愛情は常にワガママ、それでもついてゆくと言う猫!
2011/08/02 Tue
「昨日の真夜中の地震にはビックリしましたね
皆さん、ドキドキハラハラしちゃって、体調を崩していませんか?
猫ちゃんは、地震ですごくストレスを感じるんですって。
僕はちょうどその時間、海水浴に行った夢を見てたんです。
『しろちゃん、浮き袋して、波うち際においで~早くおいで~』って、
お友達が呼んでると思ったら、ママが呼んでいたんです。」
昨夜、また地震があった。
我が家は私としろちゃんの二人きりだった。
NHKテレビの緊急地震速報が、ハ長調のラ~シ~というチャイムで流れた。
キッチンカウンターの籠で熟睡状態だったしろちゃんを、引きずり出して抱いた。
そこで、携帯のキュイーンという緊急地震速報が流れた。
しろちゃんを肩に担ぎあげるようにして、携帯とバッグを手に取り、寝室に駆け込んだ。
夏用羽毛かけ蒲団の上に抱いたままうずくまると、しろちゃんもそのままその場所にうずくまっていた。
つまり、私と二人羽織状態でうずくまっていたのである。
「いつもは、落ち着いて冷静で沈着な大人なしっかりした僕なんですが…。
ママが慌てると、僕もドッキリしてしまうわけですよ」
しろちゃんが脱兎のごとく、ベッドの下に隠れなかったことが、ちょっとうれしい。
もしかすると、寝ぼけたままだったのか。
携帯の音に、動物なりの緊急性を感じ取ったのか。
手足を小さく身体の中に折りたたみ、泣きもせずじっと大人しくしていた。
しろちゃんを、してはいけない抱き方で抱き上げてしまったことを今は後悔している。
腹壁ヘルニアの手術後、お腹の中のプラスティック永久糸が取れないよう、腕や肩を持って抱き上げるような抱き方はしないでくださいと、先生から言われている。
こちらの記事→「腹壁ヘルニア 再現フィルム」
籠の中に入っていたしろちゃんの腕を持って引っ張り出し、ビヨーンと伸ばしてしまった。
その腕を持って抱き上げてしまった。
「ママは慌てたんです、ごめんねしろちゃん」
こんな言い訳は、無駄なことはわかっている。
手術でかがりつけた糸が千切れるという家庭内事故は、起きる場合には起きるのだ。
もしかしたら、一箇所二箇所は、半年の間に千切れているかもしれない。
今のところ、しろちゃんに何の異常もないようなので、無事な模様。
体内で、筋肉から糸が千切れてしまったら、さすがにお腹の中に出血もあるだろうし、そのことで熱も出るだろう。
痛がって、泣きもするだろう。
↑ 全くの素人考えである。
「なんですって
お腹の中の糸がちぎれたかも…ですって
ママ~勘弁してくださいよ~もう手術ジョッキンは、嫌ですからー」
携帯の速報には、「静岡沖で地震発生」と書いてあった。
神奈川県出身の私には、これがギャーというくらいに怖いのである。
東京都に生まれ育った人とは、ちょっと違った感じ方かもしれない。
このたびの大震災には関係なく、10代の後半あたりから、東海沖地震という言葉が頭に叩き込まれている。
「静岡、ギャーッ」
携帯を見て改めて、しろちゃんを掛け物の中に隠し、寝室のドアをきっちり閉めた。
ドアを閉めると、ゆがんでドアが開かなくなり出られなくなる説があるが、いいのである。
しろちゃんがどこかに潜り込んで、いざ外へ出なくてはならない時、見つからないよりは、全然いいのである。
「ママと一蓮托生ですかあ……。
ま、いいでしょ
ママを、ママとして選んだ、僕の任命責任ってものもありますしね」
私に降る災難はしろちゃんの災難、しろちゃんに降る災難は私の災難。
しろちゃんのママである以上、いかなる場合も一蓮托生。
ママをママとして選んだしろちゃんも、ママと一連托生なのである。
自由にさせてあげれば、猫ちゃんだけでも助かるって?
自分の人生の選択に、猫ちゃんを巻き込んではいけないって?
飼い主としての義務を、私は全うしている。
権利としていいのである。
一緒に生きていくことこそが、私のしろちゃんとの関わり方である。
見て眺めて、かわいいと思うだけの慰み物の猫ではないのである。
一生涯、大人にならない子供なのである。
「チュッパチュッパ、ギリギリギリギリ
僕がママの、老後の面倒を見てあげましょう"
心配しないで、歳をとってもいいですよ、ママ。
えっと、カリカリと猫砂の買い方、教えておいてくださいね。
ああそれから、介護用大人のオムツと……。
いっそ、ママも、猫砂ってことにしませんか?」
「しろちゃん、そのアンヨの爪、引っこ抜いてしまいたいわけ?
さっきから、ギリギリギリギリ引っ張ってるけど」
参加してます。
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