なんと、大昔の猫は完全室内飼いだった!
2021/12/11 Sat
「みなさん、お久しぶりなのです。
森の葉っぱは七色に染まって、風に乗り僕のベランダに冬を運んできます。
僕は風邪もひかないで、毎日元気に過ごしています。
みなさんはどうですか?
いつも僕に会いに来てくださり、ありがとうございますなのです。」
イチョウの黄葉 「金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に」与謝野晶子
ドウダンツツジ 春は白いスズラン型のお花を、晩秋には朱色の紅葉を楽しませてくれます。
ヤツデのお花 コロナウィルスの顕微鏡写真と思いましたか?
*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.
お久し振りです。
相当ご無沙汰してしまいました。
自分でも呆れて、言葉もありません(笑)
ご訪問くださった方、ごめんなさい。
懲りずにご訪問くださり、ありがとうございます。
新規に見てくださった方、不定期ですが、今後もよろしくお願いします。
とうとう師走となりましたね。
陳腐ですが、一年が早いですね~。
コロナの騒ぎもオリンピックも、早く感じさせることに関与しているように思います。
特別なことのないのっぺりした月日は長く感じるものですが、去年今年と、私たちはいつも、何かの期日に追い回されていましたね。
緊急事態宣言は何日まで、オリンピックは何日からと、こんな具合にいつも日にちを数えるような日々を送っていましたね。
追い立てられたり変更されたりで、まったく落ち着きのない一年を、早く感じて当たり前ですね。
今後どうなるか、まったくわかりませんが、心だけはめげずに生きましょう。
社会がしっかり対応できてきて、生きづらい人々が少しでも減りますように。
『このコロナ禍の状況下で、人々の命や生活を守るために外に出て働いてくださる人々に、感謝とエールを送ります。
医療に携わる方々、電気ガス水道通信を維持してくださる方々、物を作る方々、運ぶ方々、売る方々。
そして介護現場と保育現場の方々。
まだまだたくさんある必要欠くべからざる職種の方々に、心からの感謝をささげます。
コロナ禍がどんなに長くなっても、終わることが無くても、感謝の気持ちは変わりません。
本当にありがとうございます。』
*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.
今回は全部、2013年6月17日の写真です。
「ママは、夜にはご本を読んでいるのです。」
最近の言い訳。
しろちゃんママの個人的なことですが、同志の人と今年の春辺りから、日本の古典を学びなおしています。
極小のカルチャースクール状態です。
本当は「古典を読み直す」が正しいですが、しろちゃんママは国文学を離れてウン十年(笑)。
学び直さないと古典が原文がで読めない、という情けない状態になっていました(笑)
古語辞典も漢和辞典も買いなおして、その他の参考文献も買い、コツコツと原文読みをすることの楽しいのなんの。
古典なんて嫌いという人には、変態な世界に見えることでしょう(笑)
しろちゃんママもそうそう暇なわけではないので、一日に一行なんてこともあります。
しかし、その一行がもたらす世界観に、やっぱり好きだったんだと、懐かしい喜びを感じています。
この、「やっぱり好きだったんだ」という何かを、自分の中から再発掘することを皆さんにお勧めします。
忙しいから無理と言わずに、探すだけでいいので探してみてください。
かつて、何ができて何が好きだったのか。
それは明日を生きる心の糧にきっとなります。
「僕にも、絵本を読んでくれないかな~と待っているのです。」
その写真はありませんが、しろちゃんは、絵本を読み聞かせると本の中を覗きました。
たまにペタンとお手々を置いたりしました。
猫の視力で見えたかどうかわかりませんが、猫を遊ばせるためのアプリがスマホにあることを思うと、絵本の絵は見えていたのでしょうね。
猫は、
①奈良時代に、仏教の仏典とともに中国経由で遣唐使船に乗り日本に来た、という説があります。
船に積み込まれた紙の仏典と食料を、ネズミの被害から守るため、猫を一緒に遣唐使船に乗せたという説です。
②長崎県で、弥生時代の遺跡から猫の骨が発見されたととのことで、今では弥生時代からという説になっているようです。
