EXTERIOR PLANNING SHOP 4128 2018年05月
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イシモチソウとモウセンゴケ 屯鶴峯


久しぶりに屯鶴にやってきました。
屯鶴002b

奇勝どんづる峯です。
凝灰岩が隆起してできた白い峰です。
今回はガンピの花を撮りに来たのですが、あちこち歩きまわっていると、ちょっと珍しい植物に遭遇しました。
あまり目立ってはいなかったのですが偶然目に留まりました。
モウセンゴケです。
赤い小さな花が数輪咲いていました。花径5.6mmぐらいの小さな花です。モウセンゴケ036b

20cmぐらいの花茎の根元には直径2cmぐらいの葉が付いていました。
ユキノシタの葉の様な感じだったのですが、よく見てみると10枚ぐらいに分かれています。
葉には分泌物がいっぱい付いていて粘り気がありそうです。
大きな虫はくっついていませんでしたが、小さいのが捕まっていました。モウセンゴケ030b

この凝灰岩の岩場は栄養分があまりないので、虫から養分をいただいているんでしょうなぁ。
花は通常は白色だそうです。
近縁種にはトウカイモウセンゴケやコモウセンゴケなどがあるようなので、そちらの方かもしれません。

で、すぐ近くにもう1種類、ネバネバの草あり。
イシモチソウ041b

こちらの方は草丈は同じぐらいですが、長い腺毛だらけの茎葉が沢山付いていました。
撮影しているときに少し触ってしまいましたが、ネバネバでした。
指が解けたりはせんやろなぁ。。
イシモチソウ036b

形は三日月形で長手で5mmぐらい、葉柄は10-15mm程です。

この草の名はイシモチソウ。
石が持ち上がるほどの粘りがあるということで名前が付いたそうです。
この粘液で虫をとらえて消化酵素で分解するらしいです。

花が一つだけ咲いていました。蕾もわずかで花の時期は終わりに近いようです。
これも小さな花で花径は10mmぐらいだったと思います。イシモチソウ030b

ということで、今回はネバネバの食虫植物2種でした。
バッタ君は見当たらずです。 .....逃げたか。

サイハイラン 金剛山

金剛山です。
下の写真は今年の3月の初旬に撮ったものです。
葉っぱ1枚ペローンと出ていました。
これはサイハイランの葉です。
去年の秋ごろから出ていたのだと思います。
長さは30cm以上で道のすぐ横だったので目立っていました。
花が咲くのを楽しみにしていたのですが......

025サイハイ葉 
サイハイランの花が咲いているという情報もあったので見に行ったのですが、花はおろかあのでかい葉っぱも見当たりません。
多分、イノシシの仕業かと思います。
イノシシは二上山には多いのですが、金剛山にもおるようですなぁ。
あちこちに掘った穴が見られました。他にもなんかいいものがあったんでしょうか。ちょっと気になるところです。

春の初めには、ほかの場所でも何か所かでこの葉が見られたので行ってみたいと思います。

ホワホワホワ 

おっ、ここでは数株花が咲いています。
盗られてなくてよかったです。
草丈50cmぐらい、色がちょっと褪せていて花は下向き加減で元気がなさそう。
もう盛りは過ぎたのかもしれません。

060サイハイ道 
まだ枯れかけてはいないですが、大きい割にはあまり目立ってはおらず少し地味な感じに見えました。
059サイハイ花多 
顎片や花弁はごく薄~い紫色で、唇弁と蕊柱は少し濃い紅紫色です。
053サイハイ上部 
3枚の顎片と3枚の花弁、どちらも線状の披針形で長さは約3cmです。
花柄は1cm足らず、基部には小さな苞が付いています。

052サイハイ上大 
花序は総状花序で10-20個程の花が下向きに付いています。
花の構成パーツの名称を記入いたします。

052bサイハイ名称  
更に少し拡大してっと。
斜め前方上部から写しています。

054bサイハイ蕊上  
唇弁は蕊柱を受けるU形の形で先は大きな中裂片と両サイドの2裂片に分かれています。
蕊柱を横から写しました。
長さは3cm程で柱頭には花粉塊が4こ付いています。

