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【ミリマスSS】百合子「劇場がテロリストに占領されたとするじゃないですか」紬「はぁ」

1 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:24:51 ID:Ti3k

　
百合子「紬さん紬さん。聞いてください」

紬「はい、なんでしょう七尾さん」

百合子「昨日、もし劇場がテロリストに占拠された時のことを考えていたんですけど」

紬「避難訓練ですか？」

百合子「まぁ、そんなところです」
　

2 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:25:28 ID:Ti3k

百合子「私たちはアイドルじゃないですか」

紬「えぇ、そうさせて頂いています」

百合子「だから、普段はマイティセーラーであることは極力隠さないといけないじゃないですか」

紬「あぁ、あのアイドルヒーローズの」

百合子「そうですそうです。ほら、アイドルヒーローズって秘密結社みたいなところがあるじゃないですか」

紬「そう、でしたっけ……？確か都庁を本拠地にしていたような……」

百合子「そ、それは表の顔みたいな感じで……とにかく秘密結社なんです！」

紬「七尾さんがそう仰るなら」

3 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:25:48 ID:Ti3k

百合子「だから、もしテロリストが劇場を占拠しても「私がマイティセーラーとして戦えば……でも、みんなの前で正体を明かすわけには……！」ってなるじゃないですか」

紬「劇場の皆さんであれば正体を知っているから明かしても良いのでは？」

百合子「そこはほら、星梨花ちゃんとか歌織さんもいるわけだし」

紬「デストルドーが侵入していますね」

百合子「そう！だから正体を明かすわけにはいかないんです！」

紬「テロリストよりもよっぽど重要な気がしますが……」

4 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:26:04 ID:Ti3k

百合子「そういう時、紬さんならどうしますか！？」

紬「えっ！？」

百合子「テロリストに襲われた時、マイティセーラーとして戦うことができますか！？」

紬「そうですね。あまり考えたことが無かったのでお時間を頂いても？」

百合子「はい、大丈夫です！」

紬「……」

百合子「……」
　

5 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:26:33 ID:Ti3k

　
紬「七尾さん、テロリストの要求はなんでしょうか」

百合子「えっ、要求！？」

紬「はい。犯罪を犯している以上、何らかの目的があるのではないかと」

百合子「せ、世界征服ですかね……？」

紬「なるほど、世界征服の足がかりのために政府に何らかの条件を要求していると」

百合子「じゃあテロリスト集団は世界征服を目論む悪の枢軸『ブラックシャドウ』で、世界政府が『空の歴史』に葬り去った対亜空間兵器『ノアの方舟』の解放と獲得を目的にしていることにしましょう」

紬「なるほど、ノアの方舟……」
　

6 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:27:54 ID:Ti3k

　
紬「次に、配置と人数を確認させて頂きたいのですが」

百合子「配置と人数！？」

紬「はい。危険性を把握しておくことは必要かと思いまして」

百合子「ちょ、ちょっと待ってくださいね！ホワイトボードを持ってきますから！」

紬「お手数おかけします」
　

7 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:28:17 ID:Ti3k

　
ｶﾞﾁｬ

育「あ！百合子さんと紬さん！」

P「本当だ。二人して何をしてるんだろうな」

百合子「うーん……。この辺に『夢幻の糸遣い』がいて……」

紬「テロリストが糸を……？」

P「おーい。二人とも一体何を……、劇場の間取り？」

紬「プロデューサー、中谷さん、お疲れ様です。七尾さんと一緒に、テロリストに襲われた際の行動指針を考えておりました」

P「なにそれっ！？」
　

8 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:28:44 ID:Ti3k

百合子「ねぇ育ちゃん。劇場がテロリストに襲われて、トゥインクルリズムに変身すればやっつけられるけど正体を明かしちゃいけないとき、どうすれば良いと思う？」

育「そんなの、すぐに変身するに決まってるよ！秘密なんかより、みんなの安全がいちばん大事だもん！」

百合子「うっ、眩しい！これが主人公の模範解答……！」

紬「……！私は、なんて愚かなことを……！」

P 「楽しそうだね君たち」

紬「……プロデューサー」

P「なんでしょう」
　

9 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:29:03 ID:Ti3k

　
紬「私は本日を以て、マイティセーラーを辞させて頂きます。私にはもう、その資格はありません」

育「それはちがうよ紬さん！」

紬「中谷さん！」

百合子「育さん！」

育「魔法少女にしかくなんてひつようないんだよ。人を助けたいって気持ちがあれば、だれだって魔法少女になれるんだよ」

紬「中谷さん！」

百合子「育さん！」

P「なにこれ」
　

10 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:30:01 ID:Ti3k

　
育「だから、百合子さんも紬さんも、もっとがんばってね！」

百合子「はい！目が覚めました、育プロフェッサー！」

P「いつの間にか役職持ちになってる」

紬「プロデューサーも、もっと気を引き締めてください」

P「えぇと……はい、分かりました」

紬「これでいつテロリストに襲われても大丈夫ですね」

P「そうかもなぁ」

ｶﾞﾁｬ

百合子「むむっ！」

志保「失礼します。え、どうしたんですか」
　

11 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:30:21 ID:Ti3k

　
百合子「出たわね！悪の枢軸ブラックシャドウ幹部、北沢志保！」

紬「落ち着いてください七尾さん。急いては事を仕損じる、です。冷静に相手の出方を伺いましょう」

志保「演劇の練習ですか？私は次の舞台の資料を取りに来ただけなので、すみませんが失礼しますね」

育「ラブプリズムセット！トゥインクルリズム！プリズムトランスフォーム！」

志保「あの」

育「希望のサンシャイン！トゥインクルプリンセス！」

百合子「育ちゃん…！紬さん、私たちも！」

紬「えぇ、七尾さん」

志保「聞いて」
　

12 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:30:36 ID:Ti3k

　
百合子「キネティックパワー！」

紬「オーバーブースト！」

志保「……」

育「まずはみんなを安全なところへ！百合子さん、紬さん！」

百合子「分かりました！無理はしないでね、トゥインクルプリンセス！」

紬「すぐに戻ります！」

志保「……」
　

13 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:30:53 ID:Ti3k

　
志保「ふふふ、デストレイピアの持つダークパワーを取り込んだ私に、一人で敵うとでも……？」

P「あーあ」

育「大丈夫！わたしのチカラで、みんな守ってみせるんだから！百合子さん、紬さん、早く！」

百合子「行きましょう紬さん！」ﾀﾞｯ

ｶﾞﾁｬ

静香「わっ、危ないじゃないの百合子」

百合子「ひゃあ！静香ちゃんごめんね！」

紬「……」

志保「……」

育「静香さん、こんにちは！」
　

14 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:31:28 ID:Ti3k

　
静香「……この状況は、何ですか？」

紬「避難訓練です」

静香「避難訓練！？」

百合子「いや、テロリストが侵入してきたから……」

静香「テロリスト！？」

志保「え、演劇の練習じゃなかったんですか？」

育「わたしは百合子さんが楽しそうだったからいっしょに遊んでたんだよ」

静香「えぇ……」
　

15 ：名無しさん＠おーぷん 23/04/02(日) 20:33:33 ID:Ti3k

静香「プロデューサー！一体どういうことですか！」

P「俺も分からん。助けてくれ」

紬「プロデューサーがそのように優柔不断だと我々が困ります」

育「プロデューサーさんはもっとしっかりしないとダメだよ！」

百合子「指揮官は常に冷静で、時に非情な判断を下さないといけないですからね！」

志保「あ、舞台の資料頂いても良いですか」

P「あーもう！助けてくれ！」

おわり
　