やあ、お久しぶり・・・。
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この人ご自身の置かれた環境が大きく変わったので、最近はちょっと写真も撮らせてもらう機会も、ゆっくりとお話しする時間もなかったのです。
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それで大学内で開かれている制作展に作品を出すということだったので、自分のかかわった写真展の開場時間より早い開場でしたから、急いで見に行きました。
夏のキャンパスはいいですね。
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お付き合いが長いのでプライベート写真のような感じですが、そういう風に撮れるということも貴重なことだと思うので、この人と会う時は当たり前のようにカメラを取り出して撮り始めます。
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どうも色かぶりがひどくてフォワイトバランスに苦しんでいます。
なまじEVFであることで惑わされているのです。
自分で設定を決めればいいのにファンダーを覗いてそこにできている象に影響されて設定を動かしてしまうのです。いっそのことオートでフォワイトバランスする方がよいかもしれません。
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私の写真展の開場までに戻らねばならない都合から早い時間帯の入場でしたので他にお客さんがいませんでした。
それをよいことに撮らせてもらっていますが、むろん主目的はこの人の作品を見ることです。
染色科で学んでいます。
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制作にはなかなかてこずる面があったようで、(私に)「メールを送る」精神状態になかなかならなかたようですが、何とか期日に間に合ったようです。
若い人のこうした頑張りにふれていると気持ちが爽やかになります。
- 2018/07/29(日) 00:00:07|
- 染色
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お一人で切り盛りされておられるんだそうで、「だからお客さんを大いに活用して・・・。」バイキング方式で、食後の食器も、お客さんに戻してもらうのだそうです。
まあ、大学はどこでもそんな風ですから、学生にとって違和感はないでしょうが。
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食器の焼き物にも明治以前のものが混じっているんじゃないかと見えます。
もう何が何やらわからない感じです。
お話を伺うとかつては書画骨董、陶器やガラス器、家具調度も扱う仕事をされていたんだそうで、それを2年ほど前に「食べ物屋をしたかったから、この店を始めた。」のだそうです。
処分するものは処分したけれど、好きなものをこのお店に生かそうと思って・・・ということで、合点がいきました。
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古物商の鑑札もお持ちでお仕事をされていたのだそうですから、これは?!というものが普通に実用器として重ねられているというわけです。
ガラスのカップが並べらているケースにはこれでウイスキーを飲んだら粋だなあというグラス一緒に某ビールメーカのロゴ入りのおそろいのグラスがずらっと並べられているのです。
ここでコンパもあるからです。
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食べてみて、実にまじめなお料理だということが分かります。
私は京都の個人経営の小さな食べ物屋について、実は小さからぬ不満があるんです。
一つは、素人の料理以下の「まずい!」メニューを平気で出すお店が決して少なくないという事。
観光できた人たちがいちげんさんとして、おそらく二度とは来られないのをよいことにして不真面目で非良心的な料理を平然として出してお金をいただいているということが珍しくないという事です。
二つは、やたらと何かにこだわって残新奇をてらって、お客を呼んでいるお店。対して美味しくないという経験を数度して不愉快だったのでその手のお店にはめったに入ることはない。
無論、お気に入りのおいしい料理を出す良心的なところも知ってはいるのです。
ここもその一つになりそうです。
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私が「京の京たる」と書いたのは、何もいわゆる京料理を出しているとか、なんとか流を引いているとか、元芸子はんがしているとかだからではないのです。
静かに筋を通している、だからこそです。
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TVの番組で京都や大阪の人々をこれまで言われてきた固定観念をむやみにデフォルメさせて面白おかしく取り上げる安直なものをよく見かけますが、京都の良い点は、私の筋はこれですということを静かに貫いているという事です。
私はまた一人「素敵な人」を見つけました。
- 2018/07/28(土) 00:00:29|
- お店
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猛暑の中を、今日はどこまで行こうかと思案しながら百万遍を東に走っていました。
水曜日はいろいろなお店が定休日ですし、ギャラリーも休みのところがかなりあるのです。ですからちょっと油断するると昼ご飯も食べないまま、漠然と先へ先へと走ってしまいます。
そんな折、どこかで何かを食べないとなあと思って、たまたま入ったお店が奇妙でした。
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まず店内がひどく静かです。
もっとも2時に近い時間帯で、それではさすがにお客さんが私のほかに二人しかいないのですから静かなのは当たり前ですが、ただそれだけではない気がします。
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おっ! 張り紙に大きな声で話さないでと書いてあります。
トイレを借りると、水を流せ、水を止めろとしつこく書いてあります。
(最後に奥さんに教えてもらったのは食べ物を残すと1グラム当たり〇円の追加徴収だそうです。)
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この辺りは某旧帝国大学の学生がたくさん出没する地域です。どうもそういう「今どきの若い奴は」的なことが影響していそうな気配です。
私は店に入ってもそのシステもが分からないで、しばらくボーっと注文を聞いてもらうのを待ちました。
どうやら自分でとるセルフサービスシステのバイキング制のようです。小鉢もたくさんあっていろいろな組み合わせが可能なようです。
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入ってきた時点で何やら妙に不揃いな感じの奇妙な違和感があって、それが次第に明確になってきます。
第一、椅子もテーブルも統一されていません。
飯茶碗も小鉢も妙に古めかしい骨董的なモノや、こんな上等そうな陶器で食べていいのという感じのものや、一山二束三文的なものが積み重ねられているのです。
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私が席を決めて腰を落ち着けると、落ち着かないのです。 というのも私のすぐ横の壁面にかなり大きな絵がかけられています。
それがおばんざい屋にはどう見ても不似合に大きいし、某画伯の、美術館にあってもおかしくない日本画なのです。
しかもそれに値段がついている。 「ウン百万円!!」
ひじきの炊いたものを食べながら「ウン百万円」の絵を眺める。 これを奇妙と言わずして何を奇妙というか・・・・。
実に落ち着かないというか、落ち着くというか。
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私は冷たい飲料を飲み過ぎて胃がつかれているのか暑さでばてているのか、せっかくのチキンカツを二切れ、「若者の様には食べられませんでした。」とお詫びをして残しました。この時点では食べ物を残すと追加徴収があるとは知りませんでした。
それはお許しいただいたのですが・・・。
さて、生のキュウリを添えてありましたが、きゅうりの漬物と同様に、まさにキュウリの味がするのです。そしてトマトもまたトマトでした。
はっきり言って京都ではこういうお店は珍しい。やたらと高級高額なお店はつゆ知らないですが。
「素材にこだわっておられるのですね。」
「いいえ、おばさんが普通に買い物にいって手に入れられるものをお出ししているだけなんですよ。」
- 2018/07/27(金) 00:00:28|
- お店
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α99から写真をPCに取り込むシステムがα900と違っていてとても不便です。
しかもこのカメラの関連ソフトを入力してからだと思うのですが…実際の関連があるのかどうか、分かりません。ただ状況から見てということでしかないのですが・・・・PCの他の部分が影響を受けておかしくなってしまいました。
PCの知識のない私には痛手です。
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私の写真は常に何の変哲もないものです。
