EXTERIOR PLANNING SHOP 4128 2013年04月
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苦木

追加記入2013.05.06
二上山に生えているニガキのうちの一本は雌株でした。
雌花の構成は、花弁5枚と退化した雄しべ4~5個、雌しべは花柱の下に子房が4~5個、頭柱が4~5裂した花柱1っぽんです。
nigakituika1.jpg
何年かぶりに自宅から一番近い山、柏原の高尾山に行ってきました。
標高300メートルたらずです。

まず目に付いたのがニガキ。
花が咲いていました。

nigaki2.jpg
樹皮はなめらかな暗褐色 です。

極めて地味な樹木です。
これで満開? です。
nigaki3.jpg 
これは雄花です。
拡大すると。
苦木4 
ニガキの葉は奇数羽状複葉。
ハゼやウルシと同じような形(大雑把ですが)なので、一般の人には避けられたりあるいは関心を持たれない樹木だと思います。
しかし数は、この山道沿いにもう一本ありましたが、あまり多くないようで、二上山においてもまだ2本しか目にしていません。
探したとしてもそれほど多く見つかる木ではなさそうです。
苦木5 
ニガキ ニガキ科 ニガキ属
落葉高木 雌雄異株
花期は4月から5月
集散花序に小さな黄緑色の花をたくさんつける。
葉は奇数羽状複葉
小葉の葉縁には鋭鋸歯がある。
小葉の形が左右対象になっていないのは、識別に役立つ特徴です。

ニガキの名の由来ですが、葉や枝などを噛むと強い苦味があるからだそうです。
この苦味の成分は薬用、また殺虫剤として利用されているようです。
nigaki1.jpg
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犬桜

3年後の未来から来られた皆さん、こんにちは。
お待ちしていました。
3年前のイヌザクラの記事です。残念ながら花の写真はありません、悪しからず。


ウワミズザクラの記事掲載の時、イヌザクラのことに一言ふれました。
数は少ないようですが、一度見てみたいと思い、探しに行くことにしました。

山の中をむやみに歩き回っても見つかる可能性はほとんどないので、とりあえずネットで検索。
様々な説明や写真が載っているものの場所が特定できるような記事はあまりないみたいです。

しかしながら大阪府下で撮った写真を載せているサイトがあったので、参考にさせてもらい、少し遠いですが行くことにしました。

岸和田の山です。

岸和田は海の近くというイメージが強いですが山もあります。

まずは情報の1ツ目、牛滝山の一の滝へ。
犬桜1-1 
ここでは桜の木が何本かありましたが、花はなく、葉も手の届く高さのところになく、また樹皮も日あたりが悪いせいか苔むしていて確認できませんでした。
何回かウロウロした後、ここはあきらめて林道までのぼり、2ツ目の情報の林道沿いを探すことにしました。

葛城山の頂上へと向かう林道です。
少し歩くとそれらしき木が一本。
犬桜1-2 
幹が少し白っぽく、葉はウワミズザクラに似た感じ。
けれど花はついていません。
かなりあやしかったのですが確信が持てず奥へと進む。
歩いていくとまた先ほどと同じような木が3本。
これにも花はなしです。

やはり知らない土地で探し出すのは難しいと思いながら先に進むと.........
今度はそれらしき花が咲いていました。
犬桜1-4 
 
残念ながらウワミズザクラでした。 
 
先ほどの3本のあやしい木のところへもう一度戻り見上げていると、.......
犬桜1-3
だんだん見えてきました。つぼみのついた小さな果穂が。
それの花軸に葉は付いていませんでした。
犬桜1-5 
結局花を見ることはできませんでしたが、ここにあることがわかり、来た目的を半分達成することができました。
犬桜2 
このあと山頂まで行きましたが、途中で犬桜らしき木には出会えませんでした。  
犬桜歩く
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五葉木通

アケビとミツバアケビの自然交配から生まれたゴヨウアケビです。
両方の性質を合わせ持っています。
ゴヨウアケビ アケビ科 アケビ属
落葉つる植物
花期 4月から5月
goyouakebi1.jpg 
葉はアケビと同じで5小葉からなる掌状複葉ですが、小葉の葉縁には波状歯があり、これはミツバアケビの特性を受け継いでいます。
goyouakebi5.jpg 
goyouakebi4.jpg 
花はミツバアケビに色・形ともよく似ていますが、花序はアケビに似て短いようです。
goyouakebi2.jpg 
goyouakebi3.jpg 
アケビもミツバアケビも二上山ではよく見ることのできる植物です。
ゴヨウアケビを見るのは希ですが、2種類のアケビが入り混じって生えているところには、ある可能性が高いようです。
この山では2箇所その場所を見つけていますが、その一箇所のものが上の写真です。
去年は花を見ることができなかったのですが、今年はタイミングよく見ることができました。
goyouakebi6.jpg 
小葉3枚のゴヨウアケビもあるようです。
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上溝桜

