招き猫しろちゃん 2011年01月23日
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腹壁ヘルニア その10 手術の詳細

2011/01/23 Sun

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僕は、このお庭からやってきたんだ。
ママにね、僕のママになってもらおうと思ってね。



11月28日
もうしっかりと説明は聞いているので、いまさら先生に、うかがうこともそうそう無い。
先生
「じゃお預かりしますね。」


「どうかよろしくお願いします。」
どうぞよろしくじゃない、どーーーーーかよろしく…という感じ。
キャリーを差し出し、手元に居なくなったしろちゃんの体重分、自分が軽くなってしまったような気がする。
気持ちが…ではない、自分を地球に固定しているアンカーが抜けてしまった感じだ。

ここから下、腹壁ヘルニア手術の説明です。
極端に気の弱い方はスルーしてください!

腹壁とは、簡単に言えば、表皮の中の筋肉層である。
縦横斜めにあり、内臓を本来あるべき場所に留めておく役目も果たしている。
腹壁が裂けヘルニア状態になると、脂肪や内臓が皮下に出てくることになる。
原因は後天的なもののほうが圧倒的に多く、先天的なものに関しては、成長が阻害されるので、成猫の先天的な腹壁ヘルニアは稀とのこと。
事故、怪我によるものがほとんどなのだそうだ。
前にも書いたが、あくまでも推測の範囲内で、しろちゃんの場合、人為的な行為による外傷で腹壁ヘルニアになったのではないかということ。
表皮に古い傷跡が無いことなどから、棒で叩かれる、蹴飛ばされる等々が考えられる。
仮に、木から落下して枝に激突の場合、表皮のほうも裂けて、自然に治癒したとしても、何らかの痕跡があるはず。
そこまで推測する以前に、しろちゃんにはあるトラウマがあって、私も人為的な行為の外傷の結果と思わざるを得ない。


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僕の右目には、小さな幸運の海があるって、ママが言うんだ。


以下、手術後の先生の説明による。
(この手術結果を聞いたのは、退院の日の12月1日だ。
しろちゃんのお世話になっている病院には、他にも支店の病院があり、院長先生は1日まで支店のほうだった。
別な先生に伺っても、私は納得できないから、結果聞きを1日まで待った。)


表皮は、肋骨の一番下の骨の下から斜めに10センチ程度切った。
まるで、切腹しそこなった猫のよう…(泣)
その中に腹壁と呼ばれるものがあり、それが裂けていたわけである。
次に斜めに交差する腹筋を切り、中から突出してきていたもの→腸の脂肪層というようなものを、腹筋の中の定位置に戻すわけだが、損傷を負ってから年月が経っており、腹筋に癒着ということもあったそうだ。
まずは癒着をはがすという作業が加わり、手術時間が延びた様子。

肝臓も顔を見せていたそうだ。

先生
「今の段階で手術しなければ、肝臓が出てくるところだったんですよ!」


次は定位置に出たもの(脂肪層など)を戻す。

次に修復だが、本来は筋膜で定位置にあるはずの腹筋を、筋膜が避けて無くなってしまっているので、肋骨の一番下の骨に、プラスティックの糸でかがりつけるように縫い付けた。
(カーテンレールとカーテンリングを想像してもらえればわかりやすい。)
この糸は永久にお腹の中に存在する糸である。
腹筋を引っ張って縫い付けてあるこの場所が、今回の手術の一番のネックだそう。
先生
「ギューーと腹筋を引っ張って、無理に肋骨に縫い付けてあるわけです。
片方は骨、片方はお肉なわけだから、強い力が加わると、お肉のほう=腹筋から糸がちぎれて外れてしまう恐れがあるんです。
そのために、手術後の養生の仕方が何より大事。
大げさなようですが、そっとそーーーーと、水平にだけ動いて、上下運度は出来る限り避けてください。
腹筋が正常に修復するのは月単位です。
また、正常に修復しても、糸でくくってあることは永久です。
人工的な状態の負荷を、腹筋が盛り上がって助けるようになることが、3歳~4歳という今の年齢なら期待できます。
お腹の中だけで永久に溶けないプラスティックの糸で1箇所、溶ける糸で3箇所を縫い、後に抜糸する頑丈な糸で表皮を縫って、合計5箇所縫いました。」


糸だらけになってしまったしろちゃんだ。
おまけに、予想もしない、永久に存在するプラスティックの糸!
ちょっと驚いたが、マイクロチップを体内に埋め込む猫ちゃんもかなり居ることを考えると、なんてことない。

なんてことないよ、しろちゃん!
そのかがりつけた糸がもし取れてしまったら、また病院で手術してかがりつけてもらえばいい。
為すすべは、あるんだよしろちゃん。

先生
「腎臓に関しては、手術の直前はギリギリの崖の内側に入りましたから、手術も可能だったということです。
次の検査でどうなるか…。
まあまだ、普通食で大丈夫ですよ。
普通食をちゃんと食べて、栄養をつけて、筋肉を盛り上がらせないとね。」


フィ~♪
腎臓の数値の悪化が少しずつでも良くなってることは、今後も良くなるってこととママは単純に考える。
大丈夫、ママはとことん付き合ってあげる。
もし仮に、1時間おきに水を飲ませろというのなら、飲ませてあげるよ、しろちゃん。
「お水、お水、お水を飲もう♪」
あの歌を歌うと、しろちゃんはお水を飲んでくれるのだ。
ただし、水入れからではなくて、お風呂場の中の洗い桶から…だけど(笑)
しろちゃんは今現在は、多飲多尿状態にはもちろんなってはいない。

病室で眠るしろちゃんには、手術日には会うことが許されなかった。
許される場合もあるそうな…。

先生
「飼い主さんが来ると、無理して起きて帰ろうとするタイプの猫ちゃんだと思うので…」



では、明日、しろちゃんに会いに来ます。
だってママも自分を、背負って帰ろうとするタイプのママだと思うので…(笑)


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小さな海のこと、僕もそう思うんだ。
ステキなことが、たくさん起きるんだもの




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プロフィール

kakobox

Author:kakobox
東京都在住。
【しろちゃん】MIX白猫男の子11歳、天使年齢16歳♪
2007年2月14日生まれ(獣医さんが決めた誕生日)
お庭から、自分の足でやってきて、自分で自分のママを見つけたけなげな子。
野良猫→外猫→1歳半を超えてママの白い一人息子に!
腹壁ヘルニアで大手術、持病は猫ウィルス性気管支炎。
大人しく律儀で優しい、性格自慢な良い子です♪
2018年4月25日夕方、真っ白い羽根と緑の瞳を持つ天使に姿を変えました。

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