辛夷
大阪八尾市恩智から奈良の信貴山方面へと抜ける古道、恩智越え。
その一つ南側の谷道を歩いているとコブシの花びらが落ちていました。
近くにその木はないようですが。
少し道を登っていくと右手の方向、奥に白いものが見えました。
道はありませんでしたが、近くまで行けそうだったので小さな谷を越え藪を分け入ってみました。
タムシバかもとも思ったのですがやはりコブシでした。
このあたりに昔から自生していたのか、あるいは人の手がかかっているのかはわかりませんが、
街中ではよく見かけるものの、この近辺の山中で見ることはあまりない木です。
少し開花は平地よりは遅かったのでしょうが、もうかなり散っていました。
高木ばかりで花まで遠かったのですが、5株ほどある中の一本の木の枝が山の斜面の近くまで延びていたので、近寄り枝を引き寄せて、upで撮ることができました。
雄しべ、雌しべ にズームイン。
葉の展開より先に花が咲きますが、花のすぐ下に一枚の小さな葉がつくのがタムシバとの違いの一つです。
冬芽を包んでいた毛皮のコート(芽鱗)は、まだ付いています。
樹皮は灰白色、皮目付です。
コブシ
モクレン科 モクレン属
落葉高木
花期:3から4月
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