3 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:36:46.15 ID:
/2NjvOHV0
晶葉「それより、どうして電話してきたんだ? まあ雑談くらいなら付き合うが……」
フレデリカ『そんなヒマやあらへん』
晶葉「切るぞ」
フレデリカ『あ~! まって~! マイケルだよ~!』
晶葉「それを言うならジョーダンだろう!? なんでマイケル・ジョーダンのマイケルの方を引用してきたんだ!!!」
フレデリカ『ここでお便りが届いております! 「ツッコミが上手すぎて逆に引く」 』
晶葉「なぜ貶されなきゃいけないんだ!!!」
5 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:37:35.16 ID:
/2NjvOHV0
晶葉「とりあえず目的を説明してくれ……」
フレデリカ『あれは……、フレちゃんがまだ自由人と呼ばれていた時代……』
晶葉「今でもそうだろう」
フレデリカ『ええ!? マイケルでしょ!?』
晶葉「“ジョーダンでしょ!?”のニュアンスで普通に使うんじゃない! その流れはもう終わっただろ!」
フレデリカ『目覚まし時計が欲しい!』
晶葉「急に本題に!?」
6 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:38:20.38 ID:
/2NjvOHV0
晶葉「ど、どういうことなんだ?」
フレデリカ『フレちゃんねー……、この前、仮眠室でつい寝すぎちゃって、レッスンに危うく遅刻しちゃうとこだったの……』ショボーン
晶葉「それは……、まあ、大変だったな……」
フレデリカ『だから、アキハちゃんなら、起きられる目覚ましを作れるかなーって! お願い!』
晶葉(フレデリカもちゃんと反省するんだな……失礼だが)
晶葉「わかった、作ろうじゃないか」
フレデリカ『ホント!? やったー! これで遅刻しても「いえ、アキハちゃんの目覚ましのせいです」って言えるね!』
晶葉「お前ホントなんなんだ!!!」
7 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:39:10.54 ID:
/2NjvOHV0
晶葉「まったく……。といっても、現実的な改良としては、音を変えるくらいだな」
フレデリカ『ふむふむ!』
晶葉「この音・声なら起きれるっていうのはあるのか?」
フレデリカ『ありすちゃん!』
晶葉「……は?」
フレデリカ『ありすちゃんの声が聞こえると、「はっ! 起きて遊ばなきゃ!」ってなるの!』
晶葉「レッスン行ってくれ頼むから」
8 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:40:10.62 ID:
/2NjvOHV0
晶葉「わかった、じゃあありすに頼むとするよ。何かセリフは決まってるのか?」
フレデリカ『もちろん! でも、クチで言って伝えるとミスっちゃうかもだから、メモに書いたよ!』
晶葉「それが確実だな。取りに行こうか?」
フレデリカ『ううん! もう、メモはそっちに向かってるよ!』
晶葉「え? こっちに来ながら電話してるのか?」
フレデリカ『違うよー! フレちゃんはこれからお仕事なの! じゃ、よろしくしるぶぷれ~♪』
ピッ
晶葉「……」
晶葉「どういうことだ……?」
佐城雪美「どういう……こと……?」
晶葉「うーん……」
雪美「うーん……」
晶葉「……」
晶葉「……ってうわぁぁぁぁ!!! ゆ、雪美!!??」
9 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:41:14.21 ID:
/2NjvOHV0
雪美「こんばんは……」
晶葉「朝10時だが」
雪美「晶葉……ナイスリアクション……」
晶葉「寿命が犠牲になってるんだがな?」
雪美「メモが……運んで……フレデリカで……頼まれた……セリフが書いてある……来た……」
晶葉「文章力ゼロか」
10 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:42:21.42 ID:
/2NjvOHV0
晶葉「なるほど。雪美が持ってくるって意味だったのか」
雪美「そう……」
晶葉「じゃ、早速だが見せてくれ」
雪美「魔法カード発動……! 『手札抹殺』……!」ビリビリビリ
晶葉「なぜ!!!???」
11 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:42:55.94 ID:
/2NjvOHV0
晶葉「な、何をしてるんだ!? 大事なメモが!!!」
雪美「大丈夫……、今のはただの紙……。本物はこっち……」ペラッ
晶葉「単純に心臓に悪い!!!」
雪美「以上……、今日のサジョークでした……」
晶葉「毎回言うけどそれホントやめてくれ……」
12 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:43:40.16 ID:
/2NjvOHV0
晶葉「まあいい……、録音機材を用意するから、ありすを呼んできてもらえるか?」
雪美「合点承知の助」
晶葉「そういうのどこで覚えてくるんだ」
雪美「菜々が……この前……」
晶葉「わーー!!!! もういい!!! やめてやれ!!!!」
13 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:44:12.14 ID:
/2NjvOHV0
~数分後~
ガチャ
橘ありす「お邪魔します……」
晶葉「お、よく来てくれた。そこに座ってくれ」
ありす「は、はい……」
晶葉「……? なんか元気ないな? 雪美、ちゃんと説明したのか?」
雪美「もちろん……!」
晶葉「ならいいが……」
ありす「それで……私の病名は……」
晶葉「おい雪美!!!!! 伝わってないどころの騒ぎじゃないじゃないか!!!」
14 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:44:56.18 ID:
