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私は元気です
今年の6月で、乳がんの術後3年になります。
乳がんは手術をしてからが治療の始まりと言われています。また全身病とも言われています。
そういう不安を抱えながらのこれまでの日々でしたが、気がつくと、いろいろと自分の身体に変化が起きていました。
まず、体重が増えました。
癌がいつ頃私の身体の中に入ってきたのかわかりませんが、たぶんまだその気配もない頃の体重に戻ってきました。
一番体重が落ちていたときは、40kgを下回っていました。その頃の写真を見ると、腕などは骸骨のようです。
桜の木のようですが・・・
次に、吐き気がなくなりました。
術後の病理検査の結果、私の癌は「リンパ節転移なし、ホルモン感受性あり、HER2=0、しこりの大きさ2cm、脈管侵襲あり」ということでした。
主治医が示した治療プランは、抗がん剤治療とホルモン治療、もしくはホルモン治療のみ、ということでしたが、その主治医が「ホルモン治療だけでいいと思う」と言われたので、抗がん剤治療は受けませんでした。
そのホルモン治療とは、まず卵巣から分泌される女性ホルモンの産生を阻害します。そのために三ヶ月に一度、腹部もしくは臀部にLH-RHアゴニスト製剤を注射します。これを2年間続けました。
そしてその女性ホルモンと癌細胞が結びつかないようにします。これは経口剤ですが、5年間飲み続けなければいけません。
この二つの薬には副作用があります。
「副作用のデパート」と言いたいくらい、たくさんの副作用がでましたが、中でも関節のこわばり、頭痛、吐き気がひどかったです。
しかし、関節のこわばりはどんなにひどくてもお昼頃には症状が緩和されますし、頭痛は頭痛薬で対応できました。
でも吐き気は、いつ、どの程度症状がでるかわからず、特に食事中に気分が悪くなることが多く、それも体重の減少につながっていたと思います。
それが今では、関節のこわばりを除いて、頭痛も吐き気もほとんどなくなりました。
アーモンドの木でした
そして一番の変化は、「私は元気」と思えることです。
2006年にエチオピアからイタリアへ来て、すぐに乳がんサバイバーの方にお目にかかりました。その方は術後10年でした。
初めてお会いしたとき、開口一番に「今は無理でしょうが、いつか必ず『私は元気』と思える日が来ますよ。」と言われました。確かにそのときはまだ術後半年でしたので、言われている意味がわかりませんでした。
それが、いつの頃からか、私の病気を知っている方から「お身体はいかがですか?」と聞かれたとき、「はい、おかげさまで元気です。」と答えられるようになりました。
もちろん未だに再発や転移の不安はあります。でも、今、この瞬間、「私は元気」と思えること、とても嬉しいです。
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- つれづれ / 乳がん
- comments(24)
健康ですと言える事はとっても幸せですね!!
コメント一番乗りでした。えへへ。。
私の友人にも何人か 乳ガンを患った方がいらっしゃいますが 皆さん同じように 関節のこわばりを訴えられます。
ブログを拝見していても ゆんこさんは お元気なんだなぁと推察していました。
で ご本人から『私は元気』と言う嬉しい告白!!
何よりです。ウルウル。。
私の方は 26日の入院を控え 今ちょっと体調も悪
く 落ち着かない日々です。
退院後はこんなに元気になりました~と報告できる事を願っています。