2023年08月:社会保険労務士試験ブログ「佐藤塾」

2023年08月

2023年08月31日

本試験の択一式の得点が思わしくない方の中に、「問題演習不足」を第一の原因に挙げる方が多く見受けられます。

確かに、問題を解く量が少なかったことも択一式の得点が伸びない原因のひとつであるとは思いますが、多くの方に見受けられる誤った認識に、「自分はインプットはできている。」と思ってしまっていることです。

8/29のブログ(『繰り返し学習』による記憶への定着について )で、記憶力の算式について書かせていただきました。
K(記憶力)=I(信号の強さ)×R(反復)

この算式でいうと、問題演習を多くするということは、「R(反復)」に力点を置くということになります。
ex.「2023年向けの学習では過去問を3回、回しただけだったので、今回は10回、回すようにしよう。」等。

しかし、今が直前期であれば、「R(反復)」に軸足を移すのはうなずけますが、まだ本試験まで約1年近くの期間がありますから、インプットをじっくり習得する時間があります。

元々、インプットとは、例えて言うなら、タンスに服など(上着、ズボン、靴下、シャツ、パンツ等)をどれだけ多く、整理してしまうことができるかをいい、アウトプットとは、タンスにしまわれた服などを、どれだけ早く正確に引き出しから取り出すことができるかを指しますから、インプットで、たとえタンスに多くのものをしまえたとしても、整理して入れていないと、引き出すときに時間がかかることになってしまいます。

反対に、インプットでしっかりと服などを整理してしまえたとしても、その量が少ないと、引き出しに何が入っているかはすぐにわかっても、探したい物が元々入っていないため取り出すことはできません。

ex.タンスの中にある「赤い靴下」を探そうとする場合に、靴下がしまわれている引き出しは簡単に見つけ出せても、元々、「赤い靴下」が入っていないと引き出せない。

この時期は、まずはインプット学習で、試験で問われる知識をより多く、整理して習得していくことが肝心です。
そのうえで、反復していくことができれば、かなりの得点アップが見込まれるはずです。

「自分は2022年向けの学習でインプット学習は十分やってきたので心配ない。」と思われている方であっても、再度、「引き出しの中のものを増やすことと整理すること」ことを心がけてみてください。
抜け落ちていたところや、間違った認識で理解していたところが見つかるかもしれません。

実はこの点に関しては、本試験択一式で50点以上の得点を取ったにもかかわらず、選択式で合格できなかったという人ほど、インプット学習を大事にします。
そういう方は「インプットが十分なんてとんでもない!!インプットが不十分だったから合格できなかったんです。」と明確に言葉にだされます。
学習開始のこの時期にこういう言われ方をした方は、ほぼ間違いなく次年度に合格しています。

ところが、「自分は2023年向けの学習でインプット学習は十分やってきたので心配ない。」などと思っている人の本試験択一式の得点状況は、だいたい37点~43点位の方に多く、この場合、問題演習の繰り返しだけでは得点を伸ばすことができない結果に終わる可能性が高いです。

インプット学習を大事にしていくことが、実は合格への近道となります。



2023年08月30日

(注意)こちらは「超速報」として、8月30日(水)時点でのデータを元にお知らせしていますが、9月11日(月)のブログにて「確報(最終版)」を出しましたので、そちらをご覧ください。


選択式】
〇各科目3点以上、合計27点以上
救済科目はない。

択一式】
〇各科目4点以上、合計44点以上
・救済科目はない。


<簡易解説>
①現時点のデータを見る限り、選択式で救済されそうな科目はありません。「雇用保険法」及び「厚生年金保険法」がやや苦戦していると見受けられますが、共に0点、1点の受験生がほとんどいませんので、2点救済は全ての科目で行われない昨年と同じ状況にあります。

②選択式については、例年の傾向からみて、合格ラインは昨年同様の27点が濃厚です。

③現時点のデータを見る限り、択一式で救済されそうな科目はありません。

④択一式については、例年の傾向からみて、現時点で合格ラインは昨年同様の44点の線がやや強いのではないかと思われますので、44点と打ち出していますが、45点になる可能性も大です。現時点では、44点か45点のいずれかになるものと予想されます。



