無患子
道明寺天満宮に植えられている、ムクロジです。
この木は樹高20m、幹周2.2m、巨木です。
NPOおおさか緑と樹木の診断協会という団体から"おじいさんの木第八号"の指定を受けている木です。
この木のすぐ隣にもう一本ムクロジの大木があります。
同じようにおじいさんの木に指定されていますが、どちらとも 高木で樹冠は遠い上のほう、花が咲いているのかいないのか、見ることはできませんでした。
そこで、農林技術センターの緑化樹見本園にあるムクロジを見に行くことにしました。
前々回掲載した、チシャノキのすぐそばです。
この木も大木ではありますが、天満宮の木よりも若くて少し樹高の低い木です。
花が咲いていました。円錐花序が枝先に何本か出ています。
ムクロジ ムクロジ科 ムクロジ属
落葉高木 樹高:15~20m
雌雄同種
花期:6月
少し樹高が低いといっても10mはありそう。
撮影に適した高さに花はなくやはりズームで撮るしかないようです。
花はたくさん地面に落ちていました。
これは雄花なんでしょうね。
花は枝先から出た大形の円錐花序に黄緑色の小花が沢山つく。
雄花、雌花は同一の花序につく。
花の直径4~5mm、花弁と顎片は各5個。
去年の実がまだ多く地面上に残っていました。
果実は直径約20ミリで球形。
実の果皮にサポニンという成分を含み、水と混ぜるとよく泡立ちます。
昔は石鹸として洗濯や洗髪に使ったそうです。
秋に艶のある黄褐色の半透明になり、中に1個の黒い種子を含みます。
この種は硬くてよく弾むので羽根つきの玉に使われます。
葉は偶数羽状複葉で互生。
小葉は広披針形で葉身は5~15cm、4から8対つき鋸歯はナシ。
左右対称ではなく不揃いで少しずれて葉軸に付く。
マウスオンで裏面
落ち葉の上におち花。
にほんブログ