6年物のキャットタワーはしろちゃんのサンクチュアリ、大事な聖域
2015/12/12 Sat
「みなさん、こんにちはなのです。
葉っぱさんが、森から毎日、僕のお家にやってくるのです。
お家の中に入りたいんじゃないかと思うのです。
入れたらダメって、ママが言うのですが、どういうことなんでしょう。」
ママの一言、この昭和レトロな猫の雰囲気のお顔が好きです。
昨日は、晩秋の低気圧で強い風が吹いた。
我が家の隣の森では、上を下への大騒ぎ。
木々が枝をしならせて枯葉を振り落す。
後から後から降ってくる落ち葉が道を埋め尽くすと、森からはお隣の町が見えた。
見えていなかった世界が観えた。
落ち葉on枯葉
オキザリス
渦を巻いたような花びらがとてもかわいい野の花
オキザリスのつぼみ
サイズはクローバーサイズで小さい。
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いつもしろちゃんのことで、ご心配、アドバイスありがとうございます。
この1週間も、発作及び発作のようなものは起きませんでした。
どことなく行動が緩いかな~と思う面が無きにしも非ずですが、8歳なんだ、3歳じゃないんだと思えば、これでいいのかもしれません。
平穏に過ぎていった1週間に、ずっとこうだ!と、思い始めることがあります。
こうだったらいいのにね、ではなく、きっとずっとこうと。
これもまさに正常バイアスの仕業です。
しろちゃんママは、どちらかというといつも何か希望に向かって良い結果を思い描いて進むタイプです。
祈ったり願ったりすることと、不測の事態への心構えを持つことを両立させることは、なかなか難しいことなんだと実感しています。
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洗われたヌイグルミたち
その下でキョトンとしているしろちゃん
しろちゃんの使ってるキャットタワーは6年物。
2009年に、戸建からマンションに引っ越すにあたって買ったものだ。
二階への曲がった階段の行き来で相当な上下運動をしていたので、それができなくなる代わりにと買った。
また、引っ越しという猫にとっての一生に一回あるかないかのショックなことを、目新しい大きなもので緩和させてあげる目的もあった。
目新しいもので緩和、この目的は十分に果たされた。
引っ越した先のリビングにあらかじめセットされたキャットタワーを見つけ、お目々がキラキラと輝いた日のことがママは忘れられない。
その後、このキャットタワーに何の損傷もない。
爪とぎのために巻かれた綿ロープが一本分ささくれだっているだけで、今日まで使い続けられている。
買った当初の、うれしくてしかたない2歳のしろちゃん
この頃はいつもカメラ目線でした。
このキャットタワーが、しろちゃんにはいつしか、サンクチュアリ、聖地となっていることがはっきりわかることがあった。
いつも何気なく使っているので、深く考えたことも無かったけれど、しろちゃんにはかけがえのない場所だった。
10月11日の最初の発作の直後、生まれて初めて遭遇した恐怖の直後、立ち直るとしろちゃんは一目散にキャットタワーに向かった。確認し安心するために、キャットタワーに向かう必要がしろちゃんにはあった。
ママのもとに、じゃななく!
「今だって、大事に使っているのです。」
自分の目や耳で、感じ方で確認したかったのだろう。
ママが言う「大丈夫」なんて、猫のしろちゃんには意味はないのだなと思った行動だった。
しろちゃんは猫だったのだ。
非常事態に信じるものは、自分の感覚だけだったのかもしれない。
しろちゃんはその時、ママを見ていなかった。
まっしぐらにキャットタワーに向かった。
竹馬のようなアンヨで、ポクポクと歩いて。
その横顔をありありと覚えている。
しろちゃんが時折みせるあのシャープな表情だった。
しろちゃん、治ったんだねというママの声なんて、聞いちゃいなかった。
「ぜんぜんあきたりしないのです。
勉強もここでするのです。」
いつものように爪とぎをしようとしたが、できなかった。
台座の上に蹲った。
歩いてここまで来たけれど、爪とぎができないってどういうこと?
僕はどうなっちゃったの?
面食らったのだろう。
とても悲しい目をしていた。
しろちゃんには、少なくともキャットタワーの台座の上に居るということが、安心の糧だった。
4本の太い支柱に囲まれた台座の真ん中のスペースに、じっと蹲っていた。
「敵からかくれるのにもべ便利なのです。」
ここは、普段の日常生活でもしろちゃんの避難場所だ。
歯磨きとか目ヤニを拭くとか、されたくないお世話にママが追いかけてくるような場合、ここに逃げ込む。
支柱の間から引っ張り出すことを、ママが絶対にしないことをわかっている。
腹壁ヘルニアの手術のためにお腹の中に人口の糸が入っているので、脇や腕を持って引っ張るなと掛かり付けで言われた。
そのことをママは頑固に守っている。
ママとの運動会や鬼ごっこのの時にも、休戦地帯になる。
ここに入ったら、攻撃はしちゃいけない。
我が家なりのルールがある。
「僕にも、僕だけのくつろぎの場所があるのです。」
そんな場所だもの、発作というパニックを抜け出したしろちゃんが向かったのも頷ける。
頷けるけれども、なんだか寂しいような気分である。
必要としたのはママじゃなかった。
しつこく言うけど、ママのもとに一目散じゃなかった。
慌てふためいて動揺しているさなかでも、ママはしっかり見ていた。
心の中にヒューっと風の吹くような記憶だ。
多分それは、きっとそうあって然るべきことに違いない。
そうじゃないと困るものとも言える。
「タワーの下から見ると、お外に猫が歩くのも見えるかもしれないのです。」
ヒューっというその風に、ちょっと冷たかったその風に、ママは安心しようと思う。
自分は無事か?
どこか損傷してしまった部位はないか。
お目々は見えるか。
ちゃんと歩けるか。
ちゃんと走れるか。
ママに子猫のように扱われていても、しろちゃんは立派な大人の猫だ。
自分が何者なのか、自分で確認するすべを知っている。
今日も子猫のふりをするが、そんな形でママを愛してくれてるのだと、ママは思っている。
「子猫の気持ちだったり大人猫の気持ちだったり、僕の心もゆれ動いているのです。
猫に、年なんてないのです。
あーでも、来年2月には僕は9歳になるのです。
誕生日はしてくださいなのです。
9歳はカッコイイのです。」
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調布、三鷹、府中あたりで猫が傷つけられる事件が起きています。
猫を外に出すことはやめましょう。
お外の猫に少しでも不審な様子を観た方は、最寄の警察や市役所、保護団体、猫ボランティアさんに連絡してください。
詳しくは、百猫物語のsabimamaさんまで。
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調布で迷子のそらちゃん、知りませんか?
名前 そら
雑種、しろぶち、キジトラ柄(三毛にも見える)
男の子 2歳6ヶ月、去勢済み
4.2キロの普通体型
シッポは7センチ、特徴ある黒くて短いシッポ。
首輪無し
東京都調布市調布ヶ丘3丁目付近で迷子に…。
飼い主 おやなぎ
連絡先 sorachan_oyanagi@yahoo.co.jp
または「招き猫しろちゃん」のブログコメントまで。。
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