鴨川を自転車で走るときにはハンターの目をもって走ります。
と、言うのは大げさですが、意識の20%くらいは、「誰かいい人いないかなあ。」と。
で、この時、「オッ いい趣味の、しかも高級そうな自転車が、しかも粋な風情で停めてある。」と見つけたのが、この方の自転車です。
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しかも、本を読んでいる。
そうなんですね、私の日常的価値観からすると紙の本を読んでいるというだけで、既にそれは「いい!!}なんですね。
もっとも、この鴨川の岸では、紙の本を読む人が、老若男女に違いなく、意外にいるんですね。
さすが鴨川、さすが京都・・・・と言っていいかどうか、他所を知りませんから、・・・・言えませんが。
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ブラウンに塗られた自転車は革製のバックを積んでいて、カッコいい穴あきのディスクブレーキ。
いい趣味だし、こだわりも感じる。持ち主の品格を感じさせますよね。 モノを持つってことはこうじゃなくちゃ。
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私が声を掛けて撮影のお許しをいただいて、周囲を回って撮っていると、外国人観光者らしい人たちが、幾人もこの人を見つけて、自転車と合わせて写真に撮っていきました。 やはり惹かれる光景なのでしょう。まあ、後ろから顔の見えない角度ですから、この人はそれに気づいても何も言わないでしょう。
私は外国人観光者に共感できてうれしかったです。
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もっともサイクルスポーツや日常生活での自転車の活用が盛んな盛んな地方から来ていて、彼の自転車が気になっただけかもしれませんね。
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どんなものを所有して、それをどんな風に使いこなしているかはその人の人格を表すでしょう。
外国の高級車、平均的労働者の年所得の三年分四年分をはるかに超える高価格車を、それも日本(京都)の道路状況に合わないようなでかいやつを京都の路地にまで横柄に走らせている人たち。
その人たちの人柄も分かろうというモノです。
手にしている本は図書館で借りたもののようですね。
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読書を中断させてしまいました。
- 2024/10/30(水) 00:00:03|
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撮影を始めるときに「モデル」をしてくれる人にお話しすることがあります。
そのうちの一つが「あなたと僕とでは年齢差もうんとあるし、性の違いもある。生まれた土地(柄)も違うし、学んできたことも違う。日本人だからとか、男だから、女だからとひとくくりにできない個性・価値観の違いも大いにある。だから「いやなこと、不愉快に感じる」ことがあれば率直に言ってほしい。」という事です。それを言われたからといって気分を害したりはしないから。
そうでないと僕も安心して「ああして、こうして」と言えなくなる。それだと、いい写真にならないから、と。
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例えば20代前半の人と一緒に撮影するという事になれば半世紀の時間的ギャップがあることになります。
私が20歳のときの半世紀前と言えば、第一次大戦が終わりロシア革命影響が世界に広がり、ベルサイユ体制がようやく形になり始めたころです。戦争の需要で大いに好景気に沸いていたのが戦後恐慌に大慌てになっていたころです。
その時代に生まれて思春期を大正デモクラシーから30年代の天皇制ファシズムへの急速な傾斜に翻弄されていた世代の人と『戦後民主主義」の幻想と定着化の各党の時代に生きた私とではどれだけ価値観や生活感覚が違うかわかりません。
それを思えば、今の20代30代の人とお付き合いするときには十分に耳と目を開かなくてはいけないのは道理です。
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今、同じテレビ番組が流れていて見ている、同じタレントさんの活躍を目にし耳にしていると言ってもそれは決してある意味で「同じ」ではないですから。
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そこのところをお互いにリスペクトしながら理解し合う努力が必要だなあと、いつも思います。
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そう心掛けたからと言って、いつもうまくいくなんて思わないことが、お互いにとって、肝心なことです。
それを阻むのが「今どきの若いものは・・」であり「老害は去れ」だと私は思いますけどいかがですか。
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そういう点でこの人のように耳も目も「見開いている」人は実にありがたい存在ですね。
私も大いに教えられます。 教えられはしますが、単に阿るのでは、互いに楽しい関係は作れません。
それにしても時々ドキッとする角度から打ち込まれますからうかうかとしてはいられません(笑い)。
- 2024/10/29(火) 00:00:04|
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時々長袖を着ないといけなくなりましたね。
それをずっと着ていると脱ぎたくなる時があって、どうすればいいのと言うのがこの時期ですね。
極端な寒暑があるより、ずっといい季節ですが、一日、農業や飲料水の確保に十分なだけきちんと雨を降らせたら、3,4日は晴天と言う訳にはいかないのかなあと勝手なことを思います。
そんな季節の変わり目に撮影です。 久しぶりの「街歩き個撮」。
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京都の町についてよく知っている人かなと思ったら、他県人でした。
そんなこともぽつりぽつりと話しながら街を歩きます。
街の情景を気持ちに取り込んで、表情などが変わればいいなあと思います。
もっとも周囲の情景に左右されてそのたびに激しく感情が起伏するのでは、「情緒不安定」と言われてしまいますが、そこは撮影のために敢えてです。
それもモデルさんの才能。 こちらもそのためにロケハンをするのですから。
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この人は、なかなか撮る側にだけ主導権を渡すような人ではありません。こちらをふいに揺さぶってくることがある手ごわい相手です。
そのやり取りの面白さもあって撮影は飽きることが無く、シャッターを切る回数はどんどん増えていきます。
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この落差、なかなかに大きいでしょ?!
