2023年01月
2023年01月31日
「労働科目が終わり、インプット学習の半分が終わった。やれやれ。」と思っている方もいらっしゃることでしょう。
ただ、合格するためには労働科目よりも、社会保険科目の方が重要度が明らかに高いので、これからの学習が大切です。
例年、「労働科目は自信があるけれど、社保(特に年金)が苦手だ。」という方よりも、「社保(特に年金)はかなり学習したので何とかなるけれど、労働科目の方が心配だ。」という方の方が圧倒的に合格しています。
なぜならば、他の受験生との差が付く科目が社会保険科目であり、特に、健保、国年、厚年だからです。
次の表は、令和4年度本試験択一式の正答率の表になります。
左側の表が労働科目、右側の表が社会保険科目となっていますが、ここでは「佐藤塾集計全体の正答率」と「合格者だけの正答率」とその2項目の正答率の差(乖離)を示しています。
たとえば、この表の左上の労働基準法の問1の場合には、「全体の正答率」は89%で、「合格者だけの正答率」は90%となり、1%だけしか差がついていないことが読み取れます。
「合格者正答率」と「全体正答率」の乖離が大きい問題ほど、合格者と合格できなかった人の差が付いた問題といえますから、そこがきちっとできていれば合格が近くなることがわかります。
そこで択一式全70問の中で乖離が大きい問題を拾い出してみました。
令和4年度本試験の場合には、指標を「合格者正答率」と「全体正答率」の差が19%以上あり、かつ、「全体正答率」が65%未満のものとし、それを拾い出すと、全部で10問ありました。
(「全体正答率」が65%以上を排除しているのは、あまりに易しい問題で差が付いたとしても、その問題は元々、基本事項である可能性が高く、その問題は当然に身につけておかないといけない問題とされるため、合否の差が付いた問題として抽出して、そこを中心に学習をするという意味をなさなくなると思われるためです。)
この指標となる乖離が19%以上のものを、表の左側に①~⑩の突起を出して太実線で囲んでいます。
これを見ると、労働科目は全部で4問、社保科目は全部で6問あり、社保科目で差が付いた問数が多いことが読み取れます。
続いて、難問の数をみていきましょう。
ここでは、全体正答率が30%未満の問題を難問としていますが、労働で5問、社保で1問あり、労働科目に多くみられます。
準難問はどうかというと、労働が7問、社保が9問あり、難問とは逆に、社会保険科目の方に多くみられます。
(準難問とは、全体正答率が30%以上50%未満の問題を指しています。)
難問と準難問の意味合いですが、平たく言うと、難問はどんなに勉強しても正解するのが難しい問題であり、準難問は、学習次第では得点できることを意味します。
すなわち、労働科目は、どんなに一生懸命学習しても正解できない問題が多いのに対し、社会保険科目は学習次第では得点できる問題が多いことを意味します。
したがって、合否を分けた問題が社会保険科目に多いことと、難易度からしても、社会保険科目の学習を綿密にしていけば取れる問題が社会保険科目に多いことが読み取れますので、それだけ社会保険科目に力を入れた方がよいことになります。
このような傾向は、過去の本試験に関しても、同様の傾向にあります。
実は過去10年の本試験すべてにおいて、合否を分けた問題は社保の方が多く、逆の年は1年もありません。
むしろ、過去の本試験の方が、合否を分けた問題が社会保険の方に明らかに偏っているという年が多いくらいです。
これらのことから、社会保険科目の学習が合否を左右するといっても過言ではありません。
ということは、今までの学習があまり捗っていなかったとしても逆転のチャンスがあり、逆に、今までの学習が上手くいっていたとしても、うかうかすると抜かされてしまう可能性があるということになります。
気を引き締めて頑張っていきましょう。
1月は個別相談を全く行っていなかったため、パックコースを受講いただいている方の中で待ちわびていた方が多かったと思われることと、新年から何かしら佐藤塾の講座を利用しようと考えている方がいらっしゃることによるものと思われます。
