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犬の嗅覚
2021 - 12/20 [Mon] - 09:00
みなさまこんにちは😃
いよいよ今年も残すところあと2週間ほどとなりました。
コロナはまだ完全に安心できる状態ではありませんが、コロナ大流行の間に比べれば、やっと年末年始らしい過ごし方ができそうな気がします。
さて、我が家は子どもの誕生日やクリスマスの準備などがあり、今月ただでさえ忙しい宅配業者さんに今月は大変お世話になっています。
いろいろと荷物を届けていただくわけですが、届いた荷物は必ず愛犬が「クンクン」「スンスン」とにおいを嗅いで何やら確認しています。
時には「もういいでしょ?」というくらいまで。
中身が気になるのでしょうね。
中身だけでなく、配達の方がどんな人なのか、箱に残るにおいで確認しているのかもしれません。
ご存知の通り、犬って本当ににおいのちょっとした変化に敏感です。
この犬の素晴らしい嗅覚。
気になったのでちょっと調べてみました。
(ピクピク動かしながら本当によく働く鼻先。疲れないものなのかなぁと思ってしまいます😆)
犬の嗅覚、さまざまなにおいを嗅ぎ分ける能力は人間の何十万〜何百万倍も鋭いと言われています。
犬の鼻の粘膜面積は犬種によって異なり、短頭種(シーズやパグ、フレンチブルドッグなど頭から鼻先にかけて短い犬)よりもビーグルやボーダーコリー、シェパードのような犬の方がその面積は広くなります。
犬の鼻粘膜、その面積は最大で成人の手の大きさくらいになるそうで、人の場合はせいぜい手指の爪3本分ほど。
だいぶ面積が違います。
そして、この鼻粘膜に存在するにおいをキャッチする細胞(受容体)は数億にもなり、人間の約600万個に比べて大きな差があります。
これらの大きな差があるために、犬はにおいの成分を細かくキャッチできるのです。
さらに・・・
犬の鋭い嗅覚の秘密はこの鼻先の構造だけではなく、においの情報を受けて脳に伝える神経の数も人より格段に多く、たくさんの情報を受け、処理する脳も人とは違います。脳の中でにおいの情報を処理する部位は人より40倍も大きく発達しているそうです。
においを嗅ぐ時も右の鼻、左の鼻と使い分けていること
鼻の穴にある弁がにおいを嗅ぎ息を吸う時と息を吐く時で開閉し、別のにおいと混ざりにくいようになっていること
耳が地面につくような垂れ耳の犬種は、耳の動きで周囲のにおいを舞い上がらせにおいをキャッチしやすいようにしている
など、においを識別するための犬の能力には驚くことばかり。
ちなみに、犬の健康状態をみるうえでチェックする「鼻の濡れ具合」。
成分としては「涙」になります。
犬の鼻は、においやほかの生き物から出るフェロモンの方向や強さ、種類などの情報を集めるために濡れていることが大切だそうです。
ですから、犬の鼻が乾いてしまうということは周りの情報がうまくキャッチできなくなってしまうということになるのでしょう。
鼻先が乾いていて、なんだかいつもと様子が違う。
それはにおいの情報がうまく得られず犬の頭の中で「・・・?」となっているのかもしれません。
犬はその素晴らしい嗅覚で世界を感じ、人が気づかないちょっとした変化に気づいています。
いろいろなにおいが分かりすぎて、頭の中は忙しいのだろうなぁ、大変なんだろうなぁとも思ってしまいますが💦
犬の嗅覚の鋭さ、その進化に感心します。
(毎日、においでどんなことを思っているのかな・・・?)
最近ぐっと冷え込むようになりました。温暖化で暖冬になってきていますが、年末年始だなぁと感じられる気候です。
皆様、風邪をひいたり、体調を崩さず年末年始が迎えられますように。
(参考文献)
佐々木文彦 「楽しい解剖学 ぼくとチョビの体のちがい 第2版」 学窓社 2018年
ナショナルジオグラフィック別冊「犬の能力ー素晴らしい才能を知り、正しくつきあう」2020年
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