創価の森の小さな家

◇自他共に一凶を断ち、正法に生きる。
立正安国論は、大闘争の宣言書である。
当時の日本では、自然災害が頻発していた。
大聖人は、三災七難のうち、多くが経典に符合していること、さらに残された2つの難（他国侵逼難と自界叛逆難）が、将来起こりうることを訴えられた。
三災とは、水災・火災・兵災（あるいは風災）、もしくは、刀杖災・疾疫災・飢饉災（穀貴災）のことである。七難（しちなん）とは、天体運行の異変、大火、洪水、干ばつなどの災害、伝染病、他国からの侵略や内乱などを7つに分類した災難である。
これらの災いが、誤った思想（宗教）の増大によって、同時期に発生すると予言された。
当時、日本国内には法然の念仏信仰が蔓延していた。
法然は、選択集（せんちゃくしゅう）に、浄土三部経の経文を引用し、それに対する善導（中国浄土宗僧）の解釈を引いて自身の考えを述べた。
彼は、仏教全体を「難行道（なんぎょうどう）」と「易行道（いぎょうどう」の2つに分類した。
中国浄土宗の祖・曇鸞（どんらん）によれば、「難行道」とは浄土三部経以外の経典に説かれる修行で、自力（難行道）では悟りは開けないとしている。「易行道」とは、念仏の修行であり、阿弥陀仏の力（他力）によって極楽往生できるとする。
法然は、「捨閉閣抛」（しゃへいかくほう）、すなわち、念仏信仰以外を、「閉じ、自力を閣（さしお）き、抛（なげう）って念仏に帰せよ」と説いた。
結果として彼は、中国浄土宗の教えを鵜呑みにし、仏教の真髄である法華経を捨てることを先導したことになる。
日蓮大聖人は、実教である法華経を捨て、権教を盲目的に信仰させる念仏を「一凶」と断じて、次の御文を記された。
「彼の万祈（ばんき）を修せんよりは此の一凶を禁ぜん」（御書24頁）
すなわち、「（社会の不幸をなくすためには）多くの祈祷を行うよりも、社会を不幸にする元凶（念仏信仰）を禁じることである」と述べられたのである。
さらに大聖人は、「唯・偏（ひとえ）に謗法を憎むなり」（御書30頁）と語られ、元凶の対策として、「四海万邦（しかいばんぽう）一切の四衆・其の悪に施さず」（同頁）と訴えられた。
すなわち、「一凶を禁ずる」には、国家だけではなく、「全民衆が正邪を知り、悪に布施を一切行わないことが肝要」とご教授くださったのである。
さて、現代社会における一凶とは何であろうか。
現代社会に巣くう最大悪。それは、実は、大聖人の時代と何も変わらないのである。
仏法破壊の勢力と個々の生命に潜む魔性こそ元凶なのだ。
具体的には、反平和勢力であり、三類の強敵である。
故に、仏法正義を拡大するとともに、社会のあらゆる箇所に分散している「不幸の種子」を1つ1つ排除していくことが大事である。
かつて、戸田城聖先生は、「社会の不幸に目をつぶって、宗教の世界に閉じこもり、安穏とただ題目を唱えているだけなら、大聖人の立正安国論の精神に反している」と述べられている。
私たちは三類の強敵を打ち破り、自身に巣くう魔性と戦い抜き、周囲の人々、全世界の人々に善の連帯を形成していく大使命がある。
立正安国論の過去の記事（仁王経）は、→ここをクリック！
本件シリーズの最初の記事は、→ここをクリック！

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Commented at 2011-07-18 11:42 x

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

Commented by sokanomori at 2011-07-18 12:10

非公開コメントさん、こんにちわ。
いつも、ご来訪いただきありがとうございます。＾＾
さて、コメント欄の事後修正はシステム的にできません。
もし、問題があれば、そのコメントを消去するしかありません。
残すか、残さないかは、非公開コメントさんのお考えで対応させていただきます。お考えをお聞かせください。
それと、基本的に投稿ネームでご返信しますので、投稿の際には非公開でない場合は、支障のないお名前をお使いください。＾＾
ご回答をお待ちします。（＾＾）
★菊川広幸

Commented by 希望の星 at 2011-07-18 15:47 x

はじめまして菊川さま

四国の壮年部です。同年代です。ここ数日、過去の内容も含めて拝見させていただいております。
私は学会2世ですが、現在非常に苦しい状況にあります。
発心した20代、家庭を持ち目の前の幸せに甘んじて活動から遠ざかった30代からの10数年。