※合格ライン(超速報)は、現時点の成績分析診断のデータにより判断しています。今後、変更する場合がありますが、例年の傾向からみると大きく覆ることはありません。

※合格ライン予想(速報)とその理由等については、1回目の「大分析会」(9月3日(日)14:00~)でお伝えします。また、2回目の「大分析会」(9月9日(土)11:00~)では、「確報」をお伝えします。「速報」「確報」共に、ブログでもご案内します。なお、大分析会で公表する合格ライン「速報」「確報」については、超速報値と異なる場合があります。

※「合格ライン予想」は、佐藤塾での成績分析診断の集計結果に基づく佐藤塾独自の見解ですので、合格ラインを保証するものではありません。

なお、成績分析診断は、9月8日(金)午前10時まで入力できます。
入力がお済みでない方は、引き続き、ご協力、お願いします。



9月1日(金)9月2日(土)2024年の合格に向けて学習を開始したい方向けに「個別相談」を実施いたします。
また、2023年向け佐藤塾のパックを利用してきた方は、状況をお聞かせください。

お一人様25分とさせていただきます。

次のような方はご相談ください。
学習の仕方等で悩みやご相談のある方(学習方法に関するご質問
佐藤塾の講座の特長を知りたい方(講座に関するご質問
 (聞けばすぐに済むような簡単な事柄でも結構です。)
③来年、社労士の受験をするかどうか、迷っている方(資格に関するご質問
2023年向けのフルパック☆プラス等のパックコースを利用していただいた方(フルパック、レクチャーパック、合格ターゲットコース、速修パック、社保パック、解答力強化パックなどが該当)については、得点状況をお聞かせください。全く歯が立たなかったという方、あと少しだったという方、ボーダーライン上にいる方、合格予定者、いずれの方も大歓迎です。

東京本校にお越しいただくか、電話でお話をするかのいずれでも結構ですので、予約をしてください。

お越しいただける方は、できるだけお越しください。


時間割ですが、相談開始時刻で次の設定としています。(1枠25分)

9月1日(金)来所・電話可
①16:00~  ②16:35~  ③17:10~  ④17:45~  ⑤18:20~

9月3日(土)来所・電話可
①11:45~  ②12:20~  ③12:55~  ④13:30~  ⑤14:05~  ⑥14:40~  
⑦16:00~  ⑧16:35~  ⑨17:10~  ⑩17:45~  ⑪18:20~

 
[予約の手順]
・「2024年向け佐藤塾個別学習相談会Web予約」画面から予約入力をしてください。☞予約画面はこちら
・空いている時間帯をクリックしていただき、必要事項を入力してください。
( 「SOLD OUT」となっている時間帯は、既に埋まってしまっています。)

予約画面の「備考欄」には、次の①、②を必ず入れてください。
電話か、来所か。⇒ここの記入は重要ですので忘れないようにしてください。
相談内容(簡単で結構です。)


[予約日当日]
・東京本校にお越しいただける方は、その時刻までに東京本校へお越しください。
・電話の方は、その時刻に電話がかかってくるのをお待ちください。
 (5分過ぎても電話が無い場合はお手数ですが、東京本校に電話でその旨、連絡してください。)
 (非通知でかけることになりますので、非通知でも電話がつながるようにしておいてください。)


どのように学習すれば合格できるかをアドバイスさせていただきます。
疑問や不安や心配事は、今のうちに解消してしまいましょう。


こんな記事がありました。

今年1~6月の出生数、37万人 3.6%減、少子化止まらず

つい先日の社労士試験向けに学習していた内容では、「令和3年(2021)人口動態統計(確定数)の概況」により次の内容を覚えていたと思います。

令和3年の出生数81万1,622人過去最少)で、前年の84万835人より2万9,213人減少し、出生率(人口千対)は6.6で前年の6.8より低下した。
合計特殊出生率1.30で前年の1.33より低下した。