シャッターチャンスのすぐ横に、また別のシャッターチャンスがあります。
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それで環境もだしぬけに変えてみます。
そうすると、こうなります。
変な言い方になりますが、連れまわし甲斐があります。
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で、こうなります。
- 2024/10/28(月) 00:00:01|
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この人バイト明けなんですよね。
タフですねえ。
それでバイト先のユニフォームで来ているんですが、本当にありがたいことです。
なかなかこんな表情で話すことができる人はいませんね。
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昨日と今日は「子ども食堂」の取り組みで「焼きそば」を焼いています。
私は昨日顔を出してきました。
幸い、何とか雨が降らずに済みました。
来週の前半は雨模様ですね。
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元来、東北の生まれです。
その人が京都で静岡県出身の私とこうして話して、写真を撮っていて「交叉点」の痕跡を残しているんです。
別に「男女関係」になっているという訳ではありませんが「縁は異なもの味なもの」です。
面白いですね。
私はカメラを構えているわけですが、ずっと対話中です。
ずっとレンズを向けられていたんじゃ話しにくいでしょうにね。
もちろん、カメラは膝に置いたり、また構えたりなんですが、そのタイミング、流れが難しい。
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どちらかと言えば平均的に見て、女性の方がこの関係に早く慣れてくれるかな。
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背も高いし、スタイルも良い人なんです。
- 2024/10/27(日) 00:00:05|
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人それぞれの人生は常に変化しています。
「また、きっと会いましょうね。」とか「必ず個展い伺います。」とかいってもその言葉に真心のあるなしではなくて、その人の人生の転変がありますし、また私の人生も波風がないわけではありませんから、人が「再会」するという事は貴重なことです。
この方には鴨川でお会いしました。
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色々曲折のある生き方をされていますので、元来は「再会」が難しい方ですが、おいでくださいました。
皆が皆そうではないにしても人は、「思えば遠くに来」てしまうものです。
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私にしたって、まさか写真を核にして生きるようになるなどとは15年前には思いもよりませんでしたし、まして高校生の私の将来イメージには全くありませんでした。
ただ時々一眼レフカメラをもって、粋がっていただけのことです。
それが、今やまるで写真こそ我が人生みたいな顔をしているのですから、笑っちゃいます。
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この人など私に比べれば数等倍たくましい生き方をされています。
実に感嘆の極みです。
この人の「スッピン」がいいですねぇ。
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つい昨日のE・メールに「『愛の賛歌』を練習中です。」とありました。今は日本語の訳詞で歌っていますが、フランス魏の発音を勉強中だそうです。
音域の広い響きのある声質の持ち主ですから、大いに期待できます。
三線をもって歌っている方ですがね。
この人紙コップで水を飲んでいます。 私にはコーヒーを買って来て差し入れてくれました。
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「自律する」女性たちの写真を見て色々なことを感じ取ってくれたようです。
大変感受性の強い人でもあります。
それで、芯が素直な人ですから、こうして写真におさまってくれるのです。
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まさに「人間交叉点」です。・・・・弘兼憲史氏は大変なミソをつけて残念ですが。
- 2024/10/26(土) 00:00:00|
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今回の個展で「アラウンド 60、70の男性」の写真を並べて「おじさん・シリーズ」と名付けていました。
結果的にその内容は「芸術家・作家シリーズ」と言ってもよいものになってしまいました。
まあ、それは私が取材して回る経路からって必然ではあったわけですが、それでもやはり「おじさん・シリーズ」という名に固執しました。

この方はガラス工芸の美津石紘詩さんです。
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作品の話になると聞きかじりの曖昧な話になりますのでやめますが、私が多少知りたがりなので、いろいろお訊きして、それにとても懇切なお話をしていただきました。
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「おじさんシリーズ」は意外にインパクトが強かったみたいです。
世間には、かなりの悪意も込めて・・・たぶん政権側の誘導や世論作りの画策の効果もあって・・・・「老害」などという言葉が広まっていますが、どうですか、若者にこんな成果を生む力がありますか、と言いたいのです。
だからと言って若者を蔑視する気も侮るつもりも毛頭ありません。
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人が生命体である以上、身体的なまた脳力的な衰えが生じるのはやむを得ないことです。
それを軽蔑したり揶揄することは、人間であること自体をさげすむことであり、自己否定に通じます。
世代間対立をあおる人々はその背後によこしまな意図を隠しているのです。
少なくとも高齢者の実態を見ていません。
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私が「おじさんシリーズ」を画策するのは、そうした世論の悪しきトレンドに対する抵抗を示すためです。
私の周囲には80歳を超えて、ようやく目にしている景色をこれまでの見識や磨かれた感性で、改めて捉えなおして自らの、そして周囲の糧にしようとしている人が幾人もおられます。
その滋味は到底、若輩者には届かない境地です。
だから年を重ねることには価値があるんです。
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それを否定することは、「若者」の存在価値緒も否定することになります。
若者はやがて老いることを通じて高みに上り得るという存在だからです。
それを見事に成就している先達に対する敬意無くして「青年」の魅力を語ることはできません。
それは切り離しがたく結ばれているのであって、おいから青年を切り離せば単に軽薄で喧噪な存在だというにしかすぎなくなります。
- 2024/10/22(火) 00:00:02|
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大阪から来られたカップルです。
前のカップルが「写真を撮っているのを見て、私たちも頼も。」と申し込んでくれました。