Commented by 希望の星 at 2011-07-18 16:04 x

続きです〜
５０歳を前にして、このままの人生で本当にいいのだろうかと真剣に考えました。これまでの知識や経験を吟味して、仏法以外に人類の希望は無いとの結論に至り、再び発心しました。
これが今から1年半程前です。この頃、家庭の問題、仕事のストレスが重なり鬱状態でした。それが原因で退職してしまいました。
ここから苦しみが始まるのです。発心してからの1年半、自分なりには必死でやってきました。しかし、現状は以前より悪くなっています。今の職場になり2ヶ月程ですが、これまで最悪の待遇と内容です。私は嘆きたいのではありません。菊川さんのブログを見つけ勇気をもらったように、私もまた最悪の状況から立ち上がり希望を送りたいのです。体験ほど強いものはありません。
私は必ず結果を出し、報告したいと思います。
今後ともよろしくお願いします。

Commented by 夕焼け at 2011-07-18 20:54 x

こんばんは。
わたしが「一凶」とみるのは、アンチ創価と破壊的カルトです。　まさに凶の様態を持った存在です。
決めつけと吊るしあげを常套手段として、人格を破壊しようとするのを常とします。このような存在は必ず人心を惑わし、人の絆を断ち切るでしょう。
人が苦しむのを、うすら笑うような行為は、死を迎えるにあたり、断末魔の苦しみを受けることになるでしょう。それが仏法の理です。法華経の普賢菩薩勧発品にはそれは厳しい指摘がなされています。

Commented by sokanomori at 2011-07-18 21:43

希望の星さん、こんばんわ。
外部、内部を問わず、40代後半からの人生は、まさに正念場ですよね。重き荷を背負い、山頂を目指して急な坂道を登る。
私も苦労は絶えません。＾＾
けれど、お互い、負けられませんよね。
＞仏法以外に人類の希望は無いとの結論に至り、再び発心しました。
共感します。
私もそのように気付いた一人です。
いつでもコメントください。

尚、希望の星さん、URLに創価の森ブログのアドレスを入れられていますが、ブログをお持ちでないなら何も入れなくて大丈夫です。
お名前とコメント、それと削除用パスワード だけでＯＫですよ。（＾＾）
★菊川広幸

Commented by sokanomori at 2011-07-18 21:47

夕焼けさん、こんばんわ。
＞人が苦しむのを、うすら笑うような行為‥
仏法は勝負を先としますよね。
魔を打ち破るか、それとも食い破られるか。
負けるわけにいきませんね、断じて！＾＾
★菊川広幸

Commented by 希望の星 at 2011-07-18 23:40 x

コメントの返信ありがとうございます。
菊川さんと縁できましたことに喜んでいます。
私も今の悩みがなければ、真剣に信心に取り組めなかったと思います。その意味ではこれで良かったのです。
今はただ、自身の人間革命を通じて他の人をも救っていける実証を示したい。菊川さん、毎日お忙しい中ブログを発信していただき感謝いたします。あなたの思いは確実に届いています。
私も私の立場でなんらかの発信ができたらと思いコメントを書かせていただきました。

Commented by sokanomori at 2011-07-19 06:08

希望の星さん、おはようございます。
「人間革命を通じて他の人をも救っていける実証を示す」
これこそ、創価の宗教、創価の人生ですね。
我が人生を使った実験証明。（＾＾）
私、これからも実証を示せるよう努力、精進いたします。
これからも宜しくお願い申し上げます。＾＾
★菊川広幸

Commented by 久遠の凡夫 at 2015-07-18 00:53 x

そうですよね。
本当の反平和勢力は、偽善と小善の仮面をかぶり、平和希望と歌い、戦争反対と叫びながら、着々と大衆を惑わしていくんですね。
鎌倉時代の法然や極楽寺良寛たちのように。

私は戦います。まず目の前の人に向き合います。
一緒に戦っていきましょう。よろしくお願いいたします。

Commented by sokanomori at 2015-07-18 06:34

久遠の凡夫さん、おはようございます。
小善は中善に対し悪となり、中善は大善に対し悪となる。
牧口先生は価値論でそのように言われたと記憶しています。
小さな善で国を考え、行動することは有害ですらある。
このことは大事な視点ですね。
★菊川広幸