何か奇抜であったり特別な趣向のあるものはありません。
そういう意味では実に保守的なモノなんです。
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若い人たちが、これをどう見るか、それは知りません。
- 2018/07/26(木) 00:10:58|
- 写真
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別のお仲間がやって来て彼を撮り始めました。
フィルムカメラですから、やはりストロボが必要になりますね。
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JPS主催の公募展入賞作品の展示会があって、招待券を何枚か持っていたのでいろいろな方に差し上げたのです。
調子に乗って残った2枚を顔見知りくんとこの人に差し上げたのですが「あ、もう終わってる?!」でした。申し訳ないことをしました。
彼らがこの公募展を見てどういう感想を抱くのか是非聞いてみたいと思って差し上げたのですが、毎日が日曜日の私の頓珍漢でした。
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この人の写真は20枚くらいが机に積んであって一枚一枚をめくりながら見てほしいという、そういう仕掛けでした。
一人に与えられた壁面の広さに制限のある中で一つの方法ですし、一枚一枚を新鮮に感じてほしいからこうしていると言っていました。なるほどと思いました。
この日の私のレンズは85ミリですから、撮影を状況の全体を写しいれるには少々部屋が狭いです。
これ以上下がれないところまで下がっているのですが。
ですが逆にこういうカットは撮りやすいです。
F1.4ですから開放近くでピントを合わせるのは難しいのですが…気が付いたのですが・・・EVFはピントを合わせやすいのです。
無論、マニュアルフォーカスでの話です。
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OVFと違ってやたらと輝度の高いファインダー像は、色味の点からも好きではないのですが、その輝度の高さが・・・モノクロの時には特にだと思いますが・・・・合焦しているかどうかを知るのには便利だということが分かりました。
これは条件次第では役に立つなあと思いました。
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今度カメラが壊れるのらα900で無いようにという心理が、もし壊れるのならこっちの方が痛手が少ないということでα99を持ち出していたのです。
実際カラーで撮るときには色味も明るさも・・・調整しようがあるのでしょうが・・・実像と違い過ぎて困惑することしきりです。(ある意味当たり前の現象なんですが)
- 2018/07/25(水) 00:00:12|
- 写真
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新京極に近い場所に同時代ギャラリーという、ちょっと有名なギャラリーがあります。
ここで個展をしたら、まあ一目置かれますね。
私は全くその計画はありません。(正直、レンタル料金もお高いですしね。)
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そこで人物写真を撮る比較的若いカメラマンたちの写真展がありました。
ブライダルフォトを中心にしている人や写真館で家族写真などを撮って職業写真家として活躍している人もいます。
私は毎週火曜日のルーティンとしてそこを覘いたのですが、以前から多少顔見知りになっていた若い写真家に出会いました。
このページの写真の方ではありません。その人はその以前からの顔見知りのお友達です。
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以前からときどき書いていますが、私は最近?の日本のポートレートというか人物写真の在り様に大きな不満を抱いています。
先の顔見知りのフォトグラファー君も大いに不満らしくて、私の顔を見るや、自身の写真の前でかなりの熱弁を振るってくれました。
大方同意できましたし、そういう意識をもって作品作りをし、こうして発表をしている姿勢に共感を感じました。
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彼を仲間に入れたこのグループ写真の集団の他の人の作品の大半は、まさに彼が批判したい種類のものです。
ですから、批判的な彼を入れるかどうかには多少の摩擦があったかもしれません。もしあったとしたら良いことです。そういう摩擦を若者が恐れて避けるようではいけませんよね。
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で、この人の写真です。
元来ストリート系の写真を撮っているようなんですが、仕事が忙しくなってきていて撮る機会を見つけられないでいると、ふと待てよ今自分が働いている建設現場、ここにある意味ストリートがあるじゃないかと気づいたのだそうです。
そこに働くベトナムや日本の青年たちを撮り始めたのが彼の作品です。
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多くの写真家値はこの労働の現場を遠巻きにして踏み入らないわけです。また企業は撮らせないことが多いので、撮れるとしたら何か甘い「働く人は美しい」みたいなものになってしまいがちです。
確かに私も働く人は本質的には尊いと思うし美しいとも思います。働く仲間としての共感を土台に写真を撮りたいと思うわけですが、それを実行に移せません。
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しかし現実の労働者の姿は安易に美しいとも尊いとも言い難い状態にあることを直視する力が必要です。
それでなければ甘い労働賛美で終ってしまいます。
この人の写真にはそれを直視する力があるように感じられました。
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私は「撮るべきものを撮っている写真だ」と評価しました。
- 2018/07/24(火) 00:00:07|
- 写真
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この方の吹いている中国の横笛と日本の横笛や洋楽のフルートとは構造が違います。
通常は息を吹き込む穴と観の長さをコントロールする≒指で塞ぐ穴が開いていますが、中国の笛にはもう一つ穴があります。
その穴は篠笛で言えば唄口と指穴との間にこの方の吹いている笛にはもう一つ穴が開いているのです。そしてそれには幕が張られています。
この膜が震えてえも言われない音を出すので、演奏に深みと広がりが出ます。

川の流れをイメージした曲を吹いてくれていますので、私もそれを狙いましたが、私には少々光の条件が難しすぎました。
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演奏も「一期一会」で、その時にしかできない演奏になるということを言われていました。
「写真もそうでしょ?!」と。
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この人の笛を入れるケースにはまだほかに数管の笛が入っていました。
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知人の二胡奏者、楠田さんとデュエットしてもらえないかなあと、その時思いました。
きっと素晴らしい音楽時間を体験することができるんじゃないかと・・・・。
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- 2018/07/23(月) 00:00:05|
- 音楽
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鴨川が多くの音楽愛好家の貴重な演奏・練習の場だということは以前から書いていることですね。
数日前に初めてこの楽器に触ったんですという初心者から、プロもいれば「ハイ・アマチュア」までいます。
「ハイ・アマチュア」と言う言葉は、そうはいってもプロにはかなわないよという、なんとなくの含みがありそうな言葉だとしたら、スーパーアマチュアとでも言いましょうか、文字通り?「玄人はだし」の人もおられるのです。
今日ご紹介するこの方もまた、またその「玄人はだし」という言葉が安っぽく聞こえるほどの匠です。

少なくとも私の耳によれば・・ですが、多分そういって大丈夫だと思います。
実は以前もこの方を鴨川の河原でお見かけして、しばし横笛の音色に酔っていたことがあるのです。
勿論、写真も撮らせていただきました。
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今日は、季節も違うせいで、グッと砕けた服装でもありましたから、初めこそ気づきませんでしたが、演奏する表情を見、音を聞いて、間もなく「あ、あの人だ。」と思い出しました。
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私が対岸から聞きつけて近寄った時には台湾から来ているという青年と話をされていました。
そしてすぐそばに奥さまが。