065サイハイ蕊柱 
葉は根生葉1枚です。
狭長楕円形長さ15-35cmで幅は3-5cmで先は尖ります。
3行脈が目立つ葉です。
下の方の葉は枯れてきているように見えます。
花後は枯れて夏場は休み、また秋に越冬用の葉を出す。ーということだと思います。
他、数個の鞘状葉があるようですが未確認です。

048サイハイ葉 
サイハイランは部分的菌従属栄養植物だそうです。
菌根菌から栄養素をとりながら光合成も行う植物ということらしいです。
これは持ち帰ってねぐらの近くに植えても育たないということを、イノシシに教えてやらにゃいけませんなぁ。

サイハイラン(采配蘭)ラン科 サイハイラン属
多年草 草丈30-50cm
花期:5-6月
分布:北海道から九州
生育環境:山地の林床
果実は長楕円形で長さ2-2.5cm、先に長い蕊柱が残る。


以上サイハイランでした。
あとはほかに咲いていた花を載せときたいと思います。


ミヤマナルコユリ
110ミヤマナルコ
ヤブウツギ
ヤブウツギ045
コツクバネウツギ
コツクバネ093
コゴメウツギ
コゴメウツギ072
ヤマアジサイ
ヤマアジサイ119
もうキツリフネか

キツリフネ037
オカタツナミソウの白花
オカタツナミ086
ブルーとちょっとピンク
オカタツナミ083
ウワバミソウ
ウワバミソウ071
ウツギ
イシガケチョウ042
ヨニンシズカ
フタリシズカ101
今年はフタリシズカが多いような気がします。
フタリシズカ100b
あっちにもこっちにも。
098bサイハイ道
多いですなぁ。

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束心蘭、他・二上山

ソクシンランの写真を撮ってきました。
細長~い花穂で、一つの花は小さくて地味。
この植物を綺麗に撮るのは難しいと思います。
風の協力もあり、ピンボケ続出です。
使えそうなのがあまりなかったので枚数少なめにさせて頂きました。

048ソクシンラン道 
この細長いやつです。
数本、4.50cmの花穂が傾斜面から斜めに伸び上がっています。
光の加減で、逆から撮った方が見やすいかも。
逆からです。

046ソクシンラン全体 
全体を入れようとするとこんな写真になってしまいます。
白っぽい小さな花が穂状に付いた花序が、数本出ているのがわかっていただけるかと思います。

花穂を拡大します。
花の長さは5mm程です。
壺形で先は6裂しています。

038ソクシンラン花穂 
花序軸にも花弁にも縮れた毛が密生しています。
もう少しだけ拡大します。

037ソクシンラン花 
花柄はなく、基部に線形の苞が2枚あるようです。
はっきりはわかりません。
赤っぽい葯が付いた雄しべが6本、花弁の内側にくっついています。
真ん中にある花柱は長さが1mm程で先が3裂しているらしいです。
6裂した花弁の先は1つ置きにほんのり赤みがかっています。

葉は根生葉が沢山出ています。
長さは10-30cm、先は尖り無毛です。
3脈が目立ち、主脈は裏面に突出しています。

長さ2-5cm程の線形の茎葉も数枚付いているようです。
写った写真はありませんでした。ちょっと残念。

043ソクシンラン葉 
ソクシンラン キンコウカ科 ソクシンラン属
多年草 草丈30-50cm
花期:4-6月
分布:関東以西、四国、九州、沖縄
生育環境:山麓や道端の日当たりの良い草地に生える。
果実は痩果で長さ4mm、種子は長楕円形で長さ0,4mm


