【アイマス】「亜美、好きな人いる?」 SSびより
 
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【アイマス】「亜美、好きな人いる?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 01:53:08.31 ID:50zMiq0AO
「い、いきなりどしたの、真美?

「…聞いただけ」

…ただいま、事務所でテレビを観ながらおやつタイム中

前はいつでも2人でいたけど、いまはお仕事のときくらいしか会えなくなっちゃった…


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 01:56:18.20 ID:50zMiq0AO
「…好きな人できたの、真美?」

「…どうかなぁ?」

「ひょっとして兄ちゃん?」

「ぜんぜん違うよ」

「じゃあ誰なのさ?」

「同じクラスの人」

…真美が…真美が…

恋しちゃってるよ!

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 01:59:01.68 ID:50zMiq0AO
「ど、どれくらい好きなのさ?」

「いつも考えちゃうくらい」

「どんなこと考えるんだい?」

「…手をつないだりとか」

「真美!そんなことしたら子供できちゃうよ!」

「アハハ、亜美は子供だなぁ」

じょーだんに決まってるじゃん!

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 02:01:57.18 ID:50zMiq0AO
「じゃあさ、ひょっとして、その…チュ、チューとか?」

「何回もした」

「し、したの!?」

フシダラ!フシダラだよ真美ぃ!!

「想像の中だけどね」

「そんなこと考えてたらピヨちゃんみたいになっちゃうよ!」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 02:04:14.04 ID:50zMiq0AO
「えー、ならないよぉ」

な、何だい真美。その大人びた喋り方は?

「ハァ…」

そんでもって、窓の外を見ながらタメ息ですかい!

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 02:06:09.18 ID:50zMiq0AO
「亜美はいないの?」

「えっ?亜美、よくわかんないよ…」

「そっか。そうだよね」

「それ、どういう意味?」

「だって亜美は子供だもん」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 02:09:45.63 ID:50zMiq0AO
「亜美たち同い年じゃん!」

「当たり前じゃん。双子なんだから」

う、受け流されてる…
亜美、軽く受け流されてるよ!

「そうだ亜美。みんなのいる所で騒ぐの、もう止めた方がいいよ?」

…この前、ゆきぴょんの前髪を固結びにしたのは誰だったかな、真美?

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 02:12:43.79 ID:50zMiq0AO
「…どんな人なの?」

「うーん、そうだなぁ…」

はい、妄想タイム入りましたぁ!

隣に亜美がいるってわかってる、真美?

あっ!何だいそのにやけ顔は?
いま絶対チューしたよ、この子

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 02:16:34.53 ID:50zMiq0AO
「ハァ…」

「質問の答えは『ハァ…』?」

「え?質問って何だっけ?」

「…亜美の誕生日」

「真美と一緒」

「当たり前じゃん!双子なんだから!!」

「じゃあ聞かなきゃいいのに」

フツー!フツーすぎるよ真美ぃ!
もっとテンション上げていこうよ!!

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 02:21:14.63 ID:50zMiq0AO
「亜美も早くできるといいね、好きな人」

あ、いま憐れむような目で亜美を見たね?
亜美、別に悔しいとか思ってないもん!


「ごちそうさまでした」

「アレ?もう食べないの?まだおやつ残ってるよ?」

「うん。ちょっとダイエット」

…真美。まさか***向けのファッション雑誌読んじゃったりしてないよね?

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 02:30:25.66 ID:50zMiq0AO
おやつタイムのあとは、2人別々のお仕事

亜美は竜宮小町のプロモーションだったよ

移動の車の中で亜美が静かにしてたら、隣に座ってたあずさお姉ちゃんに心配されちゃった

「どうしたの亜美ちゃん?具合悪いの?」

ひょっとして亜美、騒ぐのが当たり前って思われちゃってる?

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 02:34:49.31 ID:50zMiq0AO
「ううん。大丈夫だよ」

「そう、良かった。何か考え事かしら?」

うーん
真美のこと喋ったらダメだよね?

「わかった。恋の悩みでしょ?」

正解…なのかなぁ?

でも、なんでそう思ったの?