では、万葉集に猫が出て来る歌が一首もないのはなぜなのか。
ワンコの出て来る歌はあっても、ニャンコの出て来る歌は、万葉集に一首もないのです。
万葉集の歌の書かれたのは600年前半~700年後半ですから、猫が弥生時代からいたとすると、万葉集にワンコが出て来るのに猫が出てこないのは不自然ですね。
しろちゃんママは、この辺はこれ以上知りません。
また、しろちゃんママの学ぶ古典は平安時代以降なので、万葉集の歌は詳しくありません。
「僕ができて僕が好きなもの。
それは猫ジャラシ遊びなのです。」
「一人でだって、遊べるのです。」
「想像をすると、なんだって楽しいのです。
ビニール袋に隠れた猫ジャラシが憎いのです。」
しろちゃんは、こうして一人で延々と遊んでいる子でした。
ちょっと胸がきゅーんとする、一人っ子ならではの様子です。
いつものオモチャを、たまには半透明のビニール袋に入れてみてください。
違った世界のものに見えるようですよ。
かの有名な『源氏物語』では、猫と暮らす私たちが「さもありなん」とほほ笑んで頷くシーンがありますよ。
それも、猫のせいで、主要人物の人生が変わってしまうのです。
当時、貴族のお姫様は、成人(12~3歳)すると、家族ではない男性に顔や姿を絶対に見せませんでした。
お姫様は、御簾(みす)という柔らかい「すだれ」の向こう側に、常に居ます。
男性は御簾越しにしか、お姫様を見ることはできません。
御簾越しにでも見られる男性は、まだお姫様の家と近い関係のあるほうで、興味があれば、垣根越しにそっと覗くのが普通のことでした。
簡単に言えば、顔を見ないままで恋愛関係、もしくは婚姻関係が成立し、成立してからやっと顔を見るという、今ではあり得ないことが慣習でした。
ある時、お姫様が飼っていた子猫が部屋の外に飛び出してしまいました。
子猫の首に付けた紐が御簾に絡まって、子猫の動きとともに、御簾がくるくる~っと巻き上がってしまいます。
今でいえば、ロールスクリーンの紐を引っ張った、ということですね。
どうですか、「猫あるある」でしょう?
「わ~、お姫様の子猫はやんちゃなのです。」
「お姫様なので、怒ったりはしなかったのです。」
たまたまその時、御簾の前にいた男性は、御簾の中のお姫様をひと目見、瞬間に恋してしまったのです。
恋愛関係、もしくは婚姻関係が成立しないと見られないはずのお姫様のお顔を直に見てしまったのですから、衝撃的だったでしょう。
ひと目見た瞬間に恋におちたお姫様の、その手に抱かれていた猫だからと、男性はその子猫をもらい受けます。
しかし、恋愛は成就しません。
なぜなら、見られたお姫様のほうは、光源氏の二度目の正妻です。
見てしまった男性のほうは、光源氏の親友の息子で、やはり既婚者です。
ここから泥沼の恋愛劇が始まり、女性は出家、男性のほうは心痛のあまり病気になって亡くなってしまいます。
話せばもっと長いお話ですが、この辺りを期に、源氏物語は暗転していきます。
「平安時代の猫は、何を食べていたのでしょう。」
「まさか、平安時代にもちゅ~るがあったとか?」
「あるわけがないのです。
千年以上も前なのです。」
と、ついつい長くなりましたが、平安時代には大の猫ブームがあり、宮廷では、猫はたいそう大事に飼われていたのです。
猫は、一般庶民のところまで、まだ浸透していません。
数が少なかったんですね。
宮廷では、猫の首に着物の布地で作った紐をつけていました。
そう、今で言う、完全室内飼いだっったのです。
猫は渡来の動物ですから、手に入れるのは大変。
ですからもちろん、野良猫がいるわけではありません。
上流階級の間で、生まれた子猫のやり取りをしていたようです。
平安時代の貴族のお屋敷は、壁もなくドアもなく窓もない、スケスケの寝殿造りです。
仕切りは御簾や衝立や屏風だけ。
完全室内飼いにするには、猫に紐をつけるしかありませんね。
その紐と付けた鈴に趣向を凝らしたそうです。
もちろん、十二単と同じ布地で作られた猫ベッドも。
「僕は、フリースをしいた猫ベッドのほうがいいのです。」
しろちゃん得意のポーズです。
これもまた長い時間座っているので、しろちゃんママも床に座ってお相手します。
さすがに正座はできませんが、膝を折ってお尻を付けてペタンと座ることはできました。
ここまでは平安時代までの話です。
江戸時代初期に、ネズミ駆除のため、「猫を家の外に出すように。」という幕府のお達しがあったそう。
ということは?
