2025年向け 学習に関するアドバイス:社会保険労務士試験ブログ「佐藤塾」

2025年向け 学習に関するアドバイス

2024年09月27日

「2024年向けの学習に使ってきた教材はどうしたらいいですか?」というご質問がありました。


[回答]

少々、酷い言葉に聞こえるかもしれませんが、捨ててください。
ただ、さすがに捨てるのは忍びないということであれば、段ボールに入れて、押し入れにしまっておきましょう。
年末になれば、捨てていいことに気付くはずです。

これにより、新しい1年の門出(出発)を迎えるにあたって、いままでの蓄積は一切捨てて、1から始める「覚悟」ができます。

よく、今まで使用してきたテキストは、書き込みもあるし、愛着もあるので大事にしたいという方がいますが、少々、乱暴な言い方をすると、受からせてくれなかったいわば縁起の悪いものです。

実は、50点以上の得点を取っていながら選択式のある科目のわずか1点で悔しい思いをされた人ほど、このことをよくわかっています。
そういう悔しい思いを二度と味わいたくないという気持ちから、次の年に向けてやる際に、「気持ちを新たに1から(又は0から)やります。今までの蓄積(知識のストック)に頼らず、自分は初学者だと思ってやっていく所存ですので、ご指導ください。よろしくお願いします。」と丁寧に言われ、スパッと前年のテキスト類を片付けて(捨てて)しまいます。

たかが捨てるか取っておくかの違いかもしれませんが、未練を残さず、取り組む姿勢(覚悟)が違ってくるため、流れ(運)を引き寄せやすくなるのではないかと考えています。



2024年09月22日

いよいよ通信(Web)で受講の方にも、最初の労基①の教材が発送され、昨日9月21日(土)から視聴することができるようになりました。
また、通信(DVD)で受講の方には、明日23日(月・祝)に教材が発送されます。


待ちに待った開講という方もいらっしゃることでしょう。

講義開始の号砲でいよいよスタートです。
本試験後から今までは、どちらかというとゆっくり過ごしていた方も多かったと思いますが、これからは気持ちを切り替え、2025年本試験に向けて学習をスタートさせてください。

微力ながらみなさんのお役に立てるよう、応援させていただきます。
がんばっていきましょう。

なお、現在、労基①の講義をWebで無料体験することが可能です。
2025年本試験に向けて、どういう形で学習していくか、迷っている方は、視聴してみてください。

また、明日23日(月・祝)は、東京本校で労基法②の講義が14時から実施します。
こちらのLIVE講義も無料体験ができます。
お聴きになりたい方は、特に予約などは必要ありませんので、時間に間に合うように東京本校へお越しください。



2024年09月18日

「定年後の開業は可能ですか?」というご質問がありました。

[回答]

結論から申し上げますと「可能」です。
今までに社労士の仕事らしき仕事に携わってきていなくても大丈夫です。

ただ、コミュニケーション能力や観察力に長けていて、様々な業務、職場をこなしてきている人ほど有利だと思われます。
また、社労士の業務をこなしながらも、常に前向きに知識(たとえば判例、統計など)を身につけていくことや、情報(たとえば改正など)に精通していくことを追求していくことができる人であればあるほど、成功する可能性が高くなると思われます。

たとえば、次の記事には、可能な資格が掲載されています。
計16士業のうち定年後のシニアが取得しやすい資格とは|トップ5を徹底解説

このトップ5の中の2位に「社労士」が取り上げられています。

1位 行政書士
2位 社会保険労務士
3位 FP技能士
4位 司法書士
5位 税理士

ただ、たとえば、3位の「FP技能士」の場合には、定年後の開業も可能ではあるものの、仕事内容がおそらく富豪相手の「資産運用・相続関係」、又は一般顧客に対しては「執筆・講演」などになってきますので、定年前の職業が証券会社(又は銀行、場合によっては不動産)などの金融関係等に勤めているなどの一定の勤務経験・業務知識があることが前提となってくると思われます。
(「保険の見直し」や「生活設計(提案書)」でもお金を稼ぐことができるもののたいした金額にはなりません。)

その点、社労士は、定年前に給与計算等の実務に携わっていなくても、今までの社会人経験がものをいう仕事です。
というのも、最近では、手続き業務は当然のこととして、提案できる社労士、経営者の悩みを解決できる社労士が求められているからです。

中小企業の経営者は常に孤独であり、人事労務絡みで何か問題が起きた場合には、相談できる相手がいません。
人事労務絡みの問題は、ナイーブな問題であり、プライバシーにもかかわるため、安易に従業員に相談する訳にはいきません。
税理士に相談しても「そこは税理士の業務を逸脱していますので相談にはのれません。」と下手に相談に応じて大変な事態になると責任問題となりますので断られます。
訴訟になれば弁護士が必要ですが、単なる相談では弁護士としてはお金にならないので、円満な解決の手助けにはならないことが多いのも事実です。