そこで、今回は、もう「5枠」追加します。
ただし、予約の枠設定は、明日(2月1日)の10時以降の日中の時間帯になりますので、今の段階での予約はできません。
(案内だけでも早めにと考えて、先にお伝えしています。)
お一人様25分とさせていただきます。
対象となる方は、次の方です。
② モチベーションを高めたい方
③ 今後の学習で巻き返しを図りたい方
☞「2023年向けパックコース受講生向け個別相談の初回の注意事項」
〇2023年の本試験に向けて、佐藤塾の何らかの講座を検討している人
① 独学で学習しているものの、上手く軌道に乗れていない方
② 他の資格の学校を利用しているものの、不足な部分や苦手な箇所を補いたいと思っている方
③ 佐藤塾の講座の特長を知りたい方(聞けばすぐに済むような簡単な事柄でも結構です。)
〇佐藤塾の講座を利用して合格された方
① どのような学習が功を奏したのか、喜びの声をお聞かせください。今後の参考にさせていただきます。
東京本校に来所いただくか、電話でお話をするかのいずれでも結構ですので、予約をしてください。
追加の枠の時間割ですが、相談開始時刻で次の設定としています。(1枠25分)
お越しいただける方は、できるだけお越しいただきたいのですが、コロナ対策として、次の点をご了承ください。
・衝立を立てて相談
・マスク着用
・入室の際、手指の要消毒
( 「SOLD OUT」となっている時間帯は、既に埋まってしまっています。)
① 電話か、来所か。⇒ここの記入は重要ですので忘れないようにしてください。
② パック受講中(パック名)か、独学又は他社受講か、合格者か。
③ 相談内容(簡単で結構です。)
[予約日当日]
・電話の方は、その時刻に電話がかかってくるのをお待ちください。
(非通知でかけることになりますので、非通知でも電話がつながるようにしておいてください。)
どのように学習すれば合格できる実力を身につけられるかをアドバイスさせていただきます。
疑問や不安や心配事は、今のうちに解消してしまいましょう。
社労士試験の合格ラインをご存知ですか。
公表された過去の合格基準によれば、選択式・択一式とも科目最低点の補正(選択式での2点救済及び択一式での3点救済)が行われた回数を比較すると、労働科目に比べ、社会保険科目が圧倒的に多く、特に、直近10 年間においては、毎年何らかの社会保険科目で補正がなされています。つまり、受験生の多くは社会保険の得点状況が芳しくなく、反対にいえば、社会保険に強い受験生ほど、社労士試験では優位に立つことができるわけです。
~効率重視で攻めるなら、“捨てる”ことを恐れない~
本講座は、限られた学習時間を社会保険科目に多く割きたい方のための講座です。社会保障制度の原理・原則がわかれば、難解といわれる年金法でも十分高得点が見込めます。もちろん、労働科目についても、充実した当塾のテキストを使用した短時間の集中講義で、重要論点を整理し知識のブラッシュアップを図ることが可能です。
択一式で高得点が望める労働基準法、労働保険徴収法に次いで条文数の少ない労災保険法、給付の種類は多いものの比較的出題傾向の安定している雇用保険法は、過去問対策と直前期の重要論点整理とで、効率重視の学習が可能となる科目です。
アドバイス
重要事項総まとめ&学習ナビゲーションのうち、労基、労災、雇用の主要法令については、できれば 5 月までを目処に講義視聴をして下さい。
従って、社会保険編、年金編と併用して視聴することを心がけましょう。
安衛、徴収、労一については、5 月以降の視聴でも十分間に合うはずです。
なお、社会保険パックも、個別相談(3回)の対象になります。
[参考] ☞ 個別相談が強い味方になります。(以前掲載の佐藤塾ブログ記事)
社労士試験は範囲が広く、覚えることが膨大という印象がありますが、実は一つ一つの規定には「法則(ルール)」があり、その法則を知ってさえいれば、最小限の知識から推論によって正答を導き出すことは案外簡単です。