「そういうお年頃だもの。うふふ」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 02:38:51.65 ID:50zMiq0AO
「あずさお姉ちゃんもそうだった?」

「みんなそうだったんじゃないかしら?」

「いおりんとかも?」

「何?呼んだ?」

「いおりんは好き人いる?」

「な、何言っちゃってんのよいきなり!わ、私は別にそんなの興味ないわよ!眠いんだから話しかけないでよね!」

あずさお姉ちゃんと顔を見合わせて笑っちゃったよ
わかりやすいね、いおりん

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 02:45:01.86 ID:50zMiq0AO
「ねぇねぇ、律っちゃんは?」

「はぁ?仕事が恋人よ」

「亜美くらいの年の頃から?」

「う…それは…」

「詳しく聞こうか、律っちゃん」

「…気が散るから話しかけないで。事故ったら亜美のせいよ?」

隣で笑いをこらえるあずさお姉ちゃん
やっぱりみんな同じなんだなぁ

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 02:50:02.01 ID:50zMiq0AO
「それでどんな人なの?亜美ちゃんのお相手は?」

「亜美、そんな人いないよぉ」

「あらぁ。隠してもダメよ?うふふ」

「ホントだもん!」

「はいはい。からかってごめんね」

むー
あずさお姉ちゃんも亜美を子供扱いしてるよ

…って、当たり前かぁ
あずさお姉ちゃん大人だもんね

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 02:56:12.45 ID:50zMiq0AO
「あずさお姉ちゃんは好きな人いる?」

「え?私は…そうねぇ…」

「…ひょっとして兄ちゃ」

「亜美ちゃん?」

「な、何?」

「思ってても口に出しちゃいけないことって、たくさんあるのよ?」

め、目が据わってるよ、あずさお姉ちゃん

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 03:01:06.81 ID:50zMiq0AO
「あ、あはは。ごめんなさい」

「うふふ。亜美ちゃんはお利口さんねぇ」

…兄ちゃん、いろいろ苦労してるんだね

「もうじき亜美ちゃんにもわかる日が来るわ」

「そうなのかなぁ?」

「真美ちゃんにはそういう人いないの?」

…ごめん真美
亜美、喋ります

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 03:05:03.58 ID:50zMiq0AO


……

………

「そうなんだぁ。うふふ。やっぱりそうだよね」

「何が?」

「最近の真美ちゃん、何だかフワフワしてたから。ひょっとしたら、って思ってたの」

「みんなそうなるの?」

「フワフワしてドキドキして、キュッて」

「キュッ?」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 03:08:31.73 ID:50zMiq0AO
「胸のあたりが、ね」

胸のあたり…

あずさお姉ちゃん、またおっきくなった?

「真美ちゃんもいまそんな状態なのよ、きっと」

うーん
なんかヤダなぁ

亜美だけ置いてけぼりみたいで

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 03:13:15.67 ID:50zMiq0AO
「あずさお姉ちゃん?」

「なぁに?」

「亜美、なんかさみしいな…」

真美が亜美のこと見てくれなくなりそうで…

「ずっと一緒だったんだもんね、亜美ちゃんと真美ちゃんは」

「これからも一緒だよね?」

「もちろんよ。ただ」

「ただ?」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 03:19:50.67 ID:50zMiq0AO
「2人きりではいられないわ」

「それ、どういうこと?」

「2人ともいつか運命の人に出会って、それぞれ違う暮らしを始めて」

「うん」

あずさお姉ちゃん、すごく真剣で、すごく優しい顔してる
いまは亜美のことを、子供じゃなくて1人の仲間として話してくれてるんだね

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 03:23:34.67 ID:50zMiq0AO
いおりん、寝てるフリしてるのバレバレだよ?

律っちゃんもちゃんと運転に集中してね?
亜美、まだ死にたくないから

「そしていつか、2人がお母さんになって」

お母さん…

亜美、ちっとも想像できないや

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 03:30:59.87 ID:50zMiq0AO
「そうなっても、2人は一緒よ?」

「違う暮らしをしてるのに?」

「だって亜美ちゃんと真美ちゃんは、運命の人同士なんだから。産まれる前から出会っていた、素敵な2人。ね?」

「産まれる前から出会っていた…かぁ」

「だから、寂しがらなくても大丈夫」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 03:34:49.80 ID:50zMiq0AO
「亜美、まだよくわかんないや」

「うふふ」

「もし好きな人ができたら、どうすればいいの?」

「悩んだり落ち込んだりすれはいいのよ」

それ、亜美らしくないなぁ

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 03:45:23.84 ID:50zMiq0AO
真美は悩んだり落ち込んだりしてるのかなぁ?