江戸時代初期まで、猫は室内飼いが基本だったということですね。
幕府のお達しがあっても、それでも猫を愛する人々は、猫を外に出したくありません。
そのため、本物の猫でなくてもいいということにして、猫の絵を売る商売まで登場したそうです。
「猫の絵を壁や柱に貼るとネズミ退治のご利益がある」と言ううたい文句で売り、コンスタントに売れていたのだそうです。
ちなみに江戸時代には、「猫の蚤取り屋」もいたそうですよ。
猫の完全室内飼いは20年くらい前からの流れ、なんて思っていたら大間違いですね。
猫好きさんには、今さら?の、猫の完全室内飼いのお話になりました。
「江戸時代の猫は、お外に出されて苦労したのです。」
「僕のママだったら、僕を押入れに隠して出さないのです。」
我が家のしろちゃんは、ご存知の事と思いますが、1才絡まりまでは完全にお外の猫でした。
「室内飼いにしましょう」と、しろちゃんママが意気込んで思ったわけではありません。
ただただ、しろちゃんにそばに居て欲しくて、そうしました。
愛しい子に、かすり傷ひとつも負って欲しくありません。
寒い思い、暑い思いもして欲しくありません。
あらゆる危険因子から、しろちゃんを守りたいと思いました。
それが愛だと、後から気づきました。
その愛は今も、膨らむばかり。
うつしみであろうと天使であろうと。
・・・
すべての猫が誰かに愛されることを願ってやみません。
理想論であろうとも。
「すべての猫は、人を愛する力を持っているのです。
人のそばにいたいと思っているのです。
また明日なのです。」
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調布、三鷹、府中あたりで猫が傷つけられる事件が起きています。
猫を外に出すことはやめましょう。
お外の猫に少しでも不審な様子を観た方は、最寄の警察や市役所、保護団体、猫ボランティアさんに連絡してください。
詳しくは、百猫物語のsabimamaさんまで。
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調布で迷子のそらちゃん、知りませんか?
名前 そら
雑種、しろぶち、キジトラ柄(三毛にも見える)
男の子 12歳、去勢済み
4.2キロの普通体型
シッポは7センチ、特徴ある黒くて短いシッポ。
首輪無し
東京都調布市調布ヶ丘3丁目付近で迷子に…。
飼い主 おやなぎ
連絡先 sorachan_oyanagi@yahoo.co.jp
または「招き猫しろちゃん」のブログコメントまで。。
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コメント
おはようございます。
猫の歴史を今回読ませて頂き、猫ちゃんが大切にされていた平安時代に戻って欲しいなって思いす。
とても大切されていたのですね。
歴史の勉強もそんな猫たちの事なども入れて学ぶと楽しく学べそうですね!
No title
お元気そうな感じを受けてちょっと安心しました。
天使のしろちゃんもお目目パッチリでかわいい~^^
そうでしょうそうでしょう、昔々の方々も猫をかわいいと思ってたことでしょう。
特に北アジアの人々(モンゴリアン)には猫のお顔のバランスは憧れでしかないですし。。。。。(そうじゃない人も居るとは思いますが)
しかしママさんが古典を読んでるなんてビックリです。
でも文章がとても上手でいられるのでどこかルーツのような部分で惹かれているのでは?なんて思ったりです。
何を隠そう自分ときたら高校の時、古典で進級が危うくなった事がありまして、古典と聞くとあの当時の苦いおもひでが沸き上がってくるのでした(笑
特に、先生と気が合わないのが一番イカン=3=3
でも当時は先生は神様みたいなもんで絶対的なパワーをお持ちで(怒
生徒の気持なんかどこ吹く風でしたよねーーーー(怒
しかし年を重ねてきて若い時に嫌いだったものが自分の食わず嫌いだったことが判明して、あらたに興味を持つジャンルも出てきました。
でもまだ古典を紐解くまでにはレベルアップが必要です(笑
久しぶりにしろちゃんのスコ座り見ました~~かわいいです~♡
しろちゃん下半身が大きく安定型とも思えないのによくバランス取れるんですね~
ウチのジル君もこの座り方しますが彼の場合、非常に下半身安定型なんですよ。平たくいうと下半身デブw
とうとう年末になってしまいましたね。紅葉も最終段階。
自分の住む地域は寒暖差があまりないのか綺麗な紅葉を見るのが難しいです。
ママさんがあげていたドウダンはこちらでも綺麗に赤いですがモミジが中途半端な色で散ってしまいます。ただの枯れ葉って感じ。あーあ、、、、。
暖かくしてご自愛しまくってくださいね^^
No title
今日のお話は特別に面白かったですよ!!