このように、令和3年の出生数は80万人を超えていました。

しかし、令和4年の出生数速報値で79万9,728人と、統計開始以来初の80万人割れになっており、令和5年上期は、前年同期比3.6%減の37万1,052人となると、令和5年の通年の出生数は、単純計算で約74万人強となり、とんでもない事態になってしまいます。

[参考]
出生数は、第1次ベビーブーム期には約270万人、第2次ベビーブーム期の1973年には約210万人であったが、1975年に200万人を割り込み、それ以降、毎年減少し続けた。1984年には150万人を割り込み、1991年以降は増加と減少を繰り返しながら、緩やかな減少傾向となっている。2019年の出生数は、86万5,234人となり、90万人を割り込んだ。


日頃からこういう記事には目を通しておくと、白書・統計数値対策にもなり、興味関心も出てくるのではないでしょうか。
参考にしてください。



2023年08月29日

よくいただく質問のひとつに次のものがあります。

講義で使用するプレミアムテキストは、どういうテキストですか?
いつ、配布されるのでしょうか。
できれば、それぞれのテキストのおおまかなページ数を教えてもらえないでしょうか。


次のように回答させていただきました。
(挨拶等は略)

プレミアムテキストは、次の3点に特長があります。

情報量が多い

選択式対策を意識

テキスト読みに配慮


それぞれについて、もう少し、詳しくお伝えします。


1 「情報量が多い」について

他のテキストに比べ、情報量が多いのが特長です。
以前、社労士V(社労士受験の雑誌)でも有名な村中一英先生に講義をお願いしたことがあるのですが、講義を行うたびに、「うわ~、ここまで載せているんですね。詳しいなぁ。」といつもおっしゃっていました。
(村中先生、名前を出してごめんなさい!!)

だからといって、条文・通達・指針等を片っ端から載せていて分厚いテキストかというと、そうでもありません。
2023年向けのテキストでいうと、各科目のページ数は次のとおりです。

①労働基準法 217ページ
②労働安全衛生法 128ページ
③労働一般常識 226ページ
④労働者災害補償保険法 187ページ
⑤雇用保険法 206ページ
⑥労働保険徴収法 127ページ
⑦健康保険法 254ページ
⑧社会保険一般常識 204ページ
⑨国民年金法 216ページ
⑩厚生年金保険法 230ページ


2 「選択式対策を意識」について

プレミアムテキストは、選択式対策を意識して作成しています。

したがって、選択式で狙われると思われる条文をはずすことのないように努力し、法令はできるだけ崩さず(できるだけ条文のまま)、選択式で抜かれやすいと思われる箇所には太字で目立つようにしていています。

労一や社一の細かい法令に関しては、法制定の趣旨を問われることがありますので、各法令の制定の経緯などについても怠りなく記載しています。


3 「テキスト読みに配慮」について

原則・例外表示や、Attention、check、■等を駆使して、選択式対策のテキスト読みが嫌にならないように配慮しています。

最初から全部のテキスト読みをしなくても、最初は資格囲みの主要条文だけでも読み込みをして、第2段階で、細かいAttention、check、■等にまで目を通すことも可能です。

また、判例だけの拾い読みなど、学習の進捗や目的に合わせた読み込みが可能になります。


これに関しては、総合パンフレットに掲載させていただいた合格者の方の文章(11ページ3段落目)の中で、次のように書かれています。

〇テキストの読みやすさ
想像以上でした。ある程度内容を理解した上でのテキスト読みという前提はあると思いますが、スラスラ読める感じなので、今までは苦手で苦痛だったテキスト読みにストレスを感じません。全体的にページ数があまり多くないので最初は「情報量はこれで十分か?」と思うくらいでしたが、何ら問題ありませんでした。


4「配布時期」等について

通常、各科目の1回目の講義で配布いたします。

なお、例年、フルパック☆プラスに申し込んだ方にその理由をお尋ねした場合に、上位3位に必ず入るのが、「佐藤塾で使用するプレミアムテキストが気に入ったので。」というものです。

このテキストを佐藤としみ講師の流暢かつ軽快な講義でお伝えしますので、理解が進むこと、間違いなしです。


パンフレットの16・17ページ
にも案内していますのでご確認ください。