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とにかくこの笛の根はご自身の生命的根源を揺さぶる音だということで、中国の大自然を広がる音や馬が駆け嘶く状景を思い浮かべたり、南部の山塊をめぐって流れる大河の上流のせせらぎや滔々たる流れを思うのだそうです。
中国には漢民族と55の(相対的)少数民族が暮らしていて、それぞれ特養の音楽文化を持っているのでその豊かな音楽を継承できる吹き手になりたいとおっしゃっていました。
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ご自身は、特にどこか大きな演奏会場で演奏したいとも、大聴衆の前で吹きたいとも思わないで、ただ近くによって耳を傾けしばしともに癒されてくれる人がいれば、それで十分満足だと言われていましたが、傍らの奥さまも深く頷いて共感を示されておられました。
それで・・・・まだまだ時間があるので決めてはいませんが・・・・来年6月に清水寺の経堂ですることになっている写真展で演奏者んを主題にするとしたら、その場で吹いていただきたいなあと、ずうずうしい感想を漏らしますと、既にずっと以前清水寺で演奏する機会を幾度か持っているとおっしゃいました。
実はあちこちで招かれて演奏されているのです。ただあくまで職業的な演奏家としてではなくて他に本業をお持ちで傍ら笛をよくする人ということでという事でしたが、やはりこれだけの技をお持ちで世間がほおっておくはずはないなあと強く思いました。
先ほどまでの短い笛は北方の、取り替えた長いものは南方のものだそうです。
- 2018/07/22(日) 00:00:10|
- 音楽
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小さな仏さんの粗彫をされています。
今日はたまたま伝統工芸大学校の学校見学に来る高校生たちに体験してもらうための事前準備をされているのだそうです。
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学生に教える立場でもあるそうなので、そういう仕事も出てくるわけですね。
この一年、1,2か月に一度はお邪魔したいのですが、とお願いして快諾していただきました。
多分その時に掘る仏さんによっては毎週通うことになるかもしれません。
こういう撮り方は今までにしたことがありませんので私にとっても新たな経験になります。

幸いこの場への入場はシニア料金で済みますのでありがたいです。
しかも受付の方次第では次回の招待券をいただけて事実上半額になりますので更にうれしいのです。 これまでも随分とここには来ていますから顔なじみにもなりかかっていますしね。
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申し訳ないですが「今日は練習させてください。」なんて図々しいことをお願いしています。
ご覧のようにこの写真はめったに人を撮るのに使ったことのない20ミリの単焦点レンズです。
被写体には思いっきり近づかないとなりません。
制作している職人さんを驚かせてしまいますし「うっとうしなあ。」なんて思われてしまうかもしれません。
そんなことにも慣れていただいて、本気の制作の集中と迫力を撮りたいと思っています。
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それにしてもこの20ミリにしても70-300ミリズームにしても、「100本のトランペット」撮影のために仕方なく購入したものです。
でもいったん手に入れれば私の目は拡張したわけですから、生意気なんですが、これを使ったらどう見える?ということも意識しながら、被写体に相応しい絵を考えて生きたいと思います。
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仏師さんたちが何十本もの、鑿を持つように私も何本ものレンズを手に入れて・・なんてことは考えないようにしましょう。
できるだけ・・・・。
- 2018/07/20(金) 00:00:47|
- 伝統工芸
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「まだひよこですから。」と謙遜されるけれども仏師です。
その世界を知るこの人はご自身が「まだひよこ」だということを謙遜でなくよく自覚されているのかもしれない。
それだけ高みの果ての知れない世界なのだろうと想像する。
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私は信仰心がからっきしない人間だけれども、人の制作物が人の心を静めたり、内省に誘ったり、希望を与えたりする力を持つことの素晴らしさと不思議さを感じはする。
写真を撮るのが好きですという話をすると「お好きな写真家は誰ですか?」と質問されたりします。
で、写真家という人たちもその作品もごくごくわずかしか存じ上げないので困惑するのですが、当の質問者が「やはり土門拳なんかお好きですか?」と重ねて質問してこられるくらい土門拳さんは有名だ。そしてその土門さんのイメージは多くは仏像の写真とかさなっているようです。『古寺巡礼』などがよく人に知られているのでしょう。
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斯くいう私も嫌いじゃありません。
多分の話ですが・・・・土門さんの仏像の写真は日本国民の仏像観、仏像に対する審美眼を大きく変えたのではないかという印象を持っています。
そのことで日本の伝統文化を「残す」ことについての国民的コンセンサスの水準を上げたのではないかと・・・。
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写真のみならず芸術全般にもそういう力があるんですよね。
トップの写真家たちはそういう気概を持って撮っておられることでしょう。
そう期待して先日のJPSの公募写真展(関西)を見に行きました。
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と、まあそれは別の話として、この仏師さんにも、私のある計画についてお力をお貸しいただくことになりました。
「光栄です。」なんて恐ろしいことを言われてしまったので、自分なりに一生懸命撮りたいと思っています。
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極めて大げさに言えば撮影者の責任ですね。
- 2018/07/19(木) 00:00:05|
- 伝統工芸
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ここで絵の個展をされています。
先ほどまでお客さんが来られていましたし、オーナーさんのつい先ほどまでおられて用事で出かけますと・・・・。
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普段からいろいろなことを掘り下げて考えている人と話すのは楽しいですね。
それに敢えてこんな風にとっても「えっ?!」と言って驚いたりしません。
画家ですから。
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「私がお願いして撮ってもらう時には、それなりにこういう風に撮ってほしいと要望すると思いますが、モデルとして撮られるときには、無論、撮影者に全てお任せします。」
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せっかくこういっていただいても、私は常に「一歩踏み込んで」撮れない人間ですので、もったいないのですが。
この方がエッセーを寄せているあるジャンルの雑誌に掲載されている写真を見ました。
可愛らしい、多くの人に愛されるお嬢さんでした。
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それで、今敢えてこういう風に撮っているというわけです。
この人の、多分いくつもある、引き出しを開けてみたいと、そう思わせてくれる人ですね。
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教育学の分野に「レディネス」という概念があります。
人それぞれにあることに対して「レディネス」が整っている場合とそうでないこととがあります。
恋愛とか結婚とかが決まる場合もそういうお互いのレディネスが問題だろうと思います。
あることをこだわりなく話題にできたりするのも、偶然お互いにレディネスが整て散る状態で出会たからだということができます。
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「写真撮らせてくれない?」
「いいですよ。ぜひ、私もお願いします。」
こういうことがあるのです。
逆に、それがない時は「この人はとてもいいなあ。」と思ってもダメなものはダメという感じです。
ですから、私は「無理に説得はしません。」というスタンスです。
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「そこが弱いんじゃない? 撮りたいなあとか必要だなあと思ったらいった方がいいよ。」とある知人女性から言われました。
「ダメだっていいじゃない、でも言わなければ始まらないでしょ?!」と。
う~ん、それはそうなんだけどなあ。
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説得出来ないのはなぜ撮りたいのかがはっきりしてなくて、その思いが強くないからじゃない?!