036ソクシンラン道 
以上、地味~なソクシンランでした。

あとは二上山でみかけた花を、たらたらと載せときたい思います。
ママコナです。雄岳のいつものところで咲き始めていました。

ママコナ017 
コアジサイはまだ一房のみの開花です。
コアジサイ052 
イチヤクソウはまだ、蕾の期間が長い。いつ咲くんやろ。
イチヤクソウ019 
ガマズミです。
ここからは白い花です。

ガマズミ049 
シライトソウ。
シライトソウ033 
最初は白いスイカズラ。
スイカズラ081 
白花のタツナミソウ。
タツナミソウ025 
ネジキも咲き始めました。
ネジキ082 
最後にスズサイコの様子を見ときたいと思います。
はやくも蕾が出てます。

スズサイコ007 



久しぶりに歌を詠んでみたいと思います。
サンショウソウの水場の近くにブリキのプレートが立ててあります。
高市皇子の歌が書かれていました。

069ソクシンラン道 
ヤマブキが飾りを添えるように周りに咲いている山の泉。その水を汲みに行きたいのだけど道がわからんーとおっしゃてるんですなぁ。いやっ、ごもっともです。そう簡単にはわかるもんじゃございません。



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コアジサイ 二上山


二上山のコアジサイを見に行ってきました。
あれから10日たつので、花は咲いていると思ったのですが。コアジサイ道068b

なんとまだ蕾ばっかしでした。
残念です。
ほぼ全ての花序はこんな感じです。
コアザサイ花蕾054b

で、もう少し開いたのがないかと思って探したら、一つだけありました。
コアザサイ花序057b

真ん中の方にはまだ蕾らしきものはあるものの、周りの花は雄しべが飛び出しているのがわかります。
これはもうほぼ開花ですなぁ。
もう少し大きくしてみます。
コアザサイ花大065b

アジサイの仲間ではありますが装飾花はありません。
全てが両性花で、小さいですが花弁が5枚、雄しべ10本、先が3裂した柱頭があるのがわかります。
一つの花序の径は4-5cm、一つの花径は3-4mmぐらいです。
淡いブルーが爽やかです。
コアザサイ葉060b

葉は草質で、イラクサの葉に似ているような気がしています。
特に葉縁の粗い鋸歯はそっくりじゃないでしょうか。

以上コアジサイでした。
あと数日後には綺麗に咲きそろっていると思います。コアザサイ花虫055b

今回バッタ君はいなかったので、ヒヨドリバナの葉に止まっていたやつを、今回の撮影には欠席ということで欠席欄に載せておきたいと思います。

フタリシズカ 二上山


フタリシズカが咲き始めています。
フタリシズカ道060b

ヒトリシズカはまだこの山では見たことはありませんが、この花は歩き回っていたら時々見ることができます。あまり多くはないフタリシズカ多061b

普通は二本の花序が対生した葉の真ん中から立ち上がります。
白い花が穂状に付いていますが花弁は付いておらず白いのは花糸だそうですフタリシズカ上065b イメージ 3

真ん中の少し長いのと両脇の2本で1セット。
真ん中の内側に葯が2個、両脇のに各1個、雌しべも内側にくるまれています。
フタリシズカ花063b

葉は2-3段、対生しています。
長さが15cm程あり大きいのと十字に輪生しているように見えるのでよく目立ちます。
花穂は1本の場合や、4.5本あることもあり。
↓ この写真はは金剛山で以前に撮ったものです。
フタリシズカ6101b

何と6本も付いていました。今までの最高新記録です。
以上で......あっ、またお前かっ。
フタリシズカ虫049b

以上、バッタとフタリシズカでした

九輪草

金剛山にやってきました。
今回はクリンソウとキバナチゴユリを見に行きたいと思います。
当初はカトラ谷に行くつもりだったのですが、キバナチゴユリの花が見れそうなので、寺谷に変更しました。
ここにもクリンソウは咲いているようです。
去年の台風の後以来の百ヶ辻からの登山になります。