前の福井のカップルも素敵でしたが、このお二人も、割れ鍋に綴じ蓋…いや、失礼、これは本当に褒め言葉なんです。
「単品」として「完璧に素敵な彼氏」「最高の彼女」を探して結婚するんだなどというのは、失敗の因です。
だって自分が、「完璧」でも「最高」でもないし、最高+完璧がベストなんてことはないですよ。
それよりお互いの「『割れ』振り」「『綴じ』ブリ」を認めて、その中に、あるいはそのこと自体に、ああ本当に好きだなあとか、惚れてしまうなあとというのが良い関係だと私は思います。
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このお二人のように周囲の人まで嬉しくて一緒に笑ってしまうような関係こそ幸せでしょうね。
私は「どちらかと言えば関東(東京)人」的な人間ですが、この「大阪人カップル」には脱帽です。
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それはともかく、都道府県によって人々の平均的な気質の違いや常識の違いを敢えて際立たせて、他府県人同士の誤解を厚化粧して喜ぶような番組はもうやめにしてほしいなあと思いますね。
そうでないと、橋下某や馬場某をはじめとする維新政治家は「あの大阪人の選びそうな、あくどい、こすっからい、品性の無い政治家たちだ。」と維新政治家たちの下劣さが「大阪」人気質に解消されて、本質が見失われてしまいかねません。
まあ、あのように品の無い、道義を平気で踏みにじる政治家がたくさん大阪から出てくるのを、まるで大阪人気質と関係がないと言い切れるかどうかについては、私は自信をもって言う事はできませんが。
私の大阪育ちの知人たちには尊敬もでき、愛すべき人が何人もいますから、余計に判断に困ります。
また、愛すべき大阪人を二人、知りましたしね。
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これまで私がお借りしたギャラリーでは「絵を見るつもり」「写真を見るつもり」の人が来られるんですが、この会場では、そういうつもりのない入場者の割合が、これまでに比較して多いのが特徴でしょうか。
私が二度目の個展から、この近くの「寺町」に立地するギャラリーを選んだ理由の一つが、そのつもりの無い人にも見てもらいたいという事でした。が、それはあまり期待通りではありませんでした。
が、今度は、面白さが拡大したように思います。

「個」撮は、それ自体の良さがありますが、こうしてカップルで撮るのもまた良さがありますね。
今まで意識して、「カップル撮り」を自分の中の一ジャンルにはしてきませんでしたが、う~ン、面白そう、とは思うようになりました。
それで、鴨川にいる若いカップルに「カップルを意識して撮ろうと思うのだけれど受け入れてもらえると思う?」とインタビューしてみました。
そのお二人は「半々ぐらいじゃないかなあ。」と言っていました。
「ちなみにお二人だったらどう?」と訊かないのが私のいつもの手抜かり、詰めの甘さですね。
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どうです、仲の良い事。
- 2024/10/21(月) 00:00:01|
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今度の個展でも、私は自分(を含む人々)のジェンダー意識、そこに潜む差別意識や偏差をテーマにして提示していました。
そのことをあからさまに言葉にしたり、写真上の絵にしたりはしていませんが、展示の仕方などにその問題提起をしていました。
私が気が付いていなかったことを見つけてくれる人がいたりして、収穫もありましたが、総じて、曖昧なまま終わりました。

この写真を撮らせていただくときにも、白いペンキの塗られた窓辺で柔らかい日差しの中で撮るのを避けて、敢えてこの場所を選んでいることなども、その一つの問題提起ではあるんです。

この同じ場所・・・・アンティークなタイル貼りの床などがあって・・・ここはなかなか面白い場所で、少し前に若い女性を別の角度で撮りました。
敢えて、建築の資材置き場のような背景を選んでいます。
ここはインスタグラムの展示もしますし、上の階の劇場では舞台背景作りもするんでしょう。

たまたまこの方は「自分も芸術系の学校を出ているので絵を見たりするのは好きでギャラリーを覗く事はあるんですが・・・。」といいながら、私が指さすベンチに腰を下ろしてく入れたのですが「実は、私広告看板の制作をしてるんです。」とのことで、こういう資材置き場的な環境にはよくなじんでいるのだそうです。
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私がこの方を見て直感的にそういうことを感じ取っての背景選びだと言えば、カッコいいんですが、たまたま、偶然です。
と言っても、100%たまたま偶然だ、と言い切れないところが、面白いところですね。
先にここで若い女性を撮ったと言いましたが、ここなら光があるからと言ってここに来てもらったのですが、その人が単純にきれいでさわやかな場所で撮るより、複雑なニュアンスのある場所で撮った方がよさそうだと直感したことは正解でした。
彼女はお芝居をする人でした。
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何か確信的なことがあるんじゃないんですが、何かいたずら心を沸かせたり、変調で行こうと思わせるのは、その人から何かを感じ取るからではないのかなと思います。
そして、その「感じ」の中にジェンダーバイヤス」が忍び込むんですね。
ただ誤解の無いように急いで付け加えますが、そのジェンダーバイヤスというやつ、案外曲者で複雑な存在だと私は思っていて、見つけ次第撲滅したらいい等とは思っていないのです。
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が、一般的にあまりに無頓着すぎるとは、思っているのです。
で、仕掛けても、仕掛けても乗ってこないのが現実です。
(個展なんだから色々、自分色々な意識を表現しないとね。そのために、個展をしてるんだから、とこういうことについても個展をする方実、見る方も、あまりに無頓着だなあと感じています。)
- 2024/10/20(日) 00:00:01|
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このお二人も白系の服装で、さわやかに撮れました。
お二人とのやり取りの際の笑い声や、私の声が大きすぎるかなと、お隣の会場を気にして心配をしていました。
どうもスタッフの控室にも聞こえていたようです。

でも、幸いにも好意的に受け取っていただけてほっとしています。
私たちのやり取りを耳にされていたお隣の漆芸の作家さんにも「私も撮っていただいていいですか?」と言っていただけました。
閉場、撤収までの15分間に、やっとその方の番が回りました。

さて、私の指示(提案)で普段しないようなポーズになると照れくさいやら楽しいやら、名によろお連れの楽しそうな反応にますます笑顔になって・・・。
こういう機会があってもいいんじゃないかな。
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こんな限られた条件の中ではあまりバリエーションも多様にできませんが。
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さあ、交替です。
先ほどまでちょっと茶々を入れられていたほうが、後ろで反撃しています。
こういうやり取りが楽しいですよね。
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スタジオでカメラマンに撮ってもらう数枚の組み写真ではなくて、
動画とは違う臨場感のある連続した写真も、振り返って見直したらこの時の楽しさを思い出すきっかけになるんじゃないでしょうか。
きっと会話も思い出すことでしょう。
