花鳥風月

片倉城址 散策 (2月下旬) 2025

片倉城址公園の奥の沢を訪れる、
P1590984(1)奥の沢

狙いの ”三角草”(ミスミソウ)が辛うじて咲いていました・・・
P1590966(1)みすみそう

P1590979(1)みすみそう
ミスミソウ(キンポゲ科ミスミソウ属) 多年草 花期3~4月
花は径1.5㎝ほどの無花弁、花弁に見えるのは萼片5~9枚の花弁状で
花色は白色、淡紅色、淡紫色、淡青紫色などと多彩、萼に見えるのは
総苞片です。花は長い花柄の先に1個つけ、葉は根生葉が3裂し裂片
が三角形なのが特徴、これが名の由来で ”三角草"になったそうです。

<その他、咲いていたのは>
節分草”(セツブンソウ)・・・少し咲き先進んできました!
P1590958(1)セツブンソウ

P1590960(1)セツブンソウ

P1590961(1)セツブンソウ
セツブンソウ(キンポウゲ科セツブンソウ属) 多年草 花期2~3月
花は径2㎝ほどの無花弁、萼片5枚が花弁状に横向きに1個つけます。
花弁は退化して先端が黄色で二又の蜜腺に変化とか? 内側に赤紫色
の雌しべと葯が青紫色の雄しべが並んで花粉の色は白色だそうです?

福寿草”(フクジュソウ)・・・新たな所でも咲いていました
P1590944(1)ふくじゅそう

P1590990(1)ふくじゅそう
フクジュソウ(キンポウゲ科フクジュソウ属) 多年草 花期2~4月
花は径3~4㎝の黄金色、花びらは10~20枚と多弁で暗紫色を帯びた
萼片が数個あり、中心には多数の雄蕊と多数の雌蕊があるのが特徴、
陽が差し気温が上ると開花、陰るとアッと言うまに萎んでしまいます。

<その他。気になったのは>
蕾がついた ”甲斐小貝母”(カイコバイモ)
(A) 最初にでた蕾・・・葉に隠れて見え難くなっていました!
P1590953(1)カイコバイモ

(B)新たにでていた蕾
P1590949(1)カイコバイモ
カイコバイモ(ユリ科) 草丈10~15㎝の多年草 花期3~4月
八王子市と山梨・静岡県に限定分布で希少動植物種に指定されている?
葉は披針形で3枚が頂部に輪生 その下に2枚が対生 花は茎頂に花披片
6枚で釣鐘形の白い花を下向きに1個つけ 花被片の長さは12~15㎜で
外側に淡紫色の網目状の斑紋、内側の基部に黄色い斑紋があり 雄蕊は
6個で葯は白色です。名は甲斐(山梨)も ”小貝母”の意だそうです?
参考に
rs_P1560368(1)かい - コピー


新葉がでた ”姫座禅草”(ヒメザゼンソウ)
P1600001(1)ヒメザゼンソウ
ヒメザゼンソウ
花は春に展葉した葉が枯れる初夏に暗紫褐色の小花を咲かせます。
関東地方で自生しているのは片倉城址と埼玉の狭山丘陵 西多摩の
日の出町とぐらいの超希少種だそうです?
参考に
姫座禅草(高さ3~5㎝)と座禅草(高さ20~30㎝)を並べてアッピです!
P1740945(1)ヒメザゼンソウ(1)vvv P1590357(1)zazensou.jpg

最後は
小池傍の ”姫立金花”(ヒメリュウキンカ)を訪れると新葉は沢山でていましたが
花芽は?今年は雨が少なかったせいか開花が少し遅れているようです!
代りに出逢ったのが ・・・
大鷺”(ダイサギ)
P1590939(1)だいさぎ

P1590940(1)だいさぎ
ダイサギ(サギ科)全長89㎝で翼を広げると130㎝にもなるとか?
雌雄同色、体色は全体的に白色、嘴は黄色(夏は黒色)で脚は黒色,
脚と首が長いのが特徴 獲物を見つけるとS字に曲げた首を瞬間的に
伸ばし嘴で挟み採ったり、突き刺して捕獲します。