オオギカズラです。

オオギカズラ004 
そしてラショウモンカズラ、ともに林道脇に生えていました。
ラショウモン009 
寺谷に入ると、ヤマブキソウ、チャルメルソウ、クルマギクやウワバミソウなどが開花中です。
台風2日後を思い出しながら歩いております。
あの時の水量は多かったです。

031クリンソウ道 
ヤマトグサも開花中です。
誰も興味を持たないような小さい地味~な草です。
自分も興味はなかったのですが、つい”咲いてるわ”と思って撮ってしまいました。
もう少し上の方には群生もあったので一応載せておきたいと思います。

ヤマトソウ034 
トチバニンジンです。
花はこれからです。

トチバニンジン045  
このあとユキザサやニリンソウが咲いていました。
ユキザサ070 
キバナチゴユリです。
まだ蕾が多かったです。
↓ この花が一番開花に近い感じでした。
キバナチゴユリは大きくは開かないようです。
これで開花ということかもしれません。

キバナチゴユリ059 
チゴユリもまだ咲いていたので比べてみてください。
キバナチゴユリの方が少し草丈が高かったような気がします。
チゴユリ124 

ホワホワホワ

この階段の橋が架かっているところの下にクリンソウが咲いていましす。
094クリンソウ道 
よく目立つ色です。
088クリンソウ群
この赤紫色の他に白やピンクの花が咲いていました。

白花です。
下から上に咲きあがっていくようです。
上には蕾がいくつか見られます。

077クリンソウ白 
ピンクの花を。
花は合弁花で2-5段に輪生しています。一段には7-10の花が付いていました。
花の形は高坏形、花径は20-25mmで花冠筒は15-20mmです。

076クリンソウ桃小 
一つの花に雄しべ5本、雌しべ1本です。
拡大してみます。

076クリンソウ桃大 
柱頭の根元を取り囲むように雄しべが付いています。

紅紫色の花も見てみたいと思います。

091クリンソウ赤小 
花を拡大します。
091クリンソウ赤大 
こちらは柱頭は見えないですなぁ。
花には花柱が長いタイプ、短いタイプがあると書いてあるサイトがありました。
このことですかな。

花の付け根辺りを見てみたいと思います。
顎は緑色、杯形で長さ6-8mmで深く5裂しています。
花柄の下の方には線形の苞が1枚付いています。

089クリンソウ顎苞
この段には9輪花が付いていました。
散ったのもあり。

葉です。
全て根生葉です。へら形で長さは20-40cm幅5-12cm。
葉縁には不揃いの三角状の歯牙があります。
基部はしだいに狭まって、翼のある柄となります。
主脈の基部は少し赤みを帯びています。

083クリンソウ葉 
クリンソウ サクラソウ科 サクラソウ属
多年草 草丈40-80cm
花期:5-6月
分布:北海道。本州。四国
生育環境:山地の湿地や沢沿い。
果実は蒴果、球形で径は7mm。

鹿の忌避植物であり、増えつつある地方もあるようです。

この後転法輪寺から国見城跡広場まで行きました。
途中に咲いていたクワガタソウ。

クワガタソウ102 
帰りは伏見峠から念仏坂を下りたいと思います。

ギンランあり。
生駒山で見たのに比べると大きくてしっかりした感じです。
ギンラン165 
念仏坂。
ここにも一株のみクリンソウの花が咲いていました。

182クリンソウ道 
クリンソウでした。

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コガクウツギ 二上山

コガクウツギが咲いておりました。
コガクウツギ032b全体

薄暗い場所ではありますが、他のアジサイ属に先駆けての開花です。
やはり例年よりもかなり早い気がします。
コガクウツギ033b花3

ガクアジサイと同じように装飾花と両性花。
コガクウツギ033b花3

こちらが装飾花で白い顎片3枚です。
大きさバラバラ。
真ん中に小さな花が咲いています。
花弁が3枚と雄しべが7個程見えます。
退化した雌しべもあるのかどうかは、この写真ではわかりません。
ピンボケなので拡大できませんでした。
コガクウツギ036b花大