- 2018/07/18(水) 00:00:34|
- 絵画
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京都と東京で絵を学んだ方のようです。
私はたまたま「8月22日~26日」に京都文化博物館で開かれる京都ファインダー倶楽部の「第23回ファインド・アイ 現代・文人光画展」の案内状を各所に配って歩いた帰りでした。
実は一番最初にここに届けるつもりだったのですが、まだ会場時刻には早く来すぎて、ぐるり一周して最後にしました。
それが幸いしたでしょうか。
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この時は、まだ7月21日からの写真展の写真を決めきれずに、プリント依頼もできていない苛立ちもありまして、別の写真展の説明会に参加することと、この案内状配りで気分転換しようとしていたのです。それで最後の考えの整理がつくだろうと期待して。
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いつも私の写真をプリントしてくれるあるお店の女性店長さんがお休みで話し相手になっていただけなかったこともあって、どうも最後の決着がつかないでいたのです。彼女と話すとそのやり取りの中で決められることがこれまで何度もあったんです。
そしてそういう話の相手をしてくれることでその店長さんも「じゃあこういうことに注意してプリントしてあげよう。」と思っていただけるのです。
写真のことは詳しくない私がどれだけ助けられてきたかしれません。ずいぶんわがままも聞いていただいてきました。
有難いことです。
それで、私の写真の一番最初の目撃者がこの店長さんなのです。彼女の表情でその回の写真の出来がほぼ分かります。
その人の表情がいいと自信をもって展示に出せます。今回はそれがうまく回転していません。
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それで、話の成り行きで、ついおしゃべりしてしまいました。
この人も美術作家として、愛石会の「アイドル」と…これは私が勝手にそういっただけの事です・・・・していろいろ思うところがあるようで、則妙な受け答えがありましたから、私も調子に乗ったのです。
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これらの写真は「公開しよう」というつもりで撮っていたわけではないのですが、この人の魅力を見つける良い機会になりました。
この人を撮るとしたらどう撮るのか、どう撮られたらいいのか、「考え中」です。
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それで、その「考え中」を更に展開するというお話になりました。
めでたし、めでたし。
- 2018/07/17(火) 00:00:03|
- 絵画
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連日の酷暑というか烈暑というか・・・・お見舞い申し上げます。
「暑い暑い」と口にしたからって涼しくなるということもないのですが、せめて言わせて・・という感じですかね。
それにしてもこうして暑い街中をみんなでクーラーの室外機を使ってさらにさらに熱くしている皮肉な現実。これを暑いんだから仕方がないじゃん、、熱中症を避けるためだという位のところで思考停止していると、本当に人類が住めない地球になってしまいそうだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
素晴らしい写真、いい写真はカメラの中にではなく、その外にある。
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「2018JPS展(関西)」が7月10日から15日まで京都市美術館別館で開かれていました。
見に行ってきました。
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会館の前にポスターがあって、「写真の著作権が分かれば肖像権なんか怖くない!」とあってアサヒカメラの編集長やら弁護士やらJPSの著作権担当理事やらの講演があると告知していました。
人物写真を撮ることが難しくなっていて、このままでいいのかということがいろいろ議論されているようだということを薄々感じていました。
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が、たとえ問題関心を刺激して、聞いてもらおうという「策」だとしても、こんな「写真の著作権が分かれば肖像権なんか怖くない!」というような文言をJPSとかここに講演者として出ているような人たちが見逃しているようでは、事態の悪化こそ予想されても少しも良くならないなあと思いました。
写真家たちが写真家たちの首を絞めている、と私は思いました。
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「著作権」を振りかざし、人の人権を蹴散らかすような勢いです。
肖像権「なんか」とは一体どういうことか。 鉄道写真を撮る人や人物写真を撮る人のマナーの悪さ、傍若無人ぶりが話題になっている現状があります。そんなときに、それを対して批判する側が持ち出すものの一つに「肖像権」があります。が、それに向かって「肖像権『なんか』怖くない」から「著作権を掲げて突き進めというのはバーバリズムそのものです。
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いや、これはあくまでコピーの上での表現ですからというかもしれないが、写真表現の中核を担うような組織が「表現」の重みを軽く見てはいけません。
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JPSの関係者がおられましたので、その場で問題点を指摘させていただきました。丁寧に耳を傾けていただき、伝えますとおっしゃってもいただきました。
私は「肖像権」が過剰に膨満して、権利の横紙破り的なふるまいを苦々しく思っている者の一人です。しかし、公安や警察が人々の肖像をみだりに撮影して集めていたり防犯カメラが無造作に増やされどこでどのような管理がなされているのかあいまいな現状があります。インスタグラムにしても、このブログにしても多くの肖像が出ていますが、それがビッグデータとして私的企業に売り渡されて勝手に使われることがまかり通っている事態があると指摘もされています。又興味本位での週刊誌的写真撮影や写真愛好者の振る舞いがあちこちに溢れている現状を見て、それに対して「肖像権」を振りかざすのは無力な市民のかろうじての武器です。
そういう事態に対してJPCがどう立ち向かい行動しているのかこそが問題とされねばならないと思います。
そのうえで、しかしながら人の生活や人そのものを撮る写真には価値があるとして、それがあまりに委縮させられる現状に対して何とかしようという気持ちは私もまた共有しています。人々の自己意識の過剰な膨満やいらだちにメスを入れ、また人々の人権を損ねない境界がどこにあるのか撮るもの、撮られるもの相互からの検討を粘り強く進めていく必要があると思います。
だからこそ間違っても「肖像権」を持ち出す人をクレーマー扱いしてはならないし、撮る側の立場から蹴散らすような言動は厳に慎むべきと、普段もっぱら人物写真を撮ってきている私は思います。
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- 2018/07/16(月) 00:00:07|
- 伝統工芸
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写真展のお知らせ:先に行われた「清水寺 世界友愛 100本のトランペット」の写真展があります。 時:7月21日(土)~29日(日) 12:00~19:00 最終日は18:00まで 所:高瀬川四季AIR(木屋町仏光寺、高瀬川西岸)・・・・四条河原町を東に行くと鴨川に行くまでに高瀬川があります。その東岸が木屋町通りです。その通りを南に、つまり川の下流方向に「下がり」ますと、ごく小さな橋をすべて数えて五つ目が仏光寺橋です。その橋の下流側に石段で川面に近づけますが、そこに降りて左手前方を見るとギャラリーが見えるはずです。四条河原町から歩いて7分と言われていますが、知らないで歩くと、どうでしょうか?) 写真撮影者:不肖わたくしめでございます。 全日在廊のつもりではありますが、期間が長いのであるいは撮影に逃げるかもしれません。その恐れは多分・十分にございます。そんな気配があればあらかじめお知らせするつもりです。 ご用とお急ぎのない方、ぜひご高覧あれ。 もう何年前になるでしょう。仏師の高橋さんにお会いしたのは。
長く私のブログを見ていただいている方にはお馴染みの方です。
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高橋さん自身が写真も撮られ、カメラにもレンズにも詳しいということをよいことにして随分不躾な甘え方をしています。
時には「新しいレンズを手に入れましたので試し撮りさせてください。」などと随分図々しいことをしてきました。
こういう言い方は語弊があると思うのですが、練習するにもよいモデルがいないとダメなんです。
