定家蔓
コナラの大木に絡みついたテイカカズラの花が満開になっていました。
このテイカという名前の由来となったのは平安時代の歌人、藤原定家です。
式部内親王との恋を成就させることができず、死後も忘れることができない彼女の墓石に、蔓となって纏わりついたという伝説が、能『定家』の物語に残されています。
テイカカズラ キョウチクトウ科 テイカカズラ属
つる性常緑低木
花期:6月
花は基部は筒状で先端が5裂して広がります。
裂片はわずかにねじれてプロペラ状になり色は、はじめ白くてのちに淡黄色となります。
花の径は20ミリ程度でした。
葉は成長状態によって大きさ形などが同じ種と思えないほど異なります。
他の樹木などに登って太陽の光が十分にあたるようになると大きな葉をつけることができます。
下記のような成長の良い木の葉は大きく、楕円形で葉身は3-7cm、表面は光沢のある緑色で裏面は薄い緑色です。
全縁で対生します。
地面をはい回っている幼木のほうは円形に近い楕円形で葉身は1-2㎝と小さく、質は厚く葉縁に波状の浅い鋸歯があります。
葉脈の白い斑紋が目立つのが幼木のほうの特徴といえます。
↑幼木の写真追加しました。(2014.6.8)
付着根を出しながら他の樹木や岩などに這い上がり成長していきます。
↓下、ヤマザクラに絡みつくテイカカズラです。
ここでは花は見られませんでしたが、葉は大きくなっていました。
山道に落下していた花です。
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