両性花です。
だ~れも見てくれない方の花です。
小さいながらすべてのパーツがそろっています。
コガクウツギ038b両性

花弁が5枚、雄しべは10本ほど、雌しべの柱頭は2裂しているように見えます。
この樹は樹高1mほどの小さな木です。
根元は叢生し、枝が横に広がっていました。
二上山では、この一か所でしか見たことがありません。
この山では貴重な植物だと思います。


こんな立て札を誰かが立てておられました。
コガクウツギ046b

キンランの茎にあおいイモムシがへばりついていました。
葉っぱがかじられていたので成敗してやりました。
綺麗なてふてふかもしれないし、死刑はかわいそうなので遠島を申し付けときました。大岡裁き。

提灯甘野老 二上山

挨拶ab

二上山の散策で見てきたチョウチンアマドコロです。
勝手に名前を付けてみました。
082bチョウチンアマ花

正しくはミヤマナルコユリだと思いますが、花が茎の先端の葉の付け根から葉っぱの上に飛び出しています。
普通は葉の下に隠れて咲くんですがねぇ、こんな風に。
112bチョウチンアマ枝

崖の上の方で咲いてくれると花が見やすいですなぁ。
110bチョウチンアマ道

大きくしてみます。
117bチョウチンアマ花

花は付け根にふくらみがあるのでナルコユリに、葉は丸くアマドコロに似ています。
086bチョウチンアマ葉

以上、バッタとチョウチンアマドコロでした

金蘭、他・生駒山

キンランの花を見に生駒山にやってきました。
金剛山にするか迷ったのですが、南からの風が強かったので北に行くことにいたしました。

らくらく登山道から登りたいと思います。
キリの花です。
ズームで撮ったのですが、意外と綺麗に撮れてたので採用させて頂きました。
キリ008 
今回はなるかわ谷コースに入り、ぼくらの広場を目指します。
009キンラン道 
タツナミソウが沢山咲いていました。
タツナミソウ161

これはキキョウの葉っぱですなぁ。
数株見ることができました。

キキョウ158 
小さな黄色の花。コナスビのようです。
意外と見ない草花です。

コナスビ171 
ツクバキンモンソウです。
ツクバキンモン182 
フタリシズカが咲き始めました。
フタリシズカ234 
イチヤクソウ、もう数日で咲きそうな感じです。
開花は確か6月だったような気がしますが。

イチヤクソウ188 
まだ咲いていますなぁ。ホタルカズラです。
ホタルカズラ194 
大阪方面が見えます。
明石大橋や関空も見えます。

195キンラン道b 
 
ギンラン発見です。
かなり小さいです。見えませ~ん。15cmぐらいか。
もう花の盛りは過ぎてしまったようです。
この道はイノシシが荒らしまくりなので、かなり被害にあっているような気がします。

ギンラン017 
ツツジ園のヒラドツツジはもう終わりかけていましたが、ここのはまだ綺麗です。
森のレストハウスの近くです。

200キンラン道 
ぼくらの広場はもうすぐです。
キンランはどこだ。まだここまでにはなかったぞ。

広場に到着です。
ササやぶの中に。

211キンラン道 
やっと一本見つけました。
開いてはいないが、何故かもう枯れかけてきているような。
いまいち美しくないですなぁ。

202キンラン1株 
この辺りにはハナニガナでしょうか他に黄色の花があちこちに咲いていて、キンランを探すのに手間がかかったのですが、結局これ以外には見つけられずです。
もう少し何とか映えするような花が見たいものですが。
他のところを探したいと思います。

あまり人が通らず、草が刈ってあって日当たりの良い道を選んで探したいと思います。


ホワホワホワ 

おおっ、あれはキンラン。
229キンラン道 
先ほどのに比べると大きく開いています。
開きすぎぐらい。

218キンラン上3 
もう終わりに近いのかもしれません。
223キンラン横 
花4つです~。
花の下の花柄に見えるところは子房だそうです。
花被片については ↓ このようになっております。