猫の古典ですね♪
知らない事ばかりでした^^
そして、kakoboxさんが好きな事を見つけられて良かったです!!
若い頃に嗜んだ古典文学、「やはり好きだったんだ」と気付くまでには
遠い道のりがあったでしょうが
今だからこそ再度向き合えるのかもしれませんね^-^
また、続きのお話を待っています♪
mesudanukiさん、こんにちは
どんな猫の目も、宝石ですね。
平安時代の猫は、大切にされている度合いが今以上ですよ。
ただし、貴族に飼われている猫のことしか記録にありませんけどね。
逃げたら困るというだけはなく、人の子と同じように扱い、ご飯も猫用に二の膳三の膳まで用意したシーンが、源氏物語以外にも出てきます。
あの暖かく優しい手触りが、お姫様たちのお好みだったようですよ。
コメント、ありがとうございます。
にゃごさん、こんにちは
今後、気を付けます(笑)
猫のお顔のバランスは芸術ですね。
と言ったら、ワンコ好きさんに怒られそうですが、私も憧れです。
猫のバカなんでしょうけど(笑)、最高ですね。
大きなお目々、小さなお鼻、小さなお口、そこに、これでもかと八方に広がるおヒゲ、かわいい~。
古典でビックリですか?
だって、大昔の国文科なんですもの(笑)
古典大好きでしたよ~。
その代り、今現在の現代文学は全然わかりません。
にゃごさんは、普通な高校生です。
古典や漢文は、一般的には人気ありませんよ~。
今年から読み直してみて、若い頃の古典と違うんですよ。
古典は、自分の年齢とともに成長する分野なのかもしれません。
20代~30代で読んだのと、感じ方が違い、理解も違います。
初めて読むような新鮮な驚きがありました。
古典は不滅だなと思った次第です。
スコ座り、しろちゃんは得意です。
ジル君もしますか。
ジル君には体型が関係あるってことですね?
スコ座りということを知らない頃、というより私が猫を知らない頃、猫スコ座りしている時は、抱きしめたくなるほど、かわいいですよね。
プチ子ちゃんも含めて、複数のかわいい子のいるにゃごさんは、一年中、忙しいことでしょうね。
どの子も、どの子も、病気をせずに恙なく毎日を過ごしてくれますように。
にゃごさんは、猫三昧を堪能してくださいね~(うらやましい~)
コメント、ありがとうございます。
のん福レオちゃんのお母さん、こんにちは
いつもお寄り下さり、ありがとうございます。
自分の生活が急に忙しいようになって、うまく調整できていません。
記事がおもしろかったですか?
良かったです~。
古典は嫌いな人が多いのであまり書いてもねと、遠慮しつつ書きました。
国文科だったので、古典は好きだったのですよ~。
人よりは多く読んだつもりですが、何十年も遠ざかっていたんです。
好きだったことを忘れるなんて、よっぽど生活に翻弄されていたということですね。
年齢のこともあるかもしれません。
mamiさん、古典は、人生経験を重ねると違った風に読めますよ。
応援してくださって、ありがとうございます。
コメント、ありがとうございます。
No title
令和も4ねんになりましたね。
古典を!素晴らしいですね。
身も心もリフレッシュしますね。
私は、お正月にダラダラ過ごしていので、
学ぶとか、知るとか、プラスになる行動が出来てません。
時間を有効に、有意義に使って、
コロナ禍の有り余る自宅時間を楽しく過ごして下さい!