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東京の城北地区の中小工場に囲まれた所から、千葉市へ引っ越してきたのは小学校5年生の秋だった。
今でこそマンションが立ち並ぶ千葉市であるが、当時はまだまだ田舎だった。住んでいた団地の下には沼地と小さな小川が流れていた。そんな所に憧れていた自分は毎日のようにそこに通いザリガニやカエル、オタマジャクシやクチボソなんかを泥だらけになって採ったりして遊んでいたものだった。
夢中になって遊んでいて、ふと周りを見渡してみると遠くに総武線の築堤が見えた。今はマンションとかたって見ることも叶わないのだが、当時は103系のモーター音も聞こえて黄色い電車が見えたものだった・・・。(今、その場所は東関東自動車道路が走っています・・・)
この場所は初めて来た場所だった。春になると一面の田んぼが美しい情景を見せてくれるんだろうなって思った。
ただ、なんか過去にも同じような光景を見たような気がした。それがガキの頃のあの情景だった。編成も短いし、列車の色も違うけど、かすかに聞こえるモーター音とかがあの頃の自分が見て聞いた情景を思い出させてくれたように思った・・・。遊び疲れて家路につくときに見たあの夕焼け空だ・・・。
2014年3月17日 秩父鉄道 武州荒木-新郷
テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真
- 2014/03/20(木) 01:18:39|
- 鉄のごった煮
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