/2NjvOHV0
ありす「え?」
晶葉「ちなみになんて言われたんだ?」
ありす「晶葉さんの発明で、私の身に潜む重大な病が見つかったと……」
晶葉「雪美!!!!!」
雪美「サジョーク……」
晶葉「本日分はさっき使ったんじゃないのか!?」
雪美「別のアイドルには……ノーカン……」
晶葉「なんでもありか!!!」
15 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:45:47.43 ID:
/2NjvOHV0
ありす「え? え? 嘘なんですか?」
晶葉「決まってるだろう」
ありす「ちょっと雪美さん!! タチ悪いですよ!」
雪美「説明責任を……果たして……参りたい……」
ありす「無能な政治家の常套句みたいになってるじゃないですか!!」
16 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:46:42.82 ID:
/2NjvOHV0
ありす「で、本当はどういう理由で?」
晶葉「それがだな……」
~説明中~
橘ありすのウワサ
:フランスに行ったら過労死する気がしているらしい
ありす「デレステのローディング時間じゃないんですから!!!」
晶葉「フランス人がみんなあれではないからな?」
17 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:47:28.55 ID:
/2NjvOHV0
~説明終了~
ありす「いや……事情は分かりましたけど……」
晶葉「すまないが協力してくれ……。ありすも、フレデリカが遅刻するのを見たくはないだろう?」
ありす「まあ、そうですけど……」
晶葉「じゃあ早速……。あ、私は結局メモを見てないな。雪美、ありすに教えてやってくれ」
雪美「わかった……」
晶葉「このマイクに向かって頼む」
ありす「はい。まずは何と言えば?」
雪美『ドンペリはいりまーす!』
ありす「絶対ウソでしょう!!!」
18 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:48:02.38 ID:
/2NjvOHV0
雪美「見間違えた……」
ありす「どうしたらそんなホストクラブみたいな音声に」
晶葉「ちゃんと読んでくれ……」
雪美『朝ですよ』
ありす「朝ですよ!」
雪美『起きてください』
ありす「起きてください!」
雪美『……え? あと5分?』
ありす「……え? あと5分?」
雪美『しょうがないですね……』
ありす「しょうがないですね……」
雪美『……』
ありす「……」
雪美『……』
ありす「……」
晶葉「起こせよ!!!!! 諦めるなよ!!!!!」
19 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:48:49.37 ID:
/2NjvOHV0
雪美『起きなきゃダメですよ』
ありす「起きなきゃダメですよ!」
雪美『遅刻しちゃいます』
ありす「遅刻しちゃいます!」
雪美『……え? 一緒に……?』
ありす「……え? 一緒に……?」
雪美『し、しょうがないですね……』///
ありす「し、しょうがないですね……」///
雪美『ZZZ……』
ありす「ZZZ……」
晶葉「寝るなぁぁぁぁぁ!!!!!!」
20 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:49:38.62 ID:
/2NjvOHV0
ありす「ち、ちょっと! もはや睡眠導入音声じゃないですか!」
雪美「ある意味……売れそう……」
ありす「そもそも売るために録音してません!」
晶葉(そもそものフレデリカの指示がこれなのか、雪美がふざけてるだけなのか判断できないのが恐ろしいな……)
21 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:50:07.83 ID:
/2NjvOHV0
雪美「そろそろ……、終わり……」
晶葉「ちゃんと読んでくれよ……」
ありす「引き受けるんじゃなかった……」
雪美『フレデリカさん、大好き!』
ありす「え゛え゛ぇ゛ぇ゛!?」
雪美「あれ……? 言わないの……?」
ありす「え、いや、ちょっと……流石に……」
雪美「わかった……、フレデリカには……『ありすはフレデリカが嫌いだから、このセリフだけは断固拒否した』って……伝える……」
ありす「追い詰め方に悪意しかないですよね!?」
雪美「どうする……?」
ありす「……」
ありす「フレデリカさん……大好き……です」///
晶葉(拷問か)
22 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:50:46.13 ID:
/2NjvOHV0
雪美「とりあえずは……終わり……」
晶葉「お、お疲れ、ありす」
ありす「恥ずかしい……」
晶葉「では、音声ファイルをまとめて、時計を作るかな」
ありす「……」
雪美「?」
晶葉「どうかしたか?」
ありす「1つだけ……、音声を追加してもいいですか……?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
晶葉「も、もももももちろんいいぞ! (怖っ!!!)」
ありす「極稀に出るようにしといてくださいね……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
晶葉「あ、ああ、わかった……」
23 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:51:40.59 ID:
/2NjvOHV0
―――――後日・休憩室―――――
フレデリカ「さーって! アキハちゃんが作ってくれた目覚まし! 早速使ってみよーっと!」
フレデリカ「これで遅刻知らずのパーフェクトフレデリカだね♪」
フレデリカ「1時間後にセットして……」
フレデリカ「おやすみー!」
~1時間後~
フレデリカ(ちょっと……眠りが……浅かったかなー……?)