217キンラン名称b 
唇弁は3裂してその側裂片は三角状で蕊柱を守るがごとく内側に巻いています。
縦に幾筋か赤褐色の隆起ありです。

226キンラン下唇 
側花弁は他よりやや小さめです。
花全体の径は1cm程度、全開はせず半開きになります。

葉です。
形は広披針形から狭楕円形で長さ8-15cm、縦に幾本か筋が入っています。
先は尖っていますが刺さるほどではない。

220キンラン葉 
柄はなく茎を抱く形です。7-8枚が互生します。
この場所では3株見つかりました。ラッキーです。


キンラン ラン科 キンラン属
多年草 草丈30-60cm
花期:4-6月
分布:本州、四国、九州、沖縄
生育環境:山地や丘陵の林下に生える。

キンランは地生ランの一種で、菌根菌と呼ばれる菌類と共生する特殊な生育形態にあり、依存度は高いそうです。
この菌根菌は腐生菌ではなく樹木の根に外菌根を形成する菌種です。
外菌根菌は炭素源を共生相手の樹木から得る一方、土中のミネラル等を供給しています。
この共生系の中に入りこみ養分を頂いているのがキンランです。
共生というからにはキンランも何かを提供しているんでしょうなぁ。
この特殊な関係を持つ土壌を一般家庭で創り出すことは不可能とされています。

絶滅危惧Ⅱ類(VU)環境省レッドリストに掲載


帰りはまた違う道を通ってみました。
ここにも3株あり。

235キンラン2株 
ここのはまだこれからの開花のようです。
238キンラン道 
写真は撮り飽きたんで、もう現れないようにお願いします。

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山吹草

金剛山にヤマブキソウを見に行ってきました。
005ヤマブキソウ道 
石ブテ林道の入り口付近。
台風で崩れた林道の修復工事が始まっています。
通行止めにはなっておらず通ることはできますが、警備員はいないので注意が必要です。
通りまっせ。言って通ったほうがいいと思います。


今回は、イエローでまとめたいと思います。
まず、最初のイエローは。
クサノオウ006 
クサノオウ。
お題のヤマブキソウと同じ属です。花弁4枚で花径30mmぐらい。

ヤブヘビイチゴです。花径20-25mmほどです。
顎が2重になっていて大きく、花弁の隙間からよく見えます。
ヤブヘビ008 
テリハキンバイは花は小さく15mmぐらい。
テリハキンバイ070 
花名由来のヤマブキもまだ咲いていました。
こちらは花
弁は5枚、花径約35mmです
ヤマブキ021 
青崩道に合流します。

日が当たる山道ではツルキンバイのイエローがよく目立ちます。
花弁の根元が少し濃くなっています。
花径は15-22mmでテリハキンバイよりも少し大きいかなという感じです。
ツルキンバイ099 

ホワホワホワ

下りの道は確かこの辺りだったですなぁ。

ヤマブキソウの看板が一つありました。
もうすでに
開花しているようです。
160ヤマブキソウ道
先ほどのツルキンバイに比べると倍ほどの花の大きさです。
  
ちょうど下り道があるところで咲いています。
この花は客の呼び込み役ってところですなぁ。
 
それでは急坂斜面を下っていきたいと思います。


どっこいしょ

わっ。沢山咲いています~。

138ヤマブキソウ群落 
ヤマブキ色の4弁花です。
135ヤマブキソウ3輪 
花径は40-50mm。
128ヤマブキソウ横 
上部の葉腋に4-6cmの花柄を1.2本だし,その先に花を一つ付けます。
141ヤマブキソウ2輪 
雄しべ多数で真ん中の緑が雌しべ。
147ヤマブキソウ花大 
柱頭は2裂しています。
146ヤマブキソウ蕊 
下から見上げています。
顎は開花直前に落ちるそうです。

