようなタイトルは付いているけれども、その内容は「単なる籾井会長叩き」だったり、またはNHK本体の急所から少しズレたポイントを敢えて攻撃していたり、とりあえず「NHKを本気で改革するつもりなどサラサラ無い」といった内容の本である事は中身を読まなくても分かります。

こういった「見せかけだけのNHK批判」という事に関しては、この時の記事でも解説しました。

(以下、一部抜粋して引用)
ちなみに「サヨク・左翼によるNHK批判」には、上記のような「パフォーマンス狙い」といった効用以外に、連中にとっては他にも有効な使い道があります。

それは「論点そらし、論点ずらし」「議論をかき回して本質を隠す」という使い道です。

要するに、
『「NHKが悪質である」というのは認める。しかしその悪質な点というのは(保守側が想定している物とは違った)こういう点だよね?』
と主張して、議論を撹乱したり、この手の議論に疎い第三者(一般人)を都合良く誘導したりする事にも利用出来ます。(以下略)

少なくとも「籾井は辞めろ!」などと騒いでいる連中は、
「NHKを元の姿に戻せ!」
(※彼らの理想は数年前の民主党政権下のNHKに戻せ!という事だろうけどw)
と主張しているだけであって、NHKを改革しようなどという気は毛頭無い。


私は先月、
「サヨク・左翼によるNHK批判」への対処方法は簡単です(2015/09/05)
の記事の中で彼ら(サヨク・左翼)のデモ活動についていろいろと指摘していましたが、どうやら来週の土曜日にまたもや渋谷のNHKで、彼らのデモ活動が予定されているようです。

NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ
http://kgcomshky.cocolog-nifty.com/

11.7NHK包囲行動実行委員会 ”アベチャンネル”はゴメンだ!
http://kgcomshky.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/117-1346-1.html
「NHK包囲行動」 日時: 2015年11月7日(土)PM 1:30より

カンパのお願い :11.7 ”アベチャンネル”はゴメンだ!NHK包囲行動第2弾
http://kgcomshky.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/117-nhk2-1f7a.html

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ちなみに彼らが8月にやっていたNHKデモにおける要求事項は、以下のような内容なんだそうです。
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 1. 政権に不都合なことを隠すな
 2. NHKは戦争法案に加担するな
 3. 中国の脅威をあおるな 
 4. 国民の抗議の声を伝えよ
 5. 国会審議をまともに放送せよ
 6. 政治家と会食するな、癒着するな
 7. 籾井会長はNHKを私物化するな
 8. 権力を監視するメディアになれ!
 9. 籾井会長はただちにやめろ!
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それにしても何なんでしょうね?この3番目の項目はw

3. 中国の脅威をあおるな

今のNHKの状態が誰にとって一番都合が悪いのか?
『籾井は辞めろ!』と騒いでいる連中の背後には誰がいるのか?

本当に分かりやすいと言うか、素直と言うかw



しかし彼らはやはりNHKの現状をよく理解している」という点では『さすがだな』と私は感心しています。

それほど彼ら(NHKの中の人も含んだサヨク・左翼の連中)にとって、今の事態は切迫しているという事なのでしょう。

一方、「いわゆる保守」の側では、今のNHKの現状を正確に理解している人が何人いるのだろうか?と私は心配になってしまいますよ。

更に彼ら(サヨク・左翼)が優れている点というのは、上にピクチャーで挙げてあるポスターのレイアウトの仕方です。

基本的に彼らのプロパガンダの狙いというのは「一般の国民」が標的なのであって、彼らのポスターは「とにかく分かりやすく、表現は簡潔に」を心懸けています。

「一般の国民」を印象操作で洗脳するのは、この手法が一番効果的なのです。

ここら辺が(私も昔チャンネル桜のNHKデモに何度か参加した経験がありますが)「いわゆる保守」の人達の苦手な所なんですよね。まあ愚直と言うか、バカ正直と言うか、小細工が苦手な人ばかりで、ともすると「自己満足」に陥りやすい傾向があります。
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(平成21年(2009年)5月に行なわれたNHKJAPANデビュー抗議デモ)

しかもそういったスキル以前に「資金が無い」といった切実な事情もあるので、本当に如何ともし難いものがあります。「いわゆる保守」の側のデモ活動は。




それにしても、彼ら(サヨク・左翼)が自分達の主張が本当に正しいと思っているのならば、私がいつも述べているように、その主張を披瀝する為の「オープンな討論番組」の放送をNHKに求めてもおかしくないと思うのだが、彼らにはそういった主張は全く無いらしい。

まあ確かに「反原発」「沖縄反米基地騒動」「反安保法案」等々、我々「いわゆる保守」の側の主張とは違って、彼らの主張はいつも無条件にNHKによって報道されている(コメントもいつも取り上げてもらっている)訳で、今回のこの「反安倍・反籾井のNHKデモ」だってどうせ朝日・毎日・東京新聞あたりが取り上げてくれるのでしょうから、別にわざわざ主張する場所(=討論番組)をNHKに求める必要なんて彼らにとってはないんでしょうね。

日本国民にとって一番為になる公共放送とは、どのような形であるのか?

といった事を一切考える訳でもなく、とにかく、

アベは退陣!籾井は辞めろ!
中国様の脅威は煽るな!
NHKは改革するな!元の姿にもどせ!


と自分達の本音(都合)だけを主張していながら、それがさも「社会正義」であるかのように喧伝する。



このなりふり構わず必死になって抵抗する姿を「無神経」「図太い」などと一笑に付すのは簡単ですが、実は私や他の「いわゆる保守」と呼ばれる人間にとって、一番欠けているのがこの姿勢なんじゃないか?と時々私は感じる事があります。

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(以下、毎回このブログに貼られるテンプレートになります)

「NHK解体」に関するまとめ(十例)

(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1リンク2

(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1リンク2

(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1リンク2

(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには「映像や音声で感覚に直接訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1リンク2

(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが、<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合は、それが至上命令となっており、やり過ぎである。 リンク1リンク2

(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが数年に渡って垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1リンク2リンク3拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク

(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1リンク2

(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的であるリンク

(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク

(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1リンク2


その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「民主党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。

【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(終)

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