相模川沿い 散策 (2月下旬) 2025

相模川沿いを小倉橋から諏訪中州を経て上大島付近を散策、
P1590615(1)相模川
(諏訪森下橋から上流の小倉橋付近の展望・・・左に津久井城山)

狙いの ”川秋沙”は本流の諏訪森下橋下流の流れで逃亡中?でした。
出逢ったのは雌鳥1羽のみで対岸沿いを下流に向かっていました!
P1590608(1)かわあいさ

P1590610(1)かわあいさ

P1590607(1)カワアイサ
カワアイサ(カモ科) 全長♀60㎝ ♂70㎝の冬鳥
雌は頭部が茶褐色で冠毛があり 上面が灰褐色で下面が白色の細長で
雄は頭部が緑黒色で冠毛が無く 上面が黒色で下面が白色、雌雄とも
嘴と脚は赤色で嘴の先端が鉤状になっているのが特徴だそうです?

<その他で気になったのは>
休息中の ”河鵜”(カワウ)・・・婚姻色になっています
P1590814(1)かわう

P1590815(1)かわう
カワウ(ウ科) 全長81㎝の留鳥 
雌雄同色、体色は光沢のある黒色、嘴は褐色 基部は黄色で周りは
白色です。秋~翌夏の繁殖期には婚姻色になって頭部が白と黒色、
脚の付け根に白斑がでます。

噂の「頭が白い頬白」(ホオジロ)・・・現認の写鳥しかできず残念!
まずは傍にいた連れの ”頬白”(ホオジロ)
P1590634(1)ほおじろ
ホオジロ(ホオジロ科) 全長17㎝の留鳥
雄の頬(目の下部分)が白いのが名の由来で体色は雌雄異色、
雄の体色は赤褐色で背中に黒い縦斑があり、白いのは眉斑・
頬線・喉部分で 黒いのが過眼線・頭側線・耳線部分だとか?
雌は体色が淡く、頭の縞模様は白と褐色で黒色が無いとか?

「頭が白いホオジロ」・・・数羽の群れに1羽のみです!
まずは頭部が白色の後姿(ピントが合わなかったのが残念)
P1590633(1)白いホオジロ(1)vvv

やっと撮れた2ショットも枝被りで・・・参いりました!
P1590635(1)白いホオジロ

P1590636(1)白いホオジロ
ホオジロの白変種? or アルビノ種
鳥の白化には突然変異によりメラニン色素が欠乏して稀に白い鳥!
それも全身が白くなるのがアルビノ種だそうですが、それから
すると上記は首から上の頭部分が白化した白変種でしょうか?
いずれにしても滅多に出逢えない希少種で間違いないですね!

<遊んでくれたのが >
百舌鳥”(モズ)の雄
P1590667(1)もず
モズ(モズ科) 全長20㎝の雌雄異色
関東では標高の高い山地で生息、秋~春には低地で生息する留鳥で
雄は頭部が茶褐色で背は青灰色、翌と尾は黒褐色で翼に白斑があり、
過眼線が黒色いのが特徴ですね。雌は頭部~背が茶褐色で翼に白斑
が無いのと過眼線が黒色でなく褐色なのが特徴だそうです。

上鶲”(ジョウビタキ)の雄・・・寒さで体を膨らませている?
P1590662(1)じょうび

P1590665(1)じょうび

P1590842(1)じょうび
ジョウビタキ(ヒタキ科) 全長15㎝の雌雄異色
日本へは10月中旬頃に飛来し翌春の4月頃には北帰行する冬鳥です。
雄は頭が銀白色 顔は黒色で胸~腹は橙色、雌の体色は灰色味のある
茶色 翼には雌雄とも白斑があるのが特徴だそうです。

大戸緑地のムラサキオニシバリ (2月下旬) 2025

大戸緑地の ”鬼縛り”で開花が期待できそうなのは2ヶ所ほど、
雨乞いの碑から二度下ったところが大株でその先にある株も
蕾をつけていた・・・それ狙いで伐採地手前まで散策すると
最初の自生地で予想通り咲き始めていました!