142ヤマブキソウ裏 
もうすぐ開く蕾です。
まだ顎が残っています。
顎の長さ15-20mmで2枚付いています。

137ヤマブキソウ顎 
葉です。
根出葉は奇数羽状複葉で長さ10-15cm。
広卵形から楕円形の小葉は長さ15-50mm幅12-30mmで5-7枚付いています。
先は尖り葉縁には浅い欠刻や細かい鋸歯があります。
茎葉も多数付き、小葉は1-5枚。通常は3枚です。

131ヤマブキソウ葉 
ヤマブキソウ ケシ科 クサノオウ属
多年草 草丈30-40cm。
花期:4-6月
分布:本州、四国、九州。
生育環境:山地の林床、林縁に群生する。
果実は蒴果で長さ3-5cm、径約3mmの線形になり多数の種子が入る。

ヤマブキソウの仲間にはホソバヤマブキソウ、セリバヤマブキソウがあるそうです。
145ヤマブキソウ道 
以上、ヤマブキソウでした。

で、この下の写真は何かと言いますと。
ヤブヘビイチゴの店じまいの様子です。
1枚目は行きしなに撮った写真です。
帰りに花の大きさを測ろうと思っていたら、なんと閉じていました。
閉じかけ?のがあったので写しときました。

ヤブヘビイチゴ011
これが本当に閉じようとしてい所なのか否かはもう少し観察が必要です。

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犬桜

2年前に”イヌザクラやろか”を見つけて、どんな花が咲くのか確認したかったのですが、去年も花は見つからず。
今年も凝りもせず見に行ってきました。
1200hのあたりで径が18cmぐらいの幹の太さ。樹高は8mぐらいはあると思います。
下の方の枝には花は咲いていない。
上の方をじ~っくり探しております。

066イヌザクラ道 
上の方ばかりを見ていると、首を戻した時痛みが走るので長く見すぎるのはいけない。
そう言えばあのイシガケチョウが背の高いリョウブの最上部に止まっていたときズームで狙っていると、本当に首が痛かった。
その時のことを思い出しました。
その現場へ行く。

ホワホワホワ

あれ、花じゃないですか。
咲いてますなぁ。
ブラシ状の花穂が付いています。
040イヌザクラ遠 
真ん中の少し右上です。
スポットライトを当てますので見てください。
039イヌザクラ大 
咲いてます。
これはまさしくイヌザクラの花です。
ウワミズザクラの花穂に比べると少し地味。
あまり白く見えないし花が少なくまばらな感じがします。

一つ見つかれば、二つ目もあるのは世の常。
二つ目ありました。
ちょっとわかりずらいか。

057イヌザクラ大 
真ん中あたりです。
花穂は上向きに付くので、下からではなかなか見ずらいですが風に葉か揺れるので何とか見つけることがました。
二度あることは三度ある。
三つ目ありました。
これはよくわかりますが、雄しべが見えるが花弁が見えんなぁ。
もう散ってしまったのかも。

059イヌザクラ大 
本日は3つ目まででした。
他はナシです。

これはウワミズザクラじゃないかと疑念を持たれる方もおられると思いますので、葉っぱを比較してみたいと思います。

048イヌザクラ葉表 
葉の形はこれほど違わないものも多いと思います。
葉縁の鋸歯と葉脈の走りを比較していただくと相違点が明確になると思います。
裏面を。
拡大しました。

050イヌザクラ葉裏 
ウワミズザクラの側脈は葉縁には至らずループ状になり上の脈とくっついています。
またイヌザクラの鋸歯は裏側に少し折れ曲がっているようです。

樹皮の比較です。

046イヌザクラ樹皮 
手前の灰褐色の幹がウワミズザクラで奥の白っぽいのがイヌザクラです。
イヌザクラの樹皮は白いので、シロザクラという別名があります。

ということで、これまでの”イヌザクラやろか”の木を”イヌザクラ”に認定にさせて頂きたいと思います。

065イヌザクラ道 
おめでとうございます。
063イヌザクラ道  
以上、イヌザクラでした。めでたしめでたしと。
2016年の”イヌザクラやろか”の記事はこちらです。


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