いたずらにおぼえる「量」を増やすのではなく、本物の「基礎力」を養成することで、難問にも十分対応できる力を身につけることが、本講座の目的です。
※佐藤塾レクチャーの1コマは2時間半です。
※労働法編・労働保険編については、既にLIVE 講義は終了しておりますので、通学クラスはWeb(受講者特典マイページ)での視聴をお願いします。通信の方は教材が一括発送されます。
~労働法・社会保障制度の原理・原則をつかむ~
1st.Lecture 労働法編
労働基準法・労働安全衛生法・労働一般常識
ファーストレクチャーでは、まず第1段階として、労働基準法をベースに、安全衛生法、最低賃金法などの「個別的労働関係法」を学び、次に雇用対策法を中心とする「労働市場法」、最後の仕上げとして「集団的労使関係法」へ発展していきます。この3段階を経ることによって、従来の学習では見えにくかった労働法の全体像を確認することができます。
2nd.Lecture 労働保険編
労災保険法・雇用保険法・労働保険徴収法
セカンドレクチャーでは、労働者保護規定の1つである「労災保険法」を中心に、まずは保険法の原理を学び、また、雇用政策の一環たる「雇用保険法」、社労士実務に最も直結する「労働保険徴収法」については、法律論から離れた実務的視点での学習を行なうことによって、合格後の社労士業務の役割をつかむことができます。
3rd.Lecture 社会保険編
健康保険法・社会保険一般常識
サードレクチャーでは、社会保障法のうち、医療保険制度を学習していきます。健康保険法を中心とする被用者医療制度と国民健康保険とのかかわり、さらに後期高齢者医療制度への流れを確実に押さえることによって、我が国の医療制度の現状、そして問題点が必然的にクローズアップされ、選択式対策への有効な足がかりとなります。
4th.Lecture 年金編
国民年金法・厚生年金保険法
ファイナルレクチャーは、最後の、そして最大の難関たる年金2法の攻略です。本講座では、歴史的背景を重視し、旧法から新法への改正の流れを見極めることで、難解といわれる「経過措置」の攻略法を伝授します。年金制度の法則をつかむことによって、初見の問題にも対応できる応用力が身につきます。
<対象者>
・今から始めて今年の社労士試験までに合格できる実力を身につけたい人
・昨年から学習をしていたものの、資格の学校の講座での学習に方向転換したい人
・行政書士合格者の方で、ダブルライセンスを得たい方
なお、速修パックも、個別相談(3回)の対象になります。
[参考] ☞ 個別相談が強い味方になります。(以前掲載の佐藤塾ブログ記事)
みなさん、こんにちは。
佐藤としみです。
2月5日(日)は東京本校において、無料体験を実施いたします。
科目は健康保険法③で、無料体験できる時間帯は10:30~約70分(途中の10分休憩まで)になります。
私、佐藤としみが担当します。
インプット講義は、社会保険科目(健保、社一、国年、厚年)に突入しています。
社労士試験の例年の傾向からすると、社会保険科目の出来次第で合否が分かれることが多いので、社会保険科目の学習は手を抜くことはできません。
したがって、健保からの学習が結果を左右するといっても過言ではないことになりますので、これまでの学習が独学の方の場合、社会保険科目だけインプット講義をお聴きいただくという手もあります。
※社会保険重視の学習であれば、「社会保険パック」もあります。
※年金(国年・厚年)だけを補強したい方へは「年金パック」、健康保険法を加えた(健保・国年・厚年)「健保・年金パック」もあります。
予約は不要ですので、当日、直接、お越しください。
ただし、今までに2023年向け講義の無料体験に参加された方は対象外となります。
テキストは、中綴じのものをお渡しいたしますので、健康保険法③(前半)の範囲の部分はお持ち帰りしていただいて構いません。
講義を受講しようと決めていなくても、試しにどんなものか、視聴するだけでもいいので、来てください。
少なくとも勉強になりますし、きっと有意義な時間になることでしょう。
それでは、お待ちしています!!