P1590453(1)オニシバリ

P1590446(1)オニシバリ

P1590469(1)おにしばり
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厳密に言えば ”紫鬼縛り”?
”鬼縛り”の変種で南高尾(梅ノ木平)で発見されたとか?近郊では
”紫鬼縛り”がほとんどです。問題は蕾の外側が濃紫色で開花すると
萼筒の外面の色が薄くなってしまうのも多いようですが・・・?
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2ヶ所目の株はまだ蕾でしたが紫の色が濃いので開花してどうか
引き続き観察してみたいところです。
P1590496(1)おにしばり

P1590498(1)おにしばり
ムラサキオニシバリ(ジンチョウゲ科) 落葉低木 花期2~3月
花は葉腋に黄緑色の花を数個つけ花弁は無く長さ5~9mmの萼筒の
先が4裂して花弁状になり裂片は長3㎜程?葉は枝先に集って互生
長さ5~10㎝の倒披針形で夏に落葉しますーこれが別名の ”夏坊主”
名は樹皮が強靭で鬼でも縛れるとして付けられたのが ”鬼縛り” で
萼筒の内・外とも黄緑色、外側が暗紫色なのが ”紫鬼縛り”だとか?

<その他、出逢ったのは>
「トラツグミ”が大戸緑地に入った」との情報で緑地を散策すると
運よく出逢えたのですが光と影の境目を腰をふりながなの採餌で
上手く写鳥できませんでしたが現認のためアップします・・・
P1590738(1)とらつぐみ

P1590724(1)とらつぐみ

P1590744(1)とらつぐみ
トラツグミ(ヒタキ科ー旧ツグミ科) 全長約30㎝の留鳥
雌雄同色、背面が黄褐色で腹面が白色で全体的に黒褐色のウロコ模様に
覆われ 嘴は黒色で脚は肉色、食性は雑食性で落葉を嘴ではねのけ乍
ミミズや昆虫などを捕食する 他に植物の実なども採食するそうです。
名は鶫(ツグミ)の仲間で体色とウロコ模様が虎斑に似ているのが由来?

東薬のセツブンソウ (2月下旬) 2025

東京薬科大学の薬用植物園を訪園、狙いは開花が遅れていた
節分草”・・・やっと見頃の花に出逢えました!
P1590557(1)セツブンソウ

P1590566(1)セツブンソウ

P1590555(1)セツブンソウ

P1590559(1)セツブンソウ

P1590565(1)節分草
セツブンソウ(キンポウゲ科セツブンソウ属) 多年草 花期2~3月
花は径2㎝ほどの白色花、花弁に見えるのは萼片で5枚が横向きに
ついて中心に赤紫色の雌しべ 周りに雄しべと退化した花弁が変化
した黄色い蜜腺になって並んでいます。花の基部にあるのは2個が
対生した総苞葉で葉身は径3~5㎝の5角状円形で3全裂、裂片は
更に裂けて線形になっています。和名は節分頃に咲くのがの由来?

<その他、気になったのは>
梅花黄連”・・・もうすぐ平開しそうな花です
P1590550(1)ばいかおうれん

P1590552(1)ばいかおうれん
バイカオウレン(キンポウゲ科) 常緑多年草 花期2~4月
花は径1.5㎝程の白色、花弁に見えるのは萼片5枚で花弁は蜜腺に
退化して黄色い匙形で普通5個(稀に数個) 蜜を分布しています。
中心に雌蕊の花柱が数本 周りに多数の雄蕊が囲み花糸と葯は白色
で花粉も白いとか?名は花姿が梅に似て ”黄蓮”の仲間なのが由来。

植栽されている”黄蓮”の仲間は小芹葉黄連・芹葉黄連・菊咲黄連で
一番最初に咲くのが・・・
小芹葉黄連
雄花
P1590543(1)雄花

両性花
P1590548(1)両性花
コセリバオウレン(キンポウゲ科) 常緑多年草 花期2~3月
雌雄異株、雄株には雄花、雌株には両性花をつけ、花径1㎝の白花、
雄花の構造は外側が萼片で内側にある小さい8~10枚が花弁で中心
に白い雄しべ、両性花の構造は外側の大きな花弁に見えるのが萼片
で内側にある小さい8~10枚が花弁で、中心に雌しべがあり紫褐色
か緑色をしていて周りに白い雄しべが並んでいます。