前はなんでも亜美に話してくれてたのになぁ…

やっぱり亜美が子供のままだから、「話しても仕方ない」って思ってるのかなぁ…


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 03:52:47.29 ID:50zMiq0AO
「ねえ亜美?」

「え?なに、律ちゃん?」

「765プロの女の子に、大人なんていないわよ?」

「あずさお姉ちゃんは?」

「あずささんは自分でちゃんとわかってる」

横目で見たあずさお姉ちゃんは、優しい顔のままうなずいてる

「じゃあ、律ちゃんは?」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 03:58:24.20 ID:50zMiq0AO
「私は子供よ。ただ生意気なだけ」

「…ちゃんとわかってるじゃない」

いまの寝言だよね、いおりん?

「亜美と真美は一番年下だけど、私たちが知らないことを知ってる」

「なに、それ?」

「無くしちゃいけない相手、かな?」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 04:04:34.55 ID:50zMiq0AO
「だって双子だもん!亜美、真美がいなくなったら生きてけないよ!!」

「そう思える相手が他にもできる、 ってこと」

「えっ?」

「この人がいなきゃ、って思う相手が、お互い以外にもできるってことよ」

「真美以外にも…?」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 04:08:54.33 ID:50zMiq0AO
真美のこと考えてみた

気が付くと最初から隣にいて、おんなじように育ってきた

一緒にイタズラして一緒に怒られて

一緒に泣いて、一緒に笑って

それから

それから…

一緒にアイドルになった!


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 04:13:22.57 ID:50zMiq0AO
いまは別々の場所に住んでて、別々にアイドルをやってる

亜美、ホントは気づいてたんだぁ

真美がちょっとずつ変わっていくのを

双子だもん

当たり前だよね

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 04:18:47.79 ID:50zMiq0AO
真美は真美で気づいちゃったのかもね、亜美より先に

さっきあずさお姉ちゃんが言ったこと

「ずっと2人きりではいられない」

って

だから亜美に対して、ちょっとだけ冷たくなったんだよね?

真美は優しいから、ほんのちょっとだけ

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 04:24:56.21 ID:50zMiq0AO
「ねぇ、あずさお姉ちゃん?」

「なぁに、亜美ちゃん?」

「亜美、真美に心配かけたくないよ」

「真美ちゃんも同じように思ってるんじゃないかしら?」

「どうすればいいかなぁ?」


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 04:30:48.75 ID:50zMiq0AO
「子供は子供らしく、直球勝負すればいいのよ」

「いおりん?」

「寝言よ、ね・ご・と」

あずさお姉ちゃんも律っちゃんも笑ってる
真美がいなくても、もう亜美は1人じゃないんだね?

最初は真美と離れるのがヤダったけど、亜美、竜宮小町に入ってよかった

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 04:37:36.88 ID:50zMiq0AO
あずさお姉ちゃんは窓の外の景色を眺めてる

律っちゃんは鼻歌で竜宮小町の新曲をおさらいしてる

いおりんはウサギのヌイグルミを抱っこしたまま、今度はホントに寝ちゃったみたい

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 04:46:32.10 ID:50zMiq0AO
ねぇ、お姉ちゃんたち

亜美、ゆっくり大人になるね?

隣に真美がいなくても

「いま真美は幸せだから大丈夫」

って思えるように

そしてそれを、亜美にとっても幸せなことだと思えるように

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 04:52:34.43 ID:50zMiq0AO
車が止まって、亜美たちのお仕事が始まる

帰ったら真美に聞くんだぁ

「好きな人の名前は?」

「なんで好きになったの?」

「なんて呼ばれてるの?」

真美、恥ずかしがるだろうなぁ

んふふー

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 05:03:47.33 ID:50zMiq0AO
いつか亜美にも好きな人ができたら、恥ずかしがらずに真っ先に教えてあげなきゃね

「真美、亜美はいま、フワフワドキドキキュッ、だよ」

って

だって亜美たちは、ずっと一緒なんだから
その人はこの世界に1人だけの

亜美のお姉ちゃん



お し ま い

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 05:05:32.15 ID:50zMiq0AO
おわり→

さて読み返します
いつもよりレス多くて驚いたの

双子の人気に嫉妬

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 05:10:56.16 ID:e+Fgif3x0


アイマスSSではめずらしく日常的で
亜美真美が大人になることについて描写してくれてよかった

次回作期待

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 05:38:29.40 ID:n6UEzLVb0

おもしろかったよ



元スレ: 「亜美、好きな人いる?」
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1323795188/


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