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この笑顔の男性はどんな家庭を作り子供を育てるんでしょうね。どんな職場を作り地域を作るんでしょう。
楽しみですね。
「この人は『男前ですね』」といったら初めはその言葉を訝しく聞いておられたお二人でしたが、とても深く納得して、「男前」の言葉を二人で、深く受け止めてお帰りになりました。
- 2024/10/19(土) 20:00:05|
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写真展に入ったことがあるという人は人口のどれくらいの割合でしょうかね。
1%にも満たないかな。
今回の私の個展にも、写真展を見るつもりでこの建物に来たのではなくて、この上の階の劇場に来たついでに、階段を下りてきたら何かやっているようなので、入ってみたという人が・・・・このお二人も含めて・・・何人かおられます。
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今回はたまたまお隣の漆芸の作家さんは、在廊日が少なかったので、影響はさほど大きくはなかったようですが、それでもお隣の別のジャンルの作品展もに来て、どうせだからあっちも入ってみようかななどと「へぇ~ 写真展か。見たことないけどどんなもんなのかなあ。」と来られる方もおられたはずです。
ですから、お客さんが224人だなどと数を数えても、それが大した意味を持つわけではないのです。
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でも、そんな偶然でも、「写真も、案外いいものじゃないか。」とか、「意識しないで撮ている写真と、経験を積んで意識的に撮っている写真とでは、やはりちょっとちがうね。」などと思っていただければ幸いです。
絵を描く方が来て、「色調も統一されているし、構図がとてもいいと思います。」などといってくれると画家、彫刻家コンプレックスのある私には大いに励みになります。
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反面、写真に詳しそうな方たちの気づきや評価は、聞かせていただいて有り難いのですが、私から言わせれば、見当違いというか、そこに拘っていていい写真が撮れる?!というモノが少なくありません。
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よく言われることですが、スマフォの普及で写真を撮る人、見る人はとても増えたし、そこからカメラを持ちたいなという人も生まれてきているようです。
そこでもっともっとプロの写真家の皆さんに頑張ってほしいなあと思います。
- 2024/10/19(土) 00:00:01|
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個展会場でお会いした仲の良いカップルです。
「あなたの写真撮ります。」が「あなた」が複数になっていませんでしたが(笑い)、応募してくれました。
長椅子に座る様のお勧めすると、最初からこうして笑顔で見つめ合っていました。
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二人ともちょうどこのはての白い壁にマッチした服装でしたし、気持ちの良い笑顔でしたので、撮る方の私も、気分がよかったです。
私は、町の写真館ではありませんから、お澄ましの写真は撮りませんので、多分写真観ではお訪ねしないようあことも聞きだしながら撮っていきます。
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この「あなたの写真撮ります」では、ブログ、FB掲載はOKですか? 個展やグループ展での展示は領主してもらえますか? 如何なるか分からないけど、万が一写真集を出すようなことがあったら掲載していいですか?などの質問に〔書面〕で確認してもらっています。
すべてOKでした。
実は、この時に別のカップルが現れて、この二人の撮影の様子を見て「私たちも・・・・。」と「撮影申し込み票」に必要事項を記入してくれていて、見学者がいたのです。
そちらのお二人も後日見ていただくように素晴らしいカップルでしたので、このお二人も見守られてますます幸せオーラを出していました。
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「紆余曲折があっての今」だという事をポロっと言っていましたので、この京都旅行はなおさら嬉しいものなのでしょうね。
漫然とした順風満帆より、こけつまろびつ良くなっていく関係の方が味わい深くて信頼は大きいですよね。
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どちらかが一方的にリードするようあことがないし、甘えて寄りかかるようなこともない。
そういう自然な関係は、お二人のこれまでを表しているんでしょうね。
とってもいい感じです。
後続のカップルの視線を感じて?・・・・。
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ギャラリーのスタッフが後で「会場を楽しく使っていただいて・・・・。」と言ってくれていましたが、新境地ですかね。
- 2024/10/18(金) 00:00:02|
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仲良し二人組です。
外はもう陽が落ちています。
今回の個展会場は12:00~19:00という、私が今まで体験しない時間帯です。私自身、11:00-18:00と何度となく間違えていました。
それで、大学時代の友人が初日の11:00に来て、私の準備作業を手伝う羽目に。
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来年は11月11日からやる予定ですから、17:00頃からはもう夜の部ですね。
そうなるとご覧のような背景になります。
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ちょっと、ああしてみましょう、こうしましょうかとは言っているのですが、ノリのいいお二人はもう自然に動いています。
まあ、来場記念写真みたいなものですし、お客さんに楽しんでもらえればいいんです。そして日常撮っている写真と少し違った気分で写ってくれれば。
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こういう取り組みをしながら、「写される側の気持ち」を多少でもくみ取ることができれば、私の今後の活動にも裨益するでしょう、か。
性別、年齢、生まれ育った地域、国籍等々人間はそれぞれ様々ですから、皆違う訳で、私の間口を広げなくてはなりません。
第一、私にはこういう「ノリ」はありませんからね(笑い)
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今回はこういう撮影をしていて、意外に「関西風」な話し方をしている自分に気づきました。
無論、関西の住人からすれば、おかしな関西風なんでしょうが。
それで「関東の人ですか?」と聞かれたりもします。
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私は相変わらず、関西の人が「気色わる~」という「君・僕」の世界の人ですからね。
それにしても大阪の人は「君といつまでも」をどんな風に歌っていたんでしょうかね。それとも、こんな歌うたえるかとカラオケから消していたんでしょうか。
今度誰かに訊いてみよう。
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こういう場所では有料にするとギャラリーとの関係で複雑になることもあって無料にしていますが、100円とか500円の料金にしたらどうなるかも・・・・社会実験的に・・・試してみたいところです。
