2012/11/03
コンピュータ囲碁に用いられるモンテカルロ法
今日、囲碁に強い人から、「コンピュータ囲碁の強いものはモンテカルロ法を使っている」と聞きました。モンテカルロ法といえば、数学で使われる手法。すぐに「ビュフォンの針」や円周率を確率的に求めることなどを思いだしました。数学に強いとは思えない人から、数学用語が飛び出てくるとは...ともあれ家に帰って早速Webで調べてみました。
コンピュータゲームでは、チェッカー、チェス、オセロ、将棋などが既に人間の実力を越えたり、あるいはアマ強豪には互角程度の実力レベルにまで上がっていますが、囲碁はそこまで達していないとよく聞きます。他のボードゲームより探索空間が大きいことに起因しますが、それ以外にも難しい理由があるようです。こちらの資料やこちらに詳しく書かれていますが、例えば最善手と次善手の差が将棋などより小さく、深読みしないと評価の高低がわかりにくいとか、手の良し悪しに感覚的と思える面が多いなどがあるようです。そこで考え出されたのが、乱数によるシミュレーションを用いた「モンテカルロ法」によるコンピュータ囲碁。従来の評価関数を用いる手法だと、開発者の棋力に依存する面が多かったのが、モンテカルロ法はシミュレーションなので開発者の棋力が要求されないことも、研究の裾野を広げるのに寄与しているとのこと。
コンピュータゲームの思考エンジンに数学の理論が使われている・・・これは数学が役に立っている証拠と言えますね。
コンピュータゲームの思考エンジンに数学の理論が使われている・・・これは数学が役に立っている証拠と言えますね。
コメント
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
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