新「007」は黒人女性に 来年公開の最新作 来年公開の『007』シリーズ第25弾『BOND 25(仮題)』で、黒人女優のラシャーナ・リンチが新“007”を演じると、英 Daily Mail Online が報じた。
『007』といえば“007”のコードネームを持つイギリスの敏腕諜報(ちょうほう)員、ジェームズ・ボンドの活躍を描いた人気スパイ・アクションシリーズ。最新作では、現役を退き、ジャマイカで穏やかな日々を送っていたボンド(ダニエル・クレイグ)が、新たなミッションのために呼び戻されることになる。
報道によると、『キャプテン・マーベル』のマリア役で知られるラシャーナがふんするのは“新ボンド”というわけではなく、彼が英国諜報部・MI6を去ったあと、そのコードネームを引き継ぐことになる新キャラクター。本作の冒頭にはレイフ・ファインズ演じるMが「007、入りなさい」と言って、ラシャーナが出てくるシーンがあるという。
女性の権利や人種の多様性を主張する声が高まってきた昨今。今作には女性脚本家のフィービー・ウォーラー=ブリッジが参加しており、その影響も大きいよう。同サイトは、黒人女優であるラシャーナ演じる新たな“007”の登場は「ポップコーンを落としてしまう(くらい衝撃の)瞬間」だと伝えている。(シネマトゥデイ)【雑感】様々な思惑が窺える。
ラシャーナ・リンチ Wikipedia参照 シネマトゥデイの記事には「多様性」の問題に留めているが、もう少し踏み込むと「ボンドガール」に象徴される妖艶なヒロインたちの存在は昨今のグリッドガール(キャンペーンガール・レースクイーン等)への批判やMeToo運動などに象徴される勢力から見れば不快感を抱かれるのは火を見るより明らか。
実際、過去のシリーズ作品を観ていると、これは現代の感覚だと私でも不快感かな、と思うような箇所が多々ある。だからといって否定はしない。昔はこれでワクワクしていたんだなと懐かしく思うとともに、人の価値観はずいぶん変わってきたと自覚する。
以前からの当ブログの読者ならお解りと思うが、私は戦うヒロインが好きである。なのでもしこの晴雨堂が制作者兼監督兼脚本であれば、今回と同様の作品を企画する。
ジェームズ・ボンドは引退か現場を離れて後方支援に回り、新たに女性エージェントが007に就任する。そして女性エージェントは従来の妖艶な金髪美女ではなく、スレンダーで筋肉質なアフリカ系女性を充てる。今後の007はジェームズ・ボンドから引き継いで新たな物語へと発展させる。
なので私にとってはあまり衝撃なニュースではなく、想像できる範疇である。
ファンの中には、全く新しい作品にすればええやないか、と思う人もいるだろう。ただ、昨今のメジャー映画の傾向を見ればやむを得ないのである。メジャー映画となれば様々な業者が参入し過ぎ動かす予算規模も大きくて下手に転ぶ訳にはいかない。転んだ場合に備えての保険料も莫大だ。だから近頃のメジャー映画の新作を見渡せば、必ずそこそこ当たりそうなシリーズやリメイクやスピンオフや続編ばかりではないか。特に娯楽に徹した作品であればあるほど転べない。
今作品の場合は、007シリーズという名跡は残したまま、昨今のジェンダーや多様性対策で色男ボンドやそのボンドに絡むボンドガールには退場していただき、ヒロインが戦う新シリーズとする。但し、いきなり新シリーズでは観客もついてこれないのでジェイムズ・ボンドには暫く引き継ぎで出演してもらう。そういう事だろう。
私は楽しみである。
ラシャーナ・リンチ氏の活躍に期待。彼女はまだ31歳、大幅な若返り、当たれば10年以上は007で奮闘してくれると面白い。
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お久しぶりです。007の話題がでてうれしいです。
次代のボンドは黒人か(イドリス・アルバ)と騒がれた一時期もありましたが、かなりの抵抗があったようで、その後でこの女優をもってきたのには驚きました。ヘンリー王子の妃のメーガン効果じゃないですかねえ。
でも、発表された文章をよーくみると、Mが「007入れ」というとこの女性がドアをあけて入ってくる、というものだけで、プロデューサーのブロッコリ一家が正式にこの女優さんがなります、と言っているわけじゃないんですよね。
恐らく何かの事故かエピソードがあって、この女性が007を一作で退任、その後白人男性がボンドも007も継承するって寸法じゃないかと思うんですよね。話題作りのためのアフリカ系女優起用って気がしますねえ。