練習というのは単に光をどうつかむかとか構図をどうするのかなどというようなことではなくて、どういう呼吸で撮るのか、どういう空気を掴むのかという事ですから、その方自身に精神性の高さや気持ちの充実がないと、登る山として不足だということになります。
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その点で高橋さんはこの上ないモデルなんです。
ただ、心しなくてはいけないことがあって、こうしてモノクロで高橋さんの集中した仕事を撮っていると、、何だか自分の力でよい写真が撮れたという気分になること、そのことです。
100本のトランペットの時にもそれは感じましたが、高橋さんの場合はそれ以上です。
じつは、どういう訳か、来年の私の運命が少しだけずれて、個展会場が変わったのです。
清水寺の成就院から経堂へと。 これが写真展示の上では相当な変化になるのです。
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私の主観としては、これまで地方大会で1回戦かせいぜい2回戦を勝てばよくやったという様な学校が突然「目指せベストフォー」という課題に面食らっていたのに、更に甲子園で一勝を!と言われるようなものです。
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それで、「来年6月21日に向けて『これなら!』という写真一枚を撮るために、この一年お付き合いいただけませんか?」とお願いしたわけです。
釈迦三尊像の前に、仏師の写真を・・・という構想です。
(ただ、この個展が「音楽の祭日」の流れで実現するものなので、音楽で行くという計画も依然として有力なんですが。)
- 2018/07/15(日) 00:00:16|
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写真展のお知らせ:先に行われた「清水寺 世界友愛 100本のトランペット」の写真展があります。 時:7月21日(土)~29日(日) 12:00~19:00 最終日は18::00まで 所:高瀬川四季AIR(木屋町仏光寺、高瀬川西岸)・・・・四条河原町を東に行くと鴨川に行くまでに高瀬川があります。その東岸が木屋町通りです。その通りを南に、つまり川の下流方向に「下がり」ますと、ごく小さな橋をすべて数えて五つ目が仏光寺橋です。その橋の下流側に石段で川面に近づけますが、そこに降りて左手前方を見るとギャラリーが見えるはずです。四条河原町から歩いて7分と言われていますが、知らないで歩くと、どうでしょうか?) 写真撮影者:不肖わたくしめでございます。 全日在廊のつもりではありますが、期間が長いのであるいは撮影に逃げるかもしれません。その恐れは多分にございます。そんな気配があればあらかじめお知らせします。 御用とお急ぎにない方、ぜひご高覧あれ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「竹割 三年 編み 八年(あるいは七年とおっしゃっていたかもしれません)」
竹を編むためにはまず素材を作られねばなりません。
竹を縦に割って、さらに割って、ほとんど一ミリくらいの幅にしていきますが、さらに割ることも。
そしてその間に肉の部分をそぎ、皮を使わない場合にはその皮のすぐ下のわずかな厚さだけを削ぎださねばなりません。
これが均一の厚さと幅でないと、編んでいくうちに歪なものにります。

こういう風に暑さが均一のものだと丸くするととほぼ真円になるでしょ?!と実地に見せてくれました。
どこか暑くて強いところや薄すぎて弱いところがあればテンションが均一でなくて歪むわけです。
当然、折れてしまう事もあるわけです。
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最初に木口(竹だから何というのでしょうね)に鉈の刃を入れると、鉈の方ではなくて竹をもった右手指で竹を押していきます。無論左の鉈も微妙なバランスで押し返しながら、竹を割いていくわけですが、鉈も微妙に方向を調整しているんだそうです。

昨日の写真にこの方の卒業制作作品が写っていますが、「卒業制作」の作品?!と信じられないような精緻で手の込んだものです。
少し時間がありましたから、どんな工夫、しかけ❓があるのか懇切に話していただきました。
向こうにぼうっと写っていますね。
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工芸のお仕事の多くは、姿勢がよくないといい仕事になりません。
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写真も多分、そうだと思います。
私のはいつも傾いています。
- 2018/07/14(土) 00:00:03|
- 伝統工芸
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竹芸家の角の弘幸さんです。
少し遅咲きの職人さんで、サラリーマンをしていたそうです。
この道に入ってまだ数年です。
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でも指の節や筋肉を見ていると、この短い期間の熱心な修業を感じますね。
相当に気合の入った勉強期間だったようで卒業制作の作品はイタリアに紹介されたようです。
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早期教育早期教育とむやみに早くからの学習や訓練が一流の○○を育てる鍵のように言う風潮がありますが、私はそれは一面的な考え方だと思っています。
悪く言えば教育産業と「人材=エリート」の早期選別に血道を上げている財界の「洗脳」だと思っています。
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学習のメカニズムの中で「意識性」の要素を過小評価して、ただ訓練によって習熟させる考えはある意味でとても危険です。
モーツアルトが・・愛ちゃんが・・と言いますが、人生を親が決めた単線の上を遮眼帯帯に目を覆われたままひた走らせることについてある種の恐れを抱かないわけにはいきません。
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ということと同時に、私の経験から言っても 中<高<大<就職後 と学習意欲と学習の質が向上していきました。
勉強に対する意識が高くなるのですから当然です。
手先の巧緻性などの訓練による習熟にしても学習主体の意識性によってその進捗はずいぶん違うと思います。
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定年退職後に、・・・・それまで趣味としてさえやっていなかった分野で・・・絵画や工芸、音楽などでもとても高い意識で取り組んで相当な達成をしている人を幾人もお見かけします。それは大人として形成されている意識性と学習力があるからだと思います。
この事を軽視してやられているのが今の学校教育だと思います。
「教えたら覚えて学力はつく」、「話を聞き・本を読んで覚えたら学力はつく」という論理だけの学校など、ほとんど教育の意味の分かっていない制度だと思います。
- 2018/07/13(金) 09:50:06|
- 伝統工芸
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普段、会話では多少のストレス、歯がゆさをお感じだと思いますから、母国語で話せるということはとてもうれしいことだと思います。
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私が親しくしてもらっている数人の中国の若者たちがいます。彼らの日本語は相当なレベルなんです。それでも、やはり彼ら同士が母国語で話す声の調子は、その自由さ闊達さが全然違います。
当然でしょう。

私がイタリアに行った時にオリーブオイルのショップで働いていた若い女性がいました。
そこにやはりイタリアで仕事を身に着けようとしている青年がきていました。よく来ているらしく、たまたま家人を含めて4人で話しましたが、お二人はとてもうれしそうで楽しそうでした。
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「クラフツマン(クラフツウーマンというべきところでしたね)の写真を撮りたいので・・・。」とお願いして撮り始めたのですが、思わぬ展開でした。
これもまた写真だからこそのいいところです。
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- 2018/07/12(木) 00:00:08|
- 手作り市
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私が手作り市に行くときには、個性的でユニークな作品を探します。
アクセサリーなどは、購入予定がないのは無論ですが、身につけてどうだということが分かるわけでもありません。
けれどそれをできるだけ「作品」として見た時に制作者の個性が際立っているか、主張があるかなどを見ます。

こうしたアクセサリーでは男性には思いもつかないなあというものがあって、女性理解につながります(?)