紫蕗の薹”・・・2個出始めていました!
P1590525(1)ふきのとう

P1590526(1)ふきのとう

参考に、以前の写花です
縮小P1070461(1)fuki
フキノトウ(キク科) 多年草 花期2~3月 雌雄異株
地下茎から伸びた花茎を ”フキノトウ”と称して山菜として利用されますが
”赤紫色のフキノトウ”の詳細がないので食用になるのかどうかは不明です。

木荔枝
P1590537(1)もくれいし

P1590532(1)もくれいし
モクレイシ(ニシキギ科) 常緑小高木 花期3~4月 雌雄異株、
花は径5㎜程の緑黄白色の5弁花(稀に4弁)で葉腋に数個つけ、
雄花には雌蕊がなく黄色い雄蕊が5個あります。(雌株は?)
葉は十字対生、長さ3~9㎝の楕円形で縁に鋸歯がない全縁です。
名は実が割れると赤い仮種子がのぞく様が、ムクロジ科ツルレイシ
(ニガウリ)に似ているのが由来だそうでが・・・

最後は
<見本園で出逢った寒葵>
姫寒葵
P1590577(1)ひめ

P1590575(1)ひめ
ヒメカンアオイ(ウマノスズクサ科) 常緑多年草 花期2~3月
花は径1.5㎝ほどの紫褐色~淡緑色 萼筒は先が3裂して裂片は
卵状3角形で長さは筒と同長の8㎜程とか? 葉は長さ5~8㎝
の心形、和名は花姿が寒葵より小型なのが由来だそうです。

越の寒葵
P1590583(1)こしのかんあおい

P1590579(1)こしのかんあおい
コシノカンアオイ(ウマノスズクサ科) 常緑多年草 花期2~4月
花は径3~4㎝の暗紫色、花弁が無く萼筒の先が3裂した花弁状で裂片は
広卵形で平開します。葉は長さ9~12㎝の卵状広楕円形~ほこ型で全縁、
和名は寒葵の仲間で発見地 新潟(越後の国)に因んで付いたそうです。

南淺川のザゼンソウ 続 (2月下旬) 2025

冷え込みが厳しく予報でも9時が5℃で正午が8.5℃では花は期待薄
と思ったところで気がついたのが外気温とは無関係に自家発電する
”座禅草”・・・急遽 南淺川へ急行しました!
P1580293(1)minamiasakawa.jpg

狙い通り、咲き進んで3株に増えています!
P1590398(1)ざぜんそう

開花して間も無い綺麗な花です・・・
P1590394(1)ザゼンソウ A

P1590395(2)ザゼンソウ A1
ザゼンソウ(サトイモ科ザゼンソウ属) 多年草 花期2~3月
紫褐色の花弁に見えるのは ”仏炎苞”で花は中の球状の肉穂花序に
多数つけ1個の花は花被片4個で雄蕊が4個と雌蕊1個からなり、
雌性先熟で短い両性期を経て雄性期になるそうです・・・?

各株の状態は・・・
(A) 株・・・開花まもない ”雌性期の雌花”
P1590357(1)ザゼンソウ A1

P1590361(1)ザゼンソウ  A2

一番近い花の肉穂花序・・・上から下に向かって成熟するとか?
P1590364(1)ザゼンソウ A2

P1590367(1)ザゼンソウ A2

花披片は4枚で中心に雌しべ1個だけ(雄蕊はまだ出ていない状態)
P1590376(1)ザゼンソウ A2

(B)株・・・雌性期から咲き進んだ花で雄性期?
P1590385(1)ザゼンソウ B

P1590386(1)ザゼンソウ B

接写が駄目で断定できませんが雄しべがでている感じです?
P1590386(1)kouzou.jpg

(C)株・・・開花から1週間以上たった雄性期の雄花
P1590393(1)ザゼンソウ C

右も左の花は雄しべが成熟した花姿からみて雄性期ですね!
P1590393(1)hanakouzpi.jpg

最後に余談ですが
球形の花序が自家発電をして、仏炎苞の中を温かくして虫を呼ぶ込む
虫媒花で外気温より5℃も高くなるそうです?花の咲き始めは雌しべ
だけの雌性期で雌しべが退化すると雄しべだけの雄性期になりますが
その間が短い期間ですが両性期で雌しべと雄しべが混在するそうです。
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shiroyama252

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