5,6年ほど前に撮った写真の中から気に入ったものを選んでもらってその場でプリントして一枚500円という事でやったことがありますが、意外に応募者がいました。ただ、何の儲けにもならず、あるお手宣伝マンだった人物が、「最低でも1000円にしないと、撮ってもらう方もありがたみがないよ。プロが撮ってくれるというのに無料だ、500円だというのでは、・・・。」と
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「プロ(職業的)写真家じゃないんだけどなあ」と思いながらも、そういうものかなあとも思ったことでした。
- 2024/10/17(木) 00:00:04|
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「あなたの写真撮ります」に応募してくれた方は女性に限りません。
「撮ってもらえるんかな?」
「勿論です。どうぞ、お掛けになって。」
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一度シャッターを切り、二、三度とシャッター音がすると「何枚も撮るんやなあ。」と。
そうなんですね。篠山紀信ならぬ私は、一枚で撮り終わるのは、無理なことです。
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会場に展示している写真をご覧になってお客さんから「何枚ぐらい撮るんですか?」と聞かれることがままあります。
「初めまして」という方が多いので、その場でできるはにのことになりますから、中には数枚で終わる方もいれば、2,30枚に及ぶこともあります。
お話ししながら引き出せる様々な表情を撮るというだけでなくて、その方を右から見るか左から観察するかだけでさえ違って見えるんですから、上からも下からも撮りたくなるわけで・・・。
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狙いは違うとはいえ、プロの写真館のカメラマンの技も盗んでみたいものです。
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会場は「おじさん・シリーズ」と「自律する女性・シリーズ」の、つまり男女の二部制になっているわけですが、
平均的にはずいぶん表情が違います。
これは来場されたお客さんの指摘にもありましたが、女性の多くは微笑んでいるのですし、男性は難しい顔をしているんです。
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その原因は一つではないと思います。
そのうちの一つは撮り手である私が男性であるという事でしょう。
「男対男」と「女対男」の違いがそこに出てくるのじゃないかとも。
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そして何より私の性別意識の違いでしょうね。
そういうことが表現(芸術)には否応なく露呈するわけで、そういうことに作者がいかに自覚的であるかが問われます。
- 2024/10/16(水) 00:00:02|
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一昨日などは「秋の清々しい一日」でした。
今日は、崩れるかなあ、保つかなあというような簿妙な気配です。明日は雨天でしょうかね。
夏の真っ盛りと違って秋の日差しはやや低いところから照らしますから、とてもやさしい情感豊かな光になります。
個展会場に来てくれた旧知の人です。
私がいつも「あ、それがいい!」と声を掛けるのを知ってくれていますから、

こういう人がいてくれると、私の撮りたい病はますます亢進します。
よき理解者です。
- 2024/10/15(火) 00:00:02|
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個展の楽しみの一つは海外の人に写真を見てもらえることです。
私はインスタグラムをしていないので海外の人に見えもらえるチャンスは少ないのです。
このブログも「#京都」とかしておいたら海外の人も見てくれたりするんでしょうか。
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この人は撮らせてもらうときに「本を読むのはどうでしょうか?」と提案してくれました。
で、私が会場で読みかけていた本を渡そうとしたら、バッグからご自身が絵を描いたり文章を書いたりしてきたものを取り出しました。
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ちょっと覗かせてもらいましたが、細密に手際よく描かれていました。
観光の外国人の若い人によくスケッチ帖を持ている人を鴨川や高瀬川あたりで見かけます。
彼我の観光の質の違いでしょうかね。
私は最近ようやく日中韓の若い女性の区別がおぼろげながらつくようになってきましたが、東南アジアの人についてはまるっきり違いが判りません。
出会う頻度の問題でしょうね。
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フィルピン、マレーシア、シンガポール、それにベトナムの人に、時々、出会います。
この人はインドネシアから。
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私自身も、アジアについての知識が貧弱です。
この夏に韓国と台湾の歴史を少しだけ調べましたが、まるでわかっていないし、情報も捉え方も古いという事を痛感しました。
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こういう出会いをきっかけに、少しでもアジアについて勉強したいと思いました。
- 2024/10/14(月) 00:00:05|
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学生さんだそうです。
若い人とは、当然ながら色々な点において感性や価値観が違います。何しろ半世紀の隔たりがありますから。
ちょっと不遜に言えば学んできたこと経験してきたことの厚みも幅広さもちがいます。違わなかったらおかしいです。
でも、「現代に生きる同時代人です。」・・・・たまたまこのギャラリーは「同時代ギャラリー」と言います。
そこのところを踏み外さないようにしたいものだと思います。
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若者のことを知りたければ若者に訊くのが一番早道です。
年配の者に対する理解を求めるのならば、出会って話せばいい。
ある意味、単純なことです。 でも、案外それができていないのではないかと思います。
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まあ、実際の話「今どきの若いものは全く話にならん」と思うことは日に何度もありますよね。
同じように「年寄りのいう事はまるで理解できん。話しかけられるだけでウザイ。」と思ってるんじゃないでしょうかね。
日・中韓の関係のようなものでしょうかね(苦笑)

でも実際はちゃんと会話は成り立つし、一緒に笑い合えるのです。
当たり前です。違いより共通性の方が多いんですから。
この写真たちを見て、いいですねと感じてくれますし、その感じには微妙な違いと共に大きな共通点があります。
それは話してみなくちゃ分かりません。話してみたらもっとくっきり違っているかもしれませんし、腹が立つかもしれません。そいうことが何度もあります。が、そういう違う者同士が生きているのがこの世の中だと知ることが大事だと思います。
夫婦みたいなものです。 世界中がそうです。
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違う者同士がうまくやっていく方法を身に着けるのが成熟した社会でしょう。
この人を見て、一緒に楽しく話してみたいと思われませんか?