この方のお店の前を通るときに「オッ!これはちょっと違った感性だなあ!」と感じました。
日本人の感性というよりも、中国系だなと・・・・・。
豈はからんや、この方は香港出身だそうです。
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「この絵は私が描きました。」とまず絵の方を紹介してくれました。
元来は絵を学び描いておられたのだそうです。
そのお話の日本語を聞いて、制作物に見える感性が「やはり、そうか。」と。
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京都の手作り市には今日がデビューだそうです。
伴侶を得られて来日、これまでは関東にお住まいだったそうです。
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たまたまこのお客さんは、中国語を使う方でしたので、ずいぶん楽しそうでした。
その気持ち、よく分かる気がします。
外国で出会う同国人は、なぜか一層親しみを感じますね。皆さんのご経験があるでしょう。
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後ろで夫君が盛んに京都研究をされていました。
というのも今春、関東から関西に来たばかりなんだそうです。
それで京都の事もよく分からなくて・・・ということで分厚な京都案内の本を紐解いておられました。
- 2018/07/11(水) 00:00:26|
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お客さんが来ているので「どうぞお相手をしてあげてください。」とサインを出したのですが、「作るところを撮りたい。」とお願いしたせいでしょうか、作り続けてくれました。
申し訳ないことをしたのではないかなと恐れます。
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こういう落ち着いて静かな表情の出来る方をこのレンズで撮るのはとてもいいなあと思います。
制作に使っている瓶の輝きと鏡の中に写っている木や手前の作白い編み物のボケの対比を見るとこのレンズはいいなあと思います。
手指のきれいさにも生き生きとした色気が感じられます。
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こうして写真を撮っていてうれしいことは、いわゆる「モデル」さんに綺麗な服を着てもらいいろいろにポーズしてもらって撮るような写真に劣らない美しさのある写真が撮れることがあるという事です。
というか、むしろそれを求めて撮っているという面があるのですが。
日本的な「ポートレート」に対する軽いアンチですね。
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実はこの方の背後に夫君がおられて何やらスケッチをされています。
誠実そうな好青年です。
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お二人でよい休日をすごしておられるようです。
- 2018/07/10(火) 00:00:13|
- 手作り市
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「清水寺 世界友愛 100本のトランペット」にかかわったり、その後の写真集のための写真セレクト・打ち合わせ、そして全国的な豪雨・・・、そういう訳でなかなか撮影に出かけられないこともあって、ブログ毎日更新も途絶えてしまいました。
中国に行った時や肺炎で入院した時以来でしょうか。
又ぼちぼちと進めていきたいと思います。
下賀茂神社で行われている「森の手作り市」です。 豪雨災害の影響でしょう、出店者のキャンセルが目立ちますし、お客さんの出足も今一つです。
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でも、やれるところから旧に復さないとね。
鴨川も河川敷への立ち入り禁止が解かれていました。
ガラス瓶は編み物の成形のためのものかな、それとも…と思って声をかけさせていただきました。
ガラス瓶を包んで、そのまま製品にするんだそうです。 一輪挿しのように使うのでしょうか。
涼やかで夏らしいですね。
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手作り市の出店者の方に制作中を撮らせていただくことはなかなかできませんのでその点でもラッキーでした。
先日横浜から来ている若い女性画家の方に個展会場で撮影をお願いした時に「描いている時ならいいんですけど・・・。」と断られてしまいました。横浜までは追いかけられませんでしたし、残念でしたが、モノづくりの方にしても芸術関係の方にしてもいわゆる「モデル」風に撮られるのはちょっと抵抗があるけれど制作中なら、是非という方が結構おられるものです。
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私は人物の顔があまり赤く表現されるのが好きではありません。
それでキヤノンの発色は少し抵抗があるのですが、今日はどうも赤くなります。
曇りでしたので5500ケルビンに設定していたのでそのせいかなと思って5300ケルビンにしたのですが、今一つでした。
服や瓶の青の感じはいいのですが。
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白い布かなんかでレフレックスしたいところです。
α99の癖でしょうか。
- 2018/07/09(月) 00:00:41|
- 手作り市
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北海道から沖縄まで日本列島のどこもかしこも大雨で、大きな被害が心配されます。
少し雨に大阪の北部を中心に地震の被害が出ていてたくさんの家の屋根がひどく傷んでいるのです。ブルーシートでかろうじて雨漏りをふさいでいるところにこの記録的な大雨です。
桂川、淀川沿岸の被害が懸念されます。
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自衛隊の人たちが災害の折にはずいぶん尽力してくれているわけですが、自衛隊が災害救助や復旧のために特化した重機や車両を多数持っているわけでもないし、訓練もそれに特化してやっているわけではないので、そういう意味ではもっとそういう機会や道具、技能を持った隊に変革したらいいのになあと思います。
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さきの地震のときにまっさきにE15を飛ばしたという記事を見た時に、とにかく早く全体像を知りたいからかなとも思いましたが、戦闘機で役に立つのかなと疑問にも思いました。費用対効果もすこぶる怪しいですし。
イージス艦や空母のための費用を災害救助用の機器の開発や装備にあてればもっと圧倒的にこ国民の安心感が増すと思うのですが。
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日本は地震や台風の被害を避けることができない自然環境にあるのですが、それに見合った装備がないと私は感じています。
そこにお金を使わないで破壊殺戮のための機器にお金を投じている。 下から小銃弾を撃ち込まれても墜落するのではと言われているオスプレイなどは無駄遣いの最たるものでしょう。
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多分、明日は京都市内の多くの小学校は急行でしょう。
でも、保育園はそうではありません。これっておかしくないですか?