昨今、企業のコンプライアンス重視が叫ばれていますし、働き方改革の推進も相まって、人事労務に関するトラブルが多く、経営者の頭を悩ませています。
社労士の場合、給与計算をしていると、社員の勤怠がわかりますので、「Aさんは最近、休みがちですが大丈夫ですか?」などと経営者に声をかけることができます。
休みがちな社員は、不安や不満を抱えていることが多く、これらのことを早めに対処できると、事前にトラブルの芽を摘み取ることができます。

たとえば、「遅刻が多い社員に対してどう対処したらいいか。」などは、中小企業の場合、多くの経営者の共通の悩みでもあります。
1月に1回訪問して、些細な困り事の相談にのることが、単に給与計算をする社労士に比べ差別化でき、付加価値を付けることができます。

こうなると、経営者にとって、社労士は手放すことができません。
中小企業は、大企業と違って、少々の労務トラブルでも経営が傾きかねませんから、人事労務の相談事(3号業務)ができる「経営者のブレーン」となる頼れる社労士が求められています。

経営者の相談に乗るという点では、経営者の年齢に比較的近い社労士が好まれます。
そうなると、20代や30代の経営者よりも、もっと年齢が高い経営者が多いため、定年後の社会人経験が豊富な社労士の方が相談しやすいことになります。

「手続業務ができなくて大丈夫か?」と心配になるかもしれませんが、労基署、年金事務所、ハローワークとも、聞けば丁寧に回答してくれますので、この点は全くの初心者社労士でもなんとかなります。

定年前に前職で何をしていたかに関わらず(その道の専門的な業務に携わっていなくても)、開業が可能な一番の資格は「社労士」ではないかと考えています。

実際、フルパック☆プラスで社労士試験に向けた学習をし、合格後、60歳代で開業した小林さんの活躍ぶりも
2025年向けパンフレットに記載しています。

日本の企業数は約420万社ですが、中小企業が99%以上を占めます。
現時点でも、困り事や悩み事を抱える経営者は数多くいるに違いありません。
あなたというやる気に満ちた社労士を待ち望んでいる経営者がきっといます。
チャレンジしてみてください。


[関連] ☞ 「社労士の資格は役に立つか? 」


2024年09月17日

現在、個別学習相談会を実施しています。

学習に関するアドバイスなど、参考になることがあるはずですので、この機にぜひ利用してみてください。

その中で、例年のことではありますが、「社労士の資格ははたして役に立つのか?」というご質問があります。
おそらく、同じような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

参考までに、以前、掲載したブログで、「
社労士で食っていけるのか?」という記事を掲載していますので、こちらをご覧ください。

社労士試験に挑戦するかどうかの根幹となる部分でもありますので、不安は少しでも払しょくして学習に励んでいくようにしていただければと思います。


2024年09月08日

次のようなご質問をいただくことがあります。

<質問>
学習時間を増やす工夫はありますか。
合格している方は、仕事をしながら、どのように学習時間を確保しているのでしょうか。


次のように回答させていただきました。

<回答>

① 細切れ時間・手待ち時間の有効活用

学習時間を増やす手段としては、やはり細切れ時間・手待ち時間を有効に活用することにつきるので、仕事の合間などの時間に、テキストを読んだり問題を解いたりすることになると思います。
そのためには、思わぬ空白の時間が生じた際に、手元にいつもテキストや問題集等の学習グッズがすぐに準備できるかどうかにかかっています。



② 集中力が高まる時間帯を見極め、場所を定める

一定の学習時間が取れるのであれば、量(時間)を今以上増やすことより、質(集中力)を高めることを考えてください。

まず、「はかどる時間帯が『いつ』なのか」を考えてください。
自分は朝型なのか、夜型なのかを見極めてください。

続いて、「はかどる場所が『どこ』なのか」です。
自宅なのか、それとも外の方がはかどるのか。

場所については、自宅と外とできればどちらも利用すべきでしょうが、どちらに重きをおくかです。
家の中よりも外の方が学習がはかどる人の場合は、図書館や自習室、コーヒーショップ・喫茶店などを利用することになるでしょう。

ただし、ひとえに喫茶店と言っても、明るさ、すわりごごち、隣の人との距離、タバコの煙、流れてくる音楽など、自分が集中できる環境かどうかを見定めないとなりません。

集中できる時間帯と場所を定めることで、同じ学習時間でも学習効率が断然違うことになります。



③ 目的意識を持つ

社労士の資格を取得したい目的意識を明確に定めると学習する時間が引き締まります。
この場合、「正の目的意識」を強く持つか、
「負の目的意識」を強く持つか、その両方を意識するかです。

正の目的意識
 ・・・【将来の夢】社労士として、世の中の役に立つ仕事がしたい。
            [将来のなりたい姿]
負の目的意識
 ・・・【現状打破】このままではいけない。
            [なんとかしないといけないという危機感]



④ 毎日の学習時間を記録する

毎日の学習時間を記録してみてください。
「トータル100時間を超えたぞ!」などと、節目には「自分へのご褒美」をあげてもいいでしょう。
数字が加わると、結構、励みになりますよ。



この①~④のいずれかでも実行できると、学習に弾みが付きモチベーションも上がります。
その結果、おのずと学習時間が増えることにもつながります。
ぜひ、実践してみてください。