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「おじさん・シリーズ」に並べられている同世代の男性と、私はいろいろな点において違っていますし、時に相容れないことがあります。それでも同時代を生きてきた「同志」のような感覚も潜在します。そこのところで写真を撮ります。
若い人の人生は、私の人生とアリストテレスの人生が相似形であるよりもずっと近似的に相似だろうと思います。
共感できることがたくさんあるはずです。
変な理屈ですね。
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若い人と話すのは、同年代のモノと話すのと同じように楽しいものです。
書架の別の本を取り出すようなものです。 本を読むのは楽しモノです。
また、この人を読む機会があればいいなあと思います。
- 2024/10/13(日) 00:00:05|
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今度の個展の特徴の一つは「あなたの写真撮ります」に応募してくれた人が多くいたという事です。
母娘、女性同士しのお友達のカプルを含めてカップルが5組ありましたから、総人数は20人でした。
それぞれ楽しい撮影でした。
この人もそのうちのお一人。 リュックもも降ろしてもらわないままに。

少しハードルが低く感じてもらえたのは、この会場(建物)の雰囲気も関係するのでしょうか。
前にも書きましたが、やはりこれまで撮った写真がそこに展示されいるからという事も大きく関係しているのでしょうね。
「おじさん・シリーズ」も「自律する女性・シリーズ」もいろいろ感じ取ってもらえたようです。
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もちろん中には「知らない人の写真をずらっと見せられて、これで何を受け取れというの?」・・・・大事な本質的な問です・・・という人もいましたし、ほんの2,3歩は言っただけで踵を返していく人もいましたが。
それでも、あまり心配する必要はなさそうだとは思われるかもしれませんね。
いつもはその人をよく観察してから声を掛けたり、それまでにいろいろなお話をして交流したうえで「撮らせていただけませんか(撮りたい)」という事になるわけですが、このケースの場合は、私の方に心の準備の無いままに「撮ってください」が来ますから、撮り方の手順がだいぶ違います。

とにかくこの人の魅力をいち早く見つけなくてはなりません。
が、実際は定番のポーズから入ります。カメラを向けた場合の反応さえ分からないわけですから、少しずつ解きほぐしていきますが、この人のように初めから爽やかな笑顔のある人は、ひとまずは、撮りやすいですね。

短時間のうちに、その先に逝けるかどうかが問題ですが。
そのためにはこの人の人柄や関心や感性の特徴を、話しかけ会話しながら引き出さねばなりません。
そのために、総じてこの撮り方では、私の発する言葉数が多かったように思います。
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この人くらいの世代の人が入ってくれるのがこのギャラリーの特徴でしょうかね。
階上に劇場が地下には独特な雰囲気のあるカフェがあります。
- 2024/10/12(土) 00:00:03|
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人物写真にとっての一大ハードルは「撮らせていただけませんか?」と声を掛けて受け入れてもらうことです。
その点、個展会場で「あなたの写真撮ります」と張り紙をして、お客さんの方から申し出ていただくのは、気持ちの上でとても楽です。
とにかく、申し出てくれた以上は「撮られる覚悟がある、積極的だ」という事になりますから。

などと能天気に構えているのは、ちょっと思慮が足りないです。これは全く自戒なんですが。
迷い迷われて、友達にも背中を押されて「ええい、飛んでみよう」と決意しながらも逡巡される人もいるわけです。
それを「待ってた、ほい!」と撮ったのでではデリカシ-に欠けます。
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実際に人の心理は複雑ですからねえ。
せっかく「跳んだ」人に水をかけるようなことではいけませんし、さりとてただただ大歓迎でもよくないことがあります。
向こうから言い出したのにと思っても、そこがまた難しいところですよね。
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「心理学者みたいですねぇ」なんて言われたこともありますが、カウンセリングマインドは必要かもしれませんね。
だって、私自身、「撮りましょうか?」と言われても「まあ、止めておきます。」というタイプですしね。
こうして他人の撮らせてくださいと言っている以上、その辺からカメラをもって顔を出した人に「撮らせて」と言われたら、対免状断るわけにはいかないと…そんな立場上の「OK]ですから。
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そんな内面の嵐や渦巻きがあっても「いいですよ」といてtくれる人には大感謝しかないですね。
せめて、撮影って案外楽しいと感じていただくのと、「いい写真になった」と思っていただくのが最大のお礼です。
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そして、それがまた何より難しいわけで。
皆さん『素人』なわけですから。
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そういう時は同伴大友達のお力添えが大きな役割を果たします。
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この人の場合は、積極的に「撮ってほしい」と思って声を掛けてくれたのですから、撮りやすかったのですが。
お友達も盛んに声を掛けてくれていますしね。
- 2024/10/11(金) 00:00:01|
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「あなたは日本語ができますか?」と日本人に訊ねてみたり、・・・。
こうして来場された海外の人が案外「あなたの写真を撮ります」に関心を持って「撮ってもらえますか?」と応じてくれます。
最初の応募者が、中国人カップルでしたしね。
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東アジア、東南アジアの人も、写真を撮るときに上手に「ポーズする」ことになれているようです。
街中で見ると、時にずいぶんオーバーだなあとか思うことがありますが、撮られることを楽しんでいるようです。
この会場で撮影に適した場所はここしかありませんから、おのずとポーズは限られます。
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インドネシアから来ているようです。
私のへたくそな英語を一生懸命に理解して、それに応えようとしてくれます。
下の様なポーズの時には頬やあごの筋肉が押しつぶされないようにしなくてはなりませんが、「少しソフトにね。」と言えば、すぐに理解して、これこの通りです。
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旅行に離れているようです。余分なものは持っていませんし、お一人での行動です。
写真を撮るかどうかの判断も早い。
外国旅行で、無料で、「プロの写真家」に撮ってもらえると思うからでしょうかね。
ただし、私は会場のどこにも「プロ」だとは書いていませんが、状況からして多くの方が誤解するようです。
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撮った後でカメラの背面液晶画面で数枚の写真を見てもらうと「やっぱりプロの写真家が撮ると全然違いますね。」と言われる方が多いのです。