保津川、桂川、淀川水系では洪水の恐れもありますが、そのあたりの住む人たちはちゃんと休みが取れるのでしょうか。
もし洪水にでもなれば、一人一人が非難するのは当然ですが、地域で助け合う力が必要です。
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そんな時に青年、壮年の現役の働き手が仕事を休むわけにはいかないしと出勤を強いられる現状は本末転倒もいいところだと思います。
災害が起こってから救援、復旧のボエランティア休暇を云々するんじゃなくて、防災、避難支援のために地域に帰って貢献するために積極的に休みをとれる休暇制度が必要です。
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しかし、地域で貢献できるためには日ごろから地域の人との交わりが持てる生活ができていなくては役に立ちません。
運動会や盆踊り、地域の清掃や趣味の会等々に世代を超えて参加できる時間的余裕が舗装されないと話になりません。
「社畜」化された人々では地域は守れません。
「労働者奴隷化法=働き方改革法」はこういう意味でも国民の安心、安全の基礎を掘り崩しています。
- 2018/07/06(金) 00:00:52|
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福島の東京電力原子力発電所の事故で放射線物質が拡散され続けている。汚染された地下水も海に流れ出るのを防ぐことはできていないし、汚染土は土地の表面だけを削って特定か所に集積されたままになっている。これを除染と言って何か解決したように言われているが、せいぜい言っても右のものを左にただ移動させて集めたまでなんだが、言葉一つで物事を軽く曖昧にしてしまう日本文化の中ではもはや過去の事のようです。 その地元以外では。
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日本を守りもしない米軍のために基地を提供し、新たな基地建設にまい進する日本政府です。
トランプ政権は世界に展開している軍を大幅に縮減してアメリカの軍事負担を軽減し、もしどうしてもそれだけの軍事的プレゼンスが必要なら、「現地政府の負担ですればいいでしょ。」政策に舵を切っている。
だから韓国での米韓合同演習もしたくないし「朝鮮半島の非核化≒在韓米軍の縮減、撤退」さえ言い出している。
そうすると安倍自公・維政権は「お願いだ。東アジアから撤収しないでくれ。アメリカの核が頼りだ。どんなこと(秘密保護法も作るし、場合によっては世界のどこかでアメリカの軍事的肩代わりだってする、『思いやり予算』だって大盤振る舞いするから・・・)でもするから見捨てないで」と縋り付いている。
「お願いだ北朝鮮は怖い国だと言い続けてくれ。そうしないと自衛隊の拡張も憲法改悪も進める口実がなくなってしまう。」
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そのおかげで沖縄県民は先途70年以上本土の縦になり続けてきていて、それが半永久化されようとしている。
いわく中国の進出が危険だ! ソ連がだめなら中国が、中国がだめなら北朝鮮が…いつでも「オオカミが舌なめずりしてるぞ!」と。
その陰でアメリカという外国の軍隊が日本の主権を侵して居座り続けている。
何をされても「申し入れをした。」でお終いに。
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沖縄は「明治政府」以来、ヤマトンチュウによる差別的な扱いに苦しんできている。
差別をする側は少しも痛みを感じない。
それで「沖縄の海はきれいで大好き!」なんて言っている。
ヤマトンチュウは「ボーっと生きてんじゃないよ!」とチコちゃんに言われなくちゃいけない。
- 2018/07/05(木) 00:00:50|
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沖縄の人々が常に政治的に生き打ているわけではない。
でも、もし、そういう風に政治的にならざるを得ないとすれば、政治的に生きねばならないとすれば、その原因はあげて日本政府と、ヤマトンチュウにある、と私は思う。
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あんな、こんなを、大方の沖縄の人々の意思を無視しておしつけている。
あまり好きな言い方ではないけれど「足を踏まれている人の痛みを踏んだ人は知らない。」
踏み続けているのに、それに気づかないばかりか「我々を守るためには、痛いのは仕方ない。」「だから金を払ってるだろう?!」とさえいう。
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けれどこういう不条理を悔しくい怒りを秘め、思いを秘めたウチナンチュウの目はこのように澄んでいる。
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沖縄の人々は、だからと言って皆が同じ思いに生きているわけではない。
沖縄にも様々な日常がある。
当たり前のことだ。
私の旅行を気持ちよくサポートしてくれた人たち。
「写真を撮りに来ているんだけど、どこかとっておきの場所を知らない?