フレデリカ(そろそろ……鳴る……時間……?)
フレデリカ(どの……セリフ……かなー……?)
目覚まし『ピピピ』
フレデリカ(きたー……)
ありす『宮本さん、二度と私に話しかけないでください』
フレデリカ「!?!?!?!?」バッ!!!!!!!!
24 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:52:14.80 ID:
/2NjvOHV0
―――――晶葉ラボ―――――
ダダダダダダ
ガチャ!!!!!!
フレデリカ「晶葉ちゃん!!!!!」
晶葉「うおおお!? なんだいきなり!!」
ありす「騒々しいですね……」
雪美「どうか……した……?」
フレデリカ「あ! ありすちゃんとユキミちゃん! 元気~?♪」
フレデリカ「……じゃなくて!!! あんな音声は頼んでないよー!!!」
晶葉「あんな音声……って、もう引いたのか!? あれ1%以下だぞ!?」
フレデリカ「あんな音声があるって思ったらフレちゃん8時間しか眠れないよ!!!」
晶葉「健康」
25 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:52:47.52 ID:
/2NjvOHV0
フレデリカ「お願い!!! あれ消して!!!」
晶葉「……だ、そうだが」
ありす「でも目は覚めたんじゃないですか?」
フレデリカ「心拍数エグイことになっちゃうよ! ショック死まで見えたからね!? 三途の川の向こうで加蓮ちゃんが手を振ってたからね!?」
晶葉「加蓮は死んでない!!!」
ありす「ま、いいお灸にはなりましたかね……」
晶葉「じゃあ、消しといてあげるか」
フレデリカ「よかったー……」ホッ…
フレデリカ(やっぱり“大好き”は調子に乗っちゃったかなー……)
雪美「……」
26 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:53:22.09 ID:
/2NjvOHV0
フレデリカ「じゃあ、フレちゃんは失礼するねー!」ガチャ
晶葉「……ちょっとかわいそうじゃないか?」
ありす「……」
ありす「……いい薬ですよ」
晶葉「まあいいが……。あれ? 雪美は?」
ありす「あ、あれ?」
―――――廊下―――――
フレデリカ「……」トコトコ
雪美「フレデリカ……!」トコトコ
フレデリカ「あ! ユキミちゃん! どうかした? なにか忘れ物でもあったー?」
雪美「……」
フレデリカ「?」
雪美「ありすは……照れてるだけ……」
フレデリカ「え?」
雪美「元気……出して……」
フレデリカ「ゆ、ユキミちゃん……」
雪美「ね……?」
フレデリカ「ありがと!」ギュッ
雪美「! ふふっ……、2人が仲悪いと……寂しい……から……」
ありす「……」
晶葉「“照れてません!”って訂正しに行かなくていいのか?」フフッ
ありす「言わせておけばいいんです」
晶葉「そうか、優しいな」
ありす「晶葉さんまで……。もう……」
27 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:54:30.13 ID:
/2NjvOHV0
フレデリカ「ありすちゃんはツッコミ上手で優しいからすごいんだよ!」
雪美「晶葉も……ツッコミ……上手いし……優しい……」
フレデリカ「ああん!?」
雪美「なにみてんだこらー……!」
晶葉「なぜこの流れで険悪になるんだ!!!!」
おわり
28 :
◆i/Ay6sgovU 2016/05/15(日) 11:54:58.66 ID:
/2NjvOHV0
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/15(日) 12:04:04.49 ID:EBWs+U330
いきなりウワサ流れてきたのが一番吹いた
SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介です
元スレ:
池袋晶葉「世のため人のため雪美のためフレデリカのため」
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歌・トーク:宮本フレデリカ(CV:髙野麻美)、一ノ瀬志希(CV:藍原ことみ)、櫻井桃華(CV:照井春佳)、中野有香(CV:下地紫野)、五十嵐響子(CV:種﨑敦美)
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