皆さん、もっと見る目をお持ちにならないといけませんよと言いたいくらいです。
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でも、まあ、大した実害はないですけどね。
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別の方が、私が撮ってあげた写真を友人、知人に見せたら「私も撮ってほしいと」言う人がいたそうです。
無料だからなんでしょうが、これから有料で引き受けようかな。ただそうなると、その人が喜ぶように撮らないといけなくなって、私は楽しくなくなってしまいますから、やはりそちらには行けませんね。
無料が一番。
- 2024/10/10(木) 00:00:04|
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とてもおかしな書き出しになりますが、東尋坊の絶壁に立っている日と、それがすべて自死願望の人とは限りません。
まさに絶景を楽しみに来ている人、自死について研究している人、地質学や海岸の形成について研究している人、来週のここでの撮影のために現場確認に来ている役者さん、・・・・。
そこに人が立っているからと言って「いま一度考え直そう」と一律に声を掛けるのはよくないですね。
それと同じことで?写真展の会場にはいてt来た人だから写真作品を見に来たとは限りません。
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でもそこにたまたま写真があって目にして色々感じて、作者に話しかけられて、感じたことを答えていたら、無意識にその人がいま深く思い悩んでいることに触れてしまうこと、そんなこともあります。
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写真展を開いているんだから、お客は写真を見に来ているはずで・・・と受け入れる側の窓口を狭く一面的にしてしまうと、・・・。
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「先生ちょっと相談があるんですが、聞いてもらえますか?」と職員室に来た生徒を「そうかようやく受験先を絞ったか。どこを受けるんだ?」と高校生の悩みは受験のことしかないように、また先生に相談に来る内容は受験や勉強のことしかないなどt路思い込んでいる教師は失格です。
それと同じとは言いませんが、また写真以外の話を写真展で聞く必要もないと思われる人が大半だと思いますが、写真がきかっけで・・・無論写真い関係なしに、でもよいのです・・・思いが刺激されて漏れ出てくる声にも、私は応じようと思っています。
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何しろ「人間交叉点」という名の写真展です。
人と人が交錯して生まれるその場に起こることは、すべて私の関心を呼びます。むろん野次馬的にではなしに。
なんといっても「交叉」する当事者の一方は、今のところ常に私なんですから。
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今回の個展では、長い時間お話しすることが多かったです。
それは多分今回の写真展御写真の写る人たちの醸し出す印象が引き金になっていたのだろうと思います。
ことに「おじさん・シリーズ」は老若男女、国籍に関わらず、印象が深かったようです。
「あなたの写真撮ります。」の張り紙を見て「私も撮ってもらえるんですか?」と小声で話しかけてきた人です。
とてもしっかりして真面目な人で、だからこそ経験する悩みもあるわけで・・・。
いいと思います。
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私も昔は若かった。ずいぶん遠回りもしたし恥ずかしい思いもした。
やらなくても良い失敗もたくさんした。
「いわさきちひろ」さんは「もし若い時に戻れるなら何歳ぐらいに戻りたいですか?」と問われて「私は若い頃に戻りたくない。せっかく多くの精神的な落ち込みを這い上って、血のにじむような努力で身に着けたものを捨てて、またあの子能を経験したいとは思わない(私流大意)」と答えていた。
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若者は輝く爽やかな「青春物語」の中にいるわけではない。
七転八倒の穴があったら入りたい、舌を噛んで死んでしまいたい思いに打ち勝ちつつ歩き続けているのだ。
もttも、今ではそんな青春感は流行らない。流行らないから真面目な人たちは、こういう苦難の青春の中にいて孤独だし、むしろ「無駄なことしてダサい」とさげすまれたりする。
だからこそ私はそういう彼らと話したいと思うのです。
- 2024/10/09(水) 00:00:03|
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11回目の個展が終わりました。
色々な意味で盛りだくさんでした。 様々な仕掛けをして、重層的な問題提起をして、そういう私の思惑を超えてお客さんから気づかせてもらい・・・、収穫の多い個展でした。
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「内容の質、量」ともに以前の清水寺の個展をはまた違ったピークを形成できたと思います。
それは実際に写真を会場に架け終わってから、思ったことでした。
お客さんの反応にそれが如実に出ていたと思います。
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今回はカウンターを使いませんでしたし、記名していただくことにあまりこだわりませんでしたから、来客数はあまり正確ではありませんが、224名を数えました。
今までの最高は240超命でしたから、それには及ばないとはいえ、ギャラリーの立地や季節の違いなどを勘案すると、まあまあ上々の部ではないかなと。
相場を知りませんから、他に比べて多いのか少ないのかはわかりませんが、300人くらいはおいでいただけるようになりたいですね。方法論はありませんが(笑い)
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今回の写真展の内容はもう二度と繰り返すことができません。
見ていただけなかった方にはとても言葉では伝えられないので、それは残念です。
こうしたイヴェントの宿命とはいえ、ちょっと切ないですね。
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この人は「個展が終わったらお互いの日程を調整して撮影しましょう。」とお約束した方です。
次に進む呼び水でしょうか。
会期中にもそういう方がいました。 有り難いことです。
今度の写真展のレベルを超えるのはとても困難だと思いますが、今度得たことを糧にして、次に挑戦です。
- 2024/10/08(火) 00:00:07|
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ヴァイオリニストさんのお母さんと弟さんが「新幹線」で関東から駆けつけています。
絵描きさんのお知り合いが沖縄の石垣島から来ています。
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絵描きさんは北海道からかな。
日本列島の端から端まで、集合・・・という感じですね。
それくらい人々はシャッフルされているという事なのでしょうか。
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絵描きさんのお連れ合いのカメラ女性にも「写真の中に入れていいですか?」と了承を得ています。
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周囲に人の輪ができると、その皆さんの視界を、、動き回るは、お二人にぐっと近づくはで、大いに邪魔するのが私です。
一応、背後を確認したり、ヒット&ウェイで、視界を出ようとはしているんですが、こういうカメラマンも注目するお二人だというイメージづくりに貢献しています(笑い)
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「なに、あの年寄りの冷や水そのもの人は。」なんて思う人もいるんでしょうが、そんなことは気にしません。
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ヴァイオリニストも歩き回ります。
構図はどうするの、バランスが、被っちゃうじゃないか・・・・、。彼らは彼らの論理で動いているので、こっちの都合などまるで埒外です。当然です。
ストリート写真をとるひとが、 「ちょっと待って、 こっちに曲がって・・・・」などといくら念じても、偶然そうなるのを待つしかないのと同様ですし、こちらが予想して動くしかないのですね。同じことです。
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現実は、私の都合で動いているわけではありません。
それでも撮って絵にするのがだいご味なんですね。
そうでなければスタジオで演出するしかないでしょう。
- 2024/10/04(金) 00:00:07|
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なぜか京都にお集まりです。
「北は北海道、南は九州・沖縄まで・・・・」なんていうフレーズ、最近、あまり聞きませんが、「全国結んで中継いたします。」
ここにお集まりの皆さんの会話に出てくる地名を並べてみれば、そういうことになりそうです。
ここで行われているのは『絵描きさんとヴァイオリニストのセッション』です。
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コラボレーションとか言うことが盛んにおこなわれますが、「異種格闘技戦」みたいなものでしょうか。
まあ、言方は、悪いですが、「大流行り」ですね。
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私の個展にミュージシャンが来てくれて演奏すれば、花を添えるというか、くっつけただけ、人寄せだと言われるのが落ちでしょう。
ミュージシャンの写真のときはともかくとしてとってつけたような、必然性の無い組み合わせですからね。
でも、お互いが出会って新たな境地を生み出すのであれば、それは立派なセッションでしょう。
この人は「お連れ合い」の写真作品と一緒に京都市内のあるギャラリーで作品展をしています。
お連れ合いもカメラを構えて、このバイオリニストとのコラボを撮影しています。
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次第に周囲の関心を集めるようになりました。
ヴァイオリニストさんは、今は私の故郷の「市」に住んでいるそうで、今日はそこから来ています。
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描くのに応じて演奏しているのか、演奏に共振して描いているのか。
なぜその絵になるのか、何故にこの音の連なりになるのか、私にはわかりません。
- 2024/10/03(木) 00:00:05|
- パフォーマンス
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このところ
いくつもの台風か南の海上に発達して、それが日本列島に遠くから影響しているようです。
それでしばらくの間は「時々雨」「・・後、一時雨」的な天候が続きそうです。
今度お世話になっているギャラリーの窓の下は三条通りですから、道行く人が見えます。
雨が降れば傘の花が咲くかもしれませんね。
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香りを作る仕事って、私には想像できませんが、人間は一つの動物ですからやはり香りには敏感です。
犬の様に敏感というわけではないですが、香りが人の精神状態、心理に大きく影響しますね。
想い出も記憶がカギになっていることがあります。
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私も夏の暑い日には、思い出したように香を焚くことがありました。
それで、大分気分が変わります。
職場で勝手に香を焚いて顰蹙を買ったこともありましたが。
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今度お会いしたら「香り」についてレクチャーしてもらいたいなあと思っています。
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デパートの一階には化粧品の売り場がずらっと並んでいて、様々な化粧品のにおいで充満していますが、正直言うとあれには閉口します。
化粧品の好きな人はあれでわくわくするんでしょうかね。
うどん屋の前で出汁の匂いに惹かれて、「腹が減った!」と立ち止まったり、うなぎ屋の前でついぺちゃんこの財布の中身を脳内で確認したて、・・・無謀なことはやめておこうと決然を歩きだしたり。
「私の香りはそんなんじゃないのよ。」
- 2024/10/02(水) 00:00:02|
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半年ほど前にもここで「香り」の展示販売をされていました。
私はたまたまここからほど近いギャラリーの「貴志カスケ 麻谷宏 奇才二人展」を見に行って、ぐるっと回って、白川沿いのこのギャラリーにきたのですが・・・・、あれあれ間の入り口付近にいる人はどこかで見た人だぞ、 という訳です。
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この人の方でも覚えてくれていて、懐かしくお話が始まりました。
濃厚な、あるいは頻繁な交流があるわけではないです。二度目の偶然ですが、前よりこの人の笑顔が柔らかく感じました。
個展をしていて、たまたまお客さんが途絶えて少しばかり時間おポケットができていたところに私が現れたからかもしれません。
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今日は絹地のお気に入りのワンピースです。
いい服だと思います。
私など・・・今日から個展ですが・・・普段とさして変わらぬ服にはがれかかった靴で出かけますが、女性はやはり違うようです。
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そう思って鏡を見ると、もうすっかり薄くなった髪が、それだけ存在を主張しようとするのか、右に左に、上下に勝手に広がて散るので、これはさすがに不味いという事で、一昨日、急遽、理髪店に予約を入れて、「美男」に仕上げてもらいました。
「今度は個展? グループ展が近いの?」
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この人はこの一年に3度、展示をするんだそうで、しかも今回は2週間のロングランです。
いやそれは大変だ。精神的にも肉体的にもつらい。
「一回一回を万全に取り組むという集中力が弱くなりますよねぇ。」とのことでした。
それはそうでしょうねえ。 それを来年、私は二度の個展と一度のグループ展にしようかと思案しているんです。どうしましょう。
・・・シグマが、いいズームレンズを出してくれないかなあ。
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展示の苦労話も、お互い大いに共感。
秋分の日を境に猛暑から比べれば涼しさが増しましたが、それ以来?この辺りを通る人が減ったようです。
外国人観光客の姿も減ったような気がしますとのこと。
河原町の方は必ずしもそうでもないように感じますが、この辺りを通る人には何か特質があったんでしょうか。
・・・・たぶんあるんです。でもそれが減少の原因かどうかは分かりません・・・・
- 2024/10/01(火) 00:00:05|
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