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沖縄の若者のは多くの人がこうしたホテルなどで働いています
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- 2018/07/05(木) 00:00:43|
- 人物
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モノクロでもう少しよいトーンが出ないかなあと思うのです。
アクロスならいいのかなあなどとも思うのですが、同じ瞬間に撮れませんしね。
カメラの機能を熟知して撮るようにすれば技術方面での様々な進歩の恩恵を受かられるのかもしれません。
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この会場は実に変則的な形をしていて全体が「T」字形になっているのです。その線の交わるところに歌手が立ちます。
歌手の正面の客席はパイプいす3脚を横に並べて、それが8列程になっています。そんな狭い会場です。
そして右手のいす席には近寄ることは到底できません。
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立つ位置が難しかったのと移動ができないのとで、私は初めずっと歌手に向かって左手から無理やりに撮っていました。が、会場の方が見るに見かねて「こちらに回って一旦庭に出ると、正面のいす席の背後に入れますよ。」と教えてくれました。
なるほどこの建物は元来大きな町家を利用しているのですから、そういう通路もあるわけです。
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ここは出版社の滋味書でもあるところですし、絵の展示会もすることで芸術家や著作者たちのつながりの太いところです。
そんなわけで私が参加している「京都ファインダー倶楽部」の事は私が知るより以前からよくご存じで、そのメンバーのいく人かも旧知なのだそうです。
そういう事もあって「来月の写真展にも出品するんですか?」と、ご来場いただけるようです。
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川口さんの写真で参加するのを第一の案に考えています。
これまでに撮った写真の中にも出品候補があるのですが、もっといいものが撮れないかと思うものですから、つい「今度また行きます。」と押しかけるわけです。
クラブの仲間にはこういうジャンルの写真を撮る人がいませんので、展示場づくりとい面からも多少の貢献になるでしょうし、是非川口さんを少しでも広く知ってもらいたいですし。
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街頭で歌うのも川口さんなら、デモ隊の中で歌うのも川口さん。そしてステージでスポットライトを浴びて歌うのも川口さんです。
そういういろいろな面を取り上げるのもいいかなあとおもいつつ・・・・・。
毎年ちょっとずつ波紋を投げていきたいなあと思っています。
このファインダー倶楽部の写真展のお客様たちは私の個展ではまずお目にかからない方たちですから、そういう方たちの目に触れることは意味があるかな、と。
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できたらそういう方たちにCDも手にしてほしいなあ。
まあ、一枚だけは展示するつもりです。
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- 2018/07/04(水) 00:00:44|
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シンガー・ソングライターですから、川口さんの歌う歌には彼女自身の強い思いが込められています。
18歳の頃の詩に曲を付けたものもあると言いますから、ずっと「思い」が積み重なっていたのでしょう。
誰かが詩を書き、それにまた別の誰かが曲を付けたものを、また別の人が歌う。そういうCDづくりもあります。といか、「流行歌」の多くはそういうものでしょう。
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再現芸術といいますか、例えば劇や音楽、落語・浪曲などのたぐいは自作自演ではない場合が多いですから、自作でなければいけないということはないと思います。
が、ご自身の思いを歌う場合の強さ、濃密さ、切実さはまた格別だと思います。
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彼女が歌の背景を語るときの表情には魅力があります。
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川口さんは、自ら「問題」のただなかに自身を置いて、そこで肌に、魂に感じることを言葉に紡ぐタイプの人ですから、その場に共にいた人々の思いが色濃く反映します。
ですから決して独りよがりの独善にならないし、そのうえ間の所の強さは、周囲にただ追従して拍手を得ようとする卑屈さがないというところです。
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仲間に対してもきちんと批判できる精神の独立性が彼女の魅力の一つです。
広くつながろうとして心を開き両腕を大きく開くと同時に、そこに埋没したり興奮だけで「一体」を演じるような理性を欠くということがありません。
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もしそうでないならば人から信頼されず、かえって連帯を損ねます。
私の歌を聞いてほしい、知ってほしい、口ずさんでほしいという思いは強くても、いわゆる「売れる」ことを考えるような歌手でもありません。
ですから、私もまた彼女のCDがもっと多くの人の手に渡り聞かれるようになってほしと思うのです。
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- 2018/07/03(火) 00:00:11|
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シンガーソングライターの川口さんはウイークデーの仕事の毎日のほかに、ほとんど毎土日引っ張りだこで各地、各会場で歌っいている。
彼女の目下のキーワードは「つなぐ」
彼女の歌があちこちの平和を求める声、反基地の願い、原発なくせ、差別をなくせの要求をつないでいる。
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今となっては「縁あって」というよりないが、川口さんが私の行動圏で「歌う」時にはできるだけ、出かけて撮らせてもらうことにしている。
まあ押しかけて撮るのだから「カメラおじさん」になっているのかもしれない。

有難いことに「私のCDジャケットの写真を撮ってくれた人…。」だと紹介していただけるので会場でカメラをもってうろついても訝しげに見る人は少ない。
私の態度も次第に大きくなっているのかもしれません。その点は要注意です。
専属カメラマンでもないのに・・・。
ちなみに、私を専属カメラマンに任命してくれているのは麻谷さんという芸術家。素晴らしい作品を描いたり作ったりする方ですが、最近、撮れてませんねぇ。これでは「専属カメラマン」の名が廃ります。もっともそれは冗談から出た駒ですから仕方がありませんね。
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撮った写真はセレクトしてご本人と事務所に送ります。送った中からフライヤーにでも使い道があれば使ってもらって、少しでも川口さんの活動の助けになればと思っているのです。
TV番組では人畜無害の歌しか流しませんから、そういう分野でメジャーになることはないでしょうが、歌うべきことを歌う人は必ずたくさんの人に受け入れられます。(逆は必ずしも真ではありませんが。)
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私は川口さんを撮りながら、写真というものは、ことに人物写真というものは何をどのように撮るのがいいのか、繰り返し自問自答しながら撮ります。
そういう意味ではとても刺激に富んだ貴重な時間なのです。
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ただ、ジャンルは違いますが先日行われた清水寺でのトランペット演奏に参加された方々もまたいろいろな問題意識で音楽に携わっておられて傍らから見ていて、これもまた音楽の在り様だなあと感じ入りながら撮りました。
大学で教えておられたり交響楽団の元・現メンバーであって、このベントのコンセプトに共感されて遠路参加された方もおられます。むろん業界のしがらみもあったでしょうが、それ以上にトランペット仲間の共感と連帯もあって成功したイベントですが、音楽が世界の人々を「結」び「友愛」を実現するということは皆さんの確信であったと思います。
「結ぶ」、「つなげる」は川口さんの口癖でもあります。
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ミニコンサートと共に写真展も開かれていました。山城博明さんの沖縄の抗いを撮った写真です。
こういう写真を撮って社会にコミットする写真家もいます。
私は人を撮って・・です。
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- 2018/07/02(月) 00:00:33|
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今月の21日から29日まで高瀬川仏光寺近くの「高瀬川四季AIR]で写真展をします。
例の「清水寺 世界友愛 100本のトランペット」というイベントの中で撮ったトランぺッターたちの写真です。
ご用とお急ぎでない方は是非お立ち寄りください。
私のこの人物写真のブログ≒撮影は、むしろルーティンの中で撮っているので、先ほどの100本のようなイベントにかかわると「街を徘徊して撮る」ことができずに停滞してしまいます。
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そのイベントの中で随分写真を撮りましたし、人数にすれば130人くらいになるわけです。一人一人を撮っているのです。 写真展はそうして撮ったものからセレクトして展示するつもりです。
でもその人たちの写真をこのブログに掲載できるわけでもないし、累積のカウントに入れないのです。 そこに変なこだわりがあるので、そういうことになるのです。
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この人は砲丸投げの選手だったりソフトボールをしていたりしたそうで暑い夏には強いのです。
私も盛夏が大好きですので、この人の仕事や学業、そしてオーデイションの隙間ができれば、今度は炎天で太陽の光溢れる写真を撮りたいと思っています。
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女優さんですからあまり日に焼けるということはまずいのでしょうから、十分配慮しなくてはなりません。大きなビーチパラソルをもってあとを追わねばならないかもしれません。そうなると誰がシャターを切るのでしょうか。
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夏の似合う人、いいですね。
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この人はここではこんな表情をしていてくれますが、元気印の人ですからとても楽しいと思います。
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そしてもう一つ取りたいイメージがあるのです。
それはこの人も「撮りたいですね。」と言ってくれていますから、ぜひ実現したいと思います。
でも、こういう写真は大学の写真研究サークルのメンバーが撮るような写真になるかもしれません。
そういう意味では少しも進歩しない私です。
- 2018/07/01(日) 00:00:26|
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