穂状の花をつける桜、ウワミズザクラです。
道端に咲いていた1本ですが、ほぼ満開です。
二上山及び周辺にはこの木は多いです。
山の裾野から山頂付近の山道沿いにも見られます。
ただし↓この写真のようにいっぱい花を付けている木はあまり見当たらず、数少ない花が葉の影で見え隠れしているのが大多数です。
uwamizu1.jpg 
花が見えなければ、ヤマザクラやソメイヨシノなどの一般的な桜の花が散ったあとの葉桜にしか見えないですが、葉が出てから花が咲くのがこの桜の特徴。葉桜に見えてもこれから咲こうとしているのかもしれません。
uwamizu2.jpg 
ウワミズザクラ バラ科 サクラ属
落葉高木
花期 4月から5月
10センチ程の総状花序を出し径6㍉から8㍉の白色5弁花を密に付けます。
雄しべが花弁より長くブラシのように見える花です。
uwamizu3.jpg 
葉は特には個性的に見えないですが桜の特徴である蜜腺が葉柄にはついていません。
葉の最下部の鋸歯が蜜腺になっているようです。
幹には一般的なサクラと同じように横の皮目が付いています。
uwamizu6.jpg 
この木に似た同属のサクラにイヌザクラがあります。
花が穂状であるのは同じですが簡単に区別するには、花序軸の元を見て、葉が付かないのがイヌザクラ、何枚か付くのがウワミズザクラということです。
ただしイヌザクラはあまりなく、見ることもほとんどないので見間違えることは少ないと思われます。
シウリザクラも似ていますが中部以北の分布なので大阪付近では見ることができないようです。
uwamizu5.jpg 
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鉄釘の木

二上山ではまだ見たことのないカナクギノキですが去年の6月、ダイトレの平石峠付近を歩いているとき1本みつけました。
残念ながら花はもう終わったあとのようでしたが。
今年の花がもうそろそろ咲く頃だと思い、見にいってきました。
kanakugi1.jpg 
 遠くから見るとまだ咲いているような感じではなかったのですが、よく見るとまばらに花が付いていました。
kanakugi2.jpg 
この木自体はまだ若木で高さ4から5mぐらいですが、成長すると10mをこえる大木になります。
クスノキ科の高木で落葉するのは本種のみらしいです。
雌雄異株。この木は雄株のようです。
kanakugi3.jpg 
kanakugi4.jpg 
カナクギノキ クスノキ科 クロモジ属
落葉高木 雌雄異株
花期 4から5月
葉はクロモジの仲間よりもツツジに似ているような気がします。
kanakugi5.jpg 
カナクギノキの名はカノコギ(鹿の子木)が訛ったもので、成木になると樹皮が剥がれ落ちて鹿の子模様になるとのことです。
この木はの樹皮はまだ若いので剥がれていません。
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マルバアオダモ(丸葉青梻)

前回ザイフリボクを写した場所の近辺で、マルバアオダモの花も咲いていました。
この辺は岩が多くあまり栄養分が豊富な場所ではないと思いますが、数本の木が満開状態です。
マルバアオダモe 
マルバアオダモは雌雄異株です。雌しべ雄しべの存在を確認しながらの撮影。
1つ花が小さいのでわかりづらいですが、雌花の場合、真ん中にある雌しべがエンジ色をしているので判別できます。
✿花は細く白い花弁4枚と雄花は雄しべ2本、雌花(両性花)は雄しべ2本と雌しべ1本という構成です。
雄花

マルバアオダモd 
マルバアオダモc 
雌花
マルバアオダモb 
マルバアオダモa 
マルバアオダモ モクセイ科 トネリコ属
落葉高木 雌雄異株
花期は4月~5月 円錐花序をだし白色の4弁花を密につける。
葉は奇数羽状複葉で小葉の葉縁には鋸歯はなく、これがマルバという名の由来だそうです。
小葉の形は細長いものが多くホソバアオダモとも呼ばれています。
マルバアオダモ2-1 
良く似た同属のアオダモ(コバノトネリコ)には鋸歯があり区別がつくということですが、二上山でアオダモをみることはできないようです。
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采振木

3月末ヤマザクラの花も終わりにさしかかった頃、今年になってよく通るようになった二上山山頂への1つのルート、山道の横でザイフリボクが白い葉をだしかけていました。
ほかの木の葉芽より白く目立っていたのでザイフリボクであることがすぐわかりました。
zaihuriboku5.jpg 
その日から約2週間後同じ道を通ると、思った通り白い花をつけていました。
                          
同じ木の写真です 
zaihuriboku4.jpg 
zaihuriboku1.jpg 
別名、シデザクラともいいヤマザクラなどと同様バラ科の植物ですが、花や葉の形はかなり異なります。
zaihuriboku2.jpg
出たての葉は白毛が密生しており特に ウラ面には多く、白っぽく見えています。
zaihuriboku3.jpg 
二上山ではたまに見かけますが、周辺の山ではまだ見たことがなく大阪の東部では数の少ない樹種だと思います。

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猩々袴

竹内峠から南へ、竹内山に向かうダイヤモンドトレール沿い。
薄暗い山道の脇にショウジョウバカマが花を咲かせていました。
わずか2輪のみです。
syouzyou2.jpg 
花など咲いているような環境でないところにぽつんとあったので、すごく新鮮で美しく感じました。
太陽の光よりも湿り気がより必要な植物のようです。
syouzyou4.jpg 
syouzyou5.jpg 
広めの線形の葉がロゼット状に平に広がっている姿は冬でもよく見かけます。
syouzyou3.jpg 
ショウジョウバカマ ユリ科 ショウジョウバカマ属
多年草
花期3月~4月(高山では6月~7月)
花の色は淡紅色、紫色、白色など様々。

竹内山は二上山のお隣の山ですが聞きなれない山名です。
地図には載っていないようです。
明確なピークはないですがこの標識がそれを示しているのかもしれません